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Mystery master
今回ご紹介する話はタイムスリップについてです

この問題については色々な見解があり「ムリ!」という意見も多く見られますが、それはあくまでも人類の知識レベルから考えた結果です。

しかし私たちが住んでいる次元と違う世界があればタイムスリップすることは可能かもしれません。

二人のイギリス女性は一体どのような体験をしたのでしょう

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Mystery master
何かのきっかけで、現代とは違う時代に入り込んでしまうことをタイムスリップ
(時間転移現象)と呼ばれている。

時間と空間は密接な関係にあると言われ、それについてはアインシュタインの相対性理論の中でも繰り返しのべられている。

それはまるで、網の目のように互いに複雑に織り込まれ、それがどこまでも無限に連なっている紐のような存在なのである。

日常のつまらないごたごたやもめごとから日々刻々と変化する世界中の出来事まで、一切合切がこの帯の一点に凝縮されているのである。

そして、時間というもう一つの軸に沿って永久に変移していくのである。

いつものよに服を着ようとした時に、たまたまボタンの掛けちがいが起こるように時たま、この時空を超えるに等しい奇妙な現象が発生する。

もう少し簡素的に言えば、ある三次元空間が切り取られ、過去か未来のいずれかに一定量の時間軸上をスライドしてしまうということであろうか。

まさにその現象がタイムスリップなのである。 

これまでに、こうした現象に遭遇してどこか別の空間、または違う時代に入り込んでしまったと思われるケースがたびたび報告されている。。  
Mystery master
 
『二人のイギリス女性の体験したヴェルサイユ宮殿での奇妙な話』

これからお話しするのは、1901年のある夏の昼下がりに起こった出来事である。


イギリスからの旅行客だったモーバリーとジュアディンの二人は、フランス、ベルサイユ宮殿内にあるプチ・トリアノン庭園をぜひ見たいと思い、のんびりとその方角に歩いていた。  

その日の午後から薄ら寒い曇り空となり、何となく鬱陶しい感じのする空模様であった。

辺りはおかしなことに鳥の声一つせず、木の葉のざわめきもなく、恐ろしいほどに静まり返っている。

二人は、急に襲ってきたわけのわからぬめまいに少し不愉快な気分になりながら小道を歩いていた。  

何か夢の中にでもいるような奇妙な気分だった。

歩いている感覚がまるでなく、宙に浮いているような妙な感覚なのである。

回りの景色も時おりぼやけたり、白っぽく霞んだりして見えたりしているが気のせいなのだろうか?

二人はぼんやりとそんなことを考えていた。  

しばらく歩いているうちに、向こうから二人連れの女性がやって来るのが見えた。

しかし、どうもその恰好が変なのである。

一人は、髪を異常なほど高く上にかきあげて、ひだのゴテゴテしたガウンのようなロングスカートをはき色鮮やかな刺繍の入ったコルセットを身につけている。  

もう一人の婦人は、白い大きなボンネットにマントのように長いスカートを身につけ、長い杖のようなものを持っている。

すべてが見たこともない服装なのである。  

きっと観光客向けの衣裳を着てキャンペーンか何かしているのだろうと、最初は気にもとめなかったがどうも様子がおかしい。

キャンペーンなら観光客の自分たちに笑顔をふりまいてもいいはずだ。

しかしそのような雰囲気はまるでなくむしろ異様な警戒感さえ感じられるのである。

相手の方も、二人の存在が気になるのか、好奇な眼差しでチラチラ見つめているようである。

すれ違うなり自分たちの方を振り返って見つめている気配さえするのである。

そのまま進み行くうちに周囲を小さな岩に囲まれた音楽堂らしい建物に出た。

どうやら道に迷ってしまったと感じた二人は、そこにいた一人の男に道を尋ねよううとした。しかし、近づいて声をかけようとして思わず息を飲んだ。

その男は、色黒で顔には天然痘の跡らしい瘢痕が無数にあり陰気な雰囲気を漂わせていたのだ。 そして、その男の身なりも異常としか言いようのないものであった。  

長い折り返しのつば広の帽子を被って、キュロットをはいていた。

袖の短い胴着を着ていたが、その上にはスカートのようなヒダが波状に垂れ下がっているのである。 こんなおかしな形の服装は見たこともない。

しかも、男の感じから話しかけられるような雰囲気ではなかった。

この人物は気でもおかしいのだろうか? そう思うと、気味が悪くなって道を尋ねる気も失せてしまい、二人は足早に立ち去ろうとした。

「マダム!そちらに行ってはなりませんぞ。危険です。小宮殿へ行くにはこちらの道です!」

その時、二人はどこか変ななまりのあるフランス語で鋭い調子で呼びとめられた。   振り返ると、一人の男が立っていた。

男はたった今駆けて来たかのように、ハアハアと肩で息をしている。

何か、緊急の用事でもあったかのようである。  

しかし、この男の身なりもまた妙で、古めかしいソフト帽を被り、黒いマントをはおって髪を長くカールしていた。

ともかく、教えられた通りに真っ直ぐに進んでいくと、古めかしい小さな橋に出た。

橋の向こうには一軒の建物が立っている。その建物は農家風の造りで、前にはイギリス式の庭園が広がっている。

そのテラスで、白い服の金髪の女性が腰掛けてスケッチを手にしてしているのが目にすることが出来た。

そう若くは見えなかったが、なぜか気品のようなものを感じさせる女性であった。
写生でもしているようである。

その金髪の女性は、二人の存在に全く気がつかない様子で、スケッチから目を離すことがなかった。  

それにしても、やはり彼女の服装も妙だった。大きな白い帽子に見たこともないような大きなスカート、見れば見るほどおかしな服装である。  

モーバリーは、この時、彼女からなぜか生気というものが感じられず、もの寂しい雰囲気が漂っているのを感じていた。

まるで、夢の中での幻想的な光景のようだった。

マリー・アントワネットは仮面舞踏会を開いたり、時には、自ら作曲をしたり、絵を描いたりするのが好きであった。  

その時、若い男が家から出て来て、指で方角を示して宮殿までの道を教えてくれた その道をしばらく行くと、ようやく、プチ・トリアノン宮殿が見えてきた。

入口は、いつも見慣れた服装の観光客でごったがえしている。

二人はその光景を見てなぜかホッとした。

そして、気がついてみると、頭の中にあれほど漂っていた夢のような気持ちも嘘のように消え失せていた。  

二人はイギリスに帰ってからも、あの時見た異様な光景が忘れることが出来なかった。 そして、しばらくするうちに、それをどうしても確かめてみたくなった。

3年後に再びベルサイユ宮殿を訪れた二人は、同じ道をたどって確かめようとした。

しかし、守衛にたずねようが、誰にたずねようが、そのような場所を知っている者は一人もいなかった。

その後も、二人はあきらめずに専門家に尋ねたり、図書館に足を運んだりしていろいろと資料を調べたりした。

そうしてもしかしたら、自分たちはあの時、過去にタイムスリップしたのではないかと本気で考えるようになった。

しかし、あまりの現実離れした話にこのことを信じる者は誰もいなかった。

しかし、二人はますますこの考えに確信を深めていった。  

そして数年かけて判明したことは、二人が偶然行き着いた小さな建物は、現在は存在せず、革命当時はプチ・トリアノンの近くに実在していた小音楽堂だということがわかったのである。

革命当時の庭園は、現在の配置とはかなり異なっており、現在の人間にはわかるはずもないのも当然であった。

また、そこで出会った色黒で陰気な男は西インド諸島出身のボードルーユ伯爵らしいということもわかったのである。

そして、彼女たちが踏み込んでしまったのは、どうやら、フランス革命がぼっ発した直後の1789年10月5日らしいと思われた。  

というのは、あの日は、貧民街の市民数千人がパンをよこせと叫びながらベルサイユ目指して押し掛けてくるのだが、息を切らせて二人に道を教えてくれた男は、 この暴動を告げるために王宮から派遣された使者だったのではないかと思われるのである。


1789年10月5日、食料不足から不満が爆発し、数千の市民がベルサイユに札到した。

「パンがないのなら、お菓子を食べればいいでしょう」

は彼女の言葉ではないが、マリー・アントワネットの浪費癖は民衆の槍玉にあげられ、やがて憎悪の対象となっていく。  

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翌日には、近衛兵と市民との間で衝突が起こり、王宮は暴徒によって蹂躙されてしまうことになるのだが、 この不穏な気配の中で、貴族たちの多くは国外脱出を計画したり、財産を隠したりで札気立っていた時期でもあった。

ボードルーユ伯爵もそんな貴族の一人で、近寄りがたい陰気なムードを漂わせていたのはそのためだったのかもしれない。  

また、農家風の建物のテラスでスケッチをしていた金髪の女性は、かの悲劇の王妃マリー・アントワネット、その人ではないかとも思われた。  

というのも、彼女は、バスチーユ襲撃の後、ルイ16世にいち早く、オーストリアへの逃亡を訴えたが聞き入れられず、そのせいか 日に日に自暴自棄となり、すさんだ生活を続けるようになっていたのである。

モーバリーが、彼女から生気を感じられずもの寂しい雰囲気が漂っているのを感じたのもそのためではなかろうかと思われるのだ  

こうして、二人はやはりあれは現実に起こった出来事なのだと確信を持つに到ったのであった。

そして、10年後、彼女たちは、自分たちが経験した不思議な体験を一冊の本にまとめ「奇妙な体験」と題して出版したのである。

二人のイギリス人女性がタイムスリップしたのか、マリー・アントワネットが、時代と共に過去からきたのか、幽霊なのか不思議な話であるが マリー・アントワネットが亡くなった後、彼女がヴェルサイユ宮殿の庭園を歩いている姿は、現在でも多くの人に目撃されているのは有名な話である。


ただ不思議なのは、目撃者は皆揃って気分が悪くなるということ。

そして、証言した人達の多くは、『庭園の風景が現在とは違う』と証言しているのだという。

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