200/ master- 知り合いの不動産業者に聞いた話。
伊集院が部屋を探す時だったか、そのテの話を仕入れようと水を向けてみたそうで。
やはりブラックリストを作成しているらしい。曰く付きの物件の。
キツいのは業者でなすりあいになるんだったか、その回避の為のブラックリストだったかで(ここ空憶え)、そのうち一つの話。
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- 階段数から考えて確か2階にある物件が回ってきた。情報ほぼなし。
黒リスト系を扱ったことは以前にもあったから、ある程度覚悟はしていたそうだが。
そこに入ってくる人ことごとく短期間で出ていってしまう。
バラつきはあるものの、全て2週間以内には出ていっている。
そんなことが続くと周囲にも噂が立ってくる。やっぱりなんかあるな、あの部屋。
そういう事態は業者にとっては堪らん、というわけで、
きちんと説明をして、了承をとってから入居してもらうことにした。
家賃も相当下げて。人入らない部屋を余らせてもしょうがない。
一回悪い噂も妙な記録も止めておけ、と。
業者「入る人みんな出ていっちゃうんですよ、理由の方は調べてるんですが、まだちょっと」
客「ああいいですよ。そういうの、霊感とかないですから」
それでも出ていく。
- 200/ master
- 理由を探るにも、入居者は実家あたりに戻って連絡が取れなくなる。
電話かけても家族は出るが、本人は出してくれない。本人の代わりに謝るだけ。
しょうがないので業者の一人を泊めてみることにした。まず現象をはっきりさせなくては。
当然そんな物件、仕事でも嫌がられる。客入れるならともかく自分はまっぴら。
まぁ人情。
それでも適任の怖いもの知らずが見つかって、まずは2週間かもうちょいの予定。
理由を判明させるまで入ることになった。
2週間過ぎたあたりで、その業者が4んだ。部屋の中で発見された。
そうなるともう悠長なハナシじゃなくなる。
悠長ではなかったかも知れんが、変死だから警察が入る。
今までヌルい調査しかできなかったのが、お上の聞き込みになると流石に今までの経緯が見えてきた。
今までの入居者全員、話は一致していた。
- 200/ master
- 夜中に声が聞こえる。ちっちゃい子供の声。
「いちだんのぼってうれしいな」
それが入居初日。
「にだんのぼってうれしいな」
二日目。大体その辺りで逃げ出す人が大半。説明受けた人も、まぁ大差なし。
2週間以内には出ていく。
遅まきながら原因・大元の出来事が判明する。
その部屋の中で何かが起こったわけじゃなかった。だから掴み辛かった。
物件たらいまわしの間に紛れていったのか。
1階の子供だった。歳は3つだか4つだか(空憶え)。
行動範囲が広がってどんどんやんちゃになって、階段を上れるようになった。だから上った。母親の目が逸れた隙。
踊り場を回って、2階までの13段。
そこまで上って、手すりの向こうにいつもと違う景色。落ちた。
打ち所次第ではあっけないものらしいですね。まして子供では。
問題の物件というのは、その階段を上ってすぐの部屋だったそうで。
毎晩一段づつ上ってくる。毎晩一段づつ近づいてくる。
「ななだんのぼってうれしいな」
踊り場は過ぎた。
「じゅうだんのぼってうれしいな」
大口叩いた人も耐えられなくなる。
階段は13段。一番耐えた人も14日目、おしまいの前の日に。
「うえまできちゃったうれしいな」
次は?今扉の前ってことだよね?
そりゃ誰でも逃げだすわ。逃げなかった業者が、死んだ。
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コメント
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それとも夜中に一度だけ聞こえてそれを全ての入居者が絶対に聞き損じずにこれたの?(爆笑)
まあ普段は明らかな作り話に突っ込みを入れるなんて野暮はしないが、作り話だと理解できない頭の弱い人向けに気づきを与えてみたよ