【世界のミステリー事件】ケンタッキー州ミートシャワー事件の真犯人 : ザ・ミステリー体験

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その光景はこの世のものとは思えなかった

1876年3月3日、アメリカケンタッキー州で一つの未解決事件が発生した。突然空から肉の断片が落ちてきたのだ。

時間にすると数分の間、肉が空から降り注ぐという奇妙な出来事となりニューヨークタイムズなどの多くのメディアが取り上げている。

しかし、現在においても原因はわからない状態だった。

The Mystery of the Kentucky 'Meat Shower' https://www.vice.com/en_us/article/kzkmgw/the-mystery-of-the-kentucky-meat-shower

この事件に興味を持った人物がいる。

トランシルヴァニア大学の美術教授のKurt Gohde氏は引っ越しでケンタッキー州に住むことになりこの事件を知った。そして、ある仮説を導き出したのだった。

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Gohde氏の見解

トランシルヴァニア大学に保管されている肉の断片を見てGohde氏はある事に気がつく。

「この断片は何かの動物が嘔吐したものではないのか」

この嘔吐説はGohde氏の前にも何名かは考えていたようですが発表までには至っていない。

そして、嘔吐した動物はおそらくは「ハゲワシ」であると。

ハゲワシの習性

ハゲワシなどは動物の死骸でも食べるために腐った肉を食べたからといって嘔吐するという事はない。

しかし、何かに驚いた場合など場所を移動しなければいけない状態だったのならば話は違ってくるというのだ。

ハゲワシは動物を食べる時には食べられるだけ詰め込むという習性を持っている。その為に食べた後には消化するまでジッとしているのが特徴とも言われている。

しかし、何かのアクシデント的なことが起こればハゲワシはその場から逃げなければいけない。そして飛行をする時に邪魔になってくるのが先ほど食べた肉であるという。

飛行をしながらハゲワシは嘔吐を繰り返し自分の体重を軽くしていった結果、数分にわたり肉が空から降り注いだのではないかというのがGohde氏の考えなのだ。

野生生物保護協会の考え

Gohde氏の仮説に対して野生生物保護協会の担当副社長、ジョー・ウォルストン氏はこのような意見を述べている。

「ハゲワシが大量の物を食べた後に素早く離陸したいのなら最初にやるべきことは嘔吐です」

この肉の断片は各地の大学へ送られているがサンプルを見るとハゲワシの食べ方にとても似ているという。

しかも望遠鏡で検査した肉の中には肺と軟骨の組織を思われる物質も検出されている。

以上のことから考えてもGohde氏が考える事件の犯人はハゲワシである可能性が高い。

スライサーのように均等な肉であれば空輸時に謝って空からばらまいてしまったなど考えられるが、大小様々な断片な肉であればハゲワシと考えるのが妥当なのかもしれない。

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