2: 20xx/ミステリー体験-
こんにちは管理人です。
みなさんは妖怪に出会ったことはありますか?
妖怪こそないにしろ普段の日常生活の中で、時折不気味な気配や闇に潜む怖さなど少しでも感じた方結構多いのではないでしょうか。
今回お届けする妖怪は寝ると部屋一杯に太る女性「寝肥」についてのお話を見ていきたいと思います。
それでは不思議な世界をお楽しみ下さい。
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「寝肥」とは、起きている間は見目麗しい女性であるが、夜になり床に入り眠りにつくと、その体が座敷いっぱいにぶくぶくと太り、凄まじい轟音で
いびきを轟かせるという妖怪である。
食べて寝てゴロゴロと怠ける女性を風刺したとも云われているようである。
竹原春泉の『絵本百物語』には、この「寝肥」を別名「寝惚堕 ねぶとり」ともいい女性の奇病の一つであると記されている。
また、寝坊を諫めた意味も含まれているという。
奥州(現在の青森県・岩手県)では、寝肥となった女性が、家に布団が10枚あるところを、その女性は7枚、夫は3枚使って寝ていたという。
こうした寝肥は色気もなく、何かにつけて騒々しいので、しまいには夫から愛想を尽かされてしまうのだという。
これらの地方では、寝相の悪い女を指して「ねぶとり」と呼ばれているそうである。
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一説には「寝肥」は「根太」という皮膚病に関係があるともされているようである。
根太は、太ももなどに出来る腫瘍のようなもので、糖尿病などの患者が罹患しやすいという。
これは、食っちゃ寝、食っちゃ寝してばかりいる怠け者の主婦に対し、将来この病にかかる事を暗示し諫めの意味を含めた ものであったのかも知れない。
また、この「寝肥」はその言葉尻から奥羽(青森県)のねぶた祭りとの関係性もあるのではないか?と云われてもいるそうである。
上方落語には「お玉牛」という演題に寝肥が登場するのだが、それは娘の貞節を守る為に利用した演目のものであるという。
では、そのあらすじを見てみよう。
ある村に、お玉という後光がさすような美しい娘がいた。
村の男たちは皆こぞってお玉に熱を上げいたが、ある男が、凶器で お玉を脅し、夜に会いに来る約束を取り付けてしまう。
それを聞いたお玉の父親は、一計を案じ、お玉の寝床にあらかじめ牛を寝かせておいた。
そうして時が夜を迎え、暗闇の中を忍んできた男は、お玉の布団をまさぐると
「お玉ちゃん、ずいぶん太いがあんた寝肥かい」と仰天した。
そこへ、身を潜めていた父親が踏み込んで来て
「まだ、これでもに来るか!」
と聞くと、男は
「牛だけに”もう”来ません」と言って逃げたという。
なんとも面白いオチである。
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「寝肥」は、絵図を見ても解るように、ネ果であるにも関わらず実に色気が無くとても残念な姿である。
当時の生活状況を考えれば、「寝肥」の図に描かれているほど肥満するということは考えにくいのだが、そうした姿を描くことで 夫を尻にひくほど気性が強く、また怠け者の女性に対するカリカチュア的な表現をしたものであろうと考えられる。
次回はどんな妖怪の話をしようか。それでは、次回をお楽しみに。
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