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タイトルに恐怖を感じてしまう人もいると思いますが内容は人の愛情溢れるものでオススメでもあります。スレ主を「奴隷」と呼ぶ社長さんですが自分の息子のように可愛がる優しい人情話をお楽しみ下さい。
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1: 200/ 16:48:06.48 ID:JnfzpbqeI - 昔話になるけど、淡々と書いていく。
良かったら聞けください。
- 2: 200/ 16:49:23.59
- 最近バイト始めたから気になる
- 6: 200/ 16:55:03.16 ID:JnfzpbqeI
- まずはそのバイトを始めることになったきっかけから書いてく。
まずは母子家庭で育った俺。
母親は寄生相手をコロコロ変えるような人。
中学卒業後、高校進学するつもりが入試直前で母親が
「やっぱあんた高校行かすのやめたww」的なことを言い出す。
一般入試の時期だったし、そんな時期から就職できるわけもなく立派な中卒ニートの出来上がりです。 - 7: 200/ 16:57:59.93
- せめて高校ぐらいいかないとな
- 8: 200/ 17:00:56.44 ID:JnfzpbqeI
- おー、反応があって嬉しいです。
ありがとうございます!
さて中卒ニートになった俺ですが、この家で生活費を収めずに生きていく術はない。
むしろこの家から出て行くことも考えてた。
必死で就職先を探すも中々なく、とりあえずバイトから始めることに。
バイトですら中々見つからないなか、
母親は「働かないなら出て行って」とのこと。
この程度のことを言われるのは慣れっこなので、また近所の店に電話をかけまわる。 - 9: 200/ 17:03:13.13
- ほうほう、それで?
- 11: 200/ 17:06:21.87 ID:JnfzpbqeI
- もう何件かけたか分からないけど、個人でやってる割烹料理屋に電話。
電話に出たのは女の人だった。
相手「はい、◯◯←(店の名前)です!」
俺「お伺いしたいことがあるんですけど‥」
相手「はい?」
俺「バイトの募集とかされてませんよね?」
相手「うーん‥おとーさーん!!」
相手の声量に多少ビクつく。
電話越しから「なんじゃごらあ!」とか聞こえてくる。
若干電話をかけるところを間違えた予感。
相手「あ、もしもし?」
俺「はい」
相手「とりあえず明日の◯時に店来て!」
なんと。 - 13: 200/ 17:14:45.28 ID:JnfzpbqeI
- 急展開に少し戸惑いつつ、履歴書を一応書いて次の日に備える。
母親にはこのことは黙っておくことに。
そもそも面接までこぎつけても落とされてきたので、今回も期待してなかったし。
さて、やってきた当日。
指定された時間の10分前に店に着き、店の中に入る。
俺「こんにちはー!」
へんじがない。
ただのry
俺「すんませーん!!」
「はいはーい!!」
声からするに昨日の電話に対応してくれた人っぽかった。
しばらくして出てきたのは小太りのおばさん、女将さんでした。
女将「お待たせお待たせww」
若干息切れ着味。
俺「今日はお時間をとって頂き、ありがとry」
女将「いや、暇だからww」
えらく食い気味に話してこられる人でした。 - 14: 200/ 17:17:28.87
- 聞いてる
- 16: 200/ 17:17:52.42
- >>1 はいまいくつ?
- 18: 200/ 17:31:13.87 ID:JnfzpbqeI
-
>>16
今、21ですねー。
もう5年も前の話になります。
「なんじゃ!!」
なにこの人、常に怒ってるの?
しばらくして出てきた強面な50代後半くらいの旦那さん。
女将「バイト、どーする?」
旦那「雇ったらいいじゃねえか。若いの欲しかったし」
女将「だってさww良かったね!」
俺「ありがとうございます!」
そんなこんなで雇ってもらえることが決まった。
今までの苦労が嘘のようだった。
旦那「とりあえずお前、俺のことは社長って呼べ」
俺「へ?」
旦那「いや、バイト雇ったらほら呼ばれてみたかったんだよねww」
女将「じゃあ私は婦人!ww」
意外に楽しい人たちなのかもしれない。
旦那さんのことは社長、女将さんは女将さんと呼ぶことにしました。 - 17: 200/ 17:22:24.43 ID:JnfzpbqeI
- 女将「えっと、バイトだったっけwwなんでうちにしたの?」
俺「いや、たまたまタウンワークに載ってたので‥」
女将「素直かwwww」
俺「ごめんなさい」
だいたんに笑う女将さんに圧倒されっぱなしな俺。
もともと人と話すの得意じゃなかったから尚更。
女将「ぶっちゃけ1人くらいバイト雇ってもいいかなーとは思ってたんだよね!」
俺「ほんとですか?」
女将「うん!とりあえずお父さんと話してみて!」
俺「あ、はい」
女将「お父さーん!!!」
相変わらず声がでかい。
ビクつくとそれを見て、またゲラゲラ笑われた。 - 19: 200/ 17:31:16.23
- 聞いてる感じだと気さくで良い女将さんだな
- 20: 200/ 17:34:34.16
- 読んでる
- 23: 200/ 17:40:17.13 ID:Jnfzpbqe0
- すいません、1です。
そのあと、給料どうするかってなって、とりあえず750円から始めようってなった。
地方もいいとこだったし、どこもそんなもんだったからなんの違和感もなく納得。
書いてきた履歴書を出そうとしたものの、住所と連絡先だけ書くだけでいいとのこと。
そんな話も一通り終えると、女将さんが店の中見ていきなさいとのことで案内してもらった。
厨房には職人さんが2人居られて、それぞれに作業していた。
女将さんが俺の紹介をしてくれて、俺も軽く挨拶するもガン無視。
なんとなくイメージ通りの職人さんでどこか安心した自分がいたww
店の中も一通り見せてもらって、その日は帰ることに。
次の日の朝から出勤を命じられますた。 - 24: 200/ 17:41:06.51
- 今のところ良さそうなバイトにみえる
- 26: 200/ 17:43:04.01
- なんかおもしろそう。
中学を出たてにしては結構挨拶とかちゃんとできたのですね。 - 31: 200/ 17:52:24.46 ID:Jnfzpbqe0
-
>>26
バイト探しの一環で学んだんだと思う。
- 28: 200/ 17:48:55.56 ID:Jnfzpbqe0
- 帰ってから、母親にバイトが決まったことだけ告げた。
母「じゃ、来月から月2万はいれてね」
もうなにも言い返す気もなくて、答えずに自室へ。
帰り際にもらった仕事着を見て、少しにやにやしながら初めての社会体験を前に緊張していたと思う。
翌日、10時に出勤して厨房に入る。
俺「おはようございます!今日からよろしくお願いします!」
社長「うい!とりあえず洗い場にある洗い物な。しまう場所分らんかったら聞いてくれ」
俺「はい!」
もちろん職人さんA、Bともに無視。
少々気まずいながらも、家でひたすら水回りの仕事をやらされ続けた俺にとって洗い物など朝飯前。
まあ、実際は昼飯前なんですけどね。
洗い終わった後の片付ける場所に戸惑いながらも、社長に聞きながら洗い物を終える。
なにせ盛り付け皿の種類の多さに驚いた。 - 29: 200/ 17:50:41.14
- ここまで普通屋な
- 34: 200/ 17:57:55.06 ID:Jnfzpbqe0
- 俺「社長、次はなにを…」
社長「んー、あと10分ちょい待っとれ」
俺「はあ…」
よく分らないまま、手持無沙汰で困っていた。
社長「1、パチとかは?」
俺「するか、ってことですか?」
社長「当たり前やろ」
俺「するもなにも、まだ15ですよ」
社長「お堅いww今度連れてったる」
なんて話していると来店を知らせるチャイムが鳴りだす」
社長「ほーら来たwwまあ、焦るなよ」
どうやら昼のピークの訪れのようです。 - 39: 200/ 18:05:03.08
- んでんで?
- 41: 200/ 18:10:05.35 ID:Jnfzpbqe0
- ぶっちゃけ昼のピークのことはよく覚えてない。
とにかくAさんBさんに怒られたことは覚えている。
社長にも少し怒鳴られた。
昼のピークが終わり、食器の片付けも終わりぐったりしていると
一服しながら社長が近くに寄ってきた。
社長「こんなもんやろww」
俺「申し訳ないです…」
社長「気にすんなや!お前も吸うか?ww」
俺「吸いません」
社長「wwwwとりあえず5時まで休憩!帰ってもよし、好きにしろ」
そう言って社長は事務所のほうにはけていった。
帰ってもよかったんだけど、せめて食器の置いてある位置だけは覚えようと食器棚とにらめっこ。 - 44: 200/ 18:16:22.12
- これは期待
- 45: 200/ 18:16:51.26 ID:Jnfzpbqe0
- しばらくすると後ろに人の気配が。
「ふんっ」
なぜか鼻で笑われた。
誰かと後ろを振り返るとAさん。
この人は基本的に魚介、寿司を扱ってる人。
俺「なんですか?」
A「…」
そこで無視かい。
立ち去っていくAさん。
この人とは仲良くできそうにない。
Aさんに聞こえるように大きめのため息をつくと厨房のほうから
「あ、幸せが逃げた」
Bさんの声だった。
俺がいる食器棚や食材庫が置いてある場所を覗いているBさん。
俺「あ、ども」
B「ほら、あれだ、若いのがいるのが新鮮なんだよ」
ちょっといい人かもしれない。 - 51: 200/ 18:29:29.19 ID:Jnfzpbqe0
- ちなみにBさんは、野菜や果物、焼き物を扱ってる人。
社長は揚げ物やAさんBさんの補助もするオールマイティな人。
女将さんは接客兼、お客さんのお話し相手。
B「まぁ、頑張れよ」
俺「あ、ありがとうございます!」
B「期待はしてないから」
さらにここでメンタルを鍛えられそうな予感がした。
そんなこんなでAさんに無視され、Bさんにいじられ、食器棚とにらめっこしつつ休憩時間を終えた。
4時前に戻ってきた社長はやたらとご機嫌だった。
社長「おい、聞けww」
俺「なんですか?」
社長「ジャグラーで3万勝ったww」
なんの話かさっぱり分からず。
俺「はい?」
社長「ああ、スロットww」
俺「はあ…」
社長「今日、早く仕事が終わったら、終わったあと行くぞ!」
だから俺、まだ15歳だってば…。 - 53: 200/ 18:38:00.04 ID:Jnfzpbqe0
- また昼のピークの悪夢が続くのかと思えば、夜の来客数2人。
あんまりにも暇すぎてAさんは新聞を読みだし、Bさんは7時に帰る始末。
俺はと言えば社長に店のノウハウを教えてもらっていた。
社長「とりあえず嫁に合わせときゃ上手くいくから」
俺「そうなんですか?」
社長「むしろあいつに嫌われたら、やってけないと思え」
どんな職場だよ。
どうやら店で1番幅をきかせているのは女将さんだと判明。
結局片付けも9時前には終わり、その日はあがれることに。
なんだかんだで8時間の立ち仕事に足の疲労も結構なことに。
社長「じゃあ行くか!」
俺「だから俺は…」
社長「は?」
俺「お、お付き合いします…」
口答えすることもできず、社長の運転に揺られ近所のパチ屋へ。
背徳感とほんの少しのドキドキがあったように思う。
結局、社長が売ってるのを後ろで見ていただけなんですけどね。
なにせうるさい、頭が痛くなった。
ただそれだけだったパチ屋デビューでした。 - 54: 200/ 18:42:30.87
- 面白いね
- 55: 200/ 18:44:29.80 ID:Jnfzpbqe0
- そんなこんなで初めてのバイトデビューも上手くいったように思えた。
次の日からも同じような感じで、要領を覚えるのに必死だった。
その週末、2階の大広間で予約が50人近く入ってるのに絶望を覚えながらも出勤。
社長の盛り付けを手伝っていたときだったかな。
社長「そういえば、お前の連絡先家の電話やろ」
俺「そうですけど…」
社長「携帯は?」
俺「持ってないです」
A「wwwww」
なぜお前がそこで笑う。
社長「珍しいww不便だし、月曜日契約しに行くで」
俺「え?」
社長「行くな?」
俺「は、はい…」
状況が理解できないし、かろうじて理解できているところでも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。 - 57: 200/ 18:48:32.14
- 全俺が泣く予定。
- 61: 200/ 18:54:17.70 ID:Jnfzpbqe0
- 忙しさでどうにかなりつつ、無事宴会も終わり片付けをしていた。
社長が帰り際に「じゃあ、明日10時に店の前でな!」だけ言って帰っていった。
洗い物を手伝ってくれていた女将さんがなんのこと?という風な顔をしていた。
女将「明日、なんかあるの?」
俺「いや、社長が携帯を契約してくれるとか…」
女将「なんやそのことかww」
俺「知ってたんですか?」
女将「なんかあんた家庭が複雑そうやし、あの人なりの優しさでしょww」
俺「なんか申し訳なくて…」
女将「携帯代は自分で払うんやでww」
なんだかなんとも言えない気持ちになって、ただお礼を言うことしかできなかった。 - 64: 200/ 18:57:59.96
- 面白くなってまいりました
- 65: 200/ 19:00:23.32 ID:Jnfzpbqe0
- なんかほんとみんなありがとう!
翌日、店の前に行くと社長が車をスタンバイして待っててくれてた。
私服の社長はなんだか見なれなくて、少し違和感を覚えた。
なんかテレビ会社のプロデューサーみたいな格好だったと思うww
社長「うい!」
俺「おはようございます!」
社長「ほな行くか」
車で揺られること10分、某柔らか銀行に。
適当に機種を見繕ってもらって、あっさりと契約。
俺「なんかほんとに申し訳ないです…」
社長「なぜお礼が出ない」
俺「いや、あの」
社長「お・れ・い」
俺「ありがとうございます!」
こえーよ、社長。
昼飯も食ってくか、ってことで近所のファミレスへ。
適当に頼んで料理を待ってるときだった。
社長「俺、ガキいなくてさ」
社長が誰に言うこともなく、そうつぶやいた。 - 67: 200/ 19:01:12.64
- めっちゃ良い人達じゃん‼
- 72: 200/ 19:07:06.17 ID:Jnfzpbqe0
- 社長「いやー、俺の精〇がないんやってww笑えるやろwwww」
なにも答えられずにいる俺をよそに、社長は淡々と話していく。
社長「いまさらどうにかなるって話ちゃうし、ええんやけどな。
最近お前がバイトに来てからガキができたみたいでさww
やばい、ちょっと重いかwwww」
俺「や、よく分らないですけど、悪い気はしないです」
社長「wwwwじゃあこれからお前は俺の店の奴隷だwwバイトじゃなくて奴隷なww」
そう言って社長はげらげら笑った。
飯をつつきながら、今度は俺が家の話をした。
母親がどうしようもない人間だということ。
家に居づらいということ。
社長はただうなずきながら、すべてを聞いてくれていた。 - 82: 200/ 19:18:32.42 ID:Jnfzpbqe0
- 社長「よし、帰るぞ奴隷1号ww」
俺「その呼び方だけはどうにかならんですか」
終始ご機嫌な社長を傍目に、店を出て社長に家まで送りとどけてもらった。
こんなに楽しい1日は初めてで、ほっこりしたのも初めてで、家に帰ってからもにやにやしっぱなしだった。
そして手に入れた携帯の電話帳に入った最初の連絡先は社長だった。
社長、とだけある電話帳を見てぞっとしたのは言うまでもない。
また翌日から、またバイト漬けの日々。
基本的にうちは月曜日が定休日なんだけど、携帯を契約してもらった次の日出勤するやいなや、
A「奴隷…」
あんたが言うと怖いからやめてくれ。
社長「すまんww広めたwwww」
あんんたって人は…。
この日から職場で俺の呼び名が奴隷になったのは言うまでもない。 - 84: 200/ 19:31:54.33 ID:Jnfzpbqe0
- バイトを始めてから1カ月たった。
基本的にうちは、25日締めの月末払いで、その日は待ちに待った給料日でした。
バイト自体にもだいぶ慣れていて、その日の仕事を片付けると、女将さんから呼ばれた。
女将「はい、これお給料!」
俺「あ、ありがとうございます!」
女将「また来月も頑張ってねww」
そう言われ渡された封筒をみると、表に大きく「奴隷様」と書いてあった。
すごく複雑な気持ちになった。
同時にAさん、Bさんともに給料をもらっていて、比べ物にならないほどの給料袋の分厚さだった。
社長「おー、給料か!」
俺「はい、ありがとうございます」
社長「飼いならすためや、これくらいの投資はしゃーないww」
奴隷というか、飼い犬状態じゃねーか。
社長「おーい、A、B!」
急にAさんとBさんを呼び出す社長。
AさんとBさんを見ると親指でグッドサインを出しておられる。
社長「よし、1000円出せ」
俺「は、はあ…」
社長「じゃあ表で待ってろww」
そう言って客席に座らされて、しばらく待たせる俺。 - 87: 200/ 19:38:35.37 ID:Jnfzpbqe0
- 客席で待たされること30分弱。
女将さんと他愛もない話をしていると、社長と職人さんたちが厨房から出てきた。
社長「ほら、1ヶ月記念日やww」
そう言って座っている机に並べられる懐石料理。
1ヶ月働いたんだから分かる、この店で1番高い懐石料理だった。
当然1000円なんかで食える代物じゃない。
俺「え?」
社長「なんも言わんと食うたらええww」
B「手抜きで作ったったさかいww」
A「はぁ、俺の給料…」
Aさん、あんたって人は…。 - 155: 200/ 21:17:35.17
- >>87 から泣きっぱなしだよう(;ω;)良い話だあ
- 89: 200/ 19:44:43.97 ID:Jnfzpbqe0
- 俺「い、いただきます…!」
すごく食べづらかった。
社長さんが横でつついてくるからでもなく、Bさんが憎まれ口を言うからでもなく
Aさんが懐石の値段の内訳を言ってくるからでもなかった。
ただ美味しくて、心づかいがどうしようもなく嬉しくて、嗚咽が邪魔したから。
社長「人の作った料理で『うぇうぇ』言ってんちゃうぞww」
俺「ずびばでん…」
A「泣き顔、いつもに増してぶさいくやな…」
分かった、Aさんはささやき戦術の達人だ。 - 91: 200/ 19:46:00.54
- 可愛がられてるな(´・_・`)
- 92: 200/ 19:47:12.29 ID:Jnfzpbqe0
- ねえ、疲れちゃった、休憩していかない?
男が言っても誰得なセリフだな、これは。
ご、ごめんなさい、ちょっと疲れたので休憩しますorz
質問とかあれば答えますー! - 98: 200/ 19:58:33.17 ID:Jnfzpbqe0
-
>>92
>>96
俺も思い出しながらうるっときてるのは内緒だぜ。
- 96: 200/ 19:54:22.62
- ごめんもう泣いた
- 100: 200/ 20:02:34.22
- AさんとBさんは例えると誰になるんだ?
- 111: 200/ 20:19:41.80 ID:Jnfzpbqe0
-
>>100
難しい…
Aさんはほんとに普通の人、Bさんは温水さんを強面にした感じかなー。
給料日という大きなモチベーションを得た俺は一層仕事に精が出るようになった。
この頃には、少しずつ社長やAさんBさんに頼まれたことがこなせるようになっていき、そして頼まれることも増えてきた。
またそれが嬉しくて仕事に励むようになった。
そんなある日、昼の営業時間が終わって店で休憩してると社長さんと女将さんの怒号が事務所から聞こえてきた。
女将「あんたは頭固いねん!!」
社長「誰に口きいとんじゃ、おどれは!!」
どこのヤーさんですか、あなたたちは。
AさんもBさんも自宅に帰っていて、今職場にいるのは俺だけ。
社長「ごらぁ!奴隷!!」
これは飛び火してきそうな予感。 - 101: 200/ 20:04:13.80
- くっそ泣いた
羨まし過ぎる - 106: 200/ 20:11:07.59 ID:Jnfzpbqe0
- 結局終始鼻水だらだら、涙だらだらで家に帰ることに。
帰ってから給料袋の中身をみると、もちろん時給×時間分なんだけど驚くほど入っていて、手が震えたのを覚えてる。
俺「はい、これ」
母親「給料日やったんや」
母親は特にリアクションを示すわけもなく、ただ俺から2万円を受け取った。
それに対して俺も憤りを感じることもなく、自室に戻ってから一人暮らしの算段を始めた。
決めたこと5万円は貯金しようということ。
携帯代を差し引いても多少は自分に使えるお金も残ることに目途も立った。
上手くいけば半年もしないうちに一人暮らしが始められることに、早くも希望を感じていた。 - 107: 200/ 20:11:50.52
- ええ話やないかい泣けるでホンマ
- 115: 200/ 20:26:33.48 ID:Jnfzpbqe0
- 俺「は、はひぃ!!」
てんぱりながら駆け足で事務所へ向かう。
女将「厨房を走らない!!」
ああ、出た対岸の火事が飛び火したやつだ。
社長「今はそんなん関係あらへんやないか!」
女将「はぁ?!」
社長「なんやこら!」
あ、あの俺を呼んだ意味はなんなんですかねぇ。
俺「あの、俺を呼んだ意味は…」
社長「口からこぼれただけじゃ、ひっこんどれ!」
口からこぼれたものが、どなり声になるんですね。
もうどうでもいいやってなって厨房に戻る。
相変わらず怒号が飛び交う中、会話を聞いているとなんとなく話の全貌が見えてきた。 - 117: 200/ 20:27:51.26
- 実におもしろい
- 118: 200/ 20:29:10.29
- それにしても読みやすい文章書くね
大学卒業してもこんな風に読ませる文は書けねえな - 119: 200/ 20:31:04.70
- うん、読みやすいし面白い
- 121: 200/ 20:33:46.82 ID:Jnfzpbqe0
- どうも女将さんは新しいバイトの子がほしいもよう。
お客さんのお世話を1人でするのはそろそろしんどくなってきたとのこと。
社長さんはお前は店の経営のことを考えてものを言ってくれと。
女将「あんたがパチやめたら、新しい子の給料も払えるわ!」
社長「お前が無駄遣いやめたら考えたるわ!」
女将「それにあんたは1くんが来てから、楽しそうやんけ!」
社長「それのなにが悪いねん」
女将「わたしにもお気に入りの女の子がほしい!」
なんだ、ただの夫婦喧嘩じゃないか。
ここで社長さんが折れたのか、なにも言わずに厨房に入ってくる。
社長「もうあいつには何話してもあかんわ」
俺「ははははh…」
社長「俺が折れたらな、いつ離婚してもおかしいないわ」
そう思うならもっと手前で折れることはできないのだろうか。 - 124: 200/ 20:43:50.27 ID:Jnfzpbqe0
- まぁ、夜の営業時間はとてつもなくぎくしゃくしていた。
AさんBさんは何食わぬ顔で通常運行、社長さんは俺に女将さんの悪口を聞こえるように言ってくる。
逆に女将さんはやたらと俺を呼びつけて仕事を押し付ける。
来客も少なかったはずなのに、ある意味1番疲れた日なのかもしれない。
営業時間が終わって、店じまいをしながら女将さんと話していた。
女将「なんか今日はごめんねww」
俺「いや、まぁだいぶ慣れました」
女将「あんたもなんか逞しくなったねww」
俺「そんな…」
女将「ほんまね、わたしが折れなあの人と離婚してまうやろうからねww」
お ま え も か。
夫婦そろって同じこと言ってんじゃ、世話ないわ。
俺「そ、そうですね、女将さんが折れてるから上手くいってるんですよ」
女将「でしょーwwさすが1くん、分かってるわーwwww」
いやぁ、俺ってばなんて策士。
女将「よし、バイトの募集かけてみよう!ww」
やっぱり折れてないやないかい! - 126: 200/ 20:47:24.20
- これは面白い
- 127: 200/ 20:48:49.42
- 新しい女の子バイトwktk
- 129: 200/ 20:50:29.36
- いい話だな
- 133: 200/ 20:54:48.06 ID:Jnfzpbqe0
- そんなこんながありつつ1週間後のある日、昼休憩をしていると来客を知らせるチャイムが。
割と営業時間外にもお客さんが来て、オードブルや夕食の注文してきたりするのでそれかと思い店の表まで出てみる。
俺「いらっしゃいませー」
おとなしそうで、若い女の子が立っていた。
女「あ、あの」
俺「はい…?」
若い子が来るような店でもないし、たぶん不信感全開で相手していたと思う。
女「今日は面接を受けにきました…」
俺「…あぁ! ちょっと待っててくださいね!」
事務所に戻って、女将さんに新しいバイトの子が来たことを伝える。
女将さんは嬉しそうな顔をして一目散に客席に向かっていった。 - 142: 200/ 21:01:18.99 ID:Jnfzpbqe0
- 女の子の印象はとにかく、おとなしそうで普通の子だった。
おそらく高校生くらいで、なぜか少し羨ましくも感じた。
表からは女将さんの笑い声が聞こえてきて、相変わらずだなぁと思っていた。
事務所で寝転びながら一服している社長に
俺「社長、面接行かんでええんですか?」
社長「認めへんー」
俺「子供ですか」
社長「奴隷が社長になんちゅう口きいてんねん!」
なんでこんな気がたってんだよ。
俺「ほら」
社長「しゃあないなー、あー、めんどくさ」
散々悪態をつきながら社長は事務所を出ていった。
結局この人も折れてなかったのである。
することもなくて暇だなぁと雑誌を読んでいると、社長が早くも戻ってきた。
もしや落としたのか…?
社長「おい、奴隷」
俺「…はい?」
社長「いやぁ、若い女の子ええなあww」
最低だ、あんた。 - 144: 200/ 21:03:33.03
- 社長wっwww
- 145: 200/ 21:04:12.13
- こういうとこいいなぁ
- 149: 200/ 21:10:32.91 ID:Jnfzpbqe0
- 俺「へー」
社長「なんやそのケダモノを見るような目は」
俺「さぁ?」
社長「お前最近、態度でかなってないか?」
ちょっと怖くなってきたので厨房に逃げることにした。
しばらくすると女将さんが女の子を連れて厨房に入ってきた。
女将「あ、奴…じゃなくて、1くんww」
俺「あのねぇ…」
女の子「?」
いい加減、人権問題で訴えるぞ。
女将「明後日から働いてくれるKちゃんね!」
女の子「Kです!よろしくお願いします!」
Kちゃんは深く俺におじぎをして、顔をあげて俺に笑顔を見せた。
あ…若い女の子いい!
俺「は、はい!こちらこそ!!」
社長「いやぁ、下心怖いわー!ww」
しゃ、社長め…。 - 150: 200/ 21:12:03.35
- 男って単純
- 153: 200/ 21:13:42.16
- 面白いよ~!
いいよね、こういうアットホームなの。
いいバイト先に当たったよね。 - 154: 200/ 21:15:13.09 ID:Jnfzpbqe0
- 俺と同じでKちゃんもその日は、それだけで帰っていった。
この日の夜の営業時間にAさんBさんにも、新しい子が入ってくることが伝わった。
B「また足手まといが増えるんか…」
もうほんとごめんなさい。
A「…女?」
なんでちょっと嬉しそうなんだよ。
そんなAさん、この日はやたらと絡んでくる。
A「おい」
俺「はい?」
A「新しい子、見たんか?」
俺「ええ、はい」
A「…女?」
なんで今度は照れくさそうなんだよ。
ちょっと意地悪してみたくなった。
俺「さぁ?男だったらいいですねww」
A「…ちっ」
そんな分かりやすく舌打ちします? - 157: 200/ 21:17:36.11
-
>>154
AとBって何歳くらいなの? - 158: 200/ 21:22:18.97 ID:Jnfzpbqe0
-
>>157
Aさんは40代後半、Bさんは60代前半。
平均年齢高めな職場でした。 - 160: 200/ 21:28:34.55 ID:Jnfzpbqe0
- 翌々日、Kちゃん初出勤の日。
Kちゃんは学生ということで、夕方からの出勤だった。
K「おはようございます!」
事務所から颯爽と現れたKちゃん。
長い黒髪を後ろで束ねて、面接のときに見たときより凛として見えた。
社長「おう!今日から頼むなーww」
B「おはよー」
A「お、おはよ!」
A、あんただけは絶対に許さんぞ。
ちなみにこの日も俺が挨拶しても無視だったからね!
さっそく女将さんがひきつれて、仕事のノウハウを教えにかかった。
A「おい」
俺「はい?」
A「女やないか…ww」
あ、嬉しそう。
むしろにやけてんじゃねえか。
この日はなんだかとてもいい雰囲気で厨房が回っていた。
おそるべし若い女の子の力。 - 162: 200/ 21:34:39.51 ID:Jnfzpbqe0
- 仕事も終わり、店じまいをしていた。
これが人が1人増えるだけで、すさまじく早く終わる。
単純にKちゃんの要領がいいのもあったと思うけどね。
K「あ、あの!」
俺「はい?」
洗った食器を拭いているとKちゃんに勢いよく声をかけられた。
K「ど、どれい…!」
なぜか恥ずかしそうな顔をして、俺の名を呼ぶKちゃん。
正しくは名前でも何でもなく、ただの人権問題である。
俺「え?」
K「ご、ごめんなさい!!」
顔を真っ赤にしてどこかに行ってしまったKちゃん。
俺はなぜ彼女から奴隷呼ばわりされたのかも分からず、とりあえず店しまいを続けることに。
女将「こらぁ、奴隷!!」
客席のほうから聞こえる女将さんの怒号。
なんで俺が怒られてんだ。 - 163: 200/ 21:35:51.37
- Kちゃんかわゆす
- 168: 200/ 21:40:32.28 ID:Jnfzpbqe0
- 俺「はひぃ!」
急いで客席に向かう。
女将「あんたねえ、せっかくのKちゃんの努力を無駄にしたんやな!」
なんのことですか。
K「いや、ほんとに1さんは悪くry」
女将「黙っとって!」
あぁ、飛び火した。
奴隷呼ばわりされたけど、これには素直にKちゃんに同情した。
この職場に来たことを。
俺「あの、なにを怒ってry」
女将「わたしがKちゃんにあんたを奴隷呼ばわりすれば、打ち解けられるよって言ってあげたの!」
俺「は?」
女将「Kちゃんがあんたと打ち解けたいって言うから!」
な、なんちゅう切り込み方…。
俺「普通に話していたら打ち解けますから…」
女将「最初っからそう言うてよ!」
じゃあ聞いてくださいよ!
なんてやり取りを女将さんとしていると、横でKちゃんがくすくす笑っていた。
女将さんには理不尽な怒られ方をしたけど、Kちゃんが笑ってくれて少し嬉しかった。 - 170: 200/ 21:42:26.33
- 面白い!
こんなとこでバイトしたい - 174: 200/ 21:47:11.93 ID:Jnfzpbqe0
- 社長が女将さんと喧嘩する理由が少しわかったような気がした。
店も閉め、帰ろうと自転車に乗った。
ちなみに店から家まで自転車で10分くらいで、Kちゃんも自転車だった。
俺「じゃあお疲れさまでした」
K「お疲れさまでした!」
家に帰ろうとすると、後ろからKちゃんがついてくる。
なんぞ。
後ろを振り返る、Kちゃんと目が合う。
K「家の方向、一緒みたいです…ww」
俺「そ、そうなんですか」
一緒に帰りましょう、なんて言えるわけもなく俺が少し前を走っていた。
K「あ、あの!」
俺「はい?」
振り返るとKちゃんは自転車から降りていた。
K「せ、せっかくなんで一緒に帰りません?」
俺「そ、ソッスネ」
変な緊張のせいか裏声になったことを覚えてる。 - 180: 200/ 21:54:51.44 ID:Jnfzpbqe0
- Kちゃんの歩幅は俺に比べると狭くて、合わせて歩くと少し窮屈に思えた。
K「面白い職場ですよねww」
俺「まぁ…」
K「1さんはもう長いんですか?」
俺「いや、俺もつい先月から」
K「えー、見えないなぁ!そう言えば、いくつなんですか?」
俺「15ですけど…」
K「わ、わかっ!」
Kちゃんは芸人もびっくりするくらい、びっくりしたリアクションをしてみせた。
ていうか、Kちゃんも高校生じゃないのか?
俺「Kちゃんは…?」
K「1回生、大学です!」
なんと3つも上だったもよう。
職場の近所に大学があって、どうやらそこの学生さんらしく、下宿しているらしい。 - 183: 200/ 22:01:20.66
- ひさびさにおもしろい
- 186: 200/ 22:03:54.34 ID:Jnfzpbqe0
- K「じゃあここで!今日はお疲れさまでした」
俺「お疲れさまでした!」
そう言ってKちゃんと別れた場所は、2階建てのアパートの前で。
ほんとに大学生なんだなあと思うと、やけに遠い存在に感じた。
次の日からも相変わらずな感じで、ただKちゃんがメキメキ仕事を覚えていくのが印象的だった。
その週末、夜のピークも終わってKちゃんと社長が作ってくれたまかないを食べている時だった。
社長「おう、奴隷、K!」
俺「はい?」
社長「お前らこの後、暇か?」
俺,K「特には…」
社長「よしww仕事終わったら親睦会するで!」
なんだかよくわからないまま、社長に連れ出されることが決まったよう。
ちなみに基本的に社長の休日の過ごし方は、パチ屋に行くか釣りに行くかゴルフに行くか。
だから日曜の夜から連れ出されるのは珍しかった。 - 191: 200/ 22:10:23.58 ID:Jnfzpbqe0
- 完全に仕事が終わったのは11時前だった。
事務所で待っている社長に声をかけると、さっそく出かけるぞ、とのこと。
女将さんは行ってらっしゃい、と見送ってくれた。
俺「どこ行くんですか?」
社長「ん?奴隷部屋」
K「なにそれ怖い」
そうですか、Kちゃんからも奴隷認定されたもよう。
車に揺られて10分ちょい。
見えるのは見なれたカラオケ。
俺「え?」
社長「しゃww歌うぞー!ww」
K「よし!」
なぜかやる気満々な2人。
俺はと言えば、カラオケほど苦手なものはないという具合。
人前で歌うとか恥ずかしくてできねーよ。
受付にて、さも当たり前のように会員カードを出す社長。
社長「フリータイムで」
若いな、おい。 - 194: 200/ 22:18:30.14
- 羨ましい環境だなぁ
- 195: 200/ 22:19:25.24 ID:Jnfzpbqe0
- 部屋に入り、まず社長がしきる。
社長「まず掛けからな!ww」
まず、の意味がわからん。
社長「1人3曲、持ち歌を歌う。その曲の中で1番特典高かったやつが5000円、次が3000円、けつはなしなww」
K「ふっふっふっww」
もうこれは負けるな、と財布の中を確認した俺。
社長「最初から負けること考えて掛けごと出来るか、あほたれww」
結果?結果はというとですね、それはハイレベルな戦いでしたよ。
Kちゃん→ジュディマリのそばかす
社長→虎舞竜のロード
ともに90点オーバー。
俺→宇宙戦艦ヤマト。
忘れもしない96点にて1位。
俺の掛けごとの原点は、もしかしたらここなのかもしれない。 - 197: 200/ 22:21:10.71
- 学生時代を思い出すな
- 198: 200/ 22:22:02.24
- 96点すげー!
- 207: 200/ 22:31:44.73 ID:Jnfzpbqe0
- 自分で奴隷って名乗るってどーよ。
どうかクソコテとののしらないでくださいいいい。
結局5000円を社長から巻き上げ、Kちゃんも3000円をもらってた。
なんだかんだで明け方まで歌い通して、俺はと言えば喉ガラガラ、社長とKちゃんはまだまだ元気。
店を出た後、朝飯食って帰るぞということで某牛丼チェーンへ。
たらふく食わせてもらって、それぞれ帰路へ。
社長「ほなお疲れー!楽しかったわww」
K「こちらこそありがとうございました!」
俺「おつかれさまでした!」
解散してKちゃんと帰ろうとしていた時だった。
社長「おい、奴隷の分際で変な気を起すなよww」
どーゆー意味や、それは。
K「きゃっ、こわいww」
あんたも便乗しないの。 - 216: 200/ 22:38:13.26
- 面白いな
- 220: 200/ 22:42:56.38 ID:Jnfzpbqe0
- 俺「じゃあ。おやすみなさい」
K「またね!おやすみ!」
Kちゃんを送り届けたあと、俺も帰宅した。
ベッドに倒れこむとそのまま眠りについた。
その後も社長とKちゃんとでカラオケに行くことは恒例行事に。
だいたい月1くらいで暇を合わせて行くことになってますww
少しはしょるけど、バイトを始めて半年がたった頃。
その日はえらく社長がしんどそうで、どうやら風邪っぽかった。
8時には店を閉めるから、片付けを頼むということだった。
社長「晩飯はお前が作れ」
俺「了解です」
社長「俺の包丁好きに使ってええからな。ほなあとは任せるわ」
俺「お大事に…」
そう言って社長は奥へはけていった。
AさんもBさんもそれに合わせて帰り支度を始めた。
ん?待てよ、包丁を好きに使っていいだと?
普段触らせてくれすらもしないのに、ほんとにいいのか? - 224: 200/ 22:44:52.29
- これは試練なのだ
- 225: 200/ 22:48:19.32 ID:Jnfzpbqe0
- 少しくどいけど、職人さんにとって包丁とはとても大事なものなのです。
俺も何度か仕方なく触る機会があって、社長の包丁を触ったんだけど、割とガチで怒られました。
茫然とする俺に女将さんが声をかけてきた。
女将「どないしたん?」
俺「どないしましょ…」
女将「は?」
俺「晩飯、俺が作れって…」
女将「へー、珍しい。いや、そうでもないかww」
俺「へ?」
女将「とにかくKちゃんの分も頼んだでww」
それだけ言い残して女将さんは自分の仕事に戻っていった。
とりあえずある食材で野菜炒めを作ってみた俺。
包丁を握る手が震えて、隣で見てるKちゃんがハラハラしていたように思う。 - 227: 200/ 22:53:55.43 ID:Jnfzpbqe0
- できた野菜炒めをおかずにKちゃんとご飯を食べていた。
K「うーん、やっぱり社長には勝てへんねww」
俺「当たり前でしょ…」
K「でも美味しいよ!」
よくよく考えれば、俺自身、自分以外にご飯を作ったのは初めてでそれを褒めてもらえてうれしかった。
俺「ありがとうございます!」
K「まだまだ修行が必要だね~ww」
俺「精進します」
そういうとKちゃんはいつものように柔らかい笑顔を見せてくれた。
このころにはKちゃんとすっかり打ち解けれていたように思う。
女将さんも俺の作った野菜炒めをそこそこに褒めてくれて、見えない程度にガッツポーズをした。 - 232: 200/ 23:01:21.93 ID:Jnfzpbqe0
- 翌日、社長も食べたのか散々ダメだしされながらも、元気になった社長が心なしか嬉しそうだった。
社長「そういやお前あれや、事務所の机見てこい」
俺「え?」
社長「はよ」
なんのことかさっぱり分からず、事務所の机を見ると何枚かちらしが置いてあった。
よく見ると物件のちらしで、手頃な値段の物件には大きく丸がしてあった。
それを眺めていると後ろから社長が
社長「お前、一人暮らししたいんやろ?ここ、俺の知り合いも居るし、悪いようにはならんよ」
俺「いや、嬉しいんですけど、なんで…」
社長「奴隷の面倒見るのが社長の仕事やろww金がないんやったら知らんww保証人のサインはしたる!」
俺「お金のほうは、はい…」
社長「お前金使わんもんなあwwほな次の月曜物件見に行くか!一応母ちゃんに話しとけよ」
それだけ言うと社長はそそくさと仕事に戻っていった。 - 236: 200/ 23:04:56.84
- 心にグッとくる
- 237: 200/ 23:05:59.62
- こういう人情ってまだあるんだな・・・
- 238: 200/ 23:06:35.51
- 奴隷を本当に息子のように可愛いがってんだな
でも包丁触らせてくれたのは1人の人間として信頼されて見込まれたんだろな -
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