bandicam 2018-08-21 14-29-51-919


2: 20xx/ミステリー体験
今回お届けする妖怪は賑わいの後の寂しい炎「野宿火」についてのお話を見ていきたいと思います。


それでは不思議な世界をお楽しみ下さい。
1: 2017/4/01 00:02 master
妖怪と呼ばれる種類は何十種類もあり、具体的な姿を持つ物の怪と呼ばれるものや、古い道具類などが妖怪に化ける付喪神、自然から生み出される 姿形が曖昧な妖怪など、バリエーション豊富な妖怪が伝承されている。


その中でも今回ご紹介する妖怪は、街道、山中など場所を選ばず現れる怪火の一種である「野宿火」である。

自然の中で突然現れるという正体不明のたき火の怪である。

人もいないのに、ちらちらと火が燃え上がり、消えたかと思えばまた火が燃え上がる。それを何度も繰り返すという。

花見や、紅葉狩りなど物見遊山する人の多く集まる所の後に興ると云われ、火の周りからは人々の話声や歌声などが聞こえてくるそうである。


『絵本百物語』の「野宿火」に描かれた画中文には

《きつね火にもあらず、叢原火にてもなく、春は桜がり、秋は紅葉がりせしあとに火もえあがり、 人のおほくさわぎ、うた唱ふ声のみするは野宿の火といふものならん》

と描かれており、読み解いて見ると

《これは狐火でも無く、叢原火でも無く、春は桜狩り、秋は紅葉狩りした後に火が燃え上がり、人の姿はないのに喧噪や歌が聞こえてきたらそれは野宿火であろう》


「野宿火」の賑わいの後の寂しさが伝わる一文であると云えよう。 
1: 2017/4/01 00:02 master
この他に、亡者の怨念からうまれる「鬼火」、空中を舞う「火の玉」など怪異的な要素を含む火の妖怪も数々伝えられている。

その多くに共通する特徴として、その炎の色は青白く、雨の日でも消える事がないとういう。 怪談噺にも出てくる、火の玉などは有名どころである。


それら様々な火に纏わる逸話が伝承されてる、そのいくつかの話を見てみよう。
1: 2017/4/01 00:02 master
その昔、河内の国(現在の大阪府)には、かつて「姥が火」という怪火が現れたという。雨の降る晩に、枚岡神社の付近を一尺(約30㎝) 程の火の玉が飛び回っていた。


これはある老婆が、生前神社の灯火の油を夜な夜な盗んでいた為、その老婆が亡くなった後に仏罰として怪火にされてしまい 現れたものであるとされている。


また、三重県に伝わる「悪路神の火」は雨の降る夜には特に現れやすいといい、まるで誰かが提灯をぶら下げて歩いているかのように フラフラフワフワと飛んでいる。

この悪路神の火にうっかり近寄ってしまうと、災いが降りかかったり病にかかると言われている。


京都に伝わる「叢原火」は、壬生寺地蔵堂で盗みを働いた僧侶が、罰で鬼火にされてしまった姿だという。
2: 20xx/ミステリー体験
怪異的な火の怪に置いては、生前人間の姿であった頃に悪事を働いた者に対する御仏からの罰であろうか。

氏後、安らかに黄泉の国へと旅立つ事が許される事なく、その姿は永遠に物の怪として現世を彷徨い続けるのであろう。


次回はどんな妖怪の話をしようか。それでは、次回をお楽しみに。


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