bandicam 2017-05-30 07-14-44-261

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去年の6月か7月くらいの話。


うちの母方の祖父が亡くなりました。 通夜と葬式をやるということで、親の実家の北海道に行きました。
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当日、祖父を神社(?)まで運び、 その夜は従兄弟や叔父、叔母とみんなでそこに泊まり、蝋燭と線香の番をすることにしました。 みんなで寝る支度をして、歯磨いたり顔洗ったりとしていました。 そこは神社なので当然お風呂がなく、自分は髪にワックスをつけていたためどうしても流したくなり、 いっそのこと風呂に入りたいと思っていました。 神社から祖母のやっている旅館が歩いて10~20分くらいの所で、お客さんが泊まっているという事もあり、 母と祖母と父は旅館に戻っていました。 なので、旅館に戻って風呂に入ろうと思い、母に電話をしました。
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自分は少し霊感が強いのか、子供の時とか幽霊を見たりしたことがあったので、母に電話すると、


『あんた危ないわよ!?  確かに旅館は近いけど、お通夜の日に夜中歩くなんて、普通の人でも危ないのに、あんた大丈夫なの!?』 と言われました。
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でもなぜかその時は、夜中の知らない道を歩くのが怖いとかは全くなく、 とにかく風呂に入りたい!と思い、道を聞き行く事にしました。

今考えればそれもおかしいのです。 基本的にビビりなので、誰かいないとそんな日に、夜中知らない田舎道を歩くなんてことはしません。 でもその時は、なぜか全く気にせず行きました。


『神社を出て真っ直ぐ歩いたら川があるから、そこの橋を渡って、左に真っ直ぐ行けばコンビニが見えるから、  そこからは分かるでしょ?』 と教えてもらいました。
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さほど遠くはなく、来る時は車で5分くらいの距離でしたが、一応心配だったので、 「わかった。まあすぐ着くと思うけど、迷ったら電話するから、携帯目の前に置いといて」 と言い、電話を切りました。


その後、そばにいた従兄弟二人と叔母に「いってきま~す!」と言って部屋を出て、 別の場所で飲んでいた叔父にも「いってきます」と言い、神社を出ました。 この時は、しっかりみんな「はいはい~」と言っていました。
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そして、しっかり携帯を握り締め神社を出ました。 神社を出てすぐに、暗くてなんの施設かはわからなかったんですが大きい建物があり、 不気味で引き返そうかなと思ったんですが、足は止まらず走っていました。
ちなみに、そこは大通りからちょっと入ったとこなので、街灯はあったんですが、薄暗く人通りもないような場所でした。 でも、心の中で『大丈夫大丈夫』と呟きながら、真っ直ぐ走って行きました。
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すると、母の言っていた橋が見えたので、そこを左に曲がりました。 あとは真っ直ぐ行けばコンビニがあると思っていたので、全速力で走りました。 ですが、しばらく走っていても全くコンビニが見えません。 10分以上走ったと思います。
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母から電話が来て、『あんた今どこ?迷ってない?』と言われ、 「橋曲がって真っ直ぐでしょ?今走ってる」と言ったら、 『そんな時間かからないはずよ?間違えたんじゃないの?』と言われ少し考え、 なぜか「んーもうちょい行ってみる。また電話する」と言い切りました。
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後から考えれば、明らかにおかしかったのです。 なにせ車で5分くらいの場所なので、そこまで走るわけがないのです。 しかも橋からコンビニなんて、走ってもせいぜい5分くらいの場所です。 ですがその時は、なぜかこっちであってる、間違ってるはずがない、と思っていました。
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さらに走っていると、歩道の右手に小さい祠みたいなものがありました。

そこをちょっと過ぎると、車が全く通りません。 そこは北海道の田舎なので、車の通りは確かに少ないのですが、 一応二車線の大通りでしたし、そこの祠を通るまではちょっとは走っていました。 しかし、そこの祠を過ぎてしばらく走っても、一台も通りません。 ほんとに不気味に思えてきました。
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さらに走っていると、でっかい橋がありました。 その下は川が通っているみたいでした。 川の音に混じり、笑い声が聞こえてきました。 子供がその橋の下の川で遊んでいるような笑い声です。 でも時間は深夜の0時過ぎ。ありえません。 その時やばい!と思い、全速力で来た道を戻りました。
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戻ってる時に気づいたのですが、軽く5kmくらい走っていたのです。 戻る前は、全く疲れず、自分の中では15分くらいしか走っていないと思ったのですが、 実は相当走っていて、携帯を見ると時間もかなりたっていました。
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とにかくやばい!と思って、誰かに電話と思い、従兄弟、兄、母、に電話しました。 誰も出てくれません。 母にもう一度かけると、出たと思ったら『あ・・・・・ぅ・・・・・・』と言ってすぐ切れました。 電波が悪いんだなと思い込み、走りながら電話をかけまくりました。
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すると、さっき見た祠のとこを過ぎたあたりで、やっと電話が通じました。
「なんで出ないの!?つか超怖いから!?電話でようよ!?電波悪いならかけなおして!?」 と焦っていたので怒鳴るように言いました。


すると母は、 『電話?鳴ってないわよ?目の前にずっとあるけど。着信履歴もなんも。今かかってきたわよ?』と言いました。
ぞっとしました。
さっき出たのは誰?てか、なんでこっちでは何回も鳴ってるのに、そっちの携帯着信履歴すら残ってないの? と色々な事が不安になり、 母に「とにかく!車!出して!お願い!大通りのとこまっすぐ!」と言い走りました。
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30分ほど走って、やっと母と祖母を見つけました。 「あんたどっち行ったの?橋過ぎたら右って言ったでしょ?」と言われました。 今思い返しても、母は左と言っていたと思います。
そして母に事情を説明すると、 「あっち山の方よ?というか橋まで5kmはあるよ?途中で気づかなかったの?住宅減るのに。  あんた呼ばれてたんじゃないの?」 と言われました。 ほんとに呼ばれたかもしれません。 というか、そんな洒落にならない事を軽く言わないで欲しいものです。


ちなみにその後、ビビりつつも風呂に入り、車で送ってもらい神社に戻りました。
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その後叔母に、 「○○ちゃん(自分)いつでてったの?」と言われました。 従兄弟も、叔母も、叔父も、誰も俺が出て行ったのを知らなかったのです。 でも俺はちゃんと言ったんです。返事もしっかり聞きました。 でもみんな、いつの間にかいなくなったと言っていました。 ちなみに、兄貴と従兄弟の携帯も、着信履歴に自分の名前はありませんでした。


そのまま引き返していなかったらどうなったかと思うと、今でもぞっとします。 後日母が、「神隠しって、案外そういう風に消えたりするのかもね・・・」と呟いて、さらにぞっとしました。


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