
- 1: Mystery10:01:43 ID:2ST
- 日本住血吸虫のエピソードも凄いぞ(こなみ)
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- 2: Mystery10:01:58
- はよ
- 6: Mystery10:12:21 ID:2ST
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>>2
簡単に要約すると、
山梨の某地域など特定のある地域だけに発生していた奇病があり、地方病と言われていた
発症し重症化すると腹水が溜まり、おぞましい姿に変わり果てシに至る。
富裕層は発症せず田んぼ作業に従事する小作人だけが発症することから、田んぼ農家の宿命とも言われ半ば諦観するしかなく、他の地域から病気の流行地へ嫁ぎに行く婿には棺桶を持たせろ~という言われがあったほど。
病気により困窮したとある集落では、役所などに嘆願してまで村を捨て流行地の外へ移り住んだ場所もあった。
当時は職業選択の自由もなく、代々住んでいる土地を捨てるなどもってのほかな時代。この地方病がいかに凄惨だったかが窺える → - 12: Mystery10:23:14 ID:2ST
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>>6
さすがにやばいとなり、県や政府も対策に乗り出す。
この地方病の患者をみていた地元の開業医は、流行地が川の流れに沿って分布していたことから、原因は水にあるのでは~となんとなく察していた。
そんな中とある重篤の女性患者が、「どうせシぬのなら、自分を解剖して人々のために役立ててほしい」と願い出る。
当時は開腹が恐れられていて、開腹手術やシ後の解剖を許可する人間はいなかった。
女性は間もなく亡くなったが、勇気ある女性の遺言に従い開業医は彼女を解剖する。
その現場には内外からたくさんの医師が見学に来たとのこと。
後年まで、開業医はその女性の墓に通い続けたという。 - 4: Mystery10:04:50
- 三毛別羆事件のページはちょっとしたパニックホラー小説
- 5: Mystery10:10:02
- グリコ森永事件も割と面白い
- 8: Mystery10:14:06
- わかる
wikipediaまじですごいおもしろい
古くから伝わるある地方限定の奇病が徐々に解明されていき寄生虫の仕業と判明して完全に撲滅されるまでの研究者と地方住民たちの団結した活動の軌跡が物語性ありすぎ - 10: Mystery10:18:13
- 日本住血吸虫て名前だけ知ってたけど
裏にはこんな物語があったとは… - 11: Mystery10:20:56
- 一応リンク置いとくわ
- 13: Mystery10:24:25
- 続きはよ
- 14: Mystery10:34:19 ID:2ST
- 解剖の結果、肝臓に異常が見つかり、その原因は寄生虫の卵によるものと分かった。その卵などが原因で肝硬変などを起こし、ゆくゆくは人間をシに至らしめる。
その後も多数の医師や県や住民の協力のもと調査が続けられたが、見つかるのは虫の卵のみで、虫本体は見つからない。
ここで、調査対象は人間ではなく動物へ。
実は人間だけではなく、牛や猫や犬などの哺乳類も同じような病気を発症していることが確認されていたので、とある医師はそれを発症してしまった愛猫や検体として用意された猫などを解剖し、遂に虫本体を見つけることに成功。
この寄生虫は日本住血吸虫と命名された。 - 15: Mystery10:34:50
- 山梨県のバイオハザードやろ?
ぐう怖い - 18: Mystery10:37:16
- こわいなあ
- 19: Mystery10:37:58
- はえー読みやすいわイッチ有能
- 20: Mystery10:38:08
- 寄生虫を媒介するミヤイリガイが完全な新種だったというのもすごE
新種発見=100年続く病気の撲滅という - 21: Mystery10:38:35
- エキノコックスは?
- 22: Mystery10:38:58
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>>21
狐を絶滅させるしかない - 25: Mystery10:50:00
-
>>22
ポンカス「許された」 - 23: Mystery10:43:08
- 俺は地方病博士だ(迫真)
- 24: Mystery10:45:46 ID:2ST
- 日本住血吸虫は、人間の体内に入り込むと消化器官などに寄生するわけでなく、血管内部に巣くい、赤血球を栄養とし、そこで絡み合った状態の雄と雌が産卵する。
卵は血液を巡り巡って肝臓に蓄積し、それにより肝硬変を起こし腹水が溜まりシに至る……というメカニズムが解明された。
では、この寄生虫はどこに住み、どんな生態をしているのか~という感染経路の特定が次の目標であった。 - 27: Mystery10:57:30
- スレタイの方の記事もやけどwikipediaトラウマになりそうなほど詳しいな
- 30: Mystery11:01:04
- アナタハンの女王事件もいいぞ
- 33: Mystery11:06:34 ID:2ST
- 流行地は水辺に沿っていたこと、田んぼ農家の人間に発症すること、水に関する言い伝えがあったことから、発生源は水辺ということは明らかになっていた。
では寄生虫はどのように体に入り込むのか~という展開になり、飲料水などから感染する経口感染と、皮膚などから入り込む経皮感染の二説に分けられた。
当時は寄生虫は経口感染するものという見解であったので、まず飲料水などは煮沸してから飲むなど対策をさせたが、一向に良くならない。
そこで、ありえないと思うものが多数の中、とある実験が行われる。
それは簡単に言えば、牛をいくつかのグループに分け、経口感染対策をした牛と経皮感染対策をした牛で分けて経過観察をした~というもの。それら対策をさせた上で、各グループの牛を小屋に隔離させたり、一方では水辺や田んぼを行き来させたりして比較した。
当時の常識から言えば、経口感染対策をした牛が感染するはずがないと思われていた。
しかし実験結果は逆。経口感染対策をした牛が感染し、経皮感染対策をした牛は感染していなかった。
ここで、寄生虫は皮膚を介して感染することが明らかになる。 - 36: Mystery11:12:36 ID:2ST
- この寄生虫は水辺に住み、宿主候補となる生物の皮膚から感染する。
農民の間で、「泥かぶり」と呼ばれた症状があり、これは田んぼから上がると皮膚に赤い点々ができて炎症を起こしている~というもの。まさしくこの症状こそが、日本住血吸虫が寄生したその証拠なのであった。
自ら田んぼに入り感染したことでこれを実証した研究者もいる(幸い重症化することはなく九シに一生を得た) - 39: Mystery11:13:58 ID:2ST
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>>36
訂正
泥かぶりやなくて泥かぶれや - 37: Mystery11:13:02
- Wikipedia読んできた
正直感動した - 38: Mystery11:13:33
- 期待
- 42: Mystery11:21:29
- 面白い
- 43: Mystery11:24:38 ID:2ST
- 皮膚から入り込むことは分かったが、では人間に産み付け、そしてクソ便と共に排出された卵は孵化した後、どのように育ち、再び人間などに寄生するか~という疑問が浮かんだ。
そこで研究者は調査で得た卵から孵化した子虫(仔虫)を泳がせ、その水に猫などの足を浸らせ感染するか実験するが、全く変化は起きない。
孵化から時間を経った状態で同じようにしても変化は起きず、なんと仔虫はシんでしまう始末。
その後も条件を変え実験をするが、一向に変化が見られない。
そのため、「孵化したばかりの虫はそのままでは感染能力を持たず、中間宿主の中で成長し、そこで人間などに感染する形態へ成長するのだ」という推測が生まれた。 - 46: Mystery11:36:16 ID:2ST
- これを実証するため、研究チームはウサギや犬を実験地とする水辺に浸し、採血をする。
すると、この孵化直後の形態とは違う、セルカリアと呼ばれる成虫一歩手前の幼虫が見つかった。
この発見により、日本住血吸虫には中間宿主がいる~という説は実証に至った。
孵化から中間宿主を経てセルカリアという形態に成長し、そのセルカリアが人間の皮膚から体内に入り込んで成虫になり、産卵し、クソ便と共に卵が排出され再び孵化する~というサイクルが判明した。 - 47: Mystery11:37:45
- 面白い
- 48: Mystery11:38:11
- 日本全国ではないとしはいえ、割といろんなところで流行ってたんやな
一度根付くと撲滅難しかったやろうしな - 49: Mystery11:38:16
- ややこしい虫やね
もっと簡単に進化しろや(´・ω・`) - 50: Mystery11:39:31
- こういうの読むだけでむず痒くなる
でも読んじゃう - 57: Mystery11:52:32 ID:2ST
- 次に、中間宿主となる生物の特定が始まる。
水辺に住む生物を採取し様々な調査が行われた結果、巻貝であるカワニナがそれではないか~という目星がつけられる。
そこでカワニナが入った水槽の中で卵を孵化させるなどの実験が行われたが、芳しい結果は得られない。
そんな中、佐賀県で同じような病気が蔓延していた村の用水路(そこに入れば必ず感染すると恐れられていた場所)からとある貝が採取される。
研究者はこの巻貝を用いて実験する。
すると、卵から孵化した幼体はこの貝に入り込み、そこで成長しセルカリアとなって出てくる瞬間を確認した。
すぐさま論文としてまとめられ、世間に衝撃が走る。
しかしもっと衝撃だったのは、この巻貝の正体が不明だったことだ。
カワニナと疑われたが、カワニナが持つ特徴をこの巻貝は持ち合わせておらず、そして当時の最新であった分類表にもその巻貝は掲載されていなかった。
この巻貝は新種だったのである。
- 58: Mystery11:55:41
- 山梨このせいで今でも肝臓のガンで亡くなる奴の割合が全国平均よりも高いらしいな
- 61: Mystery11:59:51
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>>58
撲滅されたのが最近やからなぁ - 94: Mystery16:02:28
-
>>58
今でも?
過去感染したお年寄りなのかな - 59: Mystery11:58:41
- イッチ読みやすくて有能
- 66: Mystery12:10:04 ID:2ST
- この新種の巻貝は、功績者である宮入博士の名前をとってミヤイリガイと名付けられ、山梨ではその名で呼ばれるようになり、やがて広く知られることとなった。
このミヤイリガイが多数生息する場所でこの病気も発生していたことから、中間宿主はこのミヤイリガイで確定となり、この生物をコントロールすることが病気の流行を食い止める手段として、それが最終的な目標となった。
対策・調査が始まった明治から時は流れ、戦後になっていた。
研究者、住民、行政、そして感染症の調査のため新たに加わったGHQ・進駐軍のチームなどが協力し、対策・治療・啓蒙活動などが行われていった。
そうして、最終的にはこのミヤイリガイを撲滅することで住血吸虫・住血吸虫症も駆逐するしかないという判断に行き着き、ミヤイリガイ撲滅キャンペーンが始まる。
- 67: Mystery12:11:29
- 最大の犠牲者ミヤイリガイ先輩すき
- 75: Mystery12:38:15 ID:2ST
- ミヤイリガイの撲滅活動自体は中間宿主の特定以降から戦後まで続いてきた。
しかしその数は無数に存在し、陸地にも生息していることからキリがない。
石灰の散布、天敵の利用、薬剤の使用、火炎放射、用水路のコンクリート化など地道な対策が世代を超えて行われていき、
そこへ経済成長期の都市化、宅地開発による田んぼの減少、田んぼから果樹園への産業転換、洗剤など生活排水の垂れ流し、化学肥料の台頭など、
いくつかの副次的な要素も加わってミヤイリガイは徐々に姿を消した。 - 78: Mystery12:51:14 ID:2ST
- そうして地道な対策は身を結び、1978年に1名が日本住血吸虫症に感染したことを最後にして、以降の新たな感染者は見られなくなった。
ミヤイリガイについても完全に撲滅することは叶わなかったが、日本住血吸虫に寄生された個体が発見されなくなり、また、人以外でも1983年にネズミが感染していることが発見されたのを最後に見られなくなる。
その後の集団検診でも、若者に新たな感染は見られなかったことから、県知事は終息を宣言。
1881年から1996年、明治から平成。
日本住血吸虫症の終息にようした年数はなんと115年。
官民が一体となり、一世紀以上の時間を経てようやく終息を迎えたのであった。 - 80: Mystery12:53:48 ID:2ST
- なお、再流行に備えるため、各研究機関ではミヤイリガイや日本住血吸虫を管理・飼育して研究は続いている模様。
- 81: Mystery12:56:35 ID:2ST
- また、山梨県では野生のミヤイリガイについても引き続き監視活動を行なっているとか。
ただ、この中間宿主となるミヤイリガイがなぜ特定の地域にしか存在していないか、これは今も判明していないらしい。 - 82: Mystery12:58:14
- おつ
- 84: Mystery13:04:21 ID:2ST
- 簡単に要約すると~とかいったが無理やったわ。
あとご存知の通りウィキのページをコピーしてウィキという要約を自分なりに要約しただけなんで抜け落ちている部分があったり、また、足りない部分があったりミスがあると思う。
やから詳細が気になった人は日本住血吸虫などのキーワードで検索してウィキを読んでみてくれ~
ウィキぺディア三大文学と呼ばれる内の一つなだけあって読み応え半端ないゾー
三毛別事件や八甲田山事件や津山事件は知ってたが、これも凄いなーと思って自己顕示欲のままに立てた次第や - 85: Mystery13:05:42 ID:2ST
- 終わり
あとは好きに使ってええゾ - 87: Mystery13:07:34
- 実に面白いわ 後世に活かされてるのがとても素晴らしいな
- 88: Mystery13:08:30
- ひえええ六蔵の奇病みたい
- 89: Mystery13:08:32
- 結局 どうしてこの貝が山梨の特定地域で蔓延したのかは
未だにわかってないんだな -
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- ライター及び編集:kotarou
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