bandicam 2018-09-03 17-22-03-957


20xx/ミステリー master

「見えない女の子」

よく考えたらちょっと怖い話だなと思った事。

私は十五年くらい前、両親の離婚のゴタゴタで田舎の祖母の家に預けられていた。


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20xx/ミステリー master

そこにはおかっぱ頭で綺麗な着物を着た可愛い女の子がいて、いつも一緒に遊んでいた。

ある日、女の子が道の真ん中に立っていて、車が凄い勢いでその子に突っ込もうとしていた。

あぶない、と思うより先に飛び出し、女の子を突き飛ばし、私が車にひかれてしまった。ひき逃げで、犯人は見付からなかった。

なぜこんな事になったのかを聞かれたから、いつも一緒に遊んでいた女の子を助けようとしたと素直に話したら、そんな子は存在しないらしかった。

私はいつも、一人で遊んでいたそうだ。

それよりも、事故の後遺症で私は左腕が肩から上がらなくなってしまった。けれど、なぜか不便は感じなかった。

それというのも、例えば髪を洗う時には、自分のものではない手がもう片方の手と一緒に髪を洗ってくれたし、それに日常生活でそんなに腕を上げる事もなかったから。

ただ、あれ以来女の子と直接会う事はなくなった。

それを不思議と思わず、小学校高学年くらいになった頃、家が火事になった。

祖母に連れられて外に出たけど、家の中に、まだ女の子がいた。助けようと思ったけど、祖母も近所の人も放してくれない。

私は必死で、名前も知らない女の子を助けようとしていた。もちろん、誰にもその子は見えていなかった。

最後に、女の子が見えなくなる時に、口が動いていた。多分、ばいばい、だったと思う。

女の子の口が開いたのをその時に初めて見た気がした。

次の日から、なぜか腕が上がるようになっていた。今も五体満足だ。

女の子の名前も正体も声も未だに知らないけれど、家庭内のストレスで見た幻覚ではないと思う。
20xx/ミステリー master

「正体不明の女」
自分が勤めている会社の事業所は結構な田舎にあって、自分はそこから徒歩15分ほどの独身寮に住んでる。

先週、同じ寮に住む35歳の先輩(Aさんとする)が亡くなって、葬式があったんだが、Aさんと同期の先輩(Bさんとする)から聞いた、その死に関する話が自分的に洒落にならなかった。

そもそも、死に方が普通じゃないんだ。

事業所から寮へは、事業所の裏門を出て住宅街を抜け、県道に出て少し歩いてからまた細い道に入るというルートなんだが、その県道に直交して小川が流れていて、帰宅途中で橋を渡ることになる。


Aさんは、その橋の下の浅い川に転落して死んでいたということだ。橋と言ってもちっぽけな橋で、歩道の欄干から川面まで、せいぜい3~4メートル程度。

足から飛び降りればケガすらしない高さだが、Aさんは頭から転落し、川底に頭を強く打って死亡したらしい。

現場には争った後もなく、自殺だとしてもそんな場所を選んで自殺するとは考えにくい。また、遺書などもなかったらしい。

警察としても事件性があるという判断はしなかったようだが、どうにもおかしいと思っていた。

住んでいる町から30キロほど離れたAさんの実家で行われた葬式はつらいものだった。

35歳の一人息子を亡くしたご両親の様子はもう、見ていられないものだった。

また、車に乗せてくれたBさんも、Aさんとはとても親しかったそうで、本当に悲しんでいた。

自分は正直、Aさんとは個人的なつきあいはほとんどなかったのだが、ご両親やBさんを見ていると胸が詰まってつらかった。

そして、葬式の帰りのこと。Bさんはなんだか精神的に参っているようで、自分が運転を代わろうかとも思ったんだが、「大丈夫だ」とのことで、行きと同じく運転してもらっていた。

しかし、途中、Bさんは不意に車を路肩に停めて、嗚咽し始めた。

「Aは消されたんだ」

えっ?と言葉に詰まっていると、Bさんはぽつりぽつりと話し始めた。

事の起こりはAさんの死から2週間ほどさかのぼる。

その日、AさんはBさんや他の仲の良い同僚と、事業所の正門前にある飲み屋で11時過ぎまで楽しく飲んでいたらしい。

おひらきになって、飲んでいたメンツはタクシーやら代行やらで帰宅し、Aさんは徒歩で事業所を通り抜け、裏門を出て事業所裏の住宅地ににさしかかった。

田舎なので街灯があまりない暗い道を歩いているとき、ふとAさんは違和感を感じてある家の塀を見た。

塀の上に顔だけ出してAさんを見ている人間がいた。

思わず立ち止まってしげしげと眺めると、それは40ぐらいの女だったが、その表情が異常だった。ニヤニヤといやらしい笑いを浮かべてAさんを見ていたらしい。

Aさんは「なんだこいつ?」と思ったが、その家に住む精神を病んだ女なのだろうと判断して、興味を持たれても困るので目を合わせないようにして、その塀の脇を抜けて行った。

塀から数メートル離れてから振り返ると、女はやはりAさんに向けてニヤニヤ笑いを浮かべ続けていたそうだ。

Aさんはせっかくの楽しい気分も台無しになって胸クソの悪い思いで帰宅した。

週明けにAさんから話を聞いたBさんは、関わり合いにならないように気をつけろよと助言して、その話はそれっきりになったはずだった。

しかし、四日後、Bさんは切迫した顔つきのAさんから、帰社後に例の飲み屋で話を聞いてくれと持ちかけられた。

何か尋常じゃない雰囲気を感じたAさんは、その日に済ませたかった仕事を翌日に回して早めに帰社し、飲み屋へ向かった。

「何があったんだ?」

「あの女がまたいた!ニヤニヤと俺を見てやがった。」

「どこで?」

「東京だ。山手線に乗っていたら、反対側のホームの人混みの中で、ゴミ箱の向こうから顔だけ出して、また笑ってやがったんだ。」

話によると、日帰り出張の帰りの電車の中でそれを見たらしい。電車はもう動き始めていたため、どうすることもできなかったとのことだ。

Bさんは、ここにいたって、Aさんが何か精神を病んでいる可能性を疑ったらしい。

その精神異常者の女がAさんに執着したとしても、部外者にAさんの出張日程や出張先など分かるわけもなく、尾行していたとしても、Aさんがいつごろそこを通るか、どの車両に乗っているかなどを考えて先回りするなど不可能なはずだ。

その女はAさんの幻想なんじゃないのか。

「お前、何か悩んでいるんじゃないのか?」

しかし、Bさんがそう聞くと、Aさんはその女のこと以外に悩みなどないと言う。実際、Aさんは仕事も充実し、プライベートでもとても楽しそうにしていたそうだ。

Bさんは、訳が分からないながらも、とにかくそいつを見つけても危ないから近寄るな、としか言えなかったという。

しかし、さらにその数日後、Bさんもそれを見てしまうことになる。

その日、Aさんと一緒に事業所の正門の近くにある中華料理屋に昼食をとりに向かっていたときのこと。突然Aさんが立ち止まり、無言で前方を指さした。

Bさんがそちらを見ると、いた。

数十メートル向こうの家の塀の上に、こちらをニヤニヤと見ている女の顔。

無性に人をいらつかせるその笑顔を見ながらBさんは数秒間固まっていたが、急に怒りがこみ上げて、Bさんはそいつを問い詰めてやろうと走り出した。

しかし、女はすぐに顔を引っ込めてしまい、その敷地に無断侵入して裏まで探したが、もうどこにも姿は見えなかった。

女が実在することが分かって、Bさんも対処を考えたが、ストーカーとして警察に通報しようにも、何も立証するものがない。

どうしたものかと数日考えていたところ、夜自宅にいるときに、突然Aさんから電話がかかってきた。

「助けてくれ!あいつは人間じゃない!」

「どうした!?何があった?」

「あいつが俺の部屋に来たんだ!」

「マジか!?今どうしてるんだ?」

「外に出た。お前の家に泊めてくれ!」

「分かった、ローソンのとこで待ってろ。」

Bさんは奥さんにそのことを伝えてから、ケータイでAさんと話し続けながら車に乗り、県道沿いのローソンに向かって車を走らせた。

道中、何があったかについてAさんから聞いた話は次の通りだった。

Aさんが帰宅して風呂に入り、Tシャツに半パンで部屋に戻り、ベッドに腰掛けてメールを見ようとケータイを手にしたとき、それが目に入った。

ジャケットやシャツなどを掛けているハンガー(平行な棒に洋服をかけるようなもの)の、服と服の間から、再びニヤニヤ顔だけを出していたそうだ。

しかし、並んだ洋服の下に見えるはずのそいつの下半身が見えない。それにビビリながらも、怒りの方がまさって、Aさんは「てめえ!」と叫びながら、脇の洋服をどけた。

そこには顔しかなかった。ニヤニヤと笑う女の顔だけが、空中に浮いていた。

転がり出るように部屋を出て、手に持っていたケータイでとにかくBさんに電話をかけたのだという。

そして、そこまで話したところでAさんは突然黙った。

「…おい、どうした?」

Bさんが聞いたとき、

「うおおぉぉぉぉぉっ!」

という叫び声と激しい衝撃音を最後に、Aさんは何も言わなくなった。

激しい胸騒ぎを憶えつつ、Bさんは車を飛ばしてコンビニに着いたが、Aさんの姿はそこにはなかった。

車においてあった懐中電灯を手に、走り回って周辺を探したところ、例の橋の歩道に落ちているケータイを発見し、まさかと思いながらその下の川面に懐中電灯の光をあてたところ、倒れているAさんを見つけたという。

駆けつけた警官にも、その後の事情聴取や現場検証でも、Bさんは何度もその一部始終を話したが、取り合ってはもらえなかったそうだ。(むしろ疑われたようだと言っていた。)

その女の正体も全く分からないし、なぜAさんがそんな目に遭ったかも全く分からない。

その女を見てしまったBさんも同じ目に遭わないかが心配でならないが、今のところ大丈夫のようだ。

それにもまして怖いのは、自分の住んでいるこの建物にそいつが来たらしいという話だったりする。

今のところ何も見てはいないが。
20xx/ミステリー master

「アルバイト」
私は2年前まで「呪詛(じゅそ)代行」のアルバイトをしていました。

所属していたのは、心霊DVDなどを作ったりしているプロダクションで、業界でもそれほどうさん臭くはないところです。

他にもお守りや、占いグッズの通販もしています。有名どころで、もちろん今もあります。

私が担当していたのは、ブードゥ系の呪いで、依頼者から呪う相手の爪や髪の毛を送ってもらい、ブードゥの泥人形に入れて呪文を唱えながら針で刺す、というものです。


これはその過程をきちんと写真に撮り、依頼者に送ります。

料金は3段階あって、それなりに高額ですが、3ヶ月たって効果がなかった場合はきちんと返金します。…返金率は7割くらいでしょうか。

で、このバイトを始めてふた月ほどは何もなかったのですが、み月目頃から全身にひどい発疹が出るようになりました。

発疹は病院で診断を受けましたが、内臓からきているものだといわれました。

それからは私の身の回りで奇妙なことが続きました。まず、飼い猫が私をさけるようになったのですが、これはまあ元々可愛がってはいませんでした。

ある日突然、熱帯魚の水槽がにごって全滅する。庭の一本の木が立ち枯れる。周囲にGやハエなどの虫が増える…

一度などは開いた本の間に大きなムカデが挟まっていたこともありました。

まあしかし、家は郊外にあり、偶然が続いてるだけかもしれないとも思っていました。

ところが、しばらくして父の様子がおかしくなりました。

父はまだ五十代で、固いところに勤めているサラリーマンなのですが、夜中の3時過ぎに、パジャマのまま家の外に出て行くようになりました。

そして1時間ほどして帰ってくると、泥まみれで爪の間などにびっしりと土が入り込んでいるのです。

しかも、、大きな音を立てて出て行くのに、朝に聞いてみると、本人はどこへも行っていない、と言うのです。

さらに、同居していた姉の3歳の女の子が、寝ている間にお腹を自分でかきむしり、しまいにはお腹が血だらけになって受診するということが起きました。

もちろんこれらはすべて偶然でかたずけられることでしょうが、その頃から私は毎晩同じ夢を見るようになりました。

それは…自分は部屋のベッドに寝ていて、その周りをぐるっと(ここが少し現実とは違って、ベッドは壁にくっついてる)7人の人が取り囲んでいるのです。

まったく見たことのない人たちなのですが、みな和服の寝巻きのようなものを着て、私を見下ろし、何も言わずに首を振ったりしています。この夢は2週間ほど続けて見ました。

これらの異変に心当たりがあるかといえば、…私がやっている呪い代行のアルバイトしかありません。

友達にこの話をしたら、知り合いに占いをやっているという人がいて、能力が高い?から見てもらったら、と言われ、ビルの一室で会いました。

そしたらやはり、呪詛のためにどんどん悪い気が集まってきていて、特にブードゥ系は、自分よりも、自分の大切にしているものに災いが降りかかるのだそうです。

私を夢の中で見下ろしている7人は「みさき」といって、私を守っている7人の先祖ではないか、とのことでした。

私は1週間後にバイトを辞めました。すると嘘のように、おかしな出来事はおさまり、発疹はその後2ヶ月くらいで治りました。

…その後、お盆になり、家族で近くにある菩提寺に墓参りにいきました。

すると、奥まったところにある墓の周囲が、納骨する空間(何というか知らない)が見えるほど周囲の土が掘り返されていました。
20xx/ミステリー master

「引っ越し」
彼女との同棲を始めることにしたので、不動産屋に紹介してもらい、千葉県船橋市にある木造2階建てのアパートの1階部分の端っこの部屋に入居することを決めた時の話です。

築15年の家だったのでそれほど状態は良くなかったものの、付近の相場よりも家賃が1万円近く安かったし、JRの駅から歩いて15分程度の場所ということもあり、一目見て気に入って、特に説明も聞かずに契約してしまったんです。

ところが住み始めて2~3日たったある晩に、隣の部屋の住人がとてもうるさいことに気がつきました。


深夜1時頃になると突然複数の人間のボソボソとした話し声が始まって、深夜3時頃までずっと続くんです。

最初はあまり気にならなかったんだけど、時々ドカッという大きな音がするので、それがきっかけで目が覚めて、その後は話し声が気になって気になって。

話し声の感じからすると3~4人くらいはいるようなんだけど、声は聞こえるのに言葉はまったく理解できないんです。

それで外国人かなぁと漠然と思い始めていたわけ。

男性の声の他に、時々女性の声も混じっているんだけど、すごく陰鬱な雰囲気のボソボソした声で。

こんな時間に女性まで混じって何の話をしているんだろう、という好奇心を掻き立てられるんです。

ただ、不思議なことに必ず深夜1時頃から話し声が始まるのに、入り口のドアを開けたり、鍵を開け閉めしたり、シャワーの音や、室内の引き戸をずらす音がまったく聞こえず、時間になると唐突に話し声が始まり、3時頃に唐突に静かになるんです。

これ以外の時間帯は生活感がまったく感じられないので、

「こいつら、いったいどこから沸いて出てくるんだろうね?」

と彼女と冗談で話したこともありました。

そんな生活が1ヶ月くらい続いていたんだけど、さすがに寝不足になってきてイライラし始めたので、不動産屋に注意してもらうことにしたんです。

翌朝、早速職場から不動産屋へ電話を掛けると、部屋を案内してくれた女性社長が出ました。

この女性社長は声がアニメ声というか、ちょっと特徴のある声なので、一度聞いたら聞き間違えようのない印象的な声なんです。

それで『あぁ、社長が出たんだな』とすぐにわかったんですね。

早速、深夜に大勢で話すのを止めて欲しいという件と、ドカッという物音を立てるのを止めて欲しいという話を伝えたのですが、

「あぁ、そ、そうでしたか…。やっぱり気になりましたか…。」

というような、どうにも歯切れの悪い返事が返ってくるのです。

『やっぱりってどういうことだよ』と思いつつ、少し不愉快になりながらも、とりあえず伝えたいことだけはきちんと伝えておくかと思い直しました。

それで

「たぶん外国人の方だと思うんだけど、夜間はうるさくしないように伝えてもらえますか?」

と話すと、取って付けた様に

「そ、そうなんですよ。なんだか外国からの留学生ということなんですけどね。どうも日本のマナーとかが、まだわかっていないようで…。」

という返事をもらい、続けて

「きちんと伝えておきますので…」

ということだったので、納得して電話を切ったんです。

その後、1週間程度は深夜になっても話し声が聞こえず、奇妙な物音もしなくなったので平和になったなぁと喜んでいた。

だけど、2週間目に入った頃から再び話し声が始まって、やはりドカッという物音で目が覚めたりするようになったんです。

それでも1ヶ月くらいはがまんしていたんだけど、気にしないようにすればするほど気になってしまうんですよね。

さらに良く聞いてみると話し声の人数が以前よりも増えているようなので、ひょっとしたら不法滞在の外国人が隣の部屋に集まっているのかなと思ったわけです。

そこで翌日の朝、職場からまた電話をかけたんです。例の女性社長が対応に出てくれたんだけど、

「あぁ、またダメでしたか…。それではこの後もう一度話をしてみますので…。」

ということだったので、

「なんだか以前よりも人数が増えてるようなんだけど、ひょっとして不法滞在の外国人が集まってるんじゃないですか?」

と伝えて、調べてもらうように話してから電話を切ったんです。

この日はたまたま彼女が体調不良で仕事を休み、アパートで寝込んでいたんだけど、午後3時頃になって唐突に隣の部屋の鍵をガチャっと開ける音がした後、例の女性社長の声、それから少し小さめの声だったものの、かろうじて男性とわかる声が聞こえたらしいんです。

何せ木造建築の家なので声や物音がある程度筒抜けになるんですよね。

彼女も最初から耳を澄ませていたわけではないようなんだけど、インターフォンを押したり、ノックする音がまったく聞こえず、いきなり外から女性社長をふくめた二人の人間が隣の部屋へ入って来たようなので、「あれ?」と気になったため、壁に耳を付けてその後の会話をついつい、盗み聞きをしてしまったとのことでした。

社長:先日やっていただいた方法では、どうも1週間しか持たなかったようです。

男性:う~ん、困ったな。これほどしぶとく出てこられてしまうとね…。

社長:隣の方も不審に思われてるようなので、なんとかなりませんかね。

男性:でもこれ以上貼ってもあまり効果がねぇ。

社長:これって隣の住人とかに影響が出ないんですかね?以前よりも増えてるみたいなんですが。

男性:たぶん大丈夫だと思いますよ。こちら側にはガッチリ貼ってありますから。だけど完璧かどうかと言われるとね…。何せ相手が相手だからね…。

そこまで聞いて「効果?」「貼る?」という会話や、「相手が相手」というにフレーズに嫌な予感がしたそうですが、この後、読経が始まってしまって確信したそうです。

隣の部屋はヤバイということに…。

彼女から即効で電話がかかってきて、いきなり「荷物をまとめているから」と切羽詰った声で伝えられました。

あまりにおかしな雰囲気だったものの理由を話してくれないので、心配になり会社を早退して帰宅。

事情を聞いて死ぬほど恐ろしくなり、とりあえず一旦双方の自宅に重要な荷物を運んでから、その日の夜はそれぞれの実家に退避。

引越し屋に依頼して、翌日完全に引っ越しましたよ。

結局なんだったのかよくわからなかったんだけど、隣の部屋のどこかから、何か「この世の者ならざる者」が深夜になると溢れ出てきている場所だったようです。
20xx/ミステリー master

「夢と現実」

自殺した知り合いがよく分からない形で夢に出て、現実とリンクしてきた。自分でもどことどこがつながっているのかよく分からない、そんな話。

自殺したのは小中の頃の知り合いで、Nという男。

自分はその頃の彼しか知らない。目は半開きで口の締まりが悪く、ぼっーとしているように見えるNの顔は、話し方もたどたどしいのでちょっと変わった子だと思われていた。

性格は素直で悪い奴じゃなかったので、いじめられはしなかったが、周囲からは少し浮いていた。


彼と自分とは大勢の仲間内で遊ぶ時に会うこともある、そのくらいの関係だった。

ただ小学生の頃、一度だけ友達と一緒に彼の家に遊びに行ったことがあった。彼の部屋に東南アジアっぽい民芸品があるのが印象的だった。

月日が流れ、大学生の頃、夢を見た。

キタノブルーのような全体に青のトーンがかった世界で、広い畳の部屋に自分とNがいた。自分とNは座布団の上で正座してお互いに向かい合っていた。

後ろではためいているすだれと、遠くに見える青い山々、そんな景色と目の前の中学生のままのNの顔を見て、自分はNが死んだと勝手に信じた。

「なんで死んだ?なんで俺に会いに来た?」

黙って見つめ合うのが嫌で質問したが、Nは何も言わなかった。何も言わないからこちらも質問をやめ、Nと見つめ合っている内に目が覚めた。

その夢から一週間ほどたった頃、学童保育の先生から電話がかかってきて、Nが自宅近所のビルの屋上から飛び降りて亡くなったことを知らされた。

大学入学後すぐ中退して引きこもっていたことも。

自分の夢はそういうことがたまにあるので、特に驚きもなく、中学卒業から会ってなかったので現実味もわかなかった。葬式は家族葬で終えていて、家にお悔みにも行かなかった。

何日かたってまた夢を見た。自分は知らない家で知らない女と寝ていた。お互いネ果で事後だった。

眠れないので身体を起こすと、ベッドの真正面に階段があり、4、5階分あるくらいずっと上まで伸びていた。

目で階段をたどると、一番上にNが立っていた。身体は闇に隠れているのに顔だけが光っていた。

いつものように何を考えているのか分からない顔、その顔のままプールに飛び込むように脇の闇へ飛び込んでいった。

下は暗くて何も見えず、あっと思った後すぐに「どふっ」といやらしい音が聞こえた。

ああ、こうやってNは死んだのかな、ふと思い階段に目線を戻すと、またNがこちらを見下ろしていた。

Nはまた飛び降りた。どふっ。階段、飛び降りる、どふっ。何回も繰り返した。隣の女は眠っていて起きない。

勝手にやってろ、と自分は思った。何もかもめんどくさくなって夢の中で寝ようとした。意識が遠くなる間にもNが地面にたたきつけられる音が一定間隔で響いていた。

この夢を続けて何回か見た。夢を見るたびに女が途中で目を覚ましていき、最後はなぜかNではなく、自分の方を目を見開いて凝視していたのが薄気味悪かった。

夢は自分の精神的な問題だと思い、気まぐれにNの話を書くことにした。なんてことない話をワードにつらつら書き始めた。

男女が、ホテルの一室で自殺した幽霊に会う。幽霊を見たあと、男は首を絞めて女を殺そうとする。動かなくなったところで、幽霊がまた飛び降りると、殺 したはずの女がなぜか生きている。

幽霊はいつまでも飛び降り続け、男は女の首を絞め続ける。。。

どうしようもない脈絡のない話、ただ、それを書いてからNはぱったりと夢にでなくなった。

1年ほどたった頃、サークルの友人つながりで知り合った女子と仲良くなり、ある日ノートの貸し借りの話で、彼女の下宿先に行くことになり、お互い雰囲気に流されて寝た。

その日は彼女の家に泊まり、また夢を見た。

自分と彼女でNの家の前にいた。インターホンを鳴らしても誰も出ないので扉を開け、突き当り右のNの部屋に入った。

子供の頃、入った時の部屋のままだった。民芸品の変な人形や壁掛けもある。そこで彼女とオセロをして遊んだ。

遊んでいる内にこれは夢だと気づいた。Nがもう亡くなっていることにも。

Nはどこに行ったんだろう?

ちらちら部屋の周りを見ていると、もうすぐ来るんじゃないの、と気のない返事で彼女が言った。

自分はNと一緒に遊びたかった。飛び降りだけ見せられて別れるのがなんとなく嫌だったから。でもNは結局現れずに目が覚めた。

自分が目を覚ますと、彼女はすでに起きていて、涙目でおびえていた。怖い夢を見たのかな、と思って聞いてみると実際そうだった。

内容を言いたがらない彼女から、問い詰めるみたいに聞き出した。

彼女は知らないマンションに自分と二人で行き、子供部屋で首を絞められて殺されそうになる夢だと言った。

誰が首を絞めたのか、聞くと、彼女は自分を指差した。自分が物凄く怖い顔だった、夢なのに今とても怖い、と言って謝られた。

そして、首を絞められている途中、助けを求めてベランダに顔を向けると、ぼっーとした顔の知らない男の子が立っていたと言った。そこで目が覚めたと。

もちろん彼女とNには何の接点もなかった。その後、彼女とはなんとなく気まずくなりまた仲間内で遊ぶだけの関係に戻った。

自分が書いた変な小話は削除した。それからNは夢に出て来てない。




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ライター及び編集:mana

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参考:https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1234576894/