泣く
200/00:08:59.21 ID:RwD+0eub0
一定の区切りがついたので書く
そんなんで良ければ聞いてください
ちょっと長くなるかもなので秋田ら消えて貰って結構です

書き溜めてあるけど、今でも思い出すと気持ち悪くなるので、更新ゆっくりなるかも

1建ったらpcに移動します

今40のおっさん
30~35年前の話しなので
会話内容は盛ったりしてるとこもある

質問には随時答えれる範囲で答えてく

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2: 200/00:10:16.31 ID:RwD+0eub0
俺3歳の時に両親が離婚した。

経緯は随分あとに知ることになるんだが、親父に引き取られた。
親父はいつも仕事で、離婚直後は一緒に暮らすことも少なかったようだ。
叔母や私設保育所を転々としていた記憶がうっすらとある。
でも日曜日だけは親父と一緒だった。

親父が大好きだった。
3: 200/00:11:42.69 ID:RwD+0eub0
4歳になると公団の団地に親父と2人で暮らすようになった。

市立の保育園に通うようになった。
当時サラリーマンだった親父は朝早くに保育園に俺を連れて行くわけだが
まだ職員も来てない時間で、よく門の前で泣いてた記憶がある。

迎えの時間も大抵遅く、一番最後まで保育園にいることなんてのは当たり前
保母さんの家に泊まったことも多かった。

3歳なんて物心もつかない年で、母親に関する記憶なんて一切なくて
親父が唯一の身近な肉親って感じで、本当に大好きだったな。
4: 200/00:12:51.08 ID:RwD+0eub0
俺5歳の時に親父は再婚した。

「1ちゃん、新しいお母さんと、弟だよ」
って親父に言われた。
大人の女の人と同じ年くらいの男の子を紹介された。

結婚とか母親なんていう概念全くなく、
知らない人が一緒に住むことになったって感じだったかな
なんか大好きな親父との生活を邪魔されたような気持ちもあったかも

こうして、親父、俺、継母(後に鬼婆と化す)、弟(継母の連れ子)の
4人での新しい生活が始まった。

あっ・・この弟は、普通に考えるとありえない話なんだけど俺と同学年だった。
5: 200/00:13:06.58
ふむ
6: 200/00:14:59.25 ID:RwD+0eub0
小学校に上がるくらいまでは、継母も優しかったと思う。
弟よりも俺のことを気にかけてくれてる感じだった。
弟が継母に「ママァ、おっ※※みせて~」なんて甘えてたら
継母が「1ちゃんもおいで」なんて笑顔を見せてくれてた。

小学校に入学したあたりから継母の態度が変わってきた。

小学校1年生の1学期の終わりから継母は出産のために入院した。
親父に新しい弟が産まれることを聞かされた。
親父に連れられて、病院にも行った記憶がある。

1学期が終わり、通信簿を親父に見せたら、俺と弟Aは共に「よくやったじゃないか」
って褒められて、俺すごくうれしかった。

夏休みに入ると、継母は退院して、生まれたばかりの弟Bと家に戻ってきた。

俺と弟Aは継母に通信簿を見せた。
継母は弟Aに「よくやったわね。でももうちょっと頑張ろうね」って言った。
俺はドキドキしてた。何しろ弟Aよりも成績が良かったから。
褒めてくれるのを期待して、わくわくしながら継母の顔を見てた。
7: 200/00:16:31.65 ID:RwD+0eub0
期待は見事に裏切られた。

継母は今まで見せたことのない、鬼のような目で俺を睨み付け、
無言で通信簿を俺に投げつけた。
何がなにやら分からない。

俺に当たって、床に落ちた通信簿を拾い上げると、涙がこぼれた。
(思ってたより成績が悪かったから怒ってたんだ。もっと頑張らなくちゃ)

成績がよくて怒られるなんて思ってもみなかったから、勉強頑張った。超頑張った。
次こそは褒めてもらえるようにと・・・
でもその後も継母に話しかけても無視されたり、テストの結果が出るたびに罵られた。


当時は全く分からなかったんだけど、連れ子も同学年だから思いっきり全てが比較対象なんだよね。
この頃は何やらせても俺の方が優秀だったから、こんなことになったんだと成長してから気づいた。
8: 200/00:18:04.27 ID:RwD+0eub0
弟Aは同い年。6歳のガキんちょだし、些細なことでもすぐ喧嘩になる。
弟Aはその都度、継母に言いつける。
何が原因とか関係なしで俺が怒られる。
つかみ合い取っ組み合いになることも多かった。
殴り合いに発展することもある。
でも継母に言わせると
「1はなんでも棒力で解決しようとする」
って一方的に俺が悪くなって怒られる。
その様子を見て、弟Aは更に俺をからかって馬鹿にする。
味方がいるとそうなるよね

またそれが原因で喧嘩。俺怒られる。この繰り返し。

俺もガキんちょだったから、怒られるのは悪いことしたから、って思ってた。
怒られるのは、決まって俺だから、俺が悪い子だからいけないんだってずっと思ってた。

ある日、弟Bがよちよち歩きをしだした頃、だっこしたくなって近づいた。
継母に「お前は私の子供に触るんじゃない!!!汚らしい!」って怒鳴られた。


この頃までは、怒鳴られるだけで、体罰はなかった。
9: 200/00:20:07.03 ID:RwD+0eub0
2年生になったくらいかな。食卓の様子が変わった。

団地に生協のトラックが週に2回配達にきてた。
牛乳やパン、卵とかの食品を注文できるんだけど、この生協のベーコンってのが
スライスされたヤツじゃなくて、ブロックベーコンだったのね。

俺、肉の脂身がダメな子供だったんだ。
ある朝、そのブロックベーコンの脂身の部分だけ塊で俺の皿に盛られてた。
弟Aは普通にスライスベーコン(継母がスライスしたもの)と目玉焼き。

俺、もう見るだけで吐き気が襲ってきた。
パンと牛乳だけで朝食終わらせようとした。

継母「何で残そうとしてんの?栄養考えて作ってんだから全部食え」
俺「おかあさん、僕、ここのとこ嫌いなの」
継母「ふざくんな!食い終わるまで学校行かせないからな」
顔見上げると、鬼の形相で睨み付けてる。

超おっかない
10: 200/00:20:45.13
既に常識を超えている
11: 200/00:22:10.91 ID:RwD+0eub0
お・・
見てくれてる人いるのか

ありがとう
12: 200/00:23:06.05 ID:RwD+0eub0
一口食べると溢れ出す肉汁・・・あまりの気持ち悪さに皿の上に吐く。
噛まずに飲み込もうとしたら
「ちゃんと良く噛んで食えっ!」
噛む、吐く、箸止まる。怒鳴られる。恐怖と気持ち悪さで泣いた。

皿には、まだ手を付けてない脂身塊3/4と自分で吐き出したぐちゃぐちゃの脂身・・・
もうパニックで怒鳴られても、口に運ぶことが出来ずに体硬くして泣き続けた。
ぎりぎり学校に間に合う時間まで皿を前にテーブルで泣いてた。
「おい!愚図!さっさと学校いけ!」

俺(助かったぁ)
ランドセルかついで学校に走った。涙拭きながら走った。
16: 200/00:25:00.79 ID:RwD+0eub0
その日の夕飯の時のこと。

椅子に座ろうとすると、俺の飯だけテーブルの上にない。
「おい愚図。お前は朝食残しただろ。罰として今日からは床で食え」
床に正座させられた。この日から俺は家畜扱いになった。

目の前に無造作に置かれた俺の食事は、冷えたお米の上に朝残した脂身塊、味噌汁。
上のテーブルを見上げると、ほかほかご飯に数種類のおかず、味噌汁。
弟Aが上からニヤニヤしながら見下ろしてた。

当時、うちの炊飯器はガス式で保温機能がない古いヤツだった。
この日から前日の残飯が俺の食事になった。
17: 200/00:26:49.27 ID:RwD+0eub0
一口脂身ご飯を食ってみたけど、やっぱ無理。
ご飯にもベーコンの油が行き渡りテカテカしてる。
見てるのも気持ち悪い。味噌汁しか飲めない。

上見ると、弟Aがさっさと食事を終わらせ、デザートにゼリーかなんか食ってた。

俺は脂身ご飯を手にしたまま、呆然としてた。
「おい!愚図!お前はいつまでそうしてるつもりなんだ!洗物が終わらないだろ!」
怒鳴りだしたかと思うと、俺の手から茶碗を奪い、俺の胸の辺りを蹴飛ばした。


そのまま仰向けに倒れた俺の口を片手でこじ開け、無理やり脂身ご飯を突っ込んできた。
蹴られたショックも相まってパニック起こした。
「ギャーーヤメテーーーー、ゴベンダサイっ!!ぼすけてくださいいいいいい」
18: 200/00:28:01.86
サイテーだなぁ..なんでそんなことができるんだろ
19: 200/00:28:26.29 ID:RwD+0eub0
床には俺の口から吐き出された脂身ご飯。
俺は半狂乱でジタバタしてた。
「うるさいっ!!!近所に迷惑だろ!!静かにしろ!!」
「お前はなんでお母さんの言うことが聞けないんだ!!」
「床が汚れただろ!さっさと綺麗にしろ!!!」
矢継ぎ早に罵られる。

一通り泣き終えてパニックも少し収まった俺は
ゼーゼー言いながら、箒と塵取りを取りに行こうと立ちあがった。
「どこいくつもりだ」
「ほうきとちりとりを・・・」
「寝ぼけた事言ってんな!ちゃんと食べるんだよ!!」

もうね、恐怖恐怖で頭真っ白
床に散らばった脂身ご飯を手でかき集めて、手掴みで無理やり、涙流しながら口に押し込んだ。
食い終わって、トイレに駆け込んだ。
気持ち悪くて全部吐き出した。

吐き出した後、トイレのドアを開けた途端に腹に蹴りが飛んできた。
2発3発・・・・
「gjかえwbがえrまpgrべs:rふじこgじあbm」


しょんべん漏らした。
20: 200/00:30:25.83
親父はいなかったのか…
25: 200/00:32:12.54 ID:RwD+0eub0
>>20
親父は月~土までほとんど仕事で
深夜帰宅、早朝出勤で顔見ることもほとんどなかった
21: 200/00:30:29.43
涙が出てきた
22: 200/00:30:51.83 ID:RwD+0eub0
この日を境に棒力は日常になった。

3Kの団地の一室から勝手に出てはいけないルールが確立された。

弟Bには指1本触れるな、と脅された。
誰にも話すなと脅された。

特に父親には絶対話すなと念を押された。
毎日のように蹴られ、小突かれた。
みんながTV見てても俺は部屋を出れない。
やることないから、学校の図書館から借りた本が家にいる時の唯一の楽しみだった。
食事は朝晩は床で残飯。
学校給食がご馳走だった。
甘い物に飢えていた。あげパンとかコーヒー牛乳の献立を楽しみにしてた。
ただ、日曜日だけは、朝から親父が家にいるので、家族揃ってテーブルで食事できたし
TVも見ることができた。日曜日だけは普通の子供に戻れた。

多分少しは楽しかったこともあったんだと思う。
でも、今でも全然思い出せない。
この時代のことで、思い出せるのは強烈に怖かったことだけ。
24: 200/00:31:55.80
ガチだったら辛すぎだろ
26: 200/00:33:45.55 ID:RwD+0eub0
3年生だったと思う。

ある土曜日、以前から計画してたみたいなんだけど
親父抜きで継母の実家に泊りがけで行く予定があった。

俺は金曜日から熱が出て、学校も休んでた。
親父と継母は相談したらしく、俺は家で留守番ってことになった。
作り置きした食事は、普段みんなが食べるようなご馳走だった(俺にとっての)

親父は土曜日いつもより早く帰宅して、看病してくれた。
久しぶりに親父と2人きりで過ごした。
やっぱり親父は俺には優しくて、嬉しくて涙がでてきた。
親父が心配そうに話しかけてきた。
「どうした?つらいのか?」
「ううん・・・なんでもない」
「1、お前は俺の息子だ。何でも言ってみろ。学校でなんかあったのか?」
優しい言葉に、熱のせいもあってか、継母との約束を破ってしまった。
普段の生活を少しだけ話してしまった。

親父は俺の頭を撫でながら
「そうか、普段父さん家にいる時間が少ないから何も知らなかった、悪かったな
大丈夫。ちゃんとお母さんと話しするから。心配するな」
優しい顔で言ってくれた。親父の言葉で少しだけ安心した。

日曜日になっても熱は下がってなかったけど
親父と2人で将棋さしたり話したり楽しい1日を過ごした。
昼飯に、味噌汁にご飯ぶち込んで卵といただけのオジヤ作ってくれた。
うまくて、うまくてまた泣いた。
28: 200/00:37:16.13 ID:RwD+0eub0
夕方になって、継母、弟ABが帰宅してきた。
継母「ただいま~。あなたごめんなさいね。1くんが熱出してるのに・・・」
親父「あー突然の熱だったんだ。仕方ないよ。1も大分良くなったみたいだ」
継母「1ちゃん。ごめんね。シュークリーム買ってきたからね」
俺「ありがとう。おかあさん」
なんて会話してた。

親父がいる日は継母は俺に対して普段見せる凶棒さは微塵も出さず、むしろ弟Aに対する
より優しかった。
29: 200/00:38:48.21 ID:RwD+0eub0
その後すぐに眠ってしまった。

何時間寝たのだろう・・目が覚めた。
周りを見回すが外は真っ暗だ。
二段ベッドの上をこっそり覗く。
ぐっすり寝ている弟B。

寝付けずにしばらくベッドの上でゴロゴロしていた。
すると親父と継母の会話が聞こえてきた。

親父「おい。お前なんか隠してることないか?」
継母「え?なんのこと?」
親父「普段の生活での1のことだよ」
継母「は?何?なんのことだかさっぱり。1ちゃんがなんか言ってたの?」
親父「あー、1は話しづらそうだったけど、色々話した。どういうつもりなんだ?」
継母「はぁ・・あなたに1ちゃんが何話したか知らないけど、他の子供たちと同じように接してるわよ」
ここから何やらすごい言い合いが始まった。親父は俺の味方だ。
親父「お前は1が嘘ついてるっていうのか?!!ふざけるな!!まだ子供なんだぞ!!!!!」

何やらにぶい音が聞こえた。
継母「痛いじゃないの!何すんのよ!!」

その後も親父の怒鳴り声と何度か鈍い音と継母の泣き喚く声が交差した。
俺は怖くなって、耳を両手で塞いでガタガタ震えながら、(もうやめて!もうやめて!)と心の中で叫んでいた。


その晩は全く眠れずガタガタ震えていた。朝方に少し寝たようだが、昨夜のやりとりが鮮明に頭に焼き付いていた。
31: 200/00:39:57.17
これはトラウマになるな・・・
32: 200/00:40:57.86 ID:RwD+0eub0
朝になって起きだした。

親父は既に会社に行った後だった。

継母に朝の挨拶をしようと顔をみると、瞼は腫れ、青あざの目をこちらに向け、
憤怒の形相で俺を睨み付ける継母の顔があった。
俺「・・・おはようございます」
継母「・・・・・・」無言が半端なく怖かった。
いつも通り、床で朝飯を食った。その朝は何事もなく学校に行った。

学校では昨夜のことと今朝の継母の顔、これから起こるであろう事を思うと家に帰りたくなかった。
普段は楽しい学校も、この日は何も手につかず生きた心地もしなかった。
36: 200/00:42:26.83 ID:RwD+0eub0
学校から帰ると、玄関で継母が待っていた。

俺「ただいま帰りました」
継母「そこに正座しろ」
俺半泣きで言われるままに正座した。
弟Aは先に帰宅した後、継母に言われ遊びに出かけたようだった。

継母「おいゴミクズ!!!!お前は何ペラペラしゃべってんだ!!!!」
俺「ごめんなさいいいいいいい。」
あっさり認めちゃった。
子供だもんな仕方ない。

継母「お前のせいで、こんな目にあったんだ」「同じ目にあいたいか!!!」
俺大泣きで「ごめんなさいいい、 エグ 僕が エグ 悪かったです、エグ 許してくださいいいいいいいエグ エグッ」
継母「許してくださいだと?どの口が言ってんだ?こっちこい!!」
口に指引っ掛けられて風呂場に引きずられた。
38: 200/00:44:19.45 ID:RwD+0eub0
継母「クズ!!服脱げ!!」
俺「はっ エグ はいっ エグ エグッ」

俺この先どうなるのか分からんし、恐怖で嗚咽しながら脱いだ。
見上げると、継母がこれまたすげー怖い顔で睨み付けてる。
手元をみると、片手に布団はたきが握られてる。もう片方にはタオル。
もう何が何やら・・・・恐怖でその場で漏らした。

継母はそんなことにはお構いなしで
「タオルを口で咥えろ!」
「はいっエッ エグ」言われた通りにタオル咥えた。
「後ろ向け!いいか?!タオルを落とすなよ!!」
後ろ向いたと同時に ヒュッンって音がした。
その直後ピシッ!!!尻に強烈な激痛が走った。
「kjgはいhがjぎあへりうがk@」
タオル落とした。
「落とすなっていったろが!拾って咥えろ!」
拾って咥えた。尿の匂いがした。
嗚咽と共に・・・ピシャッ!!2発目
「gjhげrjsmrsmrふじこgkがgh」
今度は落とさなかった。
全身ガタガタ震えてた。
ヒュンッ ピシャッ!!!3発目
「gきえおあひjghれあがyfじぇわ」
俺その場に尻に手当ててへたり込んだ

なんか奥で弟Bが泣いてた。
「おいゴミクズ!いいか今後一切父親にはしゃべるなよ!わかったな!!」
言うと、弟Bをあやしに、その場から立ち去った。
40: 200/00:44:58.76
こういう経験って幾つになっても憶えてるんだよね・・・
辛いだろうが見てるので頑張ってくれ
41: 200/00:46:53.05 ID:RwD+0eub0
尻には3本の蚯蚓腫れ、激痛とショックでどうしていいかも分からずしばらく風呂場にいた。

弟Aが帰宅して、風呂場で何も身に着けないのまま蹲る俺をみて、「何やってんの?wwww」
って言われて我に返った。

もうこれ以上の折檻はないと思い、服を着て恐る恐る自室に戻った。

その日の俺の夕飯はなかった。あったとしても食欲なんかなかったから、丁度よかった。


一人でベッドの上で体育座りをして、ガタガタ震えてた。
44: 200/00:48:49.75
弟達は何も思わなかったのか・・・
45: 200/00:48:55.50 ID:RwD+0eub0
それからの俺は、どうすれば継母を怒らせずに済むか、を毎日考えた。
もうはたきで叩かれるのは絶対に嫌だ。

まず親父には話さない。
何もしゃべるまい。
何があってもしゃべらない。
心に誓った。

今まで怒られたことを思い起こした。

テストでいい点取ると怒られた。
弟Bよりいい成績だったから怒られたのだ。
テストはわざと間違えるようにした。
急に成績が悪くなったので先生には怒られたけど、こっちの方が全然ましだった。

家でもなるべくしゃべらないこと。逆らわないこと。
しゃべると弟Aと喧嘩になる。逆らっても喧嘩になる。
喧嘩になるから怒られる。

なるべく家にいないようにする。
家に居るから怒られる。
学校から帰宅したらすぐに出かけた。

そんな事を考えたり、実行しながら過ごした。
でも、何もしてなくても何度もはたきで折檻された。
そんなときは決まって継母の顔には痣があった・・・・
あれ以来親父は継母とうまくいかず、喧嘩をしては継母を殴っていたようだった。
その度に俺の尻には、蚯蚓腫れができる。
46: 200/00:51:03.99
継母もそうだが弟Aも苛立つな
47: 200/00:52:44.84 ID:RwD+0eub0
そんな毎日が続いて俺は5年生になった。

ある日、弟Aが「おい1!今から警泥やるからお前も入れ」
って言われた。
トラブルになるのが嫌だったのでやりたくなかったが、
逆らって喧嘩になるのも嫌だったので、一緒にやることにした。

友達10数人でグーパーして、警察チーム、泥棒チームに分かれた。
弟Aとは別チームだった。
俺たちのチームが泥棒チームで隠れてた。
なんだか久しぶりに大勢で遊んで楽しかった。

俺が隠れてたところに、警察チームの弟Aがきた。
「おっwwwいやがったwwww」
俺必4に逃げた。弟A追いかけてくる。
逃げてるうちに団地の中に入っちゃったんだ。
48: 200/00:53:46.51
嫌な予感・・・(′・ω・`)
50: 200/00:56:26.24 ID:RwD+0eub0
階段上って逃げてた。でももう袋のねずみなわけ。
やべぇ・・どうしよ。おれ思わず、家のドア開けて中に逃げ込んで、ドアを思いっきり閉めた。

バタン
ドアが閉まらない。

「ギャーいてーーーーーー」

見たらドアから血が滴り落ちてる・・・
えっ・・・・何これ・・・・gkbr
急いでドア開けたら弟Aが手押さえてのた打ち回ってる。
俺は自分の顔面から血の気が引いていくのが分かった。
「おいA!大丈夫?大丈夫?」

騒ぎ聞きつけて、継母登場。
俺を押しのけて、弟Aに駆け寄る。
指をドアに挟んでしまったのだ。


友達も後から押し寄せてきた。俺もその中に混じって弟Aの指みたら小指の爪がはがれて
血がボタボタ流れてた。

継母は俺の顔を睨み付けたが、周りの友達の手前なのか罵ったりはしなかった。
しばらくして、救急車到着。
弟Aと継母は弟Bの手を引きながら救急車に乗り込んだ。
友達も心配そうに見てたが、俺はみんなに謝って、解散した。
俺は一人で家に帰って暗い自室で弟Aの心配をしていた。
そして自分のやったことの恐ろしさを改めて思った。
怪我が大したことありませんように。
これは弟Aに対してというよりも、自分の今後のことを考えて・・・
心から祈った。
やばい・・・これからどうなるだろう。
恐怖でまた泣いていた。
51: 200/00:56:39.35
かわいそう
52: 200/00:58:41.03
弟Aざまぁww
53: 200/00:58:57.33 ID:RwD+0eub0
夜8時くらいに継母と弟ABが帰ってきた。指に包帯が巻かれ、見るからに痛々しい。
俺は弟Aに心から謝った「ごめんなさい。大丈夫だった?おれ・・・おれ・・・」
弟A「うるせえ!!黙ってろ」
継母「お前は自分が何したかわかってんのか?!!!!」
俺「ごめんなさいい。本当にごめんなさいい」
土下座して謝った。
継母「もう今日はいいから早く寝ろ!!」


このパターンいつものだ・・その場ではなく、少し時間が空いてからの折檻・・・
その夜もほとんど寝れなかった。
54: 200/01:00:52.29 ID:RwD+0eub0
朝も何事もなく、学校に行った。

学校では昨日遊んだ友達が弟Aを気遣っていた。
俺は友達からボロクソ言われた。
一日中帰宅後の折檻を思い、震えていた。

帰宅後そんな俺の予想のはるか斜め上をいく出来事が待ってるとは露知らずに・・・・
55: 200/01:02:01.47
恐ろしい・・・(ノД`)
58: 200/01:03:44.00 ID:RwD+0eub0
俺は自宅に帰る途中の草むらにしゃがみこんで泣いた。
泣きながら、このまま家出しようかと考えた。

でも、どこに?
お金も持ってない・・
交番に駆け込もうか・・
子供のいう事なんて聞いてくれるはずない・・
お巡りさんは困った顔で自宅に引き戻されるだろう・・
きっと継母はお巡りさんに満面の笑みで
「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。この子少し変なんです」
なんて言って、笑みを浮かべるだろう。
俺は知っている。
その笑みの裏側にある悪魔の顔を・・・

誰も俺を助けてくれる人間なんていやしない。
いっそ団地の屋上から飛び降りれば楽になれるだろうか・・・


「おい!1、こんなとこで何やってんだ!ママが怖い顔で待ってるぞ!」
見上げると、右手の包帯を俺に見せつけ、ニヤニヤしている弟Aが立っていた。
見つかった・・・・
59: 200/01:06:21.73
弟Aうぜえええええええええ
61: 200/01:08:21.02 ID:RwD+0eub0
観念した。
弟Aの後ろをトボトボ俯きながら帰宅した。

ドアを開けると「遅い!何やってんだ!!」
継母はご立腹のご様子だった。
「ごめんなさいいいい」
これしか言えなかった。

継母「Aありがとね。外で遊んできなさい」
継母に俺を探すように言われたようだ。
弟A「は~い♪」ニヤニヤ
俺はダイニングテーブルに座るように促された。

テーブルの上に置かれていた物が見えた時、自分の目を疑った。
それを現実のものと認識するのに、さほど時間はかからなかった。
62: 200/01:08:37.11
早く親父気づけ!!
64: 200/01:11:14.81 ID:RwD+0eub0

まな板

トンカチ(木製だったと思う)

マイナスドライバー

ペンチ

いつものタオル

今まで見たこともない道具が並べられてた。
これを使って折檻されるのは容易に想像できた。
出来たが、今までにない恐怖が全身を包んだ。

継母の顔を覗き見た。
初めて見た顔だった。
無表情。
まばたき一つせず一点を見つめている。
65: 200/01:12:38.06
(;´༎ຶД༎ຶ`)怖ええええええ
70: 200/01:15:57.70 ID:RwD+0eub0
継母「これから1ちゃんにAと同じ痛みを知ってもらおうと思うの」
  「人の痛みが分からないからあんなことしたんでしょ?」
 口調が怖かった。

泣きながら
「わざとじゃないんです。エッ ごめんなさい エグッ 許してくださいいいいい ウェグ」
継母はそれには応えず、無言で俺の左手を掴み、手の甲を上に、まな板に押さえつけた。
続いてあごをしゃくり、タオルを咥えろと無言で促された。

タオルを口に咥えたら後は何かがスタートするのは分かってた。
嗚咽しながら、首を振るのが精一杯だった。

継母が静かに
「早くしなさい・・・・」
口調がまじ怖い

観念して俺は空いた右手でタオルを取り、口に咥えた。

心臓の鼓動が異常に早く感じられた。

全身ガタガタ震え、目からは涙がとめどなく溢れ出す。
71: 200/01:17:32.86
リアルジグソウかよこいつ…
怖すぎ
73: 200/01:19:06.65
こんなんありえんのかよ…こええ…
74: 200/01:20:43.47 ID:RwD+0eub0
継母はトンカチを掴むと、無造作に振り下ろした。

メギョッ!

「えうmbwたべあ、ああいhymt」
俺の左手小指に命中した。
継母は無言で、俺の爪を確認する。

2回
ゴツッ!

3回
ヴェギッ!

トンカチが振り下ろされた。
俺の左手小指はどす黒く腫れあがっていた。
爪から内出血が見られたが剥がれてはいなかった。

トンカチを手から離した継母は、次にペンチを手にした。
恐怖と激痛でいつの間にかしょんべん漏らしてた。

頭がぼーっとして気が遠くなってきた。


爪先をペンチで挟まれたところで俺は気を失ったようだ。
78: 200/01:22:31.43
マジで鬼だな
79: 200/01:22:43.42
お父さん早く帰ってきて・・・。・゜・(ノД`)・゜・。
81: 200/01:24:42.29 ID:RwD+0eub0
頬を叩かれて目が覚めた。

覚めたと同時に左手の激痛が容赦なく俺を襲った。

うっすら開いた目で痛みの先を見ると
小指から血が流れ、左手は血に塗れていた。爪はなかった。

次に目に飛び込んできたのは、恍惚の表情を浮かべる継母の顔だった。
「さぁ1ちゃん。病院いかないと。着替え手伝ってあげるからね」
優しげな声だったがいわゆる棒みたいな感じだった。

左手が思うように動かない。
継母はまず応急手当らしきことを行い、次に俺の来ていた服を脱がせた。
咥えていたタオルを水で濡らし、全身を拭いてくれた。
着替えをして、継母に連れられて病院に到着した。
82: 200/01:25:00.40
ワロエナイ。。。。
83: 200/01:25:50.21
マイナスドライバーなんだったんだ
89: 200/01:30:59.75 ID:RwD+0eub0
>>83
マイナスドライバーは使用したのか
どうかよく分からなかった

でも置かれてたのはよく覚えてる
84: 200/01:26:52.51
釣りだと言ってくれ…
86: 200/01:28:51.23 ID:RwD+0eub0
医者には、ほとんど全て継母が応答した。
「遊んでてドアに挟んだんです。大丈夫でしょうか?」
悲痛な表情で医者に話していた。

「無理に爪を剥がしたりしませんでしたか?」
何かを疑ってる様子ではなかった。


いわゆる中途半端に繋がった爪を自分で剥がさなかったか聞いただけのようだった。

俺はぼーっと、どこか遠くでそんなやりとりを聞いている感覚でいた。


病院でのことはほとんど記憶にない。

爪剥離+骨折(ひび?)2箇所だった。
90: 200/01:32:00.23
身体の痣で気付けよ医者!
92: 200/01:33:39.84 ID:RwD+0eub0
その夜も痛みで眠れなかった。

夜半に親父が部屋に入ってきた。
俺は目を瞑って狸寝入りを決め込んだ。
しばらくすると部屋から出て行く気配を感じた。

親父の怒鳴り声が聞こえた。
継母は冷静に受け答えしてるようだった。


なんかどうでもよかった。
不思議なことに耳を手で塞がなくても、音は聞こえなかった。



いつの間にか眠っていたようだ。
93: 200/01:35:51.54
お父さんもつらいな
95: 200/01:38:53.18 ID:RwD+0eub0
朝起きて継母を見ると、昨夜相当親父に殴られたことがその顔から見て取れた。
いつも通り床で朝食を摂り、普段通り学校に行った。

先生や友達が俺の左手を見て色々と聞いてきた。
何も答えなかった。

この頃は先生や友達からは暗いヤツって思われたから
答えなくても不思議がられなかった

授業が終わり折檻が待ち受けているであろう家に帰宅した。
なんだかあきらめの境地に入っててどうでもよかった。

継母は無言だった。自室で継母から呼び出されるのを待った。
弟Aはまだ帰宅してないようだった。
96: 200/01:41:13.80 ID:RwD+0eub0
ドアを開ける音が聞こえた。

?????

どうやら、弟Bを保育園に迎えに行った様子だが、親父に殴られた翌日に
折檻を受けなかったことは今までなかったことだ。

ここのところ弟Bを迎えに行く前にそれは行われていた。

いつもと違う行動に一抹の不安を覚えたが、同時に少しだけ安堵した。
99: 200/01:44:00.66 ID:RwD+0eub0
俺は勉強机に座り、何も考えることなく、時間をすごした。

ふと気がつくと、辺りは真っ暗だった。
時計を見るとPM8時を過ぎていた。
家からは誰の気配も感じられない。
弟Aも帰宅した様子はない。
何があったのか理解できなかった。

夕食を抜かれるのは、これまでにも経験してたので、空腹は全然、苦ではなかった。
PM10時を過ぎても誰も帰ってこなかった。
1
人でベッドに入った。

なんだかドキドキしてた。


夢なら覚めないで欲しいと願った。
100: 200/01:44:48.32
出て行ったのか!?
101: 200/01:44:53.57
どこに行ったんだ?
102: 200/01:46:44.47 ID:RwD+0eub0
朝起きても、弟Aの姿がない。

襖を開けた。
誰もいなかった。

心臓の鼓動が早くなった。
全部の部屋を確認して回った。
トイレも風呂も確認した。
誰もいなかった。

親父は帰ってきたのだろうか?
確認する術はなかったが、何より恐怖の対象であった継母がいないのである。


思わず叫んでいた。
「うぉおおおおぉっぉっぉおおおおぉぉ」
105: 200/01:50:18.56 ID:RwD+0eub0
顔を洗って理解しようと頑張った。

恐らく継母は弟ABを連れてこの家から出て行ったのだ。
確信はなかったが、今までこんなこと一度もなかった。
平日に学校がある弟Aを連れて、どっかに行くなんてことは一度もなかった。

きっとそうだ。そうに違いない。やっと自由になれたんだ!

昨日から何も食べてなかったのでお腹が「ぐぅぅ」と鳴った。
一抹の不安は残っていたが、行動した。

棚からかっぱえびせんを取り出しむさぼり食った。
お菓子なんて食べたのいつ以来だろう。
台所の調味料から砂糖を見つけてスプーンに掬って食べた。
甘い!甘い!甘い!
冷蔵庫を開けるとオレンジジュースがあった。
ここ数年家では牛乳か水しか飲んだ覚えがなかった。
半分くらい一気に飲んだ。

もしなんかの間違えだったとしてもどうでもよかった。
食って飲んで叫んだ。


なんだか生きてるって実感が沸いてきた。
106: 200/01:50:36.31
悲しすぎて泣いたんだけど…
107: 200/01:52:01.61
お菓子食べれて良かったね・・・(T_T)
でもなんだか不安が残るね
109: 200/01:52:54.72 ID:RwD+0eub0
俺は学校に向かった。

中休みの20分休憩中に弟Aの友達が、なんで休んだのか聞いてきた。

担任の先生が5時間目の授業の後に
「夕食は大丈夫か?」
って聞いてきた。

俺はほぼ確信した。

自由だ!

地獄から開放された!!!


「はいっ!大丈夫ですっ!」


その日学校から帰宅すると親父が家にいた。
平日の昼間なのに親父が家にいる。
親父と話しをした。

ここに5年間に及ぶ地獄のような日々が終わりを告げた。
「お父さん!ありがと!これからは2人で頑張ろうね」
俺の満面の笑みに親父はなんとも複雑な表情で
「ああ、そうだな」
と答えた。

おしまい
110: 200/01:53:36.23
おしまい!?
112: 200/01:55:40.70
おいおいおいおい




え?
113: 200/01:55:44.67
結局継母は家から出て行ったの?
なんでお父さんは平日の昼間に家にいたの?
129: 200/02:05:10.99 ID:RwD+0eub0
>>113

継母は出て行きました。
しばらく実家にいたあと
どっか別の場所で暮らしてたみたいです

親父が平日の昼間に家にいたのは
よく分からないけど
継母と連絡取ったのではないかと思ってます
先生もなんか知ってそうな雰囲気だったし
学校にも連絡したんだと思う
115: 200/01:56:44.78
父親からの反応もないのが気になる…

116: 200/01:57:52.22
意味深だな
118: 200/01:57:56.43 ID:RwD+0eub0
なんか書き溜めてるときは
思い出しては気持ち悪くなり
キー打ち止めて
書いては気持ち悪くなり
キー打ち止めて

って感じだったけど
一気に書き込んでしまいました

大きな出来事しか書いてないけど
それはそれは想像を絶する毎日でした。


最後まで読んでくれてありがとう

この後も色々波乱万丈だったりするんだけど
また別の話しです

需要があればまた書き溜めて放り込みます

質問とかあったら答えれる範囲で答えます
119: 200/01:57:56.93
やべぇ、聞きたい事ありすぎる・・・
120: 200/01:58:50.17
その後の継母達がどうなったのか知りたい。
123: 200/01:59:52.12
結局お父さんは継母とは離婚したの?
134: 200/02:10:40.97 ID:RwD+0eub0
>>123
うん離婚した

しかし親父はこの後
また女を家に引き込むことになる
135: 200/02:11:45.48
>>134
!!
終わっていなかったのか・・・
140: 200/02:18:23.10 ID:RwD+0eub0
>>135
うーん
反面教師は親父かな

この後親父と決別することになる


みんなが望むリベンジですが
住所調べたり、電話で調査したり
したことはあったけど、たどり着けなかったのです

中学~今の嫁と結婚するまでは結構無茶苦茶
な、その後があったりで本格的に調べたり出来なかった・・・
125: 200/02:00:28.17
>>1 は今は何してるの?
既婚?
131: 200/02:07:30.06 ID:RwD+0eub0
>>125
既婚で子供2人います
普通にリーマン

虐待の連鎖って聞くので
気をつけてます

嫁が子供叱ってるの聞くと今でもドキッとします
127: 200/02:01:05.72
一定の区切りとは?
132: 200/02:08:56.17 ID:RwD+0eub0
>>127
一定の区切り

弟Bが親父と連絡取ってる様で
先月継母が4亡したことが分かったってことです
128: 200/02:03:25.93
答えるのそこかよwww
137: 200/02:12:52.73
その女の人はどうだったの?
何かがつがつ聞いて気分悪かったらスマソ
142: 200/02:20:13.07 ID:RwD+0eub0
>>137
中学時代だったからね
ほとんど無視してた
その女のせいだけではないんだけど
親父と深い溝が出来る
141: 200/02:20:10.79
壮絶な人生だったんだなぁ。
その後も聞きたいけど今日はゆっくり休んでおくれ。
143: 200/02:22:05.38 ID:RwD+0eub0
>>138
ありがと

この時は本当に嬉しくて発狂するかとおもた

嫁には虐待のことは話してない

家庭事情は話してある
153: 200/02:57:45.05
ゆっくり語っていってくれ
楽しみにしてる!!
162: 200/10:00:46.24 ID:RwD+0eub0
おはようございます
改めてここからは書き溜めしてないのでスローペースになります
ご了承下さい

その後
親父との2人暮らしに戻った
ビクビクしなくていい毎日
継母に怯えることのない毎日

今までなかなか出来なかったことを
沢山した
なんか今思うと当たり前のことが
なんでも楽しかった
TVも学校の話題に付いていけるように毎日かじりついてみた

面白かったね
でもドリフとかひょうきん族は苦手だった
苛めや棒力表現があの生活を思い出せた

親父は相変わらず早朝出勤、深夜帰宅だから平日はボッチ
飯は朝は親父が買い置きしてたパンと牛乳
テーブルには夜飯用に500円が置かれてた


スマン
日曜日は家族サービス
とりあえずここまで
続きは夜またのんびり書きます
175: 200/20:45:56.71 ID:RwD+0eub0
お待たせをしており大変申し訳ありません

500円
なんかすごい大金だった。
歩いて10分くらいかけてホカ弁屋
300円で弁当買って、100円でジュース
残った100円で駄菓子屋行ってアイス買ったり
よっちゃんイカ、うまい棒買ったりw
この当時から、うまい棒ってあったと思う。

家に帰って一人で食ってた。
ほとんど毎日ほか弁だったけど
残飯食ってた俺には何よりのご馳走だった
お店のおばちゃんと顔なじみになって
おかずサービスしてくれたり、ありがたかった。

親父は相変わらず日曜しか家にいなかった。
179: 200/20:57:35.46 ID:RwD+0eub0
6年生のある日曜日

親父と将棋指してたときに
「1、いつも一人で寂しくないか?」
って聞かれた。

俺「ん?いや別に大丈夫だよ。何?」
親父「新しいお母さんとか欲しくないか?一人だと不便だろ」

(へ?意味分からん・・・)
「いや全然大丈夫。ていうかまた結婚するの?俺は嫌だ」
あの5年間のこと思い出すと、もう絶対無理。
はっきり嫌だって言った。

親父「そっか」
この時はこれで終わった。

本気で勘弁して欲しかった。
もう他人と生活するなんて考えたくもなかった。
180: 200/20:59:05.40
親父まさか…
181: 200/21:07:33.36
親父寂しがりやだね
182: 200/21:10:08.61 ID:RwD+0eub0
もうちょいで小学校卒業って頃

朝起きたら、親父が家でまだ眠ってた。

「お父さん、もう7時半だよ?会社いいの?」

親父は煩そうに
「いいんだよ。早く学校行け」
ってまた寝ちゃった。

具合悪くて休んだんだと思った。
あんまり深く考えずに学校行った。

この頃は学校でも友達が増えてきてて
放課後とかも友達と遊ぶことが多くなってきてた。

親父と2人暮らしになってからは、平日は誰もいない
状態だったので、放課後友達が家を遊び場として
使うことも多かった。


その日は、朝親父がいたので、友達には外で遊ぼうって
ことで、放課後の約束をした。
184: 200/21:19:08.14 ID:RwD+0eub0
学校から帰宅するとカギが掛かってた

??
親父いるはずなのにおかしいな
自分でカギ開けて家に入った。

「ただいまー」

返事ない。
家には親父はいなかった。
書置きとかもなかったし、500円も置かれてなかったので
買い物でも行ったのかと思って友達と遊びに出かけた。


6時くらいに家に帰ったけど外から窓みても明かりは点いてなかった

カギ開けて家に入ったけど、やっぱり親父はいなかった。
そのうち帰ってくるだろうと思い
風呂入って、TV見て親父の帰りを待ってたけど
9時過ぎても帰ってこない

腹が減ってたので、明朝用のパン食った。

10時になっても帰ってこないので、その日は寝た。
187: 200/21:32:48.55 ID:RwD+0eub0
朝起きても親父はいなかった。
帰宅した様子もなかった。

朝飯もないし、500円も置いてなかった。

不安にはなったが、何すればいいかも分からないので
学校行った。

放課後、友達から遊ぼうと誘われたが、親父のことが
心配だったので、その日は断った。

学校から帰ると、親父がいた。

俺「どうしたの?昨日帰ってこなかったでしょ?」
親父「あー、ちょっと用事あってな」
俺「飯食えなかったんだけど・・・」
親父「あー悪い悪い、忘れてた」

親父が居なくなったわけではないことが判り安心した。

親父「今日は外で飯食うか」
俺「うん。分かった」

外食することになった。
191: 200/21:51:52.95 ID:RwD+0eub0
6時くらいに家を出た。

親父「寿司でも食うか」
俺「おーーー寿司!!」
俺は寿司なんて食ったことなかったので楽しみに駅まで歩いた。


駅前の総合ショッピングセンター内のすし屋に入った。
初めての寿司屋でドキドキした。
親父の後について店内に入った。

親父は店内をキョロキョロした後、
あるテーブルに向かって軽く手を挙げた・・・・

テーブルには30くらいの化粧の濃いおばさんが座ってた。

嫌な予感がしたが親父の後についてテーブルに座った。
香水の匂いが鼻についた。
テーブルに座るとおばさんが
「こんばんは。1ちゃんね。始めまして、○○といいます」
俺は小声で「こんばんは」と言った。
親父「とりあえず乾杯しよう、1何飲む?」

ビールジョッキ2つとコーラが運ばれた。

なんとなく、嵌められた気分だった。
楽しみにしていた、寿司も味なんて分からなかった。
時折、おばさんが話しかけてくる。
俺は「はい」だの「いいえ」だの必要最低限の受け答えしかしなかった。

2時間ほど飲食したあと、店を出た。
親父「1、お前一人で帰れるよな?」
俺「うん」

俺は一人で家に向かった。
(ふざけんなくそじじい。なんなんだあの女。)
あんなに好きだった親父がくそじじいに変わった瞬間だった。
195: 200/22:03:23.60 ID:RwD+0eub0
家について、
風呂沸かして入浴した。
親父と女を心の中で罵った。

俺が継母にどんな扱い受けたか知ってるくせに・・
散々2人で暮らしたいって話したのに・・

ベッドに入っても怒りや悔しさでなかなか寝付けなかった。
親父も帰ってくる気配もない。
日付が変わるくらいまで起きてたがそのまま寝た。

親父は結局その日帰ってこなかった。


また朝飯抜きで学校に向かった。
201: 200/22:19:25.52 ID:RwD+0eub0
学校から帰宅すると親父は家で寝てた。

そのときは喋る気も起きなかったので
友達の家に遊びに出かけた。

帰宅すると親父が夕飯の支度をして待ってた。
親父と2人で飯を食った。
親父「なあ1、父さん○○さんと結婚しようかと思うんだ」
俺「は?何言ってんの?絶対やだよ」
親父「なんでだ?お前も1人だと色々不便だろ」
俺「前のお母さんにやられたことどう思ってんの?絶対やだから!!」
親父「あれは悪かったと思ってる。彼女は大丈夫だ」
俺「嫌だ!絶対嫌だから!それより仕事はどうしたんだよ!」
親父「あー・・会社は辞めた。自分で仕事始めるんだ」

は?何言ってんだ?
まじクズ過ぎワロタ

俺「とにかく絶対に結婚とか認めないから!」
親父「まぁ今すぐってわけじゃないから考えてくれ」

俺は自室に篭った。
一人で声をあげずに泣いた。
203: 200/22:22:50.34
というより親父さんモテすぎだろ。
仕事もないしバツ2で子持ちなのに。
205: 200/22:28:01.10 ID:RwD+0eub0
>>203
俺あとで知るんだが、実は俺の実母との結婚が2回目の結婚
初婚で女の子(腹違いの姉)もいた。一度も会ったことないけど
3回目の結婚が鬼婆で腹違いの弟B

なんかもてるのかね・・
俺の嫁が昔の親父の写真みてかっこいいとか言ってた
206: 200/22:30:36.50
今親父生きてんの?
210: 200/22:35:39.92 ID:RwD+0eub0
>>206
生きてます。
某海外で一人暮らししてる
俺はあまり関わりたくないんだが
嫁とメールで近況報告なんかしてるみたい

それで先月、鬼婆が4んだってこと知ったわけです
208: 200/22:32:47.29 ID:RwD+0eub0
その後親父は昼間家で自室に篭ってなんかしてた。
夜になると出かけて、朝方帰宅する。
そんな毎日だった。

小学校卒業までは親父もほとんど再婚の話とかしなかった。

そして俺は多感な中学生になった。
212: 200/22:47:36.94 ID:RwD+0eub0
うちの中学校は3つの小学校
の卒業生が集まる学校だった。
7クラスあって、300人ちょっと生徒がいた

友達も沢山できた。
学校は楽しかった。
中学時代が一番楽しかったね。
保育園時代に一緒だった友達とかも同じ中学で
こいつは今でも親友。
後にこいつに色々救われる。Hとしておく。

この時点では、よく遊ぶ楽しい仲間なので気にしなくてもいいかな
213: 200/22:56:09.88 ID:RwD+0eub0
中学に入ると、親父がそのおばさんを
家に連れてくるようになった。
俺がなかなか認めないから実力行使に打って出た感じ?

最初は俺が起きてる時間とかも来てた。
夕飯一緒に・・
なんて言ってくるんだけど、俺はシカトしてた。
そんな日は夜遅くまで外で時間つぶしてた。

そのうち、おばさんは夜半にしかこなくなった。


反抗期も相まって、事々に親父に反抗した。
友達も片親の家とかあったので、そいつの家に
転がり込んだりしたこともあった。
216: 200/23:04:59.25 ID:RwD+0eub0
ある日、中間テストかなんかで
夜更けまで勉強してた。

親父とおばさんが酔っ払って帰宅した。
やたらと陽気に帰宅した様子だった。

普段だったら、俺寝てる時間なんだけど
勉強したり、マンガよんだり、起きてた。

俺がもよおして 
トイレに行った。

したら、親父の寝室から
聞こえてくるわけ。

想像はしてたんだけど、実際におばさんの
声聞いて、頭カーッっとなった。
キッチンのテーブル蹴っ飛ばして
「うるせえ!!!」
って言ってた。
そのまま自室に入って寝た。
219: 200/23:10:25.93
なんか親父もクズ化してくな
237: 200/10:47:43.35 ID:y2KCgiqV0
少し時間出来たので更新

少し話し逸れる
俺18才位の時に、実母と再開するんだけど、実母の話しからも確信したんだが
親父は典型的なDV男だった。

実母と離婚した理由も
棒力に堪えかねてって事らしい
恐らく初婚時も鬼婆時も同じだったんだと思う
口答えしただけで殴られたって実母は言ってた
要は俺様が絶対で
口答えすら許さない、
自分が常に優位でないと気がすまない
って男だったんだと思う

子供に棒力振るわないのは、自分に逆らわないから、だと思う

中学時代の反抗的な俺もこの後、身をもって経験する訳だが
239: 200/12:35:49.60 ID:y2KCgiqV0


「うるせえ!!」
って怒鳴った翌日、学校から帰宅すると親父が俺を待ってた。

親父「お前昨日どういうつもりだ!」
俺「あ?うるせえから、うるせえって言っただけだろ」
親父「彼女困惑して泣き出したんだぞ!お前には優しさがないのか!」
俺「知るか!てめーこそどういうつもりなんだ!クソじじい!」
親父 みるみる顔が赤くなってきた。

親父「お前!親に向かってなんだその口の聞き方はっ!」
頬っぺたグーパン食らった。
俺吹っ飛んだ。
机に頭打ち付けた。
俺親父に初めて殴られたのと、鬼婆のこと思い出して
その場で蹲った。
ショックだった。

親父は何も言わずに出掛けた。
240: 200/12:47:06.63 ID:y2KCgiqV0
なんかこの頃は
精神的にも体力的にも、少し強くなってたからか
怖さもあったけど、怒りってか許せないって気持ちの方が勝ってた。

でも、その怒りの対象の親父はそれから3日位帰って来なかった。
冷蔵庫に残されてた食材と給食で食い繋いだ。

親父は女の家で大半を過ごすようになった。

ネグレスト(育児放棄)の始まりだった。
242: 200/12:49:50.10
ネグレクトや
248: 200/14:36:22.69
あ、無理だわこりゃ
親父は許してもらえんわ

嫁さんにはいい顔しか見せてないんだろなあ
267: 200/20:10:35.97 ID:Sro2gJUL0
ネグレクト(育児放棄)と言っても、俺の中では
皆が想像するほど、悲壮感漂う感じではないので
期待には添えないかもしれなくてスマン。
いや実際はきつかったんだけど、あの5年に比べればね・・・

厨房だった俺は、家事に関する大抵の事はなんとかなった。
ただ、生きるうえで一番重要な食事はどうにもならない。
何しろ金がないのである。

3日位放置された後、親父がひょっこり帰宅した。
俺は、殴られた事や親父がいきなり居なくなったことで
食事に困った事など、怒りに満ちていた。

俺「おい!自分の子供放置して何やってんだ!」
親父「あ?親に盾突いて何いってやがる」
俺「どこ行こうと勝手にしろ。でも生活する金だけはなんとかしろよ!」
親父「何いってんだ?親に盾突いたってことは、自分で生活出来るってことだろ?」
  「お前に渡す金なんてない」
俺「はぁ?4ねってこと?」
親父「好きにしろって言ってんだ」

俺ぶちぎれた。
親父に殴りかかろうとしたが、俺の渾身の右ストレートは空を切った。
そのまま親父の右カウンターを食らった。
親父「お前!そこまで腐ったか!親に手を上げようとしやがって!」

俺は親父を睨み付けることしか出来なかった。
270: 200/20:26:25.72 ID:Sro2gJUL0
そうは言っても、本当に4なれたら
適わないと思ったのだろうか・・

家を出て行くときにテーブルに5,000円置いていった。

でも、次いつ帰ってくるかなんてさっぱり判らない。
今までは500円だったから・・・10日くらい帰ってこないのか?
いやまてよ
これで朝・晩・土日3食か・・

結局5日くらいでなくなった。
厨房の俺に金銭管理なんて出来なかった。

当然親父は帰ってこない。

とりあえず金なくなってからは
給食は食えるので、おかわりしまくって食いだめした。

まぁ・・・知ってると思うけど
食いだめなんて全く効果はなかった。

やべぇ・・どうすっかな・・・

中学1年にして、厨二病を発症していた俺は
親父に頭下げるなんて出来るわけなかった。
280: 200/20:44:36.97 ID:Sro2gJUL0
救われたのは友達の存在だった。

バカばっかなんだが、いいやつばっかりだった。
中学に入ってからの俺は学校では大分明るく出来てたと思う。


友達「なんだね チミは?随分給食食いまくってるじゃないか。他の諸君に迷惑だからやめたまえww」
俺「ちょww親父家出したwwwまじやばいw」
友達「wwwまじwwwwざまあああwww飢え4に確定wwww」
俺「まじwwお前俺のこと養ってくれwww」
友達「wwww俺男好きじゃねーしwwww」

当時2chなんてなかったから創作だが、こんな軽い感じのバカな会話ばっかしてた。
深刻に受けられたりすると余計沈んでたかも知れなかったので、本当にありがたかった。

友達「まぁ取りあえず今日うちでファミコンでもするか」
俺「うい。んじゃ放課後いくわ」

当時、出たばかりのファミコンで、まだ持ってるヤツなんて少なかったので
そいつの家はいつも人だかりだった。
282: 200/21:06:14.05 ID:Sro2gJUL0
友達数人でマリオBrosとかやってた。

お菓子食いながら時間忘れて遊んでた。
みんな、帰ろうってことになって俺も帰りかけたら
友達「お前どうせ時間関係ねーだろwもうちょい付き合え」
俺「あー仕方ねーから付き合ってやるかw」

そいつとまたファミコン始めた。
友達「今、うちのBBA様に飯の支度させてるから、食ってけ。
   その代わりお前明日から俺のしもべなww」
俺「wwいやいやそれには及ばん。俺はこれからヨモギを採取しに出かける」

おばさんが部屋に食事運んできた。
俺「すみません・・・・こんなつもりじゃなかったんですが・・・」
おばさん「あらwいいのよ。うちのも兄弟いないから、これからもよろしくね」
俺「ありがとうございます」
おばさん出て行った。
友達「ほれ、うちのBBA様も言ってるだろ、食え、俺のおごりだwww」
俺「てめえ、素敵なお母様をBBA呼ばわりすんな、母君様と敬えw」
友達「一休さんじゃねーしwww」

まじでありがたかった。
でもなんか気使わせて悪いなって気持ちも交差したが、
厨房の俺はありがたく飯を頂いた。
284: 200/21:10:12.06
良い友達いて良かったな。
285: 200/21:13:10.24
やっぱ、持つべき物は「友達」だな
287: 200/21:18:00.87 ID:Sro2gJUL0
そうは言っても
そんなにチョクチョク友達の家で
夕飯ご馳走になるわけにもいかず
途方に暮れた日も多かった。

まあ給食食えるだけでもありがたかった。

水はとりあえず水道ひねれば出てくるので
水で飢えを凌いだ。
小学校のときに流行ってた
「あしたのジョー」
力石の減量に自分を重ね、妄想しつつ飢えを凌いだりした

結局1ヶ月近く親父は帰ってこなかった。
289: 200/21:26:16.29 ID:Sro2gJUL0
帰ってきたと言っても、顔を合わせたわけではない。
ある日学校から帰宅するとテーブル上に5,000円置いてあった。

とりあえず、ホカ弁行ってその場で弁当食った。

スーパー行って安い食材を買いあさった。
自炊することにした。

でも米とか高くて買えない・・・
小麦粉安かったので買った。

次いつ現金支給があるか判らないので2000円は残しておいた。

その日から小麦粉水で溶いて、茹でる。
小麦粉が主食になった。
293: 200/21:40:50.50 ID:Sro2gJUL0
数日後、学校の事務方の職員に呼ばれた。

俺「なんか学校に呼ばれたから行って来るわ」
友「何?とうとう退学?義務教育なのに退学とかお前くらいだろww」
俺「うっせwww出席日数も平気だし、お前より成績いいわwww」

なんだろうと思い、話し聞きにいった。
職員
「あー1君ごめんね。ちょっといいにくいんだけど、給食費収めてもらってないのね
  親御さんと連絡つかなくてね・・・親御さんに伝えて貰っていいかな・・」
 (学校には親が家出してること言ってなかった)
俺恥ずかしいやら、親父に対する怒りやらで
「すみません・・伝えます」
って小声で言うのがやっとだった。

教室戻って友が
「なんだったの?」
「いや・・親父給食費払ってないとか・・・」
その頃にはこいつにはなんでも話せる間柄だったので話した。
友「wwwまじwwお前今日から給食くわせねーwww」
俺「まじwwくいづれーーww」
友「まぁ仕方ないから俺の給食食えwww俺おかわりするわww」

払ってなくても食えるんだけど
小学校のときから給食だけは俺の聖域だった。

いつでも給食だけは俺を裏切らなかった・・

給食だけは侵してはいけない最後の砦だった。

帰宅して、親父に対する怒りで家を滅茶苦茶荒らした。
294: 200/21:44:05.52
マンションだっけ?
297: 200/21:50:59.98 ID:Sro2gJUL0
>>294
公団の団地
賃貸で3k
295: 200/21:47:10.01
親父・・・どんだけ期待を裏切ってくれるんだよ。
296: 200/21:50:03.53 ID:Sro2gJUL0
次の日、キープしてた2,000円もって学校行った。

俺「すみません・・・とりあえず2,000円だけもってきたんですが・・」
職員「あれ・・・親御さんに話してくれたの?3ヶ月ほど未納なんだよねー」
俺「すみません・・あといくらですか?」
職員「1ヶ月4,000円(正確な金額忘れた)だから後10,000円だね・・1君なんかあったの?」
俺「いや・・ちょっと親父あんまり家にいないので話し出来てないんです」
職員「そっか・・1君は心配しないで給食は普通に食べていいからね」
俺「すみません・・」

くそ・・10,000円とか無理だろ・・どうすりゃいいんだ・・・
303: 200/22:01:23.92
>>1 はよく生きれたな
304: 200/22:01:28.54 ID:Sro2gJUL0
教室入ってもどうにも気分が悪かった。

多分他の人には想像つかないかも知れないけど
小学校~中1まで、給食で育ったって位、給食には感謝してた。

机座って俯いてたら、友が友Kと一緒に俺のとこ来た
友「よう1、朝からしけた面してんなw給食は俺のやるから心配すんなw」
友K「よう1wお前給食食えないんだって?ww」
俺「wwまじくいづれーw給食は俺の最後の砦だっつうのにww」
友K「お前さ、バイトってか内職みたいなもんなんだけどやってみる?」
俺「え?何中学でバイトとか出来るの?」
友k「普通は無理なんじゃね?うちの親父の店の仕事の手伝いなんだけど」
俺「まじ?やるやる!親父さんに合わせてくれ」
友k「おうwんじゃ今日放課後うち集合なw」

なんだよ!自分で金稼げるよ・・・kありがたかった
306: 200/22:03:38.73
やっぱり持つべき物は友だ・・・
目から汗でるな
310: 200/22:20:18.32 ID:Sro2gJUL0
Kの家は、服飾関係で色々なショッピングセンターに数店舗
出店して商売してる。

与えられた仕事はチラシ折とそれを封筒につめる内職だった。
人手が足りなくて、kの家族で手分けしてやってた作業らしい。
季節の変わり目限定なんだが、お得意先にチラシを送付するらしい。


1通10円くれるってことになった。
それが高いのか安いのかは知らないが
自分でお金を稼ぐ機会をくれたことに感謝した。

2週間くらいで分割しながら仕事した。
終わったとき、20,000円ちょっと現金で貰った。

kの親父さんには本当に感謝してる。
もちろんkにも・・・
kの親父さんに感謝を伝えると
1君が自分で働いて稼いだお金だ
頑張った報酬だから、遠慮しないで受け取りなさい
って言ってくれた。

年に4回のバイトだったけど中学卒業するまで
やらせてくれた。

本当にありがとう!
312: 200/22:25:59.94
一通10円て高いなw
いい内職じゃん
314: 200/22:32:04.78 ID:Sro2gJUL0
>>312
おーやっぱそうなのか・・・
kが事情話したんだろうな・・・

ありがたい
313: 200/22:30:14.39 ID:Sro2gJUL0
もらった20,000円のうち、13,000円(残り分と翌月分)
もって事務方の職員に手渡した。

これで心置きなく給食が食える!

そのまま教室入ってkと友にお礼言った。
俺「友よ。お前の施しはもう受けんww」
友「ぶwwwまあ良かったジャンwでも他の諸君に迷惑だからおかわり沢山するなよ?ww」
k「友wwwおまwwひでえなwww」
俺「ほんと2人ともありがとな」
友2人「おー」

当面の危機は過ぎ去った。
余った7,000円もあったが、給食費だけは絶対払わなくちゃならん
と思っていたので、当面2ヶ月分の6,000円は手をつけないようにしまっておいた。
316: 200/22:41:45.89 ID:Sro2gJUL0
中学卒業まで給食費は自分で(kの親父さんの温情込み)払った。
それでも
やっぱり普段の金がない・・・・
親父はいつ帰ってくるかも判らない。

不定期でテーブルに5,000円置かれる。
もう小麦粉しか買えなかった。
うまくもなんともないんだけど、飢えが凌げたので
大分楽だった。
小麦粉が切れるときも多かった。
そんなときは水飲んだ。

あのバイトがなかったらどうなってたんだろ。


ある日ひそかに恐れていたことが現実になった。
317: 200/22:47:33.93 ID:Sro2gJUL0
2年生になってたと思う。

ある日、友達と遊んで帰宅して、
電気そスイッチ入れた。

点かない・・・・

ガチャガチャスイッチ動かしたけど
やっぱり点かない・・・

玄関いったら、東京電力の通知が落ちてた。

電気止められた・・・・・・


うはwwwwまじwwwww親父クズ杉わろたwwww

うね、呆れる通りこして、ほんとに笑ってた。
笑った後、情けなくて泣いた。
319: 200/22:50:33.96
うわぁぁあ
322: 200/22:52:05.85
鬼婆とはまた違ったクズさがあるなこの親父
325: 200/22:58:35.32 ID:Sro2gJUL0
でもまだ電気だったの良かった

冷蔵庫なんて常にからっぽだったし
当時はエアコンなんてもともとなかったし
貯水槽方式だったので、トイレも大丈夫
風呂もガスなので大丈夫
電話なんてとっくに止まってた

不便に感じたのは
TV見れないのと
暗がりの中で料理(っても小麦粉茹でるだけだけど・・)
夜は家で何もできないこと
もう寝るしかないよね・・・

でもガス・水道止まったらどうしようって不安で一杯だった。
327: 200/23:04:25.59 ID:Sro2gJUL0
電気が止まった翌日

学校行く途中で友にあった。
俺「昨日電気止められたわwwww」
友「まじかwww停電楽しすぎだろwww」
俺「まじやることなにもねーーwwwww」
友「夜、停電体験いくわwww超絶楽しみwww」

笑い事で済ませるのはいつものこと
あーーー本当に、友いなかったらこの中学時代乗り切れなかったかも。

友感謝!
329: 200/23:15:37.24 ID:Sro2gJUL0
夜、友含めて友達数人が家に来た。
後で大変世話になるHもいた。
友「ちーっすww」
友2「ちーっすwつかピンポン押したらすぐ出て恋やww」
電気止まってるのでピンポンも鳴らない
俺「ピンポン?何それうまいの?wwww」

H「おう1、おかずと明かり持ってきたぜww」
俺「まじ?ありがてー腹減ってたんだわww」
手には、誕生日ケーキ用のちっちゃいローソク1本にエ※本。
H「まぁ今夜は励め」

まぁいつものことなので余裕でスルーする俺。

でもみんな手に手にカップラーメンやらおにぎりやら
お土産持参で来てくれた。

暗い中でみんなでくだらないこと話した。
なんだかすごく楽しい夜だった。
331: 200/23:26:19.21 ID:Sro2gJUL0
結局、この電気なし生活は2ヶ月ほど続いた。

不安を抱えた毎日だったが
この後も水、ガスが止まることはなかった。

そんなこんなで、辛い中にも、楽しい日が続いた。

夏休みは給食ないし、やたらと長いので、ひもじかった。
限界近づいては、友達に助けられた。
友達、友達の親、本当に感謝してもしきれない。

2年生の夏休みが終わって2学期にはいった。
351: 200/ 12:03:08.57 ID:FT2AgU7y0
昼休み更新

話し逸れるけど
ちょっと実母の事に触れてみる

小さい頃、親父から実母は4んだって聞かされてた
まぁその頃は大好きな親父が居れば問題なかったので、気にも留めてなかった
亡くなるってこともよくわかってなかった
中学の頃は、4んだってのは、親父の嘘だろうと、なんとなく思ってた

俺の今の生活知ったら助けてくれるのかな
なんて妄想してた時もあった。

前にも少し触れたが、18位の時に
母方の従姉妹介して、再会した。

TVでよくある
「生き別れの母と涙の再会」

なんてことは全くない。
何しろ顔も覚えてなかったし
ただ、このおばさんが俺産んだ人だ。
って認識しただけだった。
母の方はなんか涙浮かべてたりしてたけど
俺には全く理解出来なかった。
353: 200/ 12:29:09.32 ID:FT2AgU7y0
母の職場を突然尋ねた。

仕事終るの待って、近所のレストランで話しした。
親父と離婚した後、2年位で再婚。
女の子(種違いの妹)が2人。
再婚後は幸せに暮らしてるって。

なんか泣きながら俺に謝ってばかり。
連絡取りたかったけど、親父に脅されて連絡出来なかった。
引き取りたかったけど、無理やり親父が俺を奪った。
棒力が怖くて引き下がった。
祖父も子連れだと再婚厳しいからって、引き取るの邪魔された。

俺は言い訳にしか聞こえなかったけど
実母が今幸せならいいや
って思える位には成長してた。
再婚相手には、俺の事は話してあったようだが
突然の訪問だった為、今日紹介することは出来ないって言ってた。

俺はそんな気全くなかったので
「そんなの気にしないで下さい」
ってもう多分会うこともないだろうなって思った。

母は電話番号の書かれた紙を
去り際に俺の手に握らせ
電車の改札で俺の姿が消えるまで見送ってた様だった。

まぁその後も何度か会うことになる訳だが、それはまた別の話し


とりあえずここまで
夜は昨日の続き書きます

更新遅くてすまない
366: 200/ 20:55:23.65 ID:DaWcv18E0
>>331 の続き

中学2年の2学期は、宿泊訓練って1泊2日で
市の宿泊施設に泊まるレクがあった。

俺も行きたかったんだ。
でも結局行かなかった。

私服持ってなかった。
服にお金なんて使えなかった。
食うや食わずの毎日で服買うお金なんてない。

もってる服なんて、小学校時代のちっちゃい服。
学校の制服、学校指定ジャージくらい。
成長期だからジャージだってつんつるてん。
裾折って、半ズボンぽくして履いてた。
もちろん靴だってぼろぼろ。

部屋着は学校ジャージ

遊び行くときは制服のまま。

私服ないから制服酷使する。


もうこの頃は結構ボロかった。
368: 200/ 20:56:42.98 ID:DaWcv18E0
厨二ったら思春期まっさかり。
女子もいるのに
私服持ってない。
ボロジャージのみで宿泊なんて
拷問以外の何物でもないって思った。

友達には、直前まで楽しみだな、とか話し合わせてた。

当日、公衆電話から学校に電話して
風邪引いたから宿泊訓練いけないって話した。

まぁ・・・悔しかった。


泣けてきた。
371: 200/ 21:02:35.82
>>368
泣けてくる……
370: 200/ 21:01:21.82 ID:DaWcv18E0
宿泊訓練終わって学校に行くと
放課後、呼び出しくらった。

俺が参加しなかった宿泊訓練のとき
数人の友達が、俺の家庭事情を話してたらしい。
それを先生が聞きつけて、呼び出されたってことだった。

担任「お前・・家大変なことになってるじゃないか。
    なんで先生に相談しないんだ」
俺「え?なんのことです?」
すっとぼけた。
担任「お父さん、家にいないんだろ?」
俺「あー・・・まぁ」
担任「食事はどうしてるんだ?」
俺「なんとか食ってるかな」
担任「生活費はきちんと用意してくれてるんだろ?」
俺「んーーー。たまに」

そんな話をした。
嘘は嫌いだったので、はぐらかしつつ答えた。

最後に担任が
「1が大人信用できない気持ちはなんとなく分かる。
  話しするのも嫌なんじゃないか?
   でも、先生のこと信頼してくれないか?
    本音で話してくれ。先生も本気で考えるから」

なんかどっかで聞いたセリフだな
なんて思ったが
真剣な担任見たの初めてだったので少し驚いた。

いい先生だとは思った。

でも、先生が一生徒にだけ特別扱いするってのは
許されることではないのだろう。
特に援助受けたりってことは何もなかった。

ただ担任は
「本当にどうにもならなくなったら、先生の家に来い」
って言ってくれた。

結局一度も行かなかったけど・・

この時点で、我が家のなんとなく異常な生活状況が
学校にも少し知られることになった。
372: 200/ 21:05:01.78 ID:DaWcv18E0
俺はこの頃、先生にはあんまりいい印象がなかったようだ。
素行不良ってことで。
DQN校ではなかったので、校内坊力とかそんなのはなかった。

授業は、きちんと受けてたが、つるんでた友達もバカばっか。
(バカだけどいいやつばっかだったよ)

校内にエ※本持ち込んだり、女子更衣室のぞいたり、タバコ
吸ってるやつも多かった。

俺は金がなかったので、タバコだけはやらなかった。

当時はまだ体罰とか普通に行われてた。
皆悪いことしてるの分かってるので、普通に受け入れてた。
俺もご他聞に漏れず、何度か体罰くらった。

怖かったのは社会科教師のケツバット。
プラスチック製のバットだから、実はあんまり痛くはない。
友達とかは、ラッキーケツバットくらいだった。

俺は、鬼婆のはたきを思い出し、すごく怖かった。
社会科教師の目に触れる悪さは極力避けた。


この担任、後で知るんだが、結構俺のために色々動いてくれたようだ。
373: 200/ 21:14:51.17 ID:DaWcv18E0
ぐぬぬ・・書き溜め終了orz

状況はちっとも好転しない。

好転しないどころか
電気、水道、ガスの督促状
家賃の催促までくるようになった。

中でも驚いたのが
サラ金の督促状
○○金融とか△△ローンとか
そんなのがポストには毎日のように溜まっていく。

実際のところ、自営するとか偉そうに言ってたが
何もうまく入ってなかったようだ。
何してるのかも分からない。
女の家がどこかも分からない。

サラ金なんて怖いイメージしかなかったから
この家にいるのも嫌になってた。
374: 200/ 21:35:00.93 ID:DaWcv18E0
かと言って、他に行くあてもないから
極貧生活するしかなかった。

そんなんで、3年生になった。

クラス替え
担任がまた2年の時の担任と同じだった。
友達はあちこちバラバラだけど、この時
初めてHと同じクラスになった。

まー本当に友達ってのはありがたい。

この親父によるネグレクトが鬼婆と離婚直後だったら
俺多分4んでた。

中学時代4なずにすんだのは友達の存在
友達の親の存在
他人に助けられた。

だからこの頃の俺は、尾崎豊のように
大人を全否定するって感じはなかった。

先生に対しても、むかつく とか ふざけんな
みたいな感情はあまりなかった。

ただ、あまり関わりたくなかった。
面倒だったし、俺の飯なんとかしてくれるわけでもなかったし・・
375: 200/ 21:42:41.09 ID:DaWcv18E0
3年になると修学旅行がある
5月だったと思う。

憂鬱だった。
行きたいのに・・・

修学旅行は制服と夜のパジャマだけで
私服は不要だった。
そのパジャマもなかったんだけど・・・

もっと重大なことがあった。

修学旅行は積み立て金が必要。
どうせ、親父はお金なんて払ってないはず

絶望的だった・・・
377: 200/ 22:03:43.22 ID:DaWcv18E0
学校のレクで
修学旅行の班決めしたり
回る寺社仏閣の下調べしたり
新幹線の席はどうするだの・・・

2年の宿泊訓練の時も、そうだったんだけど
修学旅行となると、事前にやることが半端なく多かった。

行けるわけでもないのに、修学旅行参加する体で
レクにも参加する。
普通マゾでもなけりゃこんな拷問耐えられん

友、H、Kなど1年からつるんでる友達は
宿泊訓練に参加しなかった俺の事情を
口では言わないが、察してたようで
この時も、別の話題で俺の気を紛らわせようと
してくれた。
何しろ、食う金すらない俺が積み立て金なんて
できるはずない。
そんなことは、小学生でも分かる話だった。

新幹線の席決めは、Hが俺の隣って勝手に決めた。
俺、行けないの知ってるのに・・・
当日、隣誰もいないの分かってるのに・・・

Hに対して、申し訳なさとHの気持ちが嬉しかった。
384: 200/ 22:24:57.36 ID:DaWcv18E0
修学旅行出発まで、1週間くらいって時に
担任に呼び出しくらった。

担任「1、なんだお前?修学旅行のレク楽しくないのか?」
 (こいつ・・・家の事情少しは知ってるくせに)
俺「えっと・・・体調悪くて・・・」
担任「お前、中学最後の修学旅行だぞ?もっと楽しそうにしろよ」

担任「あ、それとこれお前に渡しとくな」

ボストンバッグ渡された。
なんだろうと思い

中を覗くと

洗面セット1式
Tシャツ・短パン
肌着・靴下
と封筒1枚

俺「先生 何これ?」
担任「あーお父さんから1に渡してくれって」
担任「積み立てのことも心配いらんからな」
俺「へ?」
担任「修学旅行楽しめ」

職員室でて、教室向かった。
(は?親父?嘘だろ?意味わからん・・)

教室に入るとHが寄ってきた。
H「おーなんだった?何それ?」
俺「先生が俺にって・・・」
H「先生がお前にくれたの?」
俺「いや・・・よくわからん。修学旅行行けるらしい」
H「おーwwwまじかwww新幹線どうしようかと悩んでたんだwwww」
俺「お・・おう。よろしく頼むわ」
H「何?wwお前男好き?wwww頼まれたってやだよwww」
俺「うっせwwww」

家帰ってもさっぱり何が起きたのか分からなかった。
387: 200/ 22:30:20.58
>>384
封筒にはなんて書いてあった?
389: 200/ 22:37:11.25 ID:DaWcv18E0
>>387
おっと書き忘れた・・・・・orz

封筒には2万円入ってた。
手紙はなし。
1500円でデッキシューズ買って
10,000は家にキープ
残りの8,500円を修学旅行に持って行きました。
386: 200/ 22:29:05.07
担任…
388: 200/ 22:34:52.07 ID:DaWcv18E0
修学旅行は滅茶苦茶楽しかった。
2泊3日京都奈良

寺社仏閣巡りなんてそっちのけ
いつもの友達とバカやって
こっそり女子風呂覗きにいったり
精進料理とか食って・・・

友「精進料理wwwwまじいwwww」
俺「あ?お前は日本の食文化が分かってないwww」
友「お前は小麦粉しか食ってねーからだろwww」
俺「www小麦粉さんに謝れwww」

普段の生活忘れて
何しろ楽しい修学旅行だった。
392: 200/ 22:47:31.04
担任がナイスすぎる。
394: 200/ 22:49:03.34 ID:DaWcv18E0
この件は全く謎だった。

この後も普段の生活に好転の兆しなどない。
電気はちょくちょく切れる。
サラ金の督促状は相変わらず。
親父なのか?
親父のわけはない・・・

担任か?あまりにも不憫に思って?

担任に思い切って聞いてみた。
もし先生なら、将来、働いて少しづつでも返さなくちゃって思った。

でも担任は親父からとしか言わない。
お金返すとか言われても困る。の一点張り。
誰か、友達の親だったら教えて欲しいって言っても
そんなわけないだろって一笑に付された。


真相はずっと後で知ることになる。
担任が色々動いてくれた結果だった。
400: 200/ 22:58:16.85 ID:DaWcv18E0
修学旅行の後も、飢えに苦しむ毎日だった。

夏休み・・・ふざけんな

夏休み 暑いし長すぎ・・・

夏休み呪った。

地元の夏祭りや花火大会
友達大勢で楽しかったこともあったけどね。

そんなこんなで夏休み終わった。
給食が俺を待っていた。

3年生の2学期がスタートした。
404: 200/ 23:05:22.02 ID:DaWcv18E0
3年生の2学期になると
学校では進学に関する
話題が大部分を占めるようになってきた。

2学期の成績で内申書が付けられる。
年末には3者面談もあるので、
みんな勉強しはじめた。

俺は食う物すらままならない状況
この時点では進学なんて諦めてた。


元々勉強は嫌いじゃなかった。

小学校の頃は折檻怖くて、わざと解答間違えたりしてたけど
そもそも小学校の頃は家帰っても
やることがなかったのである。

学校図書館で借りた本を沢山読んでたし

算数で答えが合ってると嬉しかった。

日本史なんかは、特に面白かった。
407: 200/ 23:14:20.47 ID:DaWcv18E0
中学はいって、友達と遊ぶことが多くなり
勉強の時間は減っていたが
何しろ給食目当てのほぼ皆勤賞。
授業で理解出来ないことは殆どなかった。

この頃の成績順位は中の上くらいだったと思う。
生きていく事考えるのが大部分だったけど
みんなも勉強してたので、俺も少しだけ頑張った。

自分でもびっくりしたんだけど
テストの順位も300人中で一桁に入るようになってた。

友「おいwwお前は飯の事だけ考えてろwww
   お前が勉強すると俺の順位が落ちるだろwwww」
俺「ちょwwwおまwwお前は元から下から数えた方がはえーだろwww」


俺「まぁ・・進学どころじゃねーしな」
友「なんかもったいねーな・・・」
俺「まっ俺はお前らと、卒業した後も遊べればそれでいいや
   中学卒業すりゃ働けるし、食うには困らんだろw」
411: 200/ 23:33:39.54 ID:DaWcv18E0
3者面談より前に、個別指導みたいなのがあって
担任と進路について話す機会があった。

担任「1はどこの高校行きたいとか決まってるのか?」
もう高校に進学するのが当たり前みたいに言ってきたので、イラっとした。
俺「いや、高校行かずに働きます。」
なんとなく察した風な担任
担任「お前成績だけはいいんだから、頑張ってみたらどうだ?」
俺「いや・・なんとなく知ってると思いますが、どうにもならないと思います」
担任「お前内申は悪いけど、それなければ○○高校にもいけるだろうにな・・」
俺「や、別に勉強は学校でなくても出来ると思うし」
担任「んー・・・将来のこと決める大事な時期だ、これからも一緒に考えよう」
俺「・・・」

正直言えば、高校は行きたかった。
でも高校って義務教育じゃないし
授業料納めないといけない。

給食ないから朝昼晩の3食考えないと行けない。

教科書、ノート、制服(又は私服)、体育着、ジャージ

買わなきゃいけないもの多すぎ。

この状況でどうやったって無理。
詰んでるのはとっくに分かってた。
422: 200/00:32:42.01
本当にこんな家庭環境でよくまともに育ったね
すごいわ
423: 200/00:47:22.87
壮絶すぎる。今も >>1 と同じような
目にあってる子供が大勢いると考えると
やってられん。DQN親多いからな。
437: 200/14:25:09.99 ID:MVWvTYQ50
昼休み更新
って程更新できない・・・

>>411 の続きです


その後何度か職員室に呼び出され進路指導受けた。

3者面談は、担任の配慮でクラスで最後だったが、
当然親父はくるはずもない。

担任は、3者面談やめて、今から家庭訪問する。
って言い出した。
最初、抵抗したが、諦めて担任と家に向かった。

俺「汚いですよ・・」
担任「まぁ・・想像はつくよ」
って笑みをもらした。
439: 200/14:35:49.31 ID:MVWvTYQ50
家は以前俺が荒らしたこともあり、酷い荒れようだった。
担任は予想以上だったのだろうか、顔を顰めてた。

比較的ましだった自分の部屋に通した。

少し、話したあと
担任「ここだと・・・話す雰囲気でもないよな」
俺「すみません」
担任「お前が気にするな。ちょっと飯でも食いながら話そう」
俺「や・・金ないんで・・・」
担任は笑って
「知ってるよ、気にするな」

近所のファミレスに行った。



また続きは夜更新します。

我ながら、更新テンポ悪いな・・・
申し訳ない orz
442: 200/17:41:01.61
先生の優しさに泣いた。
446: 200/21:15:49.74 ID:C9c64NF00
お待たせ致しました。
再開します。

>>439 のつづき


担任はハンバーグとライスを2セット勝手に注文した。

担任「1、お父さんと相談した。高校行け。」
俺「?親父と会ったんですか?」
担任「・・お父さんから学校に連絡きて、外で話した」

居場所は教えて貰えなかったと言った。


担任曰く、
親父ときちんと約束した。
親の責任として、高校に通わせると約束した。
だから、お前は何も心配せずに高校に行け。
要約するとこんな話しだった。

疑問は沢山あった。
普段の生活は改善されてないのである。
修学旅行の疑問も解けてない。
担任はのらりくらりと俺の質問をかわした。


入学願書はもう取ってある、との事だった。
自転車で通える範囲の
制服があって
(制服の方が金がかからなくて済む)
その条件で一番学力の高い公立高校。
Hも受験するし、ここでどうだ?
って言われた。

その日は、願書だけ受け取って、帰宅した。
447: 200/21:22:09.50 ID:C9c64NF00

まさか高校に行けるとは思ってなかったので
正直なところ言うと、嬉しかった。

でも修学旅行の件もあったし
先生との会話での違和感が拭えない。

一生徒の義務教育でもない、高校の入学金、授業料
そのた諸々の諸経費を、中学教師が自前で払うとも
思えない。

ただ、いくら考えたって、正解には辿りつけなった。

結局、俺は高校を受験した。
自分の学力で計算すると
いくつかランクが下の高校だったので
普通に合格した。

友達も先生も大喜びしてくれた。

受験が終わり、それぞれ進路が決まると
卒業まではあっという間だった。

友やkは別の高校に進学することになった。
448: 200/21:24:15.19 ID:C9c64NF00
卒業式終わったあと、校門の前で泣いた。
3年間辛いながらも、沢山の友達と過ごした思い出の校舎。
2年の時から、色々おせっかいな担任。
色々思い出して、涙が止まらなかった。

k「www1、何泣いてんだww見てるこっちが恥ずかしくなるわwww」
友「お前が無事卒業できるなんて、日本の教育は間違ってる」
H「お前らなんていいよww
   卒業すれば、1の飯の心配しなくて済むんだからww
    俺まだ3年間あるんだぜ?www」
友「Hは気の毒だな。1よ、あまりHを困らせるなよ?」
k「確かにH一人じゃ気の毒だなww」
H「お前らww2人きりにしないでくれwww」

友「当たり前だろ・・・俺たちはいつでも友達だ」
k「あーこの学校卒業すると、つまらなくなりそうだな」
H「家近いんだし、いつでも遊べるよ」

俺「お前ら、3年間ありがとな」


友kH俺「きめぇwwww」
笑って校門を出た。

友達、友達の親、担任、学校に感謝。
449: 200/21:26:58.84 ID:C9c64NF00
中学卒業して、高校に入学してからも
家での生活は一向に改善されない。

不定期に置かれてた、5,000円も途絶えてた。

高校はいってすぐに、バイト探し始めた。

当然高校ではバイト禁止の校則があったが
校則は俺の腹を満たしてくれる訳ではない。

晩飯食えるかと思い、飲食店に絞って探した。

うどんチェーン店でバイトが決まった。

この頃はバブル景気まっさかりだったのかな・・・
どこも人手が足りない状況だったみたい。
バイト探しには苦労しなかった。

時給600円

17:00~21:00の4時間

飯は、無料ではないが、従業員価格で食える。
ライスは無料だった。
1ヶ月夕飯代引かれて4~5万円のバイト代が入った。

何かあった時の為にと思い
毎月10,000円づつ貯金しておいた。
450: 200/21:29:57.74 ID:C9c64NF00
飯が食えるようになった。
朝はパンとコーヒー
昼も学校の購買でパン食って
夜はバイト先のうどん。

あれ?小麦粉尽くしだ・・・
厨房の時とあんまり変わってない?
でも、まるで別の食べ物。
小麦粉の底力恐るべし・・・

米も毎日食えるようになった。
米うまかったな。
日曜日は自分で料理したりした。
米、食材をスーパーで買った。
バイトして思ったのは、収入の計算が
出来ると、まともな飯が食える。

大したものは作れなかったけど
カレー、目玉焼き、野菜炒めなど
食材切って、炒めたり、茹でたり
簡単なものは自分で作った。

友達押しかけてきて、一緒に食ったりした。
散々「まじいwww」とか言われたけど
その割にはみんな残さず食ってたな。
452: 200/21:32:05.51 ID:C9c64NF00
友やk、Hとは卒業後も殆ど毎日遊んだ。

バイト先にからかいにきたこともあった。
バイト終わってから、コンビニの前で何時間も話したり。

少ないけど、お小遣いが出来た。

タバコ覚えた・・

今でも後悔してる orz
453: 200/21:37:38.73 ID:C9c64NF00
ある日曜日、家に一人でいると、ピンポン鳴った。

友達だと思って、ドア開けたら
おっさんが2人立ってた。

俺「はい?何か用ですか?」
お「お父さんはいらっしゃる?」
俺「あ・・いないです・・」
お「何時くらいに帰ります?」
俺「帰らないと思います・・・どちら様ですか?」
お「あっごめんね。公団の職員なんだけど、家賃の件でね・・」

がっくりきた。
催促状は沢山きてた。
最近はなんだか裁判所からの手紙もきてた。
中は見てなかったけど、お金がらみだと思ってた。
親父が帰ってくる当てもなかったので
ガキだった俺は、住むところもなくなると思った。

俺「ちょっと待ってください」
貯金してた5万円とサイフにあった札を全部渡した。
おっさん2人は、顔見合わせて、小声で話してたが
「とりあえず頂いておきますね・・・」
領収書その場で貰った。
帰り際に、おっさんの1人が
「お父さんに、必ず連絡くれるように伝えてね」
って言った。

(いつ帰ってくるかなんて分からないよ)
とは口には出せなかった。
ガキ1人で住んでるのが分かると
家賃とりっぱぐれると思われ
追い出されるのが早まると思った。

おっさん達が帰った後、途方もない脱力感に見舞われた。

怒り、憤り、情けなさ、ふがいなさ

人間がもつマイナス感情の全てが、俺を覆ったように感じた。

その後、将来のことについて
漠然と、だけど真剣に考えるようになった。
454: 200/21:39:08.69
ホームレス中学生より壮絶だな
455: 200/21:42:02.74 ID:C9c64NF00

これが高校入学から秋口くらいまでの出来事。

その後もひんぱんにピンポンがなった。
おそらく全部金がらみ・・・
抜き足で玄関に近づき、覗き穴で確認
知らない大人だったら、居留守使った。

夜は明かり点けずに、カギかけて大人しくしてた。

日曜は、友達の家に避難した。
457: 200/21:43:56.23 ID:C9c64NF00
新年明けて3学期が始まってすぐに
生活指導の先生に呼び出し食らった。

バイトしてるのが学校にばれた。
言い訳はしなかった。
かっこ悪いと思った。
停学にはならなかったが、反省文かかされた。

教室に戻ってHに話した。
俺「バイトばれたわw」
H「まじか・・・なんでばれたの?」
俺「なんか同じ1年の誰かに見られて、チクられたらしいわ・・・」
H「はぁ・・・お前wwwついてねーなwwww」
俺「そういう星の元に生まれついたんだwww仕方ねーわww」

バイトはやめさせられた。

幸い、2学期に貯めてた金が3万ほどあったので
ほとぼり冷めるまで、貯金をくずして生活した。
458: 200/21:45:52.44 ID:C9c64NF00
2月くらいに別のバイト始めた。

今度は個人経営の喫茶店。
条件は殆ど変わらないが、夕飯は自前になった。

夜はお酒も出すような店だったので
高校生が夜に来ることはなかった。
459: 200/21:47:21.68 ID:C9c64NF00

悪いことは重なるもので、今度はタバコ見つかった。

バイト明けに友達とコンビニで話してたところに
見回りの先生に現行犯逮捕。
Hも捕まった。

翌日、Hと俺は呼び出し食らった。

Hは初犯ってことで反省文。
俺は2回目だったので、停学2日の刑が言い渡された。

まあ・・自分が悪いから仕方ない。

全く弁解の余地なしです。
461: 200/21:49:46.48 ID:C9c64NF00
この日は、更なる追い討ちが俺を待っていた。

Hと2人で呼び出された指導室で、俺だけ残るよう言われた。

後から担任と事務方の職員が指導室に入ってきた。
生活指導の先生は入れ替わりに「私はこれで」って出て行った。

担任「お前は・・・あほか!」
俺「すみません・・・」
担任「まぁ、そっちの方は指導先生に
     みっちり絞られたんだろうからもういいわ」
俺「スンマセン。で何ですか?俺まだなんかありましたっけ」
 予感はあった。中学のときの給食費と同じパターンだった。

4刑宣告が待っていた。
事務「1君ね・・申し訳ない、言いにくいんだけど、去年の秋口から授業料
    が納められてないんだ。お父さんとも連絡が取れないんだ」
俺「・・・すみません。」
担任「実は、君の中学の担任さんから少し話しは聞いていたんだが
    お父さん、家に居ないんだって?」
事情は知られていたようだ。
俺「・・・はい。」
担任「バイトの件もそれでか?」
俺「はぁ・・まあ、そんなとこです」
担任「ふぅ・・困ったな」
俺「すみません・・・」

終わった・・・高校生活終わった。
462: 200/21:52:28.48 ID:C9c64NF00

教室に戻ってHと話した。

H「お前停学かwww」
俺「お前も次なんかやらかしたら停学だw」
H「で、その後の話しってなんだったの?」
俺「・・・俺学校やめるわ」
463: 200/21:53:46.68
うわあああああああ!
464: 200/21:54:38.56
1にほんと尊敬
465: 200/21:55:13.35 ID:C9c64NF00

その日の夜、Hが家に来た。
覗き穴で確認して、扉開けた。

H「わりい・・親父が1呼んでこいって」
俺「wwwは?何?www」
H「学校から家に連絡あって、親にばれたwwでお前も連れて来いて」
俺「うはwwwまじか。お前の父ちゃん怒るとおっかないんだよな?ww」
H「ww俺は慣れたけど。わりーな、付き合えww」
Hの家にはよく行ってたので、親父さんもお母さんも昔から知ってる。
特にお母さんは、保育園時代の俺のことも覚えててくれて、何かとよくしてくれた。
俺の家庭の事情も大分知ってる。

今でも本当の父母のように思ってるので、今後、父、母とする。



実母、継母、親父、父、母、と混乱させてしまうかも知れないが申し訳ない。
466: 200/21:55:59.63
いい友達もったね
469: 200/21:57:34.40
>>1 は本当に周りの人に恵まれてるんだな。
もし担任やHのような友人がいなかったら悲惨だったろうな・・・

俺も周りの人に感謝しないとな・・・
470: 200/21:58:17.97 ID:C9c64NF00

Hの家に向かった。

玄関口で挨拶した。
お母さん出てきて、ニヤリとしてた。
「お父さんが怒ってるわよw」

Hと2人で親父さんの前に正座した。
「お前ら!何やってんだ!ガキのくせに生意気にタバコなんて吸いやがって!」
怒鳴られた。

でも、こんなに真剣に他人叱れる人間って、実は少ない。
自分の息子と同じように叱る。
決して、どちらかのせいにしたりはしない。
2人とも同罪。
おっかなかったけど、なんか嬉しくもあった。

一通り叱られた後
父「おい1、お前飯食ってけ。」
俺「や・・大丈夫です」
父「お前!さっき怒られた事がわからないのか!
   子供がやっていいこと、いけないこと。
    お前はガキのくせに遠慮すんな!
     ガキの遠慮はいけないことだ!わかったか!」
H「食ってけよw」
俺「ご馳走になります」
父母、H俺の4人で食卓についた。
472: 200/22:07:00.19

お父さん男だな
474: 200/22:10:17.59
H家すごく良い家だな。
今時の親なら他人の子供にそこまでする親はそういないだろうな・・・
475: 200/22:15:18.26 ID:C9c64NF00
食事が終わって4人でお茶飲んでた。

父「1君、他に何かないのか?」
いきなり言われて、焦った。
ちらりとHの方見ると、顔顰めて頭下げてた。
察した。

俺「はい、俺高校辞めようと思ってます。」
父「タバコのことじゃないよな?話してくれるか?」

俺は正直に中学からの家庭事情を話した。
父も母もHも口を挟むことなく、黙って俺の話しを聞いてくれた。

公団の家賃払った後からずっと考えてたことを話した。

俺「親父はもう当てに出来ません。
   授業料滞ったら、辞めようと考えてました。
    公団の家賃も払えません。
     バイトも学校にばれて、授業料も払えません。
      高校やめて、仕事しながら、一人暮らし始めようと思います。
       何年か頑張って、余裕できたら、高校やり直そうと思ってます。」
    
478: 200/22:27:38.07 ID:C9c64NF00

父「なんだ・・・随分しっかり考えてるんだな・・・
   適当なこと言ったらぶっ飛ばしてやろうかと考えてたんだが・・」
父は本当にぶっ飛ばしかねないの知ってるので洒落にならんかった。

父「お前、まだ16なんだぞ・・・一人暮らしったって容易じゃないぞ?」
母「16の子供にアパート貸してくれるとこなんてないわよ?」
H「いっそ家で暮らすか?ww」
Hは父に「お前は黙ってろ!」って怒鳴られた。

父「1君の覚悟は良く分かった」
479: 200/22:31:05.35
胸が苦しくなってくるな…
483: 200/22:41:14.71 ID:C9c64NF00
その日は、少しHとバカ話しして帰った。

次の日から停学2日・・・
学校やめる覚悟もついてたし
先生からは、家から出るなって言われてたけど
バイト先に電話して、昼からバイトさせてもらった。

その日の夜、友、k、Hと遊んだときに
友、Kにも学校辞めること話した。

友「www高校中退かwwwかっこいいなwww」
k「俺もやめるかwww」
俺「一人暮らしする予定だから、家賃払ってくれww」
友「ふむ・・・連れ込み部屋と考えていいわけだな?」
k「連れ込む女なんていねーだろがwww」

この日も遅くまでバカ話しした。
485: 200/22:53:21.28 ID:C9c64NF00
翌日は10:00から、バイトさせて貰った。
15時に上がらせて貰って
中学校に行った。
担任に報告するためだ。

高校進学の件では、色々お世話になった、義理は欠かしちゃいかん

職員室を訪ねた。
俺「こんにちは」
担任「おー1、元気そうだな。学校はどうだ?」
俺「その節は色々ありがとうございました。そのことで少し話したいことが・・・」

応接間で、高校入ってからのこと話した。
タバコの件は黙ってた。
授業料の話しすると、担任は驚いた顔をした。
予想できそうなことなのに、不思議だった。

担任「そうか・・先生力になってやれなくてスマンな」
俺「いえ、先生には感謝してます。」
担任「高校の先生に話してみるから、1年だけは修了しておけ
     次転入するとき、2年生から始めることが出来るから」
俺「え・・そうなんですか・・・でも授業料払ってないし・・」
担任「先生からも、事情説明してみる。心配すんな。1年の単位だけは修得しておけよ」
俺「はい、ありがとうございます」

学校を後にした。
486: 200/22:57:16.74
めちゃめちゃ義理堅い先生やね。
489: 200/23:01:34.96 ID:C9c64NF00
翌日から高校に行った。

放課後職員室に行き、高校担任と話した。

翌日のことだったので、まだ中学担任とは
話してないと思ったら、この時既に高校担任は
ほとんどの事情を知っていた。

担任「事情は聞いてる。残念だな・・・力になれなくて悪いな
    退学届は1年生の修了式のあとにしろ。
     授業料なんて、半年くらいなんてことない。
      授業受けてれば、単位は取得できる」
俺「ありがとうございます。もう少しだけお世話になります」

3月になって修了式が終わった後に退学届を学校に提出した。
490: 200/23:03:25.13
辛いなぁ…
491: 200/23:07:16.87
良い先生…
>>1 にとっての恩師だっただろうなと思う
533: 200/21:36:35.21 ID:b3vIStvv0
>>494 の続き
こうして、高校を中退した俺は
最終学歴:中学校卒業の16歳の少年になった。

この時点で貯金はわずかに2万円程度
アパートを借りるためには
家賃以外にも敷金や礼金、仲介手数料など
の費用がかかることを知った。

家賃の○ヶ月分・・・大金が必要だった。
喫茶店のバイトは事情説明して辞めた。
マスターは頑張れよ、って送り出してくれた。

時給のいいバイトを探し始めた。
そんな折Hから、小中学時代の友達で
Sがバイトしているガソリンスタンド
の時給がいいらしい、と教えてもらった。

俺はそのSのバイトするGSに向かった。
Sと会うのは、中学卒業以来だった。
S「おー、1久しぶりだなw飯食ってるかwww」
俺「www相変わらず小麦粉メインだww
   でも調理されてる小麦粉だ。うまさ段違いwww」
あの頃のままの会話内容
ここではSの他にMもバイトしてた。

俺「Sさー、今ここでバイト募集してない?朝から出来る」
S「え?学校は?」
俺「色々あってやめたったwww」
S「まじかwww後で聞かせろwwバイトの件、所長に聞いてみるわ」

履歴書も持って行ってなかったのに、その場でバイト決まった。
534: 200/21:39:39.02 ID:b3vIStvv0
朝7:00~23:00までの営業時間で
シフト交代制で9時間労働、場合により残業あり
時給750円
20:00以降の勤務時は夜食代として300円別支給

夢のようなバイトだった。
翌日から働き出した。

所長はかなりいい加減なファンキーなおっさん
社員は所長の他2名
バイトが俺含めて7名


1ヶ月バイトして、17万位稼げた。
桁違いとはまさにこのことだった。
バイトは楽しかったし、お金も稼げる。
536: 200/21:41:57.73 ID:b3vIStvv0
2ヶ月頑張れば、アパートなんとかなると思い
バイトの合間みて、アパート探しを始めた。

アパート探しは難航した。

当然であった。
年齢の壁である。未成年者との契約を
したがる不動産屋などありはしなかった。

何軒も回ったが、年齢言っただけで
門前払いくらった。

しかし、ある一軒の不動産屋を訪ねたことで
ほんのわずか光が見えた。

当然、その不動産屋でも物件紹介すらしてくれなかったが
話しだけは聞いてくれた。

俺「は~、なんか方法ありませんかね・・・」
不「困ってるみたいだね。うちでは紹介できないけど
   大家さんと直接交渉してみたらどう?
    訳話せば、話聞いてくれる人もいると思うよ」
俺は目から鱗が落ちる思いだった。

俺は、不動産屋のおっさんにお礼を言って店を出た。
537: 200/21:44:33.21 ID:b3vIStvv0
しかし、この大家さん探すってのが大変だった。

目当てのワンルームみたいなアパートは
大家さんは、大抵、別のところに住んでる。
連絡先として書かれてるのは、不動産屋の連絡先。

どこに大家さんがいるのかすら分からない。

隣の市まで範囲広げて探し回った。
すると一軒家と同じ敷地内
にあるアパートがちらほらあった。

その内の一軒のアパートで数部屋空き部屋が
確認できた。
築30年くらい経ってそうな○○荘って名前の
いかにも昭和初期のボロアパート

意を決して、母屋を訪ねてみた。
538: 200/21:46:19.32 ID:b3vIStvv0
おばあさんが出てきた。

ば「はいはい、なんの御用です?」
俺「すみません、そのアパートの大家さんでしょうか?」
ば「はい、そうですよ」
俺「部屋が空いてれば、借りたいのですが・・・」
ば「あーなるほど、でも不動産屋さんに任せてるからね~」
俺「はぁ・・・そうでしたか」
がっくりうなだれた。

そんな俺の姿を見て
おばあさんが聞いてきた。

ば「なんか困ってるの?」

俺は事情を正直に話してみた。

ば「あらあら・・それはそれは・・・
  私一人じゃ決められないけど、息子に話してみるね」

息子さんは会社員らしく、いなかったので
おばあさんは電話番号教えてくれて
「明日、電話してきてね」
って言ってくれた。

翌日、教えられた番号にかけた。
ば「息子は反対したけど、押し切ってやったわ。
   でも大人の連帯保証人だけは必ずつけてね。」
俺「ホントですか?!ありがとうございます!」
電話切った。

道は開けたが、新たなる問題発生である。
539: 200/21:47:31.10 ID:b3vIStvv0
大人の保証人・・・・
やっぱり世間は16歳の少年に一人暮らしを許すほど寛容ではなかった。

GSのバイトが終わってからS、M、Hとスタンドの脇で話してた。
アパートの件も話題になり
その日のことを話した。

俺「やっぱ難しいな、一人暮らし」
S「俺らじゃだめなの?」
俺「ありがてーけど、成年限定だって・・」
M「所長に頼んでみたら?」
俺「や・・無理。良くして貰ってるのに、そんなの頼めねーよ
  連帯保証人って自分が借りてもいないのに、家賃を本人が
   払わなかったら、問答無用で払わなくちゃいけないんだぜ・・
    そんなの頼まれたって普通に嫌だろ・・・」

困った。アパート探しは自分の足でなんとかなるが
連帯保証人だけは、どうにもならなかった。
540: 200/21:52:26.95 ID:b3vIStvv0
次の日の夕方、学校帰りにHがスタンドに来た。

H「おーww今日も仕事に勤しんでるなw」
俺「おう、学校帰り?バイト終わったら遊ばね?」
H「俺もそう思って寄った。今日は何時まで?」
俺「中番だから、忙しくなきゃ8時」
H「終わったら家こいよ」
俺「うい~」

バイト終わってHの家に行った。
544: 200/22:06:47.59 ID:b3vIStvv0
Hの家の玄関口で挨拶した。

母「ご飯食べてないでしょ?食べてからにしなさい」

4人で食卓囲んで晩飯ご馳走になった。
GSでバイト始めてからは、結構、食事ご馳走になってた。

食事終えて、Hの部屋行こうとした。

父「その前にちょっといいか?」
父は、いつも突然話し始める。

父「1君、Hから聞いたよ。アパート見つけたんだって?
   どこまで出来るかと思ったが、頑張ったみたいだな」
俺「あ・・はい。」
まさかこの話しになると思ってなかったので、素っ頓狂な声出してた。

父「連帯保証人の問題だけなのか?」
俺「はい・・」
父「それは心配すんな。おじさんがなってやるから」
俺「えっ・・でも・・迷惑・・・」
って行った途端に怒られた。
例の遠慮の件である。

嬉しくて、泣きそうだったがなんとか堪えた。

Hの部屋に行く前に母がこっそりついてきて
俺に耳打ちした。
「お父さん、どうせ無理だろうって、自分でもアパート探してたのよ」

Hの部屋はいって泣いた
546: 200/22:08:33.36
泣いた。
なにこれ。
547: 200/22:10:01.20
Hの親父さんすげぇよ、普通そこまでしてくれないよ?
なんかすげー感謝したい。
関係ない俺も。
552: 200/22:26:08.27 ID:b3vIStvv0
2ヶ月目の給料入った次の日に
アパートの大家さんの家に行った。

家賃¥27,000-
4.5畳
キッチン
風呂、トイレ付
築25年

敷金、礼金、前家賃、各1ヶ月
仲介手数料は不動産屋を
通さなかったのでいらないって言われた。

契約書と¥81,000-を渡すと
部屋のカギと家賃手帳もらった。
いくつか注意事項を聞いて契約完了である。

カギを開けて部屋に入った。
内見すらしてなかったことに気づいた。

多少埃っぽかった。
4.5畳は狭く感じた。
キッチン狭かった。
風呂とトイレは一緒(今のユニットバスとは全く違う)

でも全く問題なし。一歩前進である。
554: 200/22:35:08.44 ID:b3vIStvv0
契約から引越しまで5日程の余裕があった。

電気ガス水道の手続きを行った。
なんと上水は地下水(飲める)
水道料金は下水のみ

引越し前日Hの家にお礼をしに行った。

俺「本当にありがとうございます!絶対ご迷惑はお掛けしませんので」
父「そんなことは当たり前だ!」
母「1君、おじさんとおばさんから、引越し祝いで電話引いたから」
俺「え・・・そんな・・・」
母「新規じゃないわよw使ってない回線が余ってたの」
父「お前が悪さしたときに、連絡取れないと困るからな」

言葉に詰まった・・・


当日、友達に引越し(っても荷物はほとんどない)
手伝ってもらった。

7月1日
今でも日付覚えてる。
俺が、親父と決別した日であった。


念願の一人暮らしのスタート。
558: 200/23:01:00.53 ID:b3vIStvv0
GSでバイト始めてから半年ほど経ったある日
所長に呼ばれた。

俺「お疲れ様です。」
所「おう。お前真面目だったんだなww
   SとかMの友達だっつうからろくなもんじゃねーだろうと思ってんだがwww」
俺「ひどくないですかwwwS、Mだっていいヤツですよ?ww」
所「お前さ、危険物取らないか?自給50円上げてやるぞ」
俺「へ?危険物ですか?」

危険物取扱者免状 乙種第4類

GSではなくてはならない免許である。
国家資格なので試験がある。
難しそうである。
原付免許とは訳が違いそうだった。

主任「お前が試験一発で受かったら好きなもん、たらふく食わせてやるよ」
社員「ちなみに俺は頭悪いから10回目で受かったwww」
俺「ひーーマジすか・・・」
主任「その代わり、1発で受からなかったら、夜食代で俺に奢れww」
社員「ひでえwwwカワイソスww」
主任「バカか?俺は食い放題。1は300円だぞ?」
社員「1!頑張れww俺はお前を応援するww」

火が点いた。

受験代金は会社で払ってくれる。
参考書は自分で買った。

勉強始めたけど、法律のことなんてチンプンカンプンだった。
記憶問題も沢山ある。

しかし、俺には目標が出来た。
高級焼肉食い放題である。

飯パワー恐るべし。

一発で受かった。

高級焼肉店に3人で行ってご馳走になりましたw
563: 200/23:11:22.32 ID:b3vIStvv0
GSで働き始めてから1年ほど

社長(言っても個人経営)がGSに来た。

社「1君頑張ってるね。所長から推薦されたんだが、社員になるつもりないか?」
俺「へ?社員ですか?俺ですか?」
バカみたいに何度も聞き返した。

給料が少し上がった。
ボーナス貰えるようになった。
社会保険に入った。
厚生年金入らされた。

友達、父母、会社の皆、喜んでくれた。

俺も少しだけ大人に近づいた気がした。
616: 200/ 21:27:59.31 ID:XXJuqc8L0
こんばんは。

再開します。

>>563 の続き


正社員になって、責任が少しだけ増えた。

開店準備、閉店作業
商品在庫の確認、発注
バイトのシフト調整

大変だったが、初めてやることばかりで楽しかった。

遅番の時は最高に楽しかった。
20:00~23:00
社員は俺だけ、バイトはS、Mだけって事も多かった。

17歳の3人だけで営業してるって・・・
今改めて考えるとすごいことだ・・

SやMはパラダイスタイムと名づけてた。

もちろん仕事は手を抜かずに3人とも真面目にやった。
618: 200/ 21:29:14.24 ID:XXJuqc8L0
友達がパラダイス狙って、原付やバイクに乗って客として押しかけた。
さながら同窓会。

中学時代の友達、Hや友、Kの同級生
S、Mの友達。
俺、高校行ってないのに、友達が増えた。

店が忙しくなると、洗車や窓拭きの手伝いさせたり。
夏場は構内の水撒きついでに、水掛け争いしたりした。

仕事は真面目にやってたので
所長も他の社員も黙認してくれてた。

そんな楽しい日々が続いた。
621: 200/ 21:32:50.50 ID:XXJuqc8L0

GSで働きだしてから2年くらい経った頃
S、Mは進学の為、バイトを辞めた。

丁度その頃、社名が変わった。
詳しい理由は分からないが
東証一部上場 某有名商社の100%子会社に
経営権が移ったのだ。

社長(旧)とは話せる機会がなかった。
何も知らない中卒の俺を正社員にしてくれた。
感謝の言葉も言えなかった。

今まで働いていた従業員の
待遇や仕事内容は全く変わらない。


同時に18歳で高校を卒業し、
上京、夜間大学に通いながら
GSで社員として働くというFが入社した。
622: 200/ 21:36:03.70 ID:XXJuqc8L0
所長が面接した訳ではなく、本社採用との事だった。

俺とFとは同い年である。

待遇が段違いだった。
給料も俺より高かったし
会社借上げのアパートを寮として
あてがわれていた。
寮費は会社負担と言っていた。

Fや会社に対する、不満はなかった、と言えば嘘になるが
俺は中卒の自覚をしっかり持っていた。

ただこの時、日本の学歴偏重の社会構造を実感した。

同い年だったので話しも合ったし
色々仕事のやり方教えたり
共に仲良く仕事した。

つもりでいた。少なくとも俺は・・
623: 200/ 21:37:54.67 ID:XXJuqc8L0

Fは田舎から上京したばかりで友達も少なかったようなので
H、友、K、S、Mなどの俺の友達を紹介した。


俺の友達は、あんな感じのバカばっかなので
Fに対して、特別な悪感情は持ってない。
その時もいつものバカ話しをした。

だが、Fはつまらなそうな顔で会話にも入ってこない。
話しをふっても、「うん」だの「いや」だのはっきりしない。
俺は、大勢での質問攻勢で圧倒されてるのかと思い
少し、申し訳ない気持ちになった。
624: 200/ 21:39:44.69 ID:XXJuqc8L0

翌日、仕事中に
F「お前、なんであんなのと付き合ってるの?wwレベルがしれるなww」
俺「え?何?」
F「類は友をってやつ?お前も頭割るそうだもんなww」

自分のことなんて、どうだって良かった。
ただ俺は親友達を侮辱され、カーッと頭に血が上った。
俺「お前があいつらの何しってんだ?!!」
気づくと俺は、Fをぶん殴ってた。

主任が走ってきて
「1、お前何やってんだ!」

他人を殴った・・
小学校の時の弟Aとの喧嘩以来のことだった。

F「すみません主任。大丈夫です」
俺「すみません」
主任「1が謝る相手は俺じゃねーだろ!」
俺はまだFに対する怒りが、収まらなかった。

俺が無言でいると
主任に
「今日は帰って、少し頭冷やしてこい」
と言われ、その日は帰宅した。

その後、Fとは仕事の話以外
殆ど話しをすることなくなった。
625: 200/ 21:49:35.74 ID:XXJuqc8L0

それから1ヶ月ほど経ったある日の事

エリアマネージャがGSに来た。
エリアマネージャは当然所長より偉い。
所長と俺が休憩室に呼ばれた。

マネ「仕事中に悪いね」
所長「なんの話しです?」
俺は黙って聞いていた。
マネ「1君には悪いんだけどさ
    この規模のGSに社員5人は多いんだ」
所長「え?何なんですか?いきなり」
マネ「所長だって分かるでしょ?」
所長「元々4人だったじゃないですか。
    F君が本社採用ってことで、本社指示で5人になったんですよ」
マネ「辞めてくれってわけじゃないんだ。
    1君って元々バイトだったでしょ?
     バイトに戻って欲しいだけなんだ
      あとさ、勤務中に棒力振るっちゃったんでしょ」
所長「理由なく棒力振るうヤツじゃありませんよ!そんなの横棒でしょ」
マネ「少し口を慎んでくれよ・・」
俺は呆然とその会話内容を聞いていた。
(なんでマネがF殴ったこと知ってるんだ?)

所長が俺の為に、エリアマネージャに食って掛かる。
所長の立場が悪くなると思った。

俺「マネージャー、分かりました。バイトとして続けます」
所長「1お前、バカ言ってんじゃねーよ」
マネ「そうか、1君ありがとう。次の〆迄は正社員だから。
    細かいことは後で書面FAXするから」

言うと、エリアマネージャーはさっさとGSから立ち去った。

所長「お前なんでOKしちゃうんだよ・・・」
俺「仕方ないですよ・・マネの言ってる事はもっともだし・・棒力振るったのも事実だし」
所長「だからって・・・」
俺「元々バイトだったし・・いいです。慣れてるし・・
   所長にそう言って貰えただけで嬉しいです」


バイトに逆戻りした。
628: 200/ 21:54:09.27 ID:XXJuqc8L0

社会保険返して国民健康保険に

厚生年金から国民年金に切替えて

退職願い提出して(願ってないのに・・)

退職金名目で10万円貰った。


これが18歳の夏前位の出来事
629: 200/ 21:57:55.15 ID:XXJuqc8L0

バイトに戻った俺は、Fと同じシフトになる事が多かった。

Fが所有する危険物免状は丙種だった。
丙種だと自分が危険物扱うのはOKだが
GSの責任者として監督従事することは出来ない。

社員が同じシフトになる事はほとんどない為
バイトの俺が責任者。

Fは夜間大学通ってたので、早番オンリー
俺も早番勤務が多くなった。

パラダイスもなくなった。

Fは俺に殴られたことを根に持ってるのか
ネチネチと攻撃してきた。

洗濯当番を俺に固定したり
立ち番って言って、スタンドの入口で
道路の車に向かって客寄せみたいなことするんだけど
接客しなくていい反面、水抜き剤やオイル交換の売込みも出来ない。
これを俺に毎日やらせる。
(ここのGSでは、ノルマはないが、ある一定数以上の売込み販売を
 達成した場合、お小遣い名目で、項目毎に歩合ボーナスが出た)
当然売込み販売は達成しない。

社員に聞いた話だと、どうやらFは縁故入社だったようだ。

まぁ、自分で蒔いた種だし、仕方ないとは思ったが
大好きだった接客も余り出来ないし、何より親友を侮辱した
Fと一緒に仕事をするのが嫌になっていた。

 
631: 200/ 22:05:42.38 ID:XXJuqc8L0

この時自分の貯金調べたら
80万位貯まってた。
かなり余裕が出来ていた。
GSでの事もあったし、いい機会だと思い
高校やり直す決意を固めた。

バイトは辞めたかったが、所長や主任、社員
他のバイト仲間は相変わらず俺によくしてくれる。

友達の溜まり場みたいにもなってたし
とりあえず高校再入学するまでは
ここでバイト頑張ろうと思った。
637: 200/ 22:23:03.12 ID:XXJuqc8L0

高校再入学の為の準備を始めた。

高校中退から、勉強からは遠ざかっていた。
高校受験用の問題集や教本を買い求めた。

バイトの合間に少しづつ感を取り戻していった。

高校案内みたいなのも買った。

全日制、定時制、通信制

全日制はリアルな年齢の子供達ばかり
本来なら高校卒業してる年齢のおっさんが
中学卒業したばかりの子供達と勉強する
姿は想像したくなかった。

定時制に決めた。
定時制は通常4年間で卒業となる。
俺は1学年の単位は修得していたので
2年生からの編入になるはずだ。

当時俺の持ってた、定時制のイメージとしては
中年のおっさんやおばさん
へたすりゃおじいさん、おばあさんレベルまでいると思ってた。
639: 200/ 22:34:14.85 ID:XXJuqc8L0
冬のある日、定時制高校の事務所を訪ねた。
編入の為の手続きを聞くためである。


必要書類が書かれた紙や
入学後に必要となる教材類
その金額や授業料の記載された書類
編入願書など一式貰って
分からないことなど、その場で質問した。

簡単な編入の為の試験もあるらしい。
640: 200/ 22:41:31.97 ID:XXJuqc8L0
必要書類に中学時代の内申書
高校で取得した単位の証明書などが必要だった。

この後、俺は懐かしい学び舎に足を運ぶことになる。

先に、中退した高校に向かった。
事務所に立ち寄り、事情を説明して証明書を貰う手続きを行った。

書類できるまで少し時間欲しいとのことで
職員室に立ち寄ってみた。

1年の時の高校担任に会い、高校編入のことを伝えた。

少し話して、事務所に再度立ち寄り、書類を受け取り高校を後にした。
644: 200/ 22:55:49.54 ID:XXJuqc8L0
別の日に中学校に向かった。

ここで、あの時の事実を聞くことになるとは思いもしなかった。

俺は、まず高校でしたと同じように、事務所に立ち寄り
内申書の発行を求めた。

事務の職員に担任はいるか尋ねると、応接室に通された。

しばらく待っていると、ドアが開き懐かしい担任が満面の笑みで応接室に現れた。

担任「おーー!1元気そうだな」
俺「ご無沙汰してます。先生もお元気そうで」
握手を求められてので応じた。
担任「事務の職員から聞いたぞ。高校やり直すんだな?」
俺「はい。大分余裕できたので」
担任「そっか・・本当にもう一回高校行くんだな・・・」
担任は少し涙ぐんでいた
俺もそんな担任を見て、涙腺が緩みかけた

担任に高校中退後の顛末を話した。
家を出て、一人暮らししたこと
バイト先でのこと
Hのこと、父母のこと

担任は「うんうん」って頷きながら話しを聞いてくれた

担任「そうか・・・もともとお前は強かったが、更に強くなった感じだな」
俺「先生含めて回りが俺を支えてくれました」
担任「お前が負けなかったからだ、自分にもっと自信持て」
647: 200/ 23:22:40.15 ID:XXJuqc8L0
色々雑談しながら、時間を過ごした。

担任「家には、それから寄ってないのか?」
俺「はい・・今は立ち寄りたいとも思ってません」
担任「お前のとっちゃ、唯一の肉親なんだけど、仕方ないよな・・」
俺「あっ、先生そういえば、年末に実母に会いましたよ」
担任「え?お母さんに?」
ことの他びっくりしてる様子でこっちがびっくりした。

担任はしばらく考え込んだ後に口を開いた。
担任「1、・・・お前が実母と会ったんなら、話しておこうと思う。時間平気か?」
俺「え?はい・・時間は平気ですけど・・」

衝撃の事実を打ち明けられた。

担任「実はな・・修学旅行のあのバッグな・・お母さんから預かったものだったんだ・・」
俺「え?」
俺は固まった・・
いきなりメダパニくらった
呆然としてると先生が続けた。

担任「お父さんの行方捜してみたんだが、どうにも手懸りすらなくて困り果ててな・・
    それで緊急連絡先に電話してみたんだ。○○さんって方だ」
俺「それ、母の姉の家ですか?」
担任「そうみたいだな・・お父さんの連絡先聞こうとしたんだが、知らないの一点張りでな
    ちょっと事情話したら、こちらから改めて電話するって言われてな」
俺「・・・」
担任「何日かして学校にお前のお母さんから電話がきて、近くまで行くので会いたいとおっしゃられた」
   「それでお母さんと話しして、お前の状況も詳しく話した。お母さん泣いてらっしゃってな・・」
   「お母さん再婚されてて、自由になるお金はわずかだが、少しでも何かしたいとおっしゃって
     先生は、お母さんにお願いしてしまった。」
   「ただ、その出所を1には母からとは絶対に言わないと約束して欲しいとおっしゃられた。
     再婚されてたので、その辺の事情があるのだろうと思い、約束した。」

そんな内容だった。
俺は何も言葉を発することが出来ず、担任の話しを聞くしかできなかった。

   
649: 200/ 23:37:30.23 ID:XXJuqc8L0
修学旅行の積立金
修学旅行のバッグ
封筒に入った2万円

全て実母が用意してくれてたと知った。

続いて、高校入学に係わる費用も実母が用意したことを知った。

担任「だから、授業料が滞ったので高校辞めるってお前から聞いたときは、びっくりしてな」
俺「・・・」
担任「何かあったのかと思い、お母さんに電話した。
   そしたら泣きながら、これ以上どうにもならない・・ってな」

再婚相手にバレたらしかった。

母の出費を不自然に思った再婚相手は、
最遊びかと疑ったそうだ。

それで、仕方なしに事実を説明したらしい。

再婚前に子供がいたことは相手に話していたようで
再婚相手も悩んだようだ。

ただ、実母夫婦も決して裕福ではなく、子供も2人いた。


仕方なかったのだと思う。
650: 200/ 23:45:54.50 ID:XXJuqc8L0
話しを聞き終えた後も呆然としてた。

担任「いきなり、こんな話しして悪かったな・・・
     ただお前がお母さんと会ったなら話しておかなくちゃいけないと思ってな」
俺はやっとの思いで
  「いえ、話してくれてありがとうございます」
と言うのが精一杯だった。

自宅に帰った。
畳の上に寝転がり、担任が話したことを思い出していた。
651: 200/ 23:50:45.59 ID:XXJuqc8L0
当面、実母には、担任から聞いたことは話さずにおこうと思った。

再婚相手との事もあるだろうし
余り、こちらから連絡してはいけない気がした。

取りあえずは高校編入に集中することにした。
654: 200/ 00:01:17.24 ID:gsF2O/0y0
試験は中学校のレベルだった。

無事、定時制高校に編入を果たした。

まずはHの家に行き報告した。
父母、Hみんな喜んでくれて、俺も嬉しかった。
お祝いだからって寿司をご馳走してくれた。

バイト先に向かい、所長、主任、社員に報告した。
同時に以前から話してた通り、バイトを辞めた。
みんな「がんばれ」って言ってくれた。

数日後、友、K、H、S、Mがアパートに来て酒盛りした。
(この時19歳だったのは内緒です)
朝までドンチャン騒ぎして、次の日大家に怒られた・・・・orz

高校担任に編入の報告に行った。

中学担任にも報告に行った。

みんな激励してくれた。


そして2回目の高校生活がスタートした。
655: 200/ 00:09:17.46
>>すげーな本当に…
656: 200/ 00:13:04.72 ID:gsF2O/0y0
定時制高校に通いだして驚いたのは

リアルな年齢の子が大半を占めてたこと・・・

え?なにこれ?状態

想像と全く違ってた。

俺最年長・・・orz

ダブって学校辞めてすぐ転校した子や
学力が足りなくて、定時制を受験した子
悪そうな子も沢山いる

うひゃ・・これ3年間続くのかぁ俺・・

最初の印象

もう一つ驚いたこと

給食復活

1時間目と2時間目の間に給食が出る

給食ちゃん・・俺のために帰ってきてくれたのね
俺も給食ちゃんに会えて嬉しいよ

とはあまり思わなかった。

この頃は普通にご飯食べれてたので・・・

でも食費が一食分安く済むのは、貧乏な俺には非常にありがたいことだった。
659: 200/ 00:26:48.12 ID:gsF2O/0y0
学校に通いだすと、やっぱり勉強楽しかった。

定時制ってやはり学力は低めな設定なので
勉強を理解するのは全く問題なし。
テストは常に100点だった。
物足りなさもあったけど、楽しかった。

数ヶ月も経つと、クラスの子達とも普通に仲良くなった。

DQNぽい子なんかからは「じじい」呼ばわりされたけど
そんな悪口は中学時代から慣れっこな俺

でも、DQNぽい子達も話すと、みんな根は良い子ばっかり
色々家庭に事情抱えてる子が多かった。

俺だけじゃないんだな

なんて思いつつ
彼らの話し聞いてあげるだけで、嬉しいらしく
慕ってくれるようになった。

定時制高校に行って年下の子とも普通に会話できるようになった。
将来、役に立つので、このスレ見てる若い子がいたら
色々な年代の人と沢山話しすることをお勧めする。
661: 200/ 00:38:40.04 ID:gsF2O/0y0
新年明けて
1月15日

成人式である

終わった後、同窓会が開かれる予定だった。
楽しみで仕方なかった。

スーツ新調した。
Hの家で落ち合った後
会場に向かう予定

Hの家に向かい、玄関口でいつものように挨拶した。

父母が出てきた。
父さんスーツ着てた。
母さん着物着てた。
父「1も成人か・・・Hのことなんかより嬉しいな」
母「1君おめでとう」
H「親父ひでえwww」
俺「ありがとうございます。お父さん、お母さんのお陰でなんとか成人式迎えることできました」

この時、初めて、おじさん、おばさんじゃなく、お父さん、お母さんって呼んだ。

父母驚いた顔してたが嬉しそうに笑ってくれた。
663: 200/ 00:43:49.36 ID:gsF2O/0y0
父「さて・・写真撮りに行くか」
母「1君、これおじさんと・・・おとうさんとおかあさんから成人のお祝いね」
ってコートくれた・・・・
また、泣いちゃった。

父が「目出度い日に泣くな。行くぞ」

って近所の写真館に行って写真撮った。

今でも大切な宝物だ。
664: 200/ 00:44:51.56
この夫婦にしてみりゃ
「お父さん、お母さん」って言われるのがすっげー嬉しかったと思うよ

善いことしたな
668: 200/ 00:55:24.24 ID:gsF2O/0y0
父母とは写真を撮った後、分かれて会場に向かった。

少し早めに到着したが、既にいつもの面子は集まってた。

友「おー、1wwwwwお前wwwwスーツwww似合わねーーwwww」
俺「うっせwwwスーツなんて初めてだwwお前こそスーツに着られてるぞ?ww」
K「高校生のくせに成人式してるやつって1くらいだろ?www」
M「wwここは高校生のくるところじゃないんでちゅよ?www」
S「まー無事に成人式迎えられてよかったじゃんw」
H「俺が苦労するんだわ・・・・」

中学時代から変わらない会話・・・
成人式なのに・・・
成人しても昔から変わらない友達・・・

最高の友達共であった
669: 200/ 00:56:59.10
涙なしじゃ読めないよ・・・
671: 200/ 01:16:41.02 ID:gsF2O/0y0
俺はその後、無事に3年間の高校生活を終えた。

面倒なことに卒業式の答辞をやらされた・・・

この定時制高校での3年間も色々な思い出がある。

4に掛けたこともあったし
恋愛もした(学校の子ではない・・)
DQNの子が警察のやっかいになった時に
お迎えに行ってあげたこともあった。

大学にも行きたかったが、卒業時点で22歳
友達は大学を卒業してる年齢だった。
一人暮らしで生活も掛かってる
大学に行く余裕もなかったし、諦めた。

高校で就職活動して、社員規模500人程の会社に就職した。
この会社で今の嫁と出会うことになる。
その後、転職も数度経験した。

今の夢は、長男が大学に通うとき(希望するかはしらん)
俺も一緒に通信制の大学で勉強すること。
長男と一緒に卒業できれば嬉しいな・・なんて今からニヤニヤしてる。

今、俺は最高に幸せです。
俺に係わってくれた、皆に感謝です。
(このスレのお前らもだぞ)


とりあえず本編はこれで終了となります。
まだスレも残ってるので
番外編なども考えておりますが
一旦終了!


最後までお付き合い頂きありがとうございます。


この話しは、会話内容や人物設定において
話しの内容に影響がでない程度の脚色を
加えておりますが、全て事実です。
675: 200/ 01:20:26.42
お疲れさまでした

なんかこう
泣かされたw




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