bandicam 2019-01-21 15-51-35-991

本当に怖いのは人間

タイトルからは全く怖さを感じませんが話の内容は徐々に人間ホラーと変わっていきます。



いつの時代も本当に怖いのは人間なのかもしれません。


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1: 2010/06/19(土) 20:37:15.61 ID:hEvg6ntn0
いやっほおおおおおおおおおおおう!!!!

サッカーなんか意地でも見ないぜええええっ!!

ひゃっはあああああああああああああああ!!
2: 2010/06/19(土) 20:39:21.93 ID:hEvg6ntn0
小学校から付き合いのある幼馴染と
二年前くらいから交際始めて今日フられた俺wwwwww

サッカーだけに付き合えたのもたまたまですよってやかましいわwwwww
3: 2010/06/19(土) 20:39:49.80
ここからは濃厚なmixiスレ
4: 2010/06/19(土) 20:42:03.53 ID:hEvg6ntn0
どうせだれも見てないだろうから酒飲みながら振り返ってみる

彼女との出会いは小学生の頃
もともと家が近かったから一緒に小学校を登下校したりしていた

4、5年くらいからだんだん話さなくなり、一緒に帰ることも減っていった
思春期ってやるだろう。お互い恥ずかしくなったのだと思う
5: 2010/06/19(土) 20:42:45.56
だいぶ>>1は開き直ってるのかな
>>1何歳?
7: 2010/06/19(土) 20:46:42.71 ID:hEvg6ntn0
>>5
21歳ですよー

努力の甲斐あり俺は志望校に合格
地元の中高一貫の進学校だった
(とはいえ、倍率的にはそれほどではなかったのだけれど)

彼女(仮にN子とする)は公立の中学に進んだので
必然的に俺たちの関係は薄れていった
6: 2010/06/19(土) 20:44:18.57 ID:hEvg6ntn0
そして俺は進学校に入るために中学受験をすることになった
そのため4年以降は学校が終わってからは毎日のように塾に通うようになった

それも彼女とあまり話さなくなった一因だと思う
彼女だけでなく、友達と遊ぶこともあまりなくなった
8: 2010/06/19(土) 20:50:35.86 ID:hEvg6ntn0
合格発表自体は小6時の1月だったので、
合格が決まってから俺は今までの反動で遊びまくるようになった
とはいえそこは小学生。遊ぶと言っても友達の家で64やったり
友達と一緒に駄菓子屋に行ったりするだけのかわいいものだ

そんな浮かれきっていた2月の中頃
すっかり話さなくなっていたN子が「話があるから」と
放課後、俺に学校の裏に来てほしい旨のことを言われた
その日は2月14日だった
9: 2010/06/19(土) 20:51:00.84
俺もだ
最近気になる子にずっとアピールしてて、振られまくってたんだ
美人は三日で飽きるって言うけど
ブスも飽きるじゃんwww
もうその子の事なんとも思わないwwww
12: 2010/06/19(土) 20:59:10.73 ID:hEvg6ntn0
>>9
一緒に酒飲もうぜwww

E「ちょっとコースケくん」
俺「は、はぁ」
E「どうしてそういうことするの」
俺「な、何? どういうこと?」
E「Nがかわいそうでしょ!」

(゚Д゚ ) ポカーン

俺「え、え? かわいそうって、なにが?」
E「なんで違う学校に行ったりするの、Nのことも考えてあげなよっ」

意味がわからない・・・
10: 2010/06/19(土) 20:54:29.48 ID:hEvg6ntn0
いくら小学生とはいえそれが何を意味するのかはだいたい予想できた
俺は「うん、わかった」とあくまでクールを装いつつ、内心では
(うはwwwwwktkrwwwwww)と胸を躍らせていた

逸る気持ちを抑えつつ、早く放課後になることを願いながら
授業を受けたり、給食を食べたり、腹壊してトイレにかけこんだり、
「おら、出てこいよ」とトイレの壁蹴られたりしながらwktk状態

そうしてようやく放課後になり俺は学校の裏(体育館の脇)に急いだ
友人の一緒に帰ろうという誘いを断りほいほいとそこへ出向いた

そこに待っていたN子・・・ではなくN子の友達のE香ちゃんだった
なんぞこれ
14: 2010/06/19(土) 21:02:17.62 ID:hEvg6ntn0
そこでN子登場
俺とEちゃんの穏やかじゃない様子を見て慌てて駆け寄る
N「な、なんでEがいるの!?」
E「ああ、N。私がちゃんとKくんに言っておいてあげるから」
N「やめてよっ」
そこで突然涙目になるN
たじろぐE
E「ちがうの、私はNのために・・・」
N「どうしてそう余計なことするのっ!?」

もうすっかり蚊帳の外の俺
なんかもう巻き込まれたくないから近くの鉄棒で大車輪してた
16: 2010/06/19(土) 21:03:51.91
こうすけ君でいいよ
今更Kとか
19: 2010/06/19(土) 21:10:58.62 ID:hEvg6ntn0
>>16
というか無意識に本名出してしまったことに今更気づいて・・・

N「Kくん、学校、合格したんだよね。遅くなったけど、おめでとう」
俺「ああ、うん、ありがとう」
N「・・・・・・・」
俺「・・・・・・・」
会話が続かない
昔っからコミュ力のない俺に我ながら就職が思いやられる
とはいえ「ブブゼラとブルセラって似てるよな」なんて切り出したところで
「靴下フェチってどれくらいいるのかしら!」なんて感じでトークが盛り上がるとは思えない

俺の得意技「俯いてだんまり」を決め込んでいると、Nが
「えっと、甘いものって好きだったっけ?」などと口を開いた

チョコktkr

17: 2010/06/19(土) 21:04:05.06
続けろ
18: 2010/06/19(土) 21:06:59.77 ID:hEvg6ntn0
E「なに横で回転しまくってんの!?」
N「Eちゃんは私と話してるんでしょっ」
俺、回転しすぎて疲れたのでブランコに移動
何やら言い争いをしてる模様のおふたり
そのうちEちゃんが泣き出し、早足で正門の方に駆けていってしまった
なんだったんだろうか

それから、Nが困ったような笑みを見せてから、
俺の隣のブランコにゆっくりと腰かけた
今日の夕飯は何だろう

21: 2010/06/19(土) 21:15:45.80 ID:hEvg6ntn0
俺「あー、うん。普通に食べるけど、それが?」
なにこのバレンタイン気づいてませんよアピール。童貞必死だな
N「うん、じゃあ、これ・・・」
そう言ってランドセルから取り出すは水色の袋で包装された小さな四角い箱
俺「えっと・・・」
N「これ、あげるからっ・・・」

Nからチョコを貰ったのはそれが初めてではない
小学校1、2年の頃、まだ一緒に帰っていた時代。
バレンタインデーには下校の途中で渡されていたものだ。

しかし3年以降は貰っていなかった
お互いにお互いをなんとなく「異性」と感じることで恥ずかしくなったのだと思う

だから、これは実に4年ぶりのNからのチョコであり、
加えて言えば俺はNからしかチョコを貰ったことしかなかった
22: 2010/06/19(土) 21:19:14.78
同情するぜこうすけ…
23: 2010/06/19(土) 21:20:22.75 ID:hEvg6ntn0
俺「あ、ありがとう」
N「うん・・・」
俺「・・・・・・・」
N「・・・・・・・」
T「・・・・・・・」
E「・・・・・・・」

なんでこんな人増えてんの?

T「ちょっとKくん、Nちゃん。Eちゃんが泣いてたんだけど、あなたたち何かしたの?」
いつの間にか担任の女教師が俺たちの前に、目を赤くしたEを横に置いて立っていた。
俺「いや、大車輪してただけで・・・」
T「なんでそれでEちゃんが泣くことになるの?」
馬鹿なの死ぬの?的に問い詰められる俺
な、なんだよ。せっかくセンチメンタルグラフティな雰囲気になりつつあったのに!

そもそもEちゃんを泣かせたのはNであって俺ではない
なのになぜ俺まで問い詰められるようなことをされなければならないのか
T「Eちゃん、どっちにやられたの」

そっと指差すEちゃん。俺に。

(゚Д゚ )
24: 2010/06/19(土) 21:26:39.96 ID:hEvg6ntn0
こうすけやめて・・・。

T「Kくん、Eちゃんに何したの? 怒らないから、先生に話してみて」
俺、唖然として何も喋れない
T「あのねKくん。黙ってたら、何もわからないよ?」
俺「知らない、E、違う。俺、知らない。関係ない」
T「何ミスターポポみたいな喋り方してるの」
さすがにそんなツッコミはされなかったが、しどろもどろの俺のことを先生は
「こいつ怪しい」と思ったようで、「ごめんね、Nちゃんは帰ってもいいよ」なんて言ってやがる
Nも同様に動揺していたようで(ドッ!)、
ここになってようやく口を開いた
N「あっ、あの、違うんです」
T「違うって、何が? ミスターポポが?」
N「いえ、ミスターポポじゃなくて、あの」
E「Nちゃんは何も悪くない!」
突然声を上げるEちゃん
E「先生、Kくんがっ! Kくんが酷いんですっ・・・!」

酷いのはお前の頭だ。
25: 2010/06/19(土) 21:29:09.88
ふむ…









Eは百合か
26: 2010/06/19(土) 21:29:44.08 ID:hEvg6ntn0
N「ちがっ・・・! 先生、私がEちゃんを泣かせちゃったんです」
T「え、そうなの?」
E「違う、私はKくんに泣かされたんですっ」
T「ほう、やっぱり」
俺「先生だって悪い!」
T「そうよね。いや何故だ」

かみ合わない話をする子ども3人とメスひとり
よくわからないが「喧嘩両成敗」ということでみんなが悪いということになり、
職員室の掃除を3人でやらされることになった。理不尽だ、色々。
27: 2010/06/19(土) 21:35:14.71 ID:hEvg6ntn0
掃除をしながら、俺はEちゃんに訊く
俺「Eちゃんさぁ、なんで俺を悪者にしようとするの」
E「だって・・・だって、Kくんが悪い」
俺「いや、何もしてないじゃん・・・」
E「何も言わないで○○中を受験して、合格して」
俺「それが?」
E「それでNは悲しんでた」
N「何言ってるの。別に、そんなこと」
E「Kくんの合格が決まった日、N、泣いてたんだから」
俺「・・・そうなの?」
Nの方を振り向くと、Nは困ったような笑顔で
N「あー・・・どうだっただろ」
と言って、顔を伏せた

N「本当は、一緒に喜ばないといけないのに、どこかで落ちればいいのに、とか思ってて・・・」
N「そんな自分が嫌になって・・・ちょっと・・・なんか・・・色々・・・悲しくなっちゃって・・・」
E「KくんがNを泣かせたんだ」
俺「いや、そう言われても」
29: 2010/06/19(土) 21:40:14.97 ID:hEvg6ntn0
N「うん、Kが気にすることじゃないよ。悪いのは、私だし」
E「なんでNが悪いことになるの!? 悪いのはこいつだよ!」
わーい、こいつ呼ばわりされたよ!
N「そんなこと・・・。ただ、何も言わずにっていうのは、少し、ショックだったけど」
俺「・・・ごめん」
N「あっ、違うよ。全然、そんなことじゃなくてっ。それに、最近話すこともなかったし、仕方ないと思うし」
E「男子には話してたのにね」
俺「別に隠してたわけじゃ・・・」
N「うん、わかってる。わかってるよ。だから、ただ・・・」
俺「ん?」
N「ただ、新しい学校先でも、あの、頑張ってねって。そう伝えたかったんだ」
俺「・・・うん。ありがとう」
N「うん。言えてよかった」
E「謝罪しなさいよ」
まだ言うか。
30: 2010/06/19(土) 21:44:22.11 ID:hEvg6ntn0
家に帰って、Nから貰った箱を開けると、
中には丸いチョコが3×2の形で6個仲良く納まっていた。
1枚の紙と一緒に。

その紙には、職員室で俺がNから受けた言葉が書かれていた。

『新しい学校でも頑張ってください。応援しています』

なぜか俺はそのチョコがもったいなくて食べることができなかった。
親にみつかったりしたらうるさそうというかからかわれそうで嫌だったので、
机の引き出しの奥にしまいこんだ。

翌年大変なことになったがそれは本筋と関係ない話だ。
虫・・・。虫が・・・・。
31: 2010/06/19(土) 21:45:44.73
とりあえずEタヒね
32: 2010/06/19(土) 21:48:41.23 ID:hEvg6ntn0
そうして中学生になると、小学校で築いた交流関係はほとんど途切れた。
まだ小・中学生が携帯電話を持っていなくてもおかしくなかった頃。
俺の通っていた小学校からは俺以外にSという友人しかその進学校にはいなかった。
ほとんど0から人間関係を再度築いていかなければならない。

違う学校に通っていたって関係がそんなに変わるわけないだろう。
そう思っていた時期が俺にもありました。
しかし本当、驚くくらいに小学校の友人と遊ぶことはなくなり、
当然、Nとも小学校の卒業式以来会うことはなかった
そうして中学3年に俺はなった
33: 2010/06/19(土) 21:49:37.57
続けろ
34: 2010/06/19(土) 21:52:11.47 ID:hEvg6ntn0
その頃は家庭で色々あって、両親が離婚した
俺と兄は母側についていくことになった
父親側に問題があったから当然と言えば当然である

そうして同県内とはいえ、俺たちは引越しをすることになった
それが決定打だったかもしれない
家の近かったNと会う可能性は、今まで以上になくなった
35: 2010/06/19(土) 21:57:51.42 ID:hEvg6ntn0
中高一貫校だったので高校受験はなく、
幸い家庭の問題等は関係なく無事に高校に進学出来た

しかしそのころから俺はだんだん不真面目になり、学校も最低限しか出ないようになった
親の離婚、祖母の介護や、兄が某一流大学に合格したことが無自覚ながらプレッシャーになっていたのかもしれない
その頃の自分は少し精神状態がおかしかった
とはいえ今思えばただの甘えとしか思えない。あの時代のことは母に本当申し訳ない。
俺なんかより酷い立場に居ても一生懸命日々を過ごしてる人なんてやまほどいる。
というか、自分より酷い立場とか勝手に決めつけたりしてる時点で糞だけど

まあそんな感じの3年の高校生活を過ごしたんだ
36: 2010/06/19(土) 22:00:15.81 ID:hEvg6ntn0
なんだかんだありつつ大学生になった俺
一人暮らしを始め、サークルの活動やバイト、資格取得のための勉強なんかをしつつ
それなりの一般的な生活を送っていた

そんな時期である。
大学1回生目の夏。Nから電話がかかってきたのは
39: 2010/06/19(土) 22:05:26.34 ID:hEvg6ntn0
見知らぬ番号からの着信だった。
普段であればそんな電話無視しているところだが、
ふと、何の気なしに電話に出てみた。
俺「・・・もしもし」
電話『あっ・・・』
俺「・・・・? えっと・・・?」
電話『あ、私、Nです。覚えてるかな、小学の頃、一緒だった――』
俺「えっ、N? なに、どうしたの、久しぶり」
N『うん、お久しぶりです』
俺「・・・・・・」
N『・・・・・・』
俺「え、な、何? ってか、番号どうしたの?」
N『ああ、うん。Tくん(友人)に教えてもらって』
俺「ああ、そうなんだ」
N『うん』
俺「・・・・・・・」
N『・・・・・・・』

ああ、小学生の頃からコミュ力は変わってないな、俺
40: 2010/06/19(土) 22:08:57.92 ID:hEvg6ntn0
俺「で、だから、なに、どうしたの?」
N『あっ、ああ、うん! あのねっ!』
俺「うん」
N『うっ・・・海行かない!?」
俺「海?」
N『そう、海』
俺「・・・いや、なんで?」
N『えっ?』
俺「いや、なんでいきなり海なのかと」
N『あっ、他の場所の方が良かったかな・・・?』
俺「いやいや、そうじゃなくて。なんで、唐突にお誘いをしてきたのかと」
N『ああ、うん・・・』
少し声のトーンを落として
N『色々、話したいこととかもあって・・・』
41: 2010/06/19(土) 22:12:36.58
反応冷たすぎだろ
42: 2010/06/19(土) 22:14:15.47 ID:hEvg6ntn0
俺「話したいことって?」
N『ううん、話したいことっていうか、聞いてほしいこと、っていうか』
どうにも歯に衣着せた言い方ではっきりしない
俺「あー、わかった。じゃあ、会おう、一旦」
N『えっ?』
俺「今、Nってどこに住んでんの? ○○(地元)?」
N『あっ、ううん。今、○○で一人暮らししてるから』
俺「それなら結構近いな。えーと、いつ会える?」
N『・・・いいの?』
俺「・・・何が?」
N『突然、電話したのに・・・会ってくれるの?」
突然電話してきたのは誰だよ。
俺「いいよ別に。特に予定ないし」
N『そっか・・・。うん、そっか』
そうしてその電話から二日後、俺たちは再開することになった
実に小学校卒業以来、6、7年ぶりの再開だった
43: 2010/06/19(土) 22:18:12.27 ID:hEvg6ntn0
これいつ終わるんだろ・・・。

待ち合わせ場所はNが住んでいる場所から最寄りの駅前。
約束の時間よりも少し早めに行ったのだが、すでに彼女は待っていた。
正直、最初はわからなかった
俺の中でNは小学校6年時のNであり、その姿形しか思い浮かべていなかった。アホである

7年ぶりのNは当然だがあの頃からぐっと大人っぽくなっていて、肩甲骨にかかるくらいの長い髪が印象的だった

44: 2010/06/19(土) 22:22:38.70 ID:hEvg6ntn0
俺「や、久しぶり」
声をかける俺。柱に背を預けて視線を落としていたNが顔を上げた。
そして俺をしばらく見てから、優しく微笑んだ。
N「変わってないねw」
俺は変わってなかったらしい。馬鹿な。不老不死か。
俺「そっちは、結構変わってる」
N「そうかな」
俺「女は化粧があるしなぁ」
N「そ、そんなに化粧はしてないよ?」

久しぶりの再会だったけれど、会話をしてみればすぐにあの頃のように話すことが出来た

どうでもいいがサッカー終わったな。日本負けか。
45: 2010/06/19(土) 22:27:49.27 ID:hEvg6ntn0
近くの某喫茶店に入り、しばらくお互いの近況を話した後、
俺「・・・それで?」
N「えっ」
俺「ほら、電話で言ってた、聞いてほしいことっていうのは?」
N「あっ、うん」
それまで笑顔だったNの顔に陰が曇る
N「Kはさ、今、付き合ってる人とかいる?」
なんかいきなり直球な質問ktkr
46: 2010/06/19(土) 22:31:47.12 ID:hEvg6ntn0
俺「いや、今はいないけど」
「今は」という部分を強調して言う俺
まあ年齢=彼女いない歴ですけどね。サーセン
N「そうなんだ」
俺「そういうNは?」
N「ん、いないよ」
俺「へえ」
N「うん」
俺「・・・・・・」
N「・・・・・・」

会 話 が 続 か な い
47: 2010/06/19(土) 22:35:25.73
続けてくれ
48: 2010/06/19(土) 22:36:37.36 ID:hEvg6ntn0
N「ね、Eって覚えてる?」
俺「E?」
その名前にピンと来た。
俺「ああ、小学校で一緒だった・・・」
N「うん、そう、その子」
俺「Eが何、どうかしたの」
N「なんかね、狙われてるの」
俺「・・・はふ?」
ん? 意味がよくわからない。
俺「狙われてるって、誰が?」
N「私が」
俺「誰に?」
N「Eに」

(゚Д゚ )
49: 2010/06/19(土) 22:39:44.69
これは期待
50: 2010/06/19(土) 22:41:45.35 ID:hEvg6ntn0
うあー、眠い・・・。
文とかおかしくなってたらゴメン。もう十分おかしい気もするけど

俺「え? ごめん、どういうこと? 狙われてるって、具体的には?」
N「Eとはさ、小学校からずっと、中学も高校も、大学も一緒なんだけど」
俺「そうなんだ」
N「それは別にいいの。うん、いいっていうのも変だけど」
俺「はぁ」
N「ただ、ちょっとエスカレートし過ぎな気がする、最近」
俺「エスカレートって?」
N「大学が同じって言ったでしょ? 学部も、さらに専攻も同じなの」
俺「ほう」
N「で、部屋も真上」
俺「ん、部屋って」
N「アパート。最初は私だけ春から一人暮らししてたんだけど、最近、Eが私の上の階の部屋に引っ越してきた」
俺「・・・それは、偶然・・・なわけないよね」
N「本人は偶然って言ってるけどね」
53: 2010/06/19(土) 22:45:48.01 ID:hEvg6ntn0
俺「まあ、でも、仲が良いというか、ね」
N「でも、さすがにここまで来たらね・・・」
バッグの中から携帯電話を取り出すN。
N「これ、見て」

そう言って手渡される携帯電話。画面は着信履歴の画面。
そこには、数分間隔でEの名前がずらーっと表示されていた。

俺「・・・ああ」
N「一時期は着信拒否にしたこともあったけど、すぐ怖くなって、やめた」
俺「怖くなったって?」
N「凄い、怒られてさ。もう、本当にEなの? って思うくらい、怖い顔で」
俺「・・・それは、また」

というか、そんな話を俺にしてどうするの?
54: 2010/06/19(土) 22:49:47.59 ID:hEvg6ntn0
俺「えーと、警察とか、そういうのは?」
N「そこまで大袈裟にすることでも・・・」
俺「いや、でも、精神的にきついだろ、それ。本人にはどう言ってんの」
N「何度も、言ったりしてるけど、でも、だめで・・・」
俺「今日は、Eはどうしてんの?」
N「わからない。部屋にいるんじゃないかな」
俺「ふぅん・・・」
・・・まさか、この状況を見張ってるなんてことないだろうな。
55: 2010/06/19(土) 22:53:43.68 ID:hEvg6ntn0
俺「で、どうする」
N「えっ?」
俺「警察に言う気もない。でも、このままなのも嫌なんだろ?」
N「・・・うん。最近は、夜、いつも部屋に来るし・・・。朝も・・・毎朝起こしに来るし・・・」
N「・・・正直・・・ちょっと、疲れちゃったかな・・・」
俺「俺から言おうか?」
N「・・・・・・」
俺「俺が言ったところで、どうなるものでもないかもしれないけど」
俺「というか、そうしてほしいから話したんじゃないのか?」
N「違うよ、ただ、ちょっと、話を聞いてもらいたかっただけで」
俺「親とかには?」
首を左右に振るN。
俺「んー・・・、まあ、じゃあ、とりあえず、俺が言ってみるか・・・」
56: 2010/06/19(土) 22:58:15.33 ID:hEvg6ntn0
N「そんな、悪いよ。巻き込んじゃうし」
俺「話した時点で巻き込まれてるって」
それに、親にも話していない話相手に俺を選んでくれたことは少し嬉しかった。
それがたとえただ単にストレス解消のためだけの話相手であったとしても。

奢ると言ったが聞かないNとワリカンでコーヒー代を払い、喫茶店を出る。
そうして、NとEが住んでいるアパートへふたりで向かう。
どうして特に何も考えることなくこういう行為に及んでしまったのだろう。
今思えば、そう後悔してやまない。
関わらなければ良かったのだ。
そうすれば、この後のことも避けられたはずだった。
俺はバカだった。浮かれて、能天気だった。
57: 2010/06/19(土) 23:03:55.06 ID:hEvg6ntn0
Eの部屋だという部屋のインターフォンを押す。
ややしてから、チェーンのかけられる音。
それから、ほんの少しだけドアが開いた。

E「・・・はい?」
暗いが、Eの顔は認識できた。なんとなく小学校の頃の面影が見て取れた。
E「・・・え?」
俺の顔を見て、少し目を丸くするE。
E「Kくん・・・?」
俺「うん。悪いね、突然」
EはNと違って笑顔を見せることなく、それどころか逆に眉をしかめた。
E「・・・どういう」
そこで、Eは俺の後ろにNが立っていることに気づいたようだ。
瞳孔を開かせ、口元をゆがめた。笑ったのだろうか。
E「・・・説明してほしいな、Nちゃん」
N「あ、うん。えっと、偶然Kくんに会ってね」
E「・・・偶然?」
チェーンがかかったままのドアの向こうから。
E「そんなわけないでしょ」
58: 2010/06/19(土) 23:10:55.98 ID:hEvg6ntn0
俺「EがNと同じところに住んでるって聞いたからさ、折角だと思って」
E「何が折角なの?」
俺「というか、Eさぁ」
E「何」
俺「Nのことも少しは考えてやれよ」
E「・・・はぁ?」
ああ、なんてストレートに言ってしまったんだろう、あの時の俺は。
もっと他の言いようが山ほどあっただろうに。
俺「いや、ほら、親しき仲にも礼儀ありっていうか」
E「何、意味分かんないんだけど、いきなり説教でもしに来たの?」
俺「説教っていうか」
E「うざったいなぁ、もう・・・」
E「Nから何言われたのか知らないけど、私たちのことはKくんに関係ないでしょ」
E「こっちはこっちで仲良くやってるんだから、部外者が口を挟んでこないでよ」
その言い方が、どうにも俺をイラつかせた。
明らかにNは困っているのに、その身勝手な言い分が。
だから、あんなことを口走ってしまった。
俺「部外者なんかじゃねえよ」
E「部外者じゃん」
俺「彼女のことは放っておけない」

(゚Д゚ )
60: 2010/06/19(土) 23:14:52.82
wktkしてるんだ
もっと早く
61: 2010/06/19(土) 23:16:42.25 ID:hEvg6ntn0
明らかに動揺するドアの向こうのE
E「・・・は?」
見るからに動揺している俺の後ろのN
N「・・・え?」
そして「やっちまった」と言わんばかりの俺。
でも、その時の俺は、完全に「このまま引き下がるわけにいかない」思考だった。

俺「あんまり人の彼女に、迷惑かけないでくれ」
E「はっ、何・・・? 意味わかんない。彼女って、何、どういうこと?」
すがるような目でNを見るE。NEC
N「えっ、あっ、えっと・・・今まで黙ってて、ごめん」
咄嗟に話を合わせるN。
N「うん、あの。そういうことだから。だから、あんまり、なんていうか、介入されても、困る」
俺「そうそう、俺がいるからさ。もうEはNのことあまり構ったりしないでほしいかな、と」
E「・・・何それ。気持ち悪い」
気持ち悪い呼ばわりされました。
63: 2010/06/19(土) 23:19:41.04 ID:hEvg6ntn0
ごめん、ちょっと今メールしながらだったから時間かかった
これからペース上げていきます

E「は、なんで。だって、ずっと会ってなかったでしょ、ふたり」
俺「ん、まあ。付き合い始めたのは最近だし」
E「・・・ちょっと待って」
言って、部屋のチェーンを外すE。
E「ふたりとも、入って。とりあえず」
それは、話が長くなるフラグですか。
こっちだって混乱して頭の整理出来てないのにこれ以上突っつかれたらやばい。
俺「い、いや。それだけ言いに来ただけだから」
E「入れって」
俺「失礼しまーす」
64: 2010/06/19(土) 23:23:15.57 ID:hEvg6ntn0
部屋の中は綺麗に片付いていた。
綺麗というより、無機質だ。
女の子の部屋はあまり(全然です見栄張ってすみません)知らないけど、嫌にシンプルに片付いている。
生活空間という感じがあまりしない。

E「座って」
顔を見合わせる俺とN。
E「座りなよ」
俺「は、はい」
ふたりしてフローリングの上に座る。
あの、座布団とかは・・・ありませんよね、すみません。

ちゃっかり自分はクッションの上に座るE。
E「・・・いつから付き合ってんの?」
俺「あー・・・春から」
E「どうして」
俺「愛に理由はいらないんじゃないかな」
E「は?」
俺「ごめんなさい」

もうやだこの部屋。
66: 2010/06/19(土) 23:24:59.16
中学までしか読まずに秒速とか書いたけど酷いヤンデレスレだったでござる
68: 2010/06/19(土) 23:25:43.04
wktk
69: 2010/06/19(土) 23:26:40.51 ID:hEvg6ntn0
E「で、何? あなたたちが付き合い始めました。だから、あたしは邪魔ですと。そういうこと?」
俺「いや、そこまでは・・・」
E「じゃあ、どういうことだっての」
俺「落ち着いて。だからね。ちょっと、君のNに対する接し方が、いささか過剰なんじゃないかなと」
E「どこが。友達だもん。いいじゃん、別に」
俺「いや、友達の範疇を超えてるというか」
E「どこがだよ」
俺「いやあ、構い過ぎなんだって。関わりすぎ。Nだってひとりの時間とか持ちたいんだよ」
E「Nがそう言ったの?」
俺「うん、まあ・・・」
N「言ったよ」
70: 2010/06/19(土) 23:29:25.48 ID:hEvg6ntn0
E「えっ・・・?」
N「今までEちゃんに悪いと思って我慢してきたけど、いい加減限界だよ」
俺「ちょっ、Nさん、落ち着いてっ・・・」
N「何なの、昔っから付きまとってさ。学校が同じなのはまだいいよ」
N「でもなんで同じアパートに引っ越しまでしてくるわけ。おかしいよ、それって」
E「違う、私は、Nちゃんが心配で・・・ずっと傍にいたくて・・・」
N「そういうのが限界だって言ってんの!」

帰りたい。一刻も早く。
71: 2010/06/19(土) 23:30:31.67
Eがやべぇw
73: 2010/06/19(土) 23:32:16.91 ID:hEvg6ntn0
E「酷いっ。なんでそんなこというのっ!?」
E「私、ずっとNちゃんのこと想ってきたのに・・・そんなのってないよ!」
N「私がEちゃんに守ってほしいだなんて頼んだことある? ないでしょ? そういうのね、余計なお世話っていうの」
俺「まぁまぁ・・・」
爽やかスマイルの俺。
俺「ふたりとも落ち着いてさ、こういうのはもっと冷静に・・・」
N「Kは私の味方だよね!」
俺「えっ。うん、まあ、うん、そうね・・・」
E「・・・そっか」
俺「へ」
E「Kくんがすべて悪いんだ・・・」

な ぜ に 。
74: 2010/06/19(土) 23:32:26.74
Eってすt-かーじゃねーかw
76: 2010/06/19(土) 23:33:24.26
Kなんかもう・・・ね・・・・・・
77: 2010/06/19(土) 23:33:33.96
Eに刺されてK死亡だろww
79: 2010/06/19(土) 23:34:30.14
なんでこんなところでバラすの、こうすけ・・・・・・・
87: 2010/06/19(土) 23:41:24.27
>>79 まさかの本人登場w
80: 2010/06/19(土) 23:34:33.71
女って怖い
81: 2010/06/19(土) 23:35:00.73 ID:hEvg6ntn0
E「だっておかしいもん・・・。いきなりNがそんなことあたしに言うわけない」
充血したmでゆらりと俺を見るE。そして、その目つきがキッとした睨みに変わる。
E「君がNをそういう風にするよう唆したんだ。うん。それしかない」
俺「あ、あの」
N「違うよ、Kは何もしてないよっ。これは私とEの問題――」
E「・・・許せない」
俺「え」

E「お前が許せない」

こやつめははは。
ぜぜぜぜ全然怖くないぞ!
82: 2010/06/19(土) 23:37:21.01
あーこれはまずい展開ですねー
83: 2010/06/19(土) 23:37:51.17 ID:hEvg6ntn0
N「ま、待って。なんでKに行くの? Kはホント、何もしてないよ。ただ私の悩みに付き合ってくれただけで」
E「悩み・・・って?」
N「それは、Eのこと――」
E「悩みなんだ、あたしが。私がNちゃんの悩みの種なんだ」
N「あの、悩みっていうか、だから、もう少し抑えてほしいっていうかね」
E「じゃあ、私が死ねばいいんだ」

ああもう何言ってんのこいつ・・・。
84: 2010/06/19(土) 23:39:22.26 ID:hEvg6ntn0
俺「意味わかんねーって。なんでそうなるんだよ」
E「じゃあ、Kくん、死ぬ」
より意味がわからない。
俺「ちょっと待てって。こんなこと言いたくないけど、お前、ちょっとおかしくなってる」
E「かもね。あんたが出てきてからね」

もう泣きたい。
88: 2010/06/19(土) 23:43:22.19 ID:hEvg6ntn0
俺「だからさ、もっとこう、一般的な友人関係に戻りさえすればいいんだよ」
俺「そうだよな、N」
N「えっ!? う、うん、そうそうっ。だから、そんな思い詰めないで――」
E「もう関わるなってことでしょ? 要するに」
俺「いや、だから」
E「おふたりの邪魔になっちゃうもんね。知らなかったなぁ。そっか。付き合ってたんだ」
E「何も聞かされてなかったなー、あたし」
E「Kくんって、昔っから本当、隠し事上手だよね」
何がおかしいのかそこで笑いだすE。

俺「いやさ、正直、付き合ってるって言うのも咄嗟に出た嘘っていうか」
E「ほら、またすぐそうやって隠そうとする」
そこで立ちあがるE。
E「ちょっと待ってて」
そうして台所の方へとおぼつかない足取りで歩いていく。

非常に嫌な予感がした。
90: 2010/06/19(土) 23:45:39.33
俺とN逃げろー
91: 2010/06/19(土) 23:46:36.56
包丁フラグww
92: 2010/06/19(土) 23:46:36.65
これはやべえ
93: 2010/06/19(土) 23:47:11.08
フラグ立てすぎww
94: 2010/06/19(土) 23:47:26.37 ID:hEvg6ntn0
まさか、そんな。
漫画やドラマじゃあるまいし。
そんな、ねぇ。

しばらくして出てきたEの手の上には、カステラがあった。
なんだろう。カステラの角に頭ぶつけて死ねとでも?

E「これ、親戚からもらったの。良かったらみんなで食べない?」
俺「いや、そんなお構いなくっ」
N「うん、私たち、ちょっと用事あるし。ねっ」
俺「ああ、そうそう。用事がね」
E「これからふたりで? 仲いいね」
にっこりとほほ笑むE。
E「でも、悪いものじゃないから。食べていってよ。ひとりじゃ食べきれない量でさー」
穏やかな笑顔のE。
E「それじゃあ、3人分に切り分けないとね!」

うわーい、包丁のお出ましだー。
95: 2010/06/19(土) 23:51:49.74 ID:hEvg6ntn0
俺「あwせdrftgyふじこlp;@」
(訳:もももももも、もちつけ!!)
N「あの、ほんと、大丈夫だから! 大丈夫だから、ねっ、Eちゃん!」
E「食べていってくれないんだ。冷たくなったね、Nちゃん」
N「そんなことないよ。でも、さっきちょっと喫茶店で軽食済ませちゃって」
E「Kくんと? 仲いいね。羨ましいな」
俺には包丁の刃先がキランと光るのが見えた。
俺「あ、俺が切ろうか。自炊してるから、包丁の扱いは慣れてるんだ」
E「ううん、私がやる」
そのやるってどっちの意味で?

そこでN、俺の手を取って、
N「ごめんEちゃん。ほんと、大丈夫だから! ちょっと用事あるからいくね! ごめん!」
そうしてふたりしてEの部屋を出た。
結局俺がしたことは事態を悪くしただけだったのではないか?
97: 2010/06/19(土) 23:53:55.32
どうしてここからスレタイのようになるのかわからない
99: 2010/06/19(土) 23:57:12.04
E怖ぇな

ヤンデレ百合とかマジキチ
100: 2010/06/19(土) 23:57:33.01 ID:hEvg6ntn0
俺「ごめん・・・」
N「そんな、Kが謝ることっ」
ふたりして駅前まで戻り、さっきとは違う喫茶店内で。
N「それに、ちょっと、嬉しかったよ」
俺「・・・何が」
N「うん、私のこと、庇おうとしてくれて」
・・・俺、そんなことしたっけ。終始チキンだったような。
N「本当にKが彼氏だったら頼もしいのにな」
俺「何言ってんだ」
それよりも問題はこれから先だ。
俺「どうする、これから。帰ったところで、Eがいるだろ」
N「そうだね・・・」
俺「やっぱりさ、一度警察に行った方がいいって。包丁取り出してたぞ。あれ、十分犯罪だろ」
N「でも、それはちょっと可愛そうな気が・・・」
俺「そんな思いやりでこっちに被害及んだら馬鹿みたいだろ」
N「うん・・・」
俺「俺も一緒についてくから、だから、行こう警察」
N「・・・ごめんね」
俺「いいって」

そして警察へ。
101: 2010/06/19(土) 23:58:51.05
後の勇者ロトである
102: 2010/06/19(土) 23:59:05.19
これ終わらねえだろ
104: 2010/06/20(日) 00:02:59.84 ID:JIC/7VWq0
その後のことを簡単に話すとこうなる

俺たち「へいポリスマン、ヘルプミー!」
俺たち「かくかくしかじか」
P「けしからん、もっとやれ」

で、一緒についてきてくれて色々揉めるも最終的にEは厳重注意。
Nは何かあったらすぐに警察に電話するように言われる。

その後は、不気味なくらいに静かな日々が続いた。
大学でもEはNにそれまではずっと一緒についてまわっていたのが、それ以降は挨拶を交わす程度のつきあいに。
毎晩のようにかけていた電話はすっかりかからなくなり、部屋に遊びに来ることもなくなった。

そういうことをNから電話で聞いて、俺も少しは胸をなでおろしたものだった。
俺のしたことも無駄ではなかっただと思うと、ほっとした。
そうして、俺の方も平穏な日々を過ごしていた。

Eが俺のアパートの前で立っているのを見るまでは。
105: 2010/06/20(日) 00:04:28.57
KOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!
106: 2010/06/20(日) 00:05:15.23
E期待裏切らないなw
108: 2010/06/20(日) 00:06:02.27
こうすけヤベーwww
109: 2010/06/20(日) 00:06:20.41 ID:JIC/7VWq0
あの忌まわしき夏の日から4か月ほど経っており、
季節はすっかり年末モードだった。

大学から自転車で帰ってきた俺の視線に入ってきたのがそれだった。
一度引き返して10分くらいあたりを回ってから戻ったけどまだいた。
当然と言えば当然か。

俺は観念して、自転車から降り、それを押しながらEに声をかける。
ジャンバーのポケットの中に入っていたペンを左手でぎゅっと握りしめながら。

俺「や。どうしたの」
E「あ、Kくん。奇遇だね」

んなわけあるか。
110: 2010/06/20(日) 00:07:02.15
>>E「あ、Kくん。奇遇だね」
wwwwwwww
111: 2010/06/20(日) 00:07:17.86
こうすけさされるパターンだよこれ
112: 2010/06/20(日) 00:07:41.00
こうすけ抹殺フラグw
117: 2010/06/20(日) 00:09:29.77 ID:JIC/7VWq0
とりあえずは相手に敵意を向けないことだ。
相手が敵意を持っているのなら、それを排除することだ。

俺「えーと、よくわかったね。俺の住んでるところ」
E「探したよ」
俺「え」
E「Kくんがどこの大学通ってるかは知ってたから、そう難しいことじゃなかった」
俺「そ、そういうもんなの?」
E「今は情報化社会だし。人の口には戸は立てられないともいうしね」
俺「そ、そう」

な、何言ってんだ?

俺「で、どうしたのかな」
E「うん、お礼に来たの」
123: 2010/06/20(日) 00:12:48.30
いいところで区切りやがって
焦らすんじゃねぇよ
こうちゃんww
125: 2010/06/20(日) 00:15:01.10 ID:JIC/7VWq0
俺「お礼・・・」
その単語を聞いて血のついたナイフが頭に浮かんだのは言うまでもない。
中に誰もいないじゃないとか言われたらどうしよう。
そんなことを思いながらEの言葉を待っていると、
E「あの夏の日ね。あのとき、KくんやNに叱咤されて、私、変わることが出来た」
叱咤した覚えはない。
E「私、あなたたちのおかげでようやく普通になれた気がするんだ」
そう言って、Eは俺に、驚くことに頭を下げた。
E「ごめん、迷惑かけて。あの時私、どうかしてた」
俺はその姿に戸惑わずにはいられない。
俺「えっ、いいよそんなっ。やめてくれっ」
E「本当に、ありがとう」
そうしてEは頭を上げる。
その表情は、実に清々しいものであった。
E「それだけ言いに来たの。ごめんね。時間取らせて¥。じゃあね」
そう言うと、背を向けて立ち去るE。
なんだったんだ・・・?
まあ、改心したのであればいいことだ。

部屋の前に、動物の死体が置いてあった。
127: 2010/06/20(日) 00:16:15.01
陰湿だなおいwww
128: 2010/06/20(日) 00:16:32.57
うわぁ…
130: 2010/06/20(日) 00:18:14.44
KOEEEEEEEEEEEE!
動物の死体っておまえ…orz
132: 2010/06/20(日) 00:19:24.01 ID:JIC/7VWq0
わからないさ。
これがEがしたことかなんて、わからない。
ただ、彼女がした可能性は99%だろ。どう考えても。
残りの1%はこの動物がたまたま俺の部屋の前でのたれ死んだ説。

俺は土を掘って動物を埋葬してやった後、
部屋のベッドに横になり、携帯電話を手に取った。

ほとんど無意識に、Nに電話してみた。
繋がらなかったらそれまでだったが、3、4コールで相手が出てくれた。
N『K? 久しぶりっ、どうしたの?』
俺「その後どうかと思ってさ・・・」
N『あ、心配してくれてるんだ』
なんだか嬉しそうなN。
N『大丈夫だよ、あれからは本当に、何にもないの。怖いくらいw』
俺「そっか・・・。じゃ、よかった・・・」

標的が変わったのか・・・。
133: 2010/06/20(日) 00:19:45.77
うわああああ
134: 2010/06/20(日) 00:21:06.99
oh...
135: 2010/06/20(日) 00:22:07.74
オランダ戦よりwktk
136: 2010/06/20(日) 00:22:10.80 ID:JIC/7VWq0
N『・・・どうしたの。なんか、元気ない?』
俺「わかる?」
N『わかるよ』
俺「あのさ・・・会えないかな」
N『えっ?』
俺「いつでもいいんだけど」
N『うん、いいけど・・・どうしたの?』
俺「ちょっと、ね」
N『・・・わかった。じゃあ、次の土曜は大丈夫?』

そうして土曜日にNと会った。
白いジャンバーを着てるのになぜか下は黒タイツを履いているとはいえミニスカートだった。
暑いのか寒いのかはっきりしてくれ。
140: 2010/06/20(日) 00:27:55.71 ID:JIC/7VWq0
話すべきかどうか迷った。
それこそ、前の彼女と一緒だ。
ここで話してしまったら、また彼女が巻き込まれてしまうのではないか?
でも、自分は弱い人間だった。
誰かに話して少しでも楽になってしまいたかった。
だから、Nに話した。先日のことを。

それを聞いてNは、「酷い・・・」と顔をしかめた。
N「おかしいよ。どうしてKがそんな・・・」
俺「どうしてだろうな」
N「やっぱり、私が悪いんだ。私が相談しなかったら・・・」
俺「馬鹿。俺はNから相談を受けたことを後悔してなんかいない」
というよりも、むしろ。
俺「俺を、相談相手に選んでくれて嬉しかった」
N「・・・Kは、さ」
俺「ん?」
N「このこと、誰かに相談したりした?」
俺「いや、Nだけだよ」
N「・・・そっか。選んでくれたんだ、私を」

多分こんな感じの会話だった気がする。
それがきっかけだった。
俺とNが交際を始めるきっかけだった。

もちろん、それだけでは終わらなかった。
143: 2010/06/20(日) 00:31:14.48 ID:JIC/7VWq0
付き合ってくれてる人ありがとう、こんな時間まで。


年も明けて、その年の春に俺は2回生になった。
結局Eからの嫌がらせはあれ以来音沙汰なしだ。
あの一回でEからしたら復讐として満足だったのかもしれない。
Nの方もEから何かされているということはないらしい。
春にはあのアパートをEは引っ越したそうだ。
俺とNの交際も順調に発展していたし、すべてがうまくいっているように見えた。

そう見えていただけだった。

あの女が、そう簡単な女であるはずもなかったのに。
俺はすっかり油断していた。
144: 2010/06/20(日) 00:31:24.81
これでスレタイに繋がるとは思いたくないな
N可愛すぎだろ
145: 2010/06/20(日) 00:32:27.07
wktkがとまらない…
146: 2010/06/20(日) 00:33:42.45
寝れねぇwww
149: 2010/06/20(日) 00:34:55.56 ID:JIC/7VWq0
出会いは突然だった。
俺がバイトしているスーパーのレジに、その女は現れた。
こっちからしたら唐突に。相手からしたら計算通りなんだろう。よく知らん。
E「お久しぶり」
俺「・・・ああ。久しぶり」
簡単に挨拶を済ませて、俺は商品をバーコードで読み取っていく。
E「奇遇ね」
俺「んなわけあるか。どこに住んでたらこのアパートに偶然来る」
E「だって、実際に近いもの」
俺「え」
E「同じアパートに住む者同士、これからもよろしくね」
150: 2010/06/20(日) 00:36:08.92
また真上か?
152: 2010/06/20(日) 00:36:50.69
マジか....
153: 2010/06/20(日) 00:37:04.04
Eこえ~
154: 2010/06/20(日) 00:37:22.69
こわい
これはこわい
世界仰天ニュースになってもおかしくないレベル
155: 2010/06/20(日) 00:38:17.37 ID:JIC/7VWq0
隣には、ずっと人が住んでいなかった。
大学から自転車で15分ほどのアパート。
駅まで自転車で10分ほどとそう悪くない物件だった。

俺が住んでいるのは最上階の角部屋。
その隣に人が住んでいる気配はなく、それは俺が住み始めてからずっとそうだった。

言われれば思い当たることがあった。
最近、隣で物音がしたような気がすると。
ああ、ようやく部屋が埋まったのかなとその時は考えた。
こういう場合、挨拶に行った方がいいのか、挨拶を待つべきなのか。
そんな呑気なことを考えていたものだ。

よりによって、隣はないだろう・・・?
157: 2010/06/20(日) 00:38:38.68
ストーカーこわいお(;ω;)
159: 2010/06/20(日) 00:41:02.27
どんだけ粘着質だよE
怖すぎ
160: 2010/06/20(日) 00:42:27.05 ID:JIC/7VWq0
通っている大学が違えばその距離も違う。
したがって朝出る時間だって、夜帰る時間だって違う。

その証拠に、朝にEと遭遇することはまずなかった。
ごく稀にゴミ出しをする際遭遇することはあったが、そんなの微々たるものだ。

問題は夜である。
階段を上って最上階に着くと、そこには大抵あの女がいた。
いた、というよりはすれ違う。
俺「こんな時間にどこに?」
E「ちょっとコンビニに」
おそらく階段を上がる音を聞いてあいつは部屋から出るのだ。
そして俺とすれ違う。
何のためにそんなことするかなんてわからない。
ただ、俺の精神状態は日に日に悪くなっていった。
ああ、きっとそれが狙いなんだろう。
161: 2010/06/20(日) 00:43:24.22
E怖すぎワロエナイ・・・・
162: 2010/06/20(日) 00:46:22.31 ID:JIC/7VWq0
俺が引越しをすればよかったのだろうか。
だが、なんで俺が引越しをしなければならない?
悪いのはあいつだ。俺に落ち度はない。
あったとしても、ここまでされるほどの何かをした覚えはない。
厄介なのはその行為というのが「目に見えて悪質」というほどではないということ。
別に危害を加えられるわけではない。
ただ、定期的にすれ違うだけ。
罵詈雑言を浴びせられるということでもない。
警察もまともに対応してくれはしなかった。
それどころか「考えすぎだ」とまで言われかねない勢いだった。
まるで俺が悪いかのように。俺が精神失調であるかのような扱いを受けた。

俺はこの部屋を気にいっている。
この場所でこれ以上の物件はそうそうあるものじゃない。
誰が出ていくものか。誰が負けるものか。
そう自分の中で決意を固めた。
俺は絶対あの女に負けない、と。
165: 2010/06/20(日) 00:50:59.15 ID:JIC/7VWq0
俺の部屋の隣にEが引っ越してきた。
それを聞いてNは「信じられない・・・」と苦痛に顔をゆがめた。
N「なんなのあの子・・・。それでどうして毎日大学に来れるんだろ・・・」
俺「女が男のストーカーをするというのも珍しいよな」
N「・・・しばらくさ、ウチに泊まりなよ」
N「そうすれば、あの子だって、諦めるかもしれない」
俺「諦めると思うか・・・?」
N「・・・・・・」
俺「ここで変なアクションしたら・・・余計事態が悪くなる気がする・・・」
N「・・・どうしてKが苦しまないといけないの・・・」
俺「まあ、ここまで来たら辛抱勝負だな――」
N「・・・ない」
俺「えっ?」
N「・・・こんなにKを苦しませて・・・許せない」
166: 2010/06/20(日) 00:51:35.81
VIPのスレでここまで恐怖を感じたのは初めてだ…
168: 2010/06/20(日) 00:52:47.08
>>1
Eはかわいいのか?
174: 2010/06/20(日) 00:54:28.47 ID:JIC/7VWq0
>>168
まあ普通かな。性格はアレでも顔は決してブスではない
Nは超可愛いけどな。言わせんな恥ずかしい
169: 2010/06/20(日) 00:53:06.93
N、覚醒か?
171: 2010/06/20(日) 00:53:28.08 ID:JIC/7VWq0
余計なことはするなと言った。
Nは何もしなくていいと言った。
俺は後悔した。Nにその話をしてしまったことに。
いったい何が悪かったのか。
いつ、どこで、何をどうしたらよかったのか。
それを避けることができたのか。

アパートの前にパトカーが止まってるのを見て、俺は「まさか」と倒れそうになった。
175: 2010/06/20(日) 00:55:03.93
>>171
!!!?
179: 2010/06/20(日) 00:57:39.81
俺を寝させないとはやるじゃないか…
180: 2010/06/20(日) 00:57:41.47 ID:JIC/7VWq0
上から聞こえる大きな声や、物音に下の階の住民が警察に通報したそうだ。
Eの顔には痣が出来ていた。服が皺だらけでよれよれになっていた。
Nは額を切り、顔を赤く染めていた。

何を話し、中でどうしていたのか詳しくは知らない。
ただ、それで、俺の中で何かが壊れる音がした。

もう、誰とも関わるのはやめようと。
183: 2010/06/20(日) 01:01:18.37 ID:JIC/7VWq0
別にどちらがどちらを訴えるわけでもない。
ふたりともあまり事を大袈裟にしない、という方向で意見は一致した。

だから、それほどの騒ぎにならずに済んだ。

額に包帯を巻いて、
N「ちょっとカっとなっちゃって・・・ごめんね・・・」
と弱弱しく俺にほほ笑んだ。
その姿が直視できなかった。見てられなかった。
俺のせいだ。俺がもっとどうにかしていれば彼女は傷つかなかったと思う。
こんなことしなかったと思う。

Eはその事件の後も引っ越すということはしなかったが、
代わりに顔を合わすこともなくなった。
ただ、そんなこと、今更どうでもいい。

最初から関わらなければよかった。
184: 2010/06/20(日) 01:04:01.93 ID:JIC/7VWq0
以前とは接する距離が変わってしまったように思う。
俺はどこか彼女に余所余所しくなった。
もちろん、自分では普段通り接しているつもりだった。
けど、彼女はわかってしまうのだろう。そんな俺の些細な心の揺れも。

だから、「もう、無理かな。私たち」と言われた時も、
それほど驚きはしなかった。

彼女は悪くないし、きっと、俺だって悪くない。
そう思いたい。

186: 2010/06/20(日) 01:04:32.29
ちょっとE殴ってくるわ
191: 2010/06/20(日) 01:07:30.05
んで別れて、オランダ戦が観られなかったってこと?
192: 2010/06/20(日) 01:09:03.79 ID:JIC/7VWq0
小学校の頃、サッカークラブに入っていた。
放課後や土曜日に、上級生や下級生と共にサッカーをして、
休日には試合をしたりなんかもした。

そういえば、Nはいつもそこにいた。
そのサッカークラブは男女共に選手として出ることが出来た。
だから、男子だけでなく女子も、結構入っていた。

4年からは塾に通う必要があったのでやめてしまったけれど、
彼女も4年で辞めたと聞いたのはわりと最近のことだった。

「好きな人が辞めたから辞めた」

彼女はそう言って、恥ずかしそうに笑った。

そんなことを急に思いだした。
さっきメールをしててレスが遅れたと書いたけど、
それは、Nからのメールだった。

ただ一言。「負けちゃったね」と。それだけだった。

彼女はどこでサッカーを見たのだろう。自分の部屋だろうか。

まあ、今となってはどこでもいいのだけれど。
ただ、彼女のこれからの人生に幸ありますように、
ということを元彼として身勝手ながら願う。


こんな時間まで付き合ってくれた人、ありがとう
おかげで少しふっきれたよ!
193: 2010/06/20(日) 01:11:00.09
かっこいいじゃねーかこうすけ
194: 2010/06/20(日) 01:11:04.15
イチャイチャしてる部分が無いじゃん
198: 2010/06/20(日) 01:11:46.22 ID:JIC/7VWq0
こうすけはやめてw

>>194
それは・・・悲しくなるだろ・・・(主に俺が)
201: 2010/06/20(日) 01:12:21.08
おい、お前はそれでいいのか?
というより、俺が良くねぇ… 勝手にふっきれんなよ馬鹿野郎。
202: 2010/06/20(日) 01:13:01.31
あきらめんなこうすけ!
204: 2010/06/20(日) 01:13:16.81
Nちゃんが責任感じちゃうような別れ方するなよ・・・




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