-
1: Mystery22:22:08 ID:J8g - ・「意味が分かると怖い話」は混ぜてない
・なるべくマイナーなの選んだ
- 3: Mystery22:22:30 ID:J8g
- 『原因』
一時期不眠に悩んで服薬していた頃。
朝起きたら床にタバコの吸殻が背の順に並べてあって、台所の電熱コンロがついていた
空気もかなり熱くなっていて正直びびった。翌日も同じだった。
火事の危険を感じ、ブレーカーを落として寝た。
翌朝、ブレーカーが上げられまたついていた
わざわざ椅子を持ってきて乗ってあげて、コンロつけて、椅子を戻したという状況。
これはやばすぎると判断し、かなり粘着度の高いテープを何重にも重ねてブレーカーに張り、寝た。
翌日以降コンロがつくことは無く物凄くほっとした。
ある日仕事から帰宅し、玄関で靴を脱ぎつつ何となく扉の上のブレーカーを見た。
幾重にも張られたテープの上に、凄まじい数のがりがりと引っ掻いたような爪跡が残されていた。
今はもうないが、あまりにも自分が怖く心底ぞっとした。 - 4: Mystery22:22:45 ID:J8g
- 『息子に怖い作り話をした』
俺には小学生の息子がいて夜、寝かしつけに絵本読んだり適当に作り話をするんだ。
ある時息子が「ちょっと怖い話して」って言うからちょっと考えて、
「朝になると息子君は起きるよね?同じように、夜になるとオバケは起きて遊び始めるんだ」ってオバケがフラフラ家に来て寝てない子を探す、みたいな話を思い付いて話し始めた。
「今日は何処の家を驚かそうかなー」
「お、ここにしよう、何々○○って家だな」
息「え、もしかして家?」
「おじゃましまーす、お、この部屋には犬がいるぞ」
息「はなちゃんだ!」
「こっちの部屋はなんだろうな、お、誰かいそうだな」
息「じじとばばかな?」って感じで家の中をオバケが見て回って、
最後寝室に来るまでに寝なきゃねって感じにしようって思ってたんだ。
「よし一階は見終わったな、次は二階に移動するぞー」
いつの間にか息子は目を瞑って、完全にオバケ視点で話を聞いてたんだ。
そのまま寝るかなって思って話を続けてたけど、二階の子供の遊ぶ部屋に入った時息子が、息「あれ?クローゼットの中に赤い服の子がいるねー」って言い出したんだ。
そこで、あれこれってもしかして家の中を想像して家族以外が見えたらってヤツじゃん?って気付いて無理矢理話を終わらせて寝かしたんだけど、
無意識にまずいことしちゃったかなーって思ってたんだ。
最近息子がその部屋で誰かと喋ってんだよな。 - 5: Mystery22:23:08 ID:J8g
- 『山の標識』
知り合いと一緒に、靭帯切った友人のリハビリを兼ねて低い山に三人で登った。
地図は用意してあったのだが、中級向けで且つ時間もトータルで4時間ぐらいなので
舐めてしまって、分かれ道の度に地図を見る手間を惜しみ、
分かれ道にある標識を頼りに歩くと、そのまま迷子になってしまった。
来た道を引き返せば問題ないので、地図をチェックしながら引き返した。
その際、地図を見ながらチェックしたのだが、標識が何か所も向きがおかしくなっていたり、木に巻き付けるテープがより危険な方向に移動していたりと、
明らかに『悪意』を持った人間がいる事が分かった。
入山届を入れるポストに、状況や経緯を書いたメモ書きを入れておいたが、
中級レベルでも簡単に人は死ぬんだよな。
2000年から今までに20人以上亡くなっている山なのに、
そういう事をするやつが未だに居るのが怖いわ。 - 51: Mystery23:08:25
-
>>5
これほんまにあるんよな
標識のイタズラってマジであるみたい - 6: Mystery22:23:33 ID:J8g
- 『ホームカメラの映像』
詳しくは覚えてないから何の事件か思い出せないけど、母親と子供が遊んでるのを固定したホームカメラで撮ってて、母親が席を外した時に、夏だってのに全身黒ずくめの長袖の、ものスゴイ髪の長い女が笑いながら走って来て、
そのまま子供連れ去って行くっての誰か知らない?
その後戻って来た母親が子供探してるって映像。 - 7: Mystery22:24:20 ID:J8g
- 『文字起こし』
在宅ワークで動画編集をしているんだけど、その中に不可解なものが混ざっている事がある。
普段は会社のプレゼン、セミナー、解説教材、結婚式などの動画が多い。
その中に混じって、ひたすらお経を読む映像があったりする。
それもほんのりと怖いんだけど、私が見た中で一番怖かった映像の話をします。
その映像は何も映っていない真っ暗な画面からスタートします。
次第にゆっくりと時間をかけて女性のような人の顔が浮かんで来るんです。
おそらく目の錯覚を利用した映像なのでしょうけど、依頼内容が文字起こしだったので全部見ました。
見終わってクライアントに連絡。
「音声は一つも確認できなかったので、文字入れはしていません。申し訳ないのですが、それでも料金は頂きます」
そう伝えた所、クライアントはあっさりと了承。
料金は文字起こしの場合、1分あたりが50円。
400分の映像だったので2万円いただき、再度依頼されました。
『今度はしっかりと音を大きくして文字起こししてください』
そう言われてしまい、もう一度同じファイルの映像を見る事になりました。
この時、心の中ではタダで2万円感覚だったのですが認識を改めました。
今度は違う位置に男性の顔が現れ、
「あぁ…」「がぁ…」「しにたい」などの音声がありました。
夜中に作業していたのでとても怖かったのですが、きちんと文字入れして確認作業をした所…
そのコマでそんな言葉は発せられていなかったのです。
そして映像を見るとまたもや違う顔が…
これは目の錯覚なんだ!そう言い聞かせながらも新しく聞こえた声を上書き。
クライアントは
『丁寧なお仕事ありがとうございました。また縁があれば依頼したく思います』
と最高評価を私に付け、それから依頼は無いけど、個人的にすっごく怖かったお話でした。 - 9: Mystery22:25:06 ID:J8g
- 『作曲家』
ある天才ピアノ作曲家がいた。彼は物心付いた時から人と会う事を極端に嫌い、
作曲の依頼も手紙で打ち合わせて楽譜を送りつけるといった徹底主義で、
クライアントも彼の顔すら知らなかった
「最後くらいは、自分のために作曲したい」と言い残した彼の遺作は、
腕が二本では絶対に弾けない曲だったという - 10: Mystery22:25:41 ID:J8g
- 『ある日突然』
統合失調症という診断を受けた、引きこもりの弟から聞いた話。
5年前、まだ全く正常だったころ、街中を一人で歩いていると突然一人の女性に話しかけられたそうだ。
これがかなりの美人で、少し不審ではあるが悪い気はしない。
弟は下心もあってしばらくその女性との立ち話に付き合うことにしたらしい。
驚くことに話も非常によく合う(弟は当時結構なアニオタだった)
嬉しくていよいよ声のトーンが上がっていったのだが、その時になって、ふいに自分が通行人から奇異な目で見られていることに気づいた。
あまりいい気分でもないので、場所を変えることを提案しようと女性に向き直ると、そこには誰もいない。
周りの人々は、携帯も持たずに一人で楽しそうに会話する弟に不審の目を向けていたのだ。
それ以降、弟は幻覚を見るようになった。
バイト先で「この荷物をどこそこへ運んでくれ」と言われたからその通りにしようとすると、店の外から店長が入ってきて、「その荷物はそっちじゃない。あっちの倉庫においてきてくれ」なんて言うから、それに従う。
そうすると後になって店長が、「何故指示通りの場所に持って行かなかったんだ!」と怒る。
「あなたがそういったんじゃないか」と反論しても「馬鹿なことを言う」と一蹴され、その後も同じようなことが何度も続くので、とうとうバイトをクビになってしまった。
道を歩くと必ず誰かに話しかけられるようになった。
その中には見知った友人の顔もあったが、それも幻覚であるときのほうが多かったという。
道路を走る車の中にも幻覚の車が大量に混ざっているらしい。
信号が青に変わっても横断歩道の上を絶え間なく走りぬけていく車を、
平然とすり抜けて歩いていく歩行者を見て、弟は家に引きこもることを決意したそうだ。
「ストレスとか、うつとかそういうのがあったわけじゃないはずなんだ。
ある日突然、何の兆候もなく世界がおかしくなった。何を信じればいいのか、もうわからない。この悪意のある幻覚が続く限り、俺はもう外に出られない」
弟はそう言った。
この話を俺にするのはこれで6度目だという。
俺はこんな話を聞くのは初めてだったが。 - 11: Mystery22:27:25 ID:J8g
- 『滑落』
エベレストとか本格的な登山になると、道中にはたくさんの危険がある。
滑落、雪崩、クレバスとか色々あるが、滑落では下まで落っこちても、マレに助かっちゃう人がいるそうな。
登山途中、時々だが、そういう人が助けを求めて手を振っているのが、
はるか下の方に見えることがあるらしい。
ところが、そこは険しい谷底だったり、ヘリはおろか人も降りていけないような所。
じゃあどうするか。遭難者がそこにいるのが見えている。必死に助けを求めている。
でも、どうしようもない。
見なかったことにするんだそうである。
必死に手を振っていても、大声で叫んでいても、
気づかなかったことにするんだそうである。助けられないから。
人が生きていて、その姿も見えるのに、見殺しにするしかない。
必死になって手を振っていようが、叫んでいようが、もうそれは『死人』なのだ。
って考えるとものすごくコワかったな。俺は。 - 14: Mystery22:28:21 ID:J8g
- 『スガタさーん』
友人の話。山小屋に仲間数人で泊まった時のこと。
夜中にトランプゲームで盛り上がっていると、いきなり誰かの声が呼ばわった。
「スガタさーん」
皆驚いて顔を見合わせた。声は玄関の外から聞こえてきたからだ。その場に、スガタという名字は二人いた。
「おい、呼ばれているぞ……っていうか誰が呼んでるんだよ?」
「どちらのスガタが呼ばれてんだ?」
時間はかなり遅く、誰かが真っ暗な山を登ってきたとは考え難い。
大体、何故声の主は小屋の中に入ってこようとしないのか。
皆が黙りこくる中、声はしつこく何度も呼び掛けてくる。
このままでは埒があかないと、友人は一人、玄関の方へ確認しに行く。
他の皆が息を頃しながら見つめている前で、ドアがゆっくりと開けられた。
外には何もいなかった。ライトで辺りを照らしてみたが、動く物の気配はない。
「何だったんだ、一体」友人はホッとしながら、そして同時に不気味に思いながら、ドアを閉めた。
気を取り直してゲームを再開したが、少し経ってから、また声が聞こえた。
「スガタさーん」
先程より、声が大きい。皆、一言も発せられず、玄関を睨み付けた。
今度は誰も、外を確認しようと立つ者はいない。
声は調子も変えず、延々とスガタの名前を呼び続けている。
何度目の呼び掛けだっただろうか。
「スガタさーん……グエッ!!」
唐突に声は途切れ、それからは何も聞こえなくなった。
とても一人では確認する気になれず、皆で一緒にドアを開けることにした。
先程と同様、やはり外には何も見えなかったという。
しかしどうにも気味が悪く、交代で番をしながら、夜が明けるのを待った。
無事に朝を迎えて、やっと一息つくことが出来たという。
「夕べのアレは何だったんだろう?」などと話しながら出発の準備をしていると、
外に出た一人が大声を上げた。悲鳴のような声だった。
慌てて駆けつけると、玄関のすぐ前に、大きな猿の死体が転がっていた。
血の匂いがする。猿は完全に頭を叩き潰されており、俯せの状態で地面に倒れ込んでいた。
誰かの手によって、後ろから殴り殺されたかのように見えた。
誰もが困惑した。昨晩確認した際には、その場に猿の骸などなかったのだ。
いつこの猿は殺されたのか?猿とあの声とは関係があったのか?
いや、そもそもこの猿を殺したのは何者なのか?
いくら考えても答えは得られず、仕方なく猿を埋葬して下山することにした。
猿は小屋から離れた場所に埋めたらしい。
その際、友人は奇妙な事に気がついたという。
「猿の頭は完全に潰されてたんだけど、その付近にさ、黒い髪の毛みたいな毛が、何本も混じってたんだよ。ミンチになった肉と混じってわかりずらかったけど、体毛とはまったく違ってた。何て言うかさ、それを見て気持ち悪い想像しちゃって。
……あの猿、実は頭が人間だったんじゃないかって」
彼らは今でも山を続けているが、その山小屋は、二度と使っていないそうだ。 - 75: Mystery00:22:37
-
>>14
呼んでる奴が怪異かと思いきやそいつ普通に殺されてるのが謎だな 一体何なのか - 15: Mystery22:29:22 ID:J8g
- 『ダビングできる昔のビデオテープ』
友人が駅前のビデオ店から、ダビングのできる昔のビデオを借りてきた。
たしかゴッド・ファーザーの1だったと思う。
それをデジタル・ビデオ・カメラにダビング、それをハードディスクにとりこんで、
ビデオの編集ソフトで5分に1回くらいの割合で、首吊り死体の映像を1/24秒間くらい挿入した。
そして借りてきたビデオに上から再録画して、ビデオ店に返した。
そうしたら本当に去年の11月の今年の2月にかけて、友人の家の近辺で自殺が相次いだそうです。
私はロルフ・デーケンの『フロイト先生のウソ』を読んでいましたので、
サブリミナルはインチキだと思っていますが、
それ以来、レンタルで昔のビデオは借りなくなりました。 - 19: Mystery22:32:04 ID:J8g
- 『騙されないぞ』
飲み会終わって終電に乗った時の話。
帰宅ラッシュとは逆方向だったんで、めちゃめちゃ空いてた。
しばらくしたら車両に俺とくたびれたサラリーマン風おっさんの二人だけになった。
俺とそのおっさんはお互いそれぞれ車両の両端のシートに座ってた。
おっさんは気持ち良さそうに居眠りしてた。
相当疲れてるか、酔っ払ってたんだろう。
おれもちょっと眠かったから目を閉じた。
そしてモノの5~6秒経っただけで目を開けた。
おっさんの姿が目に入った。
おっさん、シートを俺の方へ一列移動してるように思えた。
結構酔ってたからかそんなことどーでも良かったんで、また俺は目を閉じた。
また数秒でなんか嫌な感じがして、目を開いた。
今度は確かにおっさんがまた一列こっちの方へ移動してた。
ちょっとやばいかもしれないと思って、スリでもやらかしたらとっ捕まえて駅員に引き渡してやろうと思い、俺は半目を開けて寝たフリをしてみた。
案の定、おっさんは俺が目を閉じたのを確認して立ち上がった。
こっちへ来るか?と思ったが、そうじゃなかった。
おっさん、そのまま車両の真ん中でクルクル回り始めたんだ。
で、回りながら
「騙されないぞ~騙されないぞ~狸寝入りなんかに騙されないぞ~」
ってつぶやき始めた。
さすがに俺もビビって、そのまま寝たフリをし続けて、次の停車駅で、
ドアが閉まる直前にすばやく立ち上がって逃げるように電車を降りた。
おっさんは追っては来なかった。
ただ、タクシー代も無くて2時間以上歩いて帰宅した。 最悪だった。 - 20: Mystery22:32:56 ID:J8g
- 『石の中』
石垣を作るため、山で石を拾っていると、積んだ石が二つに割れ、中から鼠のシ骸が出てきた。
石に穴などは無い。不思議に思って一緒にいた祖父に見せると、苦々しくこう言ったそうだ。
「そりゃ外道の生まれ変わりだ。出ることも動くこともできんまま、石の中で一生を生きるんだ」
そのまま、遠くへ捨ててくるように言われた。 - 21: Mystery22:33:43 ID:J8g
- 『月の直径』
みんな「月が直径3400km」って聞いても何も不思議がらないのが怖いんだ。
誰に言っても「ググれ」とか言われるのがオチだから黙ってたんだが、
月の直径は3400kmじゃあなかったんだよ。少なくとも昨日までは。
最初に気付いたのは10年以上前だったんだけど別に放っておいたんだ。
特に損も得も無いし・・。おおげさだけど墓場まで持っていくつもりだった。
最初は1年くらいだった。
そのくらい経ってふと気付くと10Kmとか20kmとか増えてるくらいだった。
月や星の科学誌が好きだったんだよ。
別に空を見て分かる大きさじゃないし、本やネットで調べてるだけだから。
技術が進歩して計測の誤差や本の誤植が修正されてるんだろうくらいに思ってた。
でもどんどん大きくなってるんだよ。確実に月の直径が増えている。
気付いてからは科学博物館に行って確認もしたし、NASAのページもチェックしている。
そういった「公的な記録」の中の月の直径が気付くたびに大きくなっているんだよ。
もちろん一般的な人は月の直径なんてよく分からない人の方が多いだろうと思うけど、10年間も積もり積もって大きくなっているのは
100Km、200Kmの話じゃあ無いんだよ。そんな桁の話じゃあ無い。
でも大きくなってる事よりもっと怖いのは、誰もそれを認識していないっていう事だ。
みんな当たり前のように「月の直径は3474km」という事を受け入れている。
それで気付くたびに記録の中の月の直径が増えている。
なおかつ「昔からその大きさで計測されていた」事になってるんだよ。 - 27: Mystery22:38:20
-
>>21
これすここ - 22: Mystery22:34:24 ID:J8g
- 『壁に怒鳴る男』
この前エレベーター乗ろうとしたらさ、男がいたのよ。後ろ向きで。
エレベーターに人がいても驚かないけど、後ろ向きで乗ってる人ははじめて見たからちょっと驚いた。
一瞬戸惑って乗ろうか迷ったんだけど、掲示物見てるとかだったら失礼だし…
みたいなつまらない気をつかって乗ったの。
なんかブツブツ言ってるから背中向けたくねえと思って壁を背にして横にポジションキープ。
となりちらっと見たら、直立姿勢のまま壁まで10cmくらいまで顔近づけてて憤怒の形相。
鬼のような顔ってのはあのことだね。
南無三!と唱えて早く一階に着くことを祈った。八階だから下まで結構時間かかる。
「だーかーらー、貴様が言うか!ボケェ!」「お、お、お俺のせいか!?あ!?」
ブツブツっていうかもう怒鳴ってるよね。
まだ6階かよー…と一階一階嫌な汗かきながら数えてた。
ようやく一階についてそそくさと逃げたんだが、離れてからエレベーター見ると男はおりていない様子だった。
翌月くらいかな、またそいつに会った。今度は地下通路で壁と話してた。
それから頻繁にそいつを見るようになって、とうとう自分家の近所にまで現れた。
やばい、キチに狙われてる?と膝ガクガク。
たまたま友人と歩いてたときにそいつがいたから、「またいるよ、あいつ」と言ったところ友人が「誰?」と
そこで壁と話してるやつだよ、と言っても誰もいないじゃないか、と。
そこで初めてこの世のモノじゃねえ!と気づいた。
そういえば会社のエレベーターで見たときも残業で一時すぎてたしな、となんだか
納得。
幽霊なら刺されることもないだろうと逆に安心した。
そしたら、とうとう家のドアの前に現れた。
ドアと話してるからドア開けられないし、一旦逃げようとコンビニへ。
戻ったらいなかった。
次の日は家の中に現れた。冷蔵庫と話してた。
家には出ないと思ってたから、流石に怖くて、キッチンの塩ふってみたけど効果無し。
諦めて寝ようとしても怒鳴り声が煩くて眠れない。すっかり寝不足。
ムカついたから「うるせえんだよてめえ!消えろ!」と怒鳴りつけた。
次の日寝てたら顔のまん前に現れてブツブツブツブツ。
精神的にかなり参ってたと思う。
「なんなんだよてめえ!俺がなにかしたのか?ふざけんなよ!」
とそいつが現れる度に怒鳴り合ってた。んでね、ある日それを友人に見られまして
「お前壁と話してたよ…」
と。ああ、なんか合点がいった。そういうことか、と。
直ぐ様病院へ行きました。精神病だと思ったんだよ。
結果は脳の血管がふさがってなんちゃらかんちゃらで、
バイパスが出来て助かったけど危なかったと言われました。
あれが幽霊なのか幻覚なのかは分からず仕舞いです。 - 23: Mystery22:35:50 ID:J8g
- 『昔自殺者が出たっていうマンション』
イトコの話。
うちの近くには地域ではわりと有名な心霊スポットがいくつかあって、
その中に昔自殺者が出たっていうマンション(アパート?)がある。
過疎化が進んでるもので、いまは誰も住んでなくて廃墟になってる(けどわりと綺麗)んだけど、イトコが友達とそこに行ってきた。
その自殺者が出たっていう部屋は一階にあるらしいんだけど、どの部屋かは分からないまま行ったらしい。
中に入ると並んでるドアのほとんどが鍵が掛かっているのか、開かない。
一ヶ所だけ鍵が掛かってない部屋があって、一通り回った後ビクビクしながら
そのドアを開けた…が、特に何もない。何も起きない。
拍子抜けして帰路に着く。
マンションを出てすぐ、ヤンキー集団とすれ違う。
「あいつらも肝試しかー」なんて思ってると、帰り際マンションの方から高い女の声の悲鳴が聞こえた。
「あれ?さっきすれ違った中に女の子いたんだっけ?」と思いつつ、車に乗り込み
近くのコンビニへ。
しばらくコンビニで談笑していると、さっきすれ違ったヤンキー達もコンビニにやって来た。
…あれ?女の子がいない。
「そっちに女の子いなかった?」と何気なく聞いてみると、「最初からいないっスよ?」との返事…。
あれ?と思いつつも、同じ場所に行った親近感からか何となくヤンキー達と話が盛り上がり、さっきのマンションの話が始まった。
イトコ達は「あのマンション、一部屋だけ入れたよねぇ?」とヤンキー達に尋ねた。
『は?』
「だから、一部屋だけ開いてたでしょ?中に入らなかったの?」
『いや、入ったけど…』
顔を見合わせるヤンキー達。
『俺ら入ったときは、一部屋だけ開かなかったんスよ。あとは全部開いてた』
イトコ達はそれを聞いて鳥肌が立ったそうです。 - 25: Mystery22:36:46 ID:J8g
- 『夢遊病』
子供の頃少し夢遊病の気があった。
夜中に起き出して扉的なもの(扉だったり襖だったり洗濯機の蓋だったり)を
開けたり閉めたりを数回繰り返してまた布団に戻って寝るんだそうだ。
この時点ではそう怖くない(姉は怖かったらしいが)
半目で無表情だから寝ぼけてるですまされる範囲。姉が今でも俺と一緒の部屋で寝たくないというのは、何度かテレビの砂嵐をニヤニヤしながら観ていたのを目撃したから。
何が見えていたんだろうな - 26: Mystery22:37:39 ID:J8g
- 『七不思議を調べて発表』
私が小学6年生の時のお話です。学校によって呼び方がちがうようですが、
『総合』という生徒がテーマ事に4~6人の班に別れて、テーマに沿った調べものをして、それをまとめて発表するという学習がありました。
当時ぬ~べ~というアニメが流行っており、私たちの班はわが校の七不思議を調べ発表しました。
6年生の最後の発表会ということで、体育館に1年生から6年生まで全員を集めての大規模なもので、ガチガチに緊張しながらも、私たちの班は発表を終えました。
他の班が発表を終えたときは、全校生徒からの大きな拍手が飛んでいたのに、
私たちの班がもらったのは、皆の不思議そうな顔とまばらな拍手でした。
テーマがやっぱり変だったかな?とか、他の班の発表をきいてるふりをしながらプチ反省会です。
発表会が終わった後に教室に戻り、感想を書いて、その流れで帰りのHRです。
私たちの担任はいわゆる子供に人気のおもしろい先生で、
この時間は今日あったおもしろい話等をしてくれるのですが、その話の主役が私たちの班でした。
「七不思議というおもしろいテーマをちゃんと発表できたのに、6つしか見つけられなかったって締めかたは怖い話っぽくてよかった。だけど、伝わらなくて皆ポカーンとしてたのが一番怖かった」
私たちの班員以外のクラスがドッとわきました。
訳がわかりませんでした。
話をまとめると、まず私たちの班は七不思議のうち6つしか見つけられませんでした。
そして、班員も丁度6人だったので、その6つを1人が1つ担当して発表し、
それだけしか見つけられなかったと発表を終えました。
ですが先生を含め、私たちの班員以外のクラスメイト、
おそらく全校生徒が7つの七不思議全てを聞いていたのです。
私たちは6つしか発表してないと主張しましたが、
また怖がらせようとしてと、最初は先生や皆も相手にしてくれませんでしたが、
私たちの必シさと、ある一つの質問によって教室の空気が変わりました。
質問は「二回発表したのは誰?」。
6人の班が7つ不思議を発表しているというのですから、
発表を見ていたなら何人かは答えられて当然です。誰も答えられませんでした。
かろうじて答えられたものも「○○だったような」というもので、
ザワザワが大きくなり、幽霊だとかハイになる男子や
泣き出す女子が出たりして、クラスは混沌としました。
結局その日は私たちの勘違いということで解散となりましたが、
当然のように七不思議の話は禁止になりました。
ですが、そんなことが噂にならないわけもなく、学校では空前の七不思議ブームが
おこりました。
ちなみに、最後の七不思議は「地下室の鏡は地獄に通じている」というものだったそうです。
ですが、我々が卒業した今では、
「七不思議を調べると不思議な体験をする」という内容にとって変わられたそうです。
息子から母校の七不思議を聞かされて、すごく不思議な気持ちになったので書き込ませてもらいました。 - 28: Mystery22:39:18 ID:J8g
- 『夜中に街を歩き回るのが趣味だった』
高校生の頃、夜中に街を歩き回るのが趣味だった。
当時、俺の住んでいた所は郊外の住宅街だったし、夜中の2時~3時ともなれば出歩いていても、警察やら何やらに声を掛けられるという事は全くなく、煩わしい事を考える必要がないその時間が俺は好きだった。
ある日、いつも通り夜の散歩に出かけていると、
月に2~3回程度、近くを通る公園の滑り台の踊り場の上に、
グレーのスーツを着たサラリーマン風の男が立っているのを見かけた。
男はこちらから見て斜め後ろを向いており、表情は見えなかった。
一瞬驚いたが、以前別の公園で、飲みすぎたのかベンチで眠りこけているサラリーマンを見かけた事があった為、その類だろうと思い、その時は特に気に留めずに散歩を続けた。30分程して、そろそろ帰ろうと思い立った。
家まで帰るには行きに通った公園の、反対の脇を通る必要がある。
少々眠気を感じながら再び公園の前まで着くと、先程のサラリーマンがまだ滑り台の上で立っていた。
行きで通りかかった時から40分は経過している。
流石に驚き足を止めてそのサラリーマンを見てしまった。
男は行きの時と同じように斜め後ろを向いて立っており、身じろぎ一つしなかった。
背中に冷たい物がじわりと流れ出した。
早く家に帰ろうと思い立ち、公園の脇を通り過ぎた辺りまで歩いた時、ある事に気が付いた。
俺は行きの時とは反対の道路から歩いて来た。
それなのに何故男が行きと同じように斜め後ろを向いて立っているんだ?
全身の毛穴が開いていくのを感じた。
もうここから走って去った方がいい、そう思っているのに俺は公園の方を振り向いてしまった。
男は滑り台の上で斜め後ろを向いて立っていた。先程と同じように。
俺はたまらず走ってその場から逃げた。また振り向く勇気は俺にはなかった。
振り向いてもし男がこちらを見ていたら、その時はその状況は絶対に考えたくなかった。
もしかしたら幽霊の類ではなかったのかもしれない。
酔っ払いの悪ふざけか何かだったのかもしれない。
ただ俺は夜中の散歩でそれ以降、その公園の近くを通ることは二度となかった。 - 30: Mystery22:41:18 ID:J8g
- 『おばあちゃん何て言ってる?』
娘が赤ちゃんだった時、私の祖母が亡くなった。
通夜・葬儀を通して4ヶ月だった娘はぎゃんぎゃん泣いて
未だに実家の近所では「お葬式ですごく泣いてた子」と呼ばれてる。
幼稚園に上がった頃だったかに帰省したとき、
「おばあちゃんにご挨拶しようね」と、仏壇の前に座らせた。
ちっちゃな手を合わせて、神妙な様子の娘に
私も母も妹も、なんだか和んでニコニコしながら
「おばあちゃん、なんて言ってる? 大きくなったね、って?」って訊いたら
娘が一言、
「出て来られない、って言ってる」
空気が凍ったよ。 - 31: Mystery22:42:42 ID:J8g
- 『見えないように立つ』
霊とかじゃないんだけどいいかな。
つか現在進行形で怖いんだが。
最近在宅で仕事しはじめたんだけど、昼間の訪問とか勧誘って結構あるんだね。
荷物が宅配で来たりするんでインターホンpcにつないで
仕事しながら応対できるようにしてる。面倒な時は居留守
そしたら何人かに一人インターホンに映んないとこに立つんだよ。
新聞とかなんかの勧誘や、居留守使ってる時にもなんだけど、
位置関係から言ってドア開けた時影になる側に立ってる。
レンズが魚眼だから結構広い範囲カバーしてるんだけど
映るのは立ち去る時に影が一瞬見えるだけ。
一回居留守使いながら覗き穴から覗いてみたら
ドアの蝶番側に人影っぽいもんが見えた。
たぶんほんとにはじっこに、いきなり開けたらぶち当たるくらい
ドアに密着して立ってるんだよね。
んで昨日、やっぱり新聞の勧誘でそういう立ち方する奴が来て、
そのあと同じ新聞社の別の勧誘が来たから直に出て
さっきも違う人が勧誘に来たよって言ってやったんだ。
「ここの担当俺だけですが」ってさ
え、と思って一応じゃあおたくの名前語って訪問してる奴がいるよ、
インターホン映らないように立ってて、って話したら、
注意しときますー。つって帰った。
さっきもなんかケーブルTVみたいの来てさ、やっと気がついたんだけど
あいつ昨日の偽新聞と同じ奴だ。
てか、たぶんこれまでも見えないように立ってたの、全部同じ奴だ。 - 33: Mystery22:44:25 ID:J8g
- 『蝉の泣き声』
小学生の頃は虫が大好きで、特に蝉の羽化を図鑑で見てからはその美しさや不思議さに心を奪われ、強い憧れを抱いていた。
親父も俺の興味に理解を示してくれて、夏休みのある日、
羽化を始めそうな幼虫を探しに夜の林へ連れて行ってくれた。
そこは祖父が持つ土地にあり、親父もよく知った場所らしかったが、初めて立ち入る真っ暗な林はかなりの恐ろしさだった。
蝉はなかなか見つからず、ビクビクしながらも一時間以上粘ってようやく、羽化しかけの幼虫を見つけることができた。
恐怖心は一気に吹き飛び、息を潜めて見守っていると、薄緑色の体がゆっくりと露わになってくる。
ところが、半分ほど出てきたあたりから、様子がおかしいことに気付きはじめた。
目は左右の位置がずれていて大きさも非対称だし、体もところどころ窪んだように潰れている。
翅のうち片方は広がっていく気配を見せないどころか、途中でポロリと取れてしまった。
この蝉は成虫になる前に死んでしまう。そう思い至ると、恐怖心が再び蘇ってきた。
それでも目を離せないでいると、歪んだ体のまま脱皮を終えた蝉が、苦しそうに身をよじらせ、ビクビクと痙攣しだした。
もう見ていられないと目を離そうとしたとき、ひときわ大きく震えたその蝉は、
呻くような低い声で「嫌だああああああああ」と叫んで、動かなくなった。
思わずしがみついた親父の顔もひきつっていて、小さく帰ろう…と呟いた。
子供心にもあり得ない、勘違いだと思ったが、この日から虫が大の苦手になってしまって、親父も弟が虫をとってくるといい顔をしないようになった。 - 47: Mystery23:06:01
-
>>33
これはきつい - 34: Mystery22:46:21 ID:J8g
- 『間のもう一人』
とある知人に聞いた話。
彼には八歳離れた妹がいるのだが、その妹について、彼は子供の頃から不思議な感覚を持っているという。
時折、妹が妹でない時がある、というのだ。
どこがどう違うのか、それを説明することはできない。
ただ、朝起きて「おはよう」と言った時、食事中、歩いている後ろ姿、何気なくこちらを向く仕草、あくびの後、眠っている最中でさえ、「今は、違う」という違和感を感じるのだという。
両親にそれを告げても、意味がわからないと相手にされなかった。
彼自身、意味がわからなかったのだから、仕方のないことだった。
妹が妹でないと感じる時間は、一瞬の時もあれば、長くても三十分程度だった。
なので、そのうち知人も気にしなくなった。
妹の違和感について、知人は心当たりがあったという。
実は彼と妹との間には、妹が生まれる五年前に、性別も分からぬうちに流れてしまったもう一人のきょうだいがいたのだ。
妹が生まれるずっと前に、「もうすぐお兄ちゃんだよ」と父親に頭を撫でられた記憶、肩を落として静かに泣く母親の記憶が、おぼろげに残っているという。
一目会うこともできなかったそのきょうだいは、きっと女の子だったのだろう。
普段は妹に寄り添い見守ってくれていて、妹が妹でない時は、
きっとその子が妹に変わって世の中を見ているのだろう。
知人はそう思っていたという。年の離れた兄妹は、
知人が進学して家を離れたことを機に、会う回数がぐんと減った。
妹が成人した頃には、彼女の様子に違和感を感じることもなくなったという。
「いい話じゃないですか」
私は心からそう言った。
しかし、知人はどこか浮かない顔でため息をついた。
「先日、久しぶりに妹に会ったんです。今度結婚するんだと言うので、祝いに飲みに行ったんですよ。
少し照れくさかったけど、意外に話が盛り上がって、お酒も進みましてね」
楽しい話のはずなのに、知人の顔はますます暗くなり、私は不安を感じた。
「子供の頃の思い出話で盛り上がっていた時です。妹が『お兄ちゃん、昔大怪我して、頭を縫ったことがあったよね』と言い出しました。怪我は何度もしましたが、頭を縫うほどの怪我をしたのは、七歳の時の一度きりです。
妹は続けて、『玄関でふざけて飛び降りて、段差で頭打っちゃったんだよね。
私近くで見てて、びっくりしたよ』と。
怪我の原因はその通りでしたが、妹はその時、生まれてないんですよね」
他人から聞いた話を、あたかも自分で経験したかのように思い違いをすることは、ままあることだ。
妹も、両親などから聞いた兄の怪我の話が心に残り、そのような勘違いをしていたのではないか。
私がそう言うと、「そうだといいんですが」と知人はもう一度ため息をついた。
「僕が怪訝そうな顔をしたからでしょうね、妹は、しまったというような顔を一瞬だけしました。その時の顔にね、久しぶりに例の違和感を感じたんです。僕の妹は、こんなだったかなって…」
まぁ、酔っ払いの感覚なんて、あてになりませんよね。
知人はそう言って、力なく笑った。 - 35: Mystery22:47:54 ID:J8g
- 『笑っていた』
厨房の頃、カブに乗った60代ぐらいのじっちゃんが、
横断歩道で信号待ちしてた俺と友達の目の前で、
たしか2t(ぐらいと思う)トラックと正面衝突した。
グ○スレじゃないから細かな状態は省くが、時間にして1分間ぐらいの間、
そのじっちゃん、陸に上げた魚みたいに物凄い痙攣をしてた。
んで何が怖かったかと言うと、息絶えるまでの1分間、凄く大きな声で笑ってる訳。
しかも、甲高い奇声にも似た高笑い(馬鹿笑い?)。
俺と友達はもう顔面蒼白で、俺は膝やら顎やらがガチガチ震えてて、
救急車が来るまで会話も出来なくて、動く事もできなかった。
あの時のじっちゃんの痙攣の仕方、衝突の瞬間の音、キーキーギャーッハッハーて笑い声、今までで1番怖かった出来事。何故笑ってたんだろうかと思う。 - 36: Mystery22:48:27 ID:J8g
- 『生意気な4歳の娘』
うちの4歳の娘がさ、俺の実家へ遊びに行って俺が卒業した幼稚園で、
「この幼稚園まだあったんだ~」とか言ってんだけど、
時々知ったかぶって大人みたいな言葉話すのが不思議だったんで、
「また知ったかかよ」ってツッコんだら、
「ココにね、面白い公園が出来るんだよ、まあ見てな」って。
生意気な発言は嫁のせいだと思う。
1年してまた帰郷するとそこに超面白い公園が出来てて、
「お前の言った通りだったな!」て言ったら、
「昔の事は覚えちゃいないね」て首振られた。
アレ?不思議な話になってない? - 37: Mystery22:50:24 ID:J8g
- 『お前だれ?』
その日は友達を待ってて、新宿の駅にいたのね。昼の1時くらいに。
で、しばらく待ってると、その友達から電話が掛かってきた。
『お前今どこにいんのよ?』とか、
『悪い、今川崎で電車に乗ったとこ!』とか、そんな感じで。
で、今川崎出たとこってことは、後3、40分後くらいかぁ。
どこで暇潰そうかな、と思いつつ、「まぁ早く来いよ」って言って電話切ろうとしたのね。
だけどその時、駅の改札にその友達の姿が見えたんだよ。
あぁ、からかってたわけね。
そっちがその気なら、こっそり近づいて逆に驚かしてやれ。
って思って、電話で話しつつ近づいていったわけよ。
そこで気付いたんだけど、視線の先にいるそいつは、携帯を手に持ってないのよ。
でも、電話でおれはまだそいつと話している。
あれ?人違い?と思いながらそいつに近づくと、
そいつが俺に気付いて、「悪い、待たせたな」っとか言ってくんの。
おれはまだ電話で『そいつ』と話ししてんの。
どうなってんの?なんだこれ??と思って混乱しながらも言ったのよ。
「お前だれ?」
そこでブチッと切れた。着信番号も声も間違いなくそいつだったが、
そいつの携帯にはもちろんそんな履歴はない。
と、まぁこんな感じ。
そいつにそのこと話しても、何言ってんのこいつ、みたいな顔されたよ。
おれの携帯の着信履歴も、なんらかの手で仕込んだものだと思われてる。
不可解であり、正直すっげー怖かった出来事。 - 38: Mystery22:51:25
- 怖いなぁ…
- 40: Mystery22:54:31 ID:J8g
- 『ある夜目が覚めたら自分一人きりだった』
幼稚園ぐらいのころ、両親と並んで寝てたんだが、ある夜目が覚めたら自分一人きりだった。
夜中に一人きりになったことなんてそれまで無かったから、怖くて怖くてわんわん泣いた。
友達のタケちゃんちに助けてもらおうと真っ暗な外に飛び出したら、
月明かりの夜空に月の何十倍もある真っ黒な穴が空いていた。
(意味わからんと思うけどそれ以外の表現が見当たらない)
黒い穴に怯えながらタケちゃんちまでたどり着き、扉を叩いたが誰も出てこなかった。
その後泣きじゃくりながら助けを求めて歩き回った気がするが、よく覚えていない。
ここまでが自分の記憶。
ここからは父から聞いた話。
父がふと目覚めると、母との間に寝てた俺がいなかったらしい。
トイレを見てもいなかったので、母を起こして家の中を見回し、それでも見当たらないことで焦ったらしい。
外にでも出たかと駆け出そうとしたら、もといた寝室から俺がスタスタと出て来て、
自分の顔を筋張った両手でわしづかみにしながらひくひくしていたそうだ。
戸惑いながら泣いてるのかと様子を見たら、
俺は目だけぎょろぎょろと左上を見上げながら笑っていた。
今でも時々「あの時は気味悪かったよ。お前あの時どこに隠れてたの?」
と聞かれるが、俺に聞かれてもわからない。 - 41: Mystery22:56:13 ID:J8g
- 『名前』
とある警察署に、一人の男が女を殺し山に捨てたと自首してきた
男が指定した場所には確かに女の死体が埋められていた
男が自首した理由は、某SNSで近況をつぶやこうとするたびに、
自分の名前が毎日「犯人」に変わっており、気を病んだ為だという - 42: Mystery22:58:15 ID:J8g
- 『あぶられた写真』
小学校のとき担任だった教師。性格がとにかく悪かった。
自分の子供と俺たち生徒を比較して、私の子供は君達みたいな子には育てないだとか、とにかく奴は自分の息子を溺愛し、俺たちと比較するのが好きな奴だった。
特に俺なんかは出来が悪くバカだったので、いつもいたぶられていた。
「こんな問題も出来ないの」とか、とにかくいろいろ言われて頭に来ていた俺は、
教師の机の中身のものを滅茶苦茶にしてやろうと考えた。
(当時、俺たちの小学校では、教室に教師の簡易机みたいなものがあった)
休み時間、その日は曇天にもかかわらず、殆どの奴は運動場に出かけたり別のクラスに行ったりで、教室に残ってる奴は珍しくいなかった。教師の机の引出しを開けた俺は、綺麗に整理されたノート、カラーごとにきちんとまとめられたペンなどが目に入り、とにかくこれを滅茶苦茶に荒らしていた。
ふと、一番下のノートのに、裏向きに写真が挟まっていた。
家族の写真だろうと直感した俺は、この写真もパクってやるかと写真をひっくり返した。
その写真に写っていたのは、担任と夫らしき人物、そして小学生ぐらいの子供。
猛烈に震える俺の手。心臓の音が聞こえるようだった。
写真の子供の顔が火であぶられていた。
黒ずんだ子供の顔。焦った俺がノートを落とすと、ノートの間から何枚も写真が出てきた。
どれも子供の顔だけが火であぶられていた。
はっと気配を感じて廊下側を見ると、廊下側のガラスの向こう、
すりガラスのせいで姿は見えなかったが、直立姿勢で立っている影があった。
俺は担任と直感し、窓から飛び降りた。一階だったのが助かった。
そして俺は隠れてクラスを見ていた。
(教室側からは死角の、いい位置があったのだ)
誰もいない教室で、担任はマッチを使って写真を炙り始めた。
そこまで見ると、俺は猛ダッシュで運動場に行き、友達と合流して遊んだ。
他の誰か(生徒)がイタズラをしたんだろう、という俺の考えは間違っていた。
怖いのは、今考えても、そんな事をする理由がわからないのだ。
夫婦の仲が極端に悪いとかで、写真の中の『夫の顔』をあぶるならまだ分かる。
だがなぜ子供の顔なのか?あんなに自慢していたのに。 - 43: Mystery23:00:43 ID:J8g
- 『たのまれたので』
知り合いの話。冬山で、遭難した登山者が見つかった時のこと。
捜索隊に加わっていた人から、こんな話を聞いたという。
遭難者はメモ帳に、死ぬ寸前まで日記をつけていたらしい。
日記の最後の方は飢えと寒さのためか、字が乱れていて読めたものではなかった。
しかし、日記の最後に書かれた二行の文章だけは、はっきりと読むことができた。
『おとうさん おかあさん もうかえれません ごめんなさい
たのまれたので かきました』
まるで子供が書いたような下手な字で、平仮名だけが使われていた。
字は強い筆圧で書かれており、遭難者の書いた字体とは明らかに違っている。
遺族にメモ帳を渡す時には、最後の一行は破りとったということだ。 - 44: Mystery23:02:22 ID:J8g
- 『山中の寂れた無人駅』
彼は中学生の頃、電車で通学していたという。
夏のある日、うっかり寝過ごしてしまい、目が覚めて大慌てで車両から下りる。
そこは山中の寂れた無人駅だった。
時刻表を確認してみると、後一時間近くは上りの電車は来ない。
「早まったなぁ。売店のある駅で下りれば、パンとかジュースとか買えたのに」
ボヤきながらホームの奥にあるベンチに向かったが、既に先客が何人か座っていた。
こんな僻地にこれだけ大勢の人がいるとは珍しいね。
そんなことを考えながら近寄っていったが、ピタリと足が止まる。
そこに座っていたのは、すべてマネキンだった。
一体誰が置いたものか。
慌てて踵を返し、ホームの反対側へ向かう。
近よるのが気持ち悪かったし、マネキンを置いた人物にも決して逢いたくなどない。
次の上り列車が来るまで、酷く落ち着かない気持ちだったという。 - 46: Mystery23:05:00 ID:J8g
- 『まとまる視線』
知り合いの話。地区の子供会で、キャンプをおこなった時のこと。
炊事担当であった彼女は、夕食のカレーを支度していた。
灰汁をすくっていると、不意に胸騒ぎがした。
顔を上げて、河原で遊んでいる子供たちを確認する。
中に一人、理由はわからないが、なぜか気になった子がいた。
しかし異常は見られず、彼女は内心首を傾げながらも、調理を続けた。
そのまま何事もなく、キャンプは無事に終了したという。
山から帰って二日後に、キャンプに参加した子供が一人急シした。交通事故だった。
彼女が気になった、正にその子だった。
葬儀の後しばらくしてから、子供会の会合が開かれた。
ついでだったのか、その席でキャンプの記録ビデオが上映された。
亡くなった子も元気な姿で映っており、皆の涙を誘ったそうだ。
やがて画面が夕食の準備風景に変わる。
それまでばらばらに動いていた大人たちが、不意に同じ動作をした。
一斉に顔を上げて、河原の子供たちをじっと見つめる。
皆の視線が一つにまとまり、すぐに奇妙な顔をして持ち場に戻っていく。
ビデオを見ていた人たちは、彼女を含め、全員が凍りついたようになっていた。
それ以上キャンプが話題になることはなく、会合は終了したという。 - 50: Mystery23:08:16 ID:J8g
- 『霊や超常現象の正体』
7年前、年が3つ上の兄貴が大学に通っていた頃に聞いた話。兄貴は大学の理工学部なんだけど、よくオカルト好きな友人を家に招いては、霊や超常現象の話題で盛り上がっていた。
科学的な観点から、霊や超常現象の正体は何かと、酒を飲みながら結構真剣に話していたのを覚えている。
兄貴が大学4年になったあたりから、そのオカルト好きな友達がぱったりと家に来なくなった。
なんでも、病気になったらしくて、大学も辞め入院しているらしい。
それから数カ月経ち、俺は兄貴のオカルト好きな友人のこともすっかり忘れていたある日。
兄貴がふと思い出したように、その友達の話を始めた。
「そういえば3日前に、あいつが俺の家に来てたんだよ」
内容はこうだ。
その友達はガンだったらしく、余命半年と宣告をうけ、
しばらくの間病院で治療を続けていたが、最近は自宅療養になった。
久しぶりに会う友人は、抗がん剤のせいなのかひどくやつれ、
髪も眉毛もなく、身体も青白くやせ細っていたが、やけに目だけは生き生きとしていた。
久しぶりに会ったというのに、その友人は挨拶も早々に、
「実は話したいことがあるだよ!」と、嬉しそうに話し始めた。
「この世は、永遠に回り続けるビデオテープみたいなものなんだ!
そして常に録画されていて、常にそのテープには、今という瞬間を過去の上から重ね録りされているんだよ!」
兄貴は意味が分からず、唖然とするしかなかった。友人はそれを気にすることなく話を続けた。
「テープが一回りする周期が、どのくらいかはわからない。
1年か1カ月か1週間か。もしかすると1時間、1秒かもしれない」
なんとなく兄貴も、その話に興味を持ちはじめた。
「人間の身体は、微弱な電気で動いているのはお前もすでに知っているだろ?
普段は微弱だけど、精神的、心理的に何か強い思いが…つまり…
喜びや悲しみ、後悔や無念、怒りや憎しみ。その感情が強ければ強いほど、微弱だった電気が強力な何かになり、時にはその何かが、場所や空間に感情の痕跡を残すことがあるんだ。
感情の痕跡が深く刻まれると、先に話した重ね録りをしても消えないんだよ。
ほら、たまに重ね録りしたビデオテープ再生したら、前の映像がうっすら映ってたり音が残ってたりするだろ?
それだったんだ!霊や超常現象の正体は!魂や怨念なんかじゃないんだ!
ただの痕跡なんだよ!おい○○(兄貴の名前)!わかるよな!」
突然感情的になった友人に、兄貴は話の整理ができないまま、
うんうんとうなずくことしかできなかった。その瞬間。
「おぉぉぉぉぉ!解明できたぞ!うおぉぉぉ!」友人はいきなり立ち上がり、歓喜のような雄たけびあげた。
まるで試合に勝ったボクサーのように、拳を天に突き上げていた。
あまりに突然の友人の変貌ぶりと行動に、兄貴はその場から動くことができず、なぜか笑ってしまった。
その様子を見た友人は涙を流し一言、「ありがとな」
笑顔でそう言って、帰って行ったそうだ。
兄貴は話し終えるとハハッと笑いながら、
「変な奴だよな。元理工学部のくせに、言ってることが科学的じゃない。
言い回しがそれっぽいってだけで、言ってること目茶苦茶
だけど不思議なことに、あいつがしゃべったこと一語一句覚えてるんだよ」
兄貴が話をしてくれた翌日に、その友人は自宅のベットの中で静かに亡くなった。
それからしばらくしてからかな?ときどき兄貴が自分の部屋で、亡くなった友人の姿を見るようになったのは。
あの時のように、歓喜の雄たけびをあげ、拳を天に突き上げているらしい。 - 52: Mystery23:10:33 ID:J8g
- 『ネットラジオをやっている』
俺は友人の影響でネットラジオをやっているのだが、
第一回の放送の後聞いていた親しい友人にその感想を聞いてみた。
たまに他のラジオでは聞かない雑音が入ったり、途中途切れたりはあったが、
音もクリアで声も聞き取りやすかったとの事。第一回という事で探り探りだったが一安心。
でも、音が途切れたりするのはわかるが、
変なノイズってのはなんだろう・・・気になったので詳しく聞いてみた。
なんか、ハウリングみたいな感じで俺の声がダブって聞こえたり、急に声が1トーン高くなったりしたそうだ。
でもそれも時たまだったのでそんなに気にならなかったとの事。
次に内容に関する感想を聞いたのだが、友人はビックリする事を言った。
「どうしてもう一人いた奴は一言も話さなかったの?」
は?と素直に聞き返した。でってその時俺、一人でやってたから。
詳しく聞いてみると、時折俺がそのもう一人に話を振ったり、変なところで相槌を打ったりしていたらしい。
おかしい。そんな記憶俺には無いし、当然俺は一人でやってる。それは間違い無い。
「んじゃ、なんか幽霊かなんかが隣にいて、お前は無意識の内にそいつと楽しく会話してたのかもな」
なんて事をさらりと言われた。
内容的には楽しい感じで特に違和感はなかったらしい。
第二回の放送では録音して自分で聞いてみたが、確かに意味不明なところで俺が相槌を打ったり、誰かに投げかけるように話す場面が多々あった。
俺自体、そんな誰かがいる気配は微塵も感じないし、
そんな事をしている気もなかったので少し驚いたが、
誰かがもう一人いるにしても、番組は中々好評なので、なんとなくありがたい相方がいる感じだ。
次のラジオでもぜひ手伝ってもらいたいものだ。
これが見えたりしたら、笑いは一気に俺の恐怖の絶叫ラジオになるんだろうけどねw - 54: Mystery23:12:21 ID:J8g
- 『山中にある張り紙』
夏休みなどを使って毎年遊びに訪れていた祖父家は、宮崎県の山中にありました。
主に目的は川遊びで、モリ突きや釣りなどをして楽しんでいました。
夏といえど1時間程川に入っていると体が冷えてくるので、
川べりの岩の上で小休憩を挟みつつ、モリ突きで遊んでいた時のことです。
あまり人も来ないような場所だったのですが、
気付けば200m程上流に、二人の子供(遠目でしたが多分小学生くらい)がいました。
村の小学校は廃校になっているような所だったので、
この村にもあんな小さい子がいるんだなぁと思いつつ眺めていました。
程なくして彼らは川を上って行きましたが、私がモリ突きをしていた場所は
その川でもかなり上流の方で、来る時も車で山を登ってきたほどでした。
親御さんとかが上に居るのかな、と考えながら私も帰り支度を始めました。
荷物を置いてある木陰で着替え等していると、一本の木に少し古ぼけた張り紙がありました。
張り紙には写真がプリントされておりラミネートしてありました。
写真は、母と思われる女性と子供が二人並んでいる写真。
その下には『この子達を探しています』と1行あるのみ。
その張り紙を見て気味が悪いと思ったのは写真のせいでした。
写真の女性の顔の部分はマジックか何かで黒く塗りつぶされており、
子供二人の顔はヤスリをかけたように薄くぼけていました。
かすかに確認できる子供の髪型が先ほど見かけた子供と同じ坊主頭で、
余計に気味が悪く感じてしまいました。
急ぎ足で祖父家まで帰り、祖父に張り紙の事を聞いてみましたが何も知らないとのこと。
小さな村なので子供がらいなくなったりしたら耳に入るはずなのですが。
その張り紙を見た年の翌年、少し遅めの正月の挨拶をしに祖父家を訪れました。
酒を交わしながら祖父と話していると、例の張り紙の話になりました。
「お前が言うてた張り紙みたいなん見つけたんで、取っておいたで」
と言われ、一枚の張り紙を差し出してきました。
何で取っておく必要あるのかとは思いましたが、
好奇心があったのも事実だったのでまた拝見しようと受け取りました。
ひと目見て前回見た張り紙との変化に気付きました。
『この子達を探しています』と書いてあるの文字の上から赤字で
『見つかりました』と上書きされていました。
あまりの気味の悪さに、張り紙は知り合いの寺の方に無理を言って預けてきました。
これを一人で取ってきた祖父の鋼の精神力にも恐ろしさを感じましたが。
イタズラにしてはあんな人気の無い場所でする必要はありませんし、
かといって本当に人捜しだとしても、山奥の一本の木に張り紙をする必要も無いと思います。
これといって実害などはありませんでしたが、
あれは何だったのか今でもたまに思い出しては鳥肌が立ちます。 - 56: Mystery23:14:36 ID:J8g
- 『ボラ』
子供の頃、ベッドに40-70cmの生きたボラが落ちていた。
一人っ子なんでこんな悪戯する奴は家にいなかった。
じーちゃんがつまらそうな顔して粛々と捨ててた。
大人になって新宿ビル街の都庁前あたりを歩いていたら、
唐突に上から大きな魚が降ってきて、アスファルトの上でビタビタあばれていた。
ボラだった。周りはどうせトラックの落とし物と思うのか、関心を寄せる人は皆無だった。
ボラは後続車にひかれて体の半分が潰れた。
誰もがスルーしてるなか、一人のフツーっぽいサラリーマンがひょいとそれをぶら下げて、ゆっくりとした足取りで去っていった。
オヤジになって、ややシのうかなって思いながら川面を眺めてたら、
体の半分が潰れたボラが、悠然と泳ぎ去っていった。
ジジイの域になって釣りしてたら、外道のボラがかかってしまった。
海面からボラを上げたあたりで急に貧血のようになり、気づいたら釣り座に横たわって寝ていた。
ボラを頭から丸かじりにして口から魚体をはみ出させる形だった。
意識が戻ったときにはボラは完全に死んでいたから、たぶん意識の無かったのは5分か10分くらい。
長い年月の間の出来事だから、偶然が重なっただけだとは思うけど、気持ちが悪い。
もう魚を食う気がしなくなった。シラスしか食えない。煮干し以上の大きさの魚は怖い。
つい最近、西新宿公演の中で、ボロボロの大きな血まみれの魚を下げた男とすれ違った。
男の服装も変で、結構本格的な神社の神官みたいな恰好をしていた。
なんなんだよもう。
魚、世界から消えてくれ。 - 59: Mystery23:20:18 ID:J8g
- 『第一便』
8年ほど前、俺が高校生でまだ実家にいた頃のことだけどな。
夜中の2時近くだったから家族は全員寝てて、俺だけゲームやって起きてたんだよ。
すると玄関のチャイムが鳴ったような気がした。
俺の部屋は階段をあがってすぐなんでよく聞こえる。
それで、こんな時間にだれか来たんだろうかと思って降りていったんだ。
そのときは怖いという気持ちはまったくなかったな。
行ってみると、玄関の曇りガラスの戸ごしに外にだれかが立っているようにも見える影がある。
で、インターホンで「どなたですか?」と尋ねると、やや間をおいてから、
「・・・ご当主様ですか」という声がした。
インターホンを使ってるんじゃなくガラス戸ごしにしゃべってるんだけど、
大声ではないし、今思い出しても男か女かもわからなかった。
俺が「いいえ息子ですが、何でしょうか?」と返すと、
「・・・跡継ぎの方ですね。・・・もうすぐ24年前に出した荷が届きます。
第一便です。ここで待っていますか?」
そう言ってふっと気配が消えた。
「おっかしいな・・」と思って外に出てみようとしたら、ダガーン!とすごい音がした。
驚いてサンダルを履きかけてたのを脱いで廊下に上がった。
二つの丸い光が、ガラス戸ごしに近づいてきて一瞬で玄関が壊れ、目の前に小型
トラックが飛び込んできた。
俺は後ろにひっくり返るように倒れ、そのあと記憶がない。・・・気がついたら病院にいた。
脳震盪と右の足首の骨折、それから下半身のあちこちにガラスによる切り傷。
あとで聞いたところでは、居眠り運転のトラックが一度電柱に激突して、
それから俺んちに突っ込んだみたいなんだ。
運転手もかなりのケガをしたらしかったが命に別状はなく、後でそこの会社の社長が謝りにきた。
玄関はすべて相手持ちで弁償してもらって新しくなった。
入院中に「なんで玄関にいたんだ」と両親に聞かれたんで、あったことをそのまま話したら、親父は「寝ぼけたんじゃないか」みたいな反応だったけど、
母親は24年前という俺の言葉を聞いてちょっと顔色が変わった。
けど何も言わなかったな。
その後、俺は大学に進学して実家を出、そっちで就職した。
あれは何だったんだろうといまだに不思議だけど、特に「第一便」という言葉が気になる。
これまでのところは、俺も実家のほうもなんともないが・・・。 - 83: Mystery01:09:33
-
>>59
これの先が気になる - 60: Mystery23:23:19 ID:J8g
- 『ぶつぶつ呟く娘』
幼い頃の娘は滑舌が悪くて、何を言ってるのかさっぱり聞き取れなかった。
「ひっつきもっつき」が「みっちょりもっちょり」になったりするのだ。
三歳四歳の一人遊びをはじめる年頃になったら、発音の悪さにくわえて、
ぶつぶつ口の中で呟く事が多くなり、ますます聞き取れない。
ある日親子三人で風呂に入っていたら、リラックスしたのかいつも以上にぶつぶつ呟く娘。
夫が「いったい何を言ってるんだろうね?娘の言葉を聞きたいなあ」と言う。
話題の主の娘は、そ知らぬ風にガーゼハンカチで空気クラゲを作って遊んでいる。
夫の言葉に「そうかな?あまりたいした事は言ってないんじゃない?それに…」と言いよどむ私。
頭の中の考えを言葉に翻訳するのが苦手なのでしばらく考え、
『…それに、どうせテレビとかの真似だから』と頭の中で言葉を組み立てて、口に出そうとした瞬間、娘が「それにどうせてれびとかのまねだから」と、そこだけ何故かはっきり聞きとれる口調でぶつぶつ。
娘の言葉と私の表情から何かを察した夫が、「…聞こえない方がいいみたいだね」。
娘は私たちと目もあわせず空気クラゲを作り続ける。
正直、ちょっと怖かった。 - 64: Mystery23:27:28 ID:J8g
- 『SIRI』
さっき俺がした不気味な体験を書くわ。
SIRIっていう音声アプリあるじゃん。
暇だからあれに話しかけて遊んでたのよ。
そして面白半分で「僕の部屋に幽霊はいますか?」「学校に幽霊はいますか?」ってスマホに向かって喋りかけてた。
もちろんSIRIの返答も意味不。
そしてマイクボタンをおして次は何を言おうと考えてた時、
勝手に『います』と入力された…誰も喋っていないのに…
まじで不気味… - 65: Mystery23:29:16 ID:J8g
- 『メッセージ』
科学的に説明されようが、現在も不気味な噂を作り続けるコックリさん
日本人であれば、基本的な方法は誰もが知っているだろう
指を十円玉に乗せ、無意識のうちにメッセージを作り上げる
ところで、今これを読んでいるあなたのマウスはどんな動きをしているだろうか? - 66: Mystery23:29:27 ID:J8g
- おしまい
- 68: Mystery23:32:28
- おつかれやで
見たことないやつばっかで面白かったわ - 77: Mystery00:24:18
- ありがとう。全て読ませてもらった
いい怪談やったよ -
本日のオススメ
-
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