世界のニュースまとめ（ザ・ミステリー体験）

1: 20xx/ﾐｽﾃﾘｰ master: 昭和63年から平成元年初めにかけて、東京都足立区綾瀬を中心に高校退学者を中心とする非行グループによる連続ひったくり事件が発生した。
　
特にこのグループ内４人の少年達が中心となって起こした女子高生コンクリート詰め札人事件は、今回の神戸児童札人事件と遜色のない残虐さで、当時大きな問題となり、少年法改正論議や少年の実名報道等が活発に論議された。

1: 20xx/ﾐｽﾃﾘｰ master: この事件の原因を追及していくと、
少年犯罪に家庭環境が及ぼす影響

劇画等を参考にした4体遺棄の行為

家庭内暴力、校内暴力、いじめ

暴走族などによる犯罪行為

薬物吸引の問題

マスコミ等による女性のモノ化

等の問題が浮かび上がり、これらの要素は、最近の少年犯罪の原因と共通するもので、その意味では現代の少年犯罪の代表的なものであると思われる。

1: 20xx/ﾐｽﾃﾘｰ master: 事件の経過

昭和６３年９月頃
　家庭内暴力で両親が立ち入れない聖域となったＣの部屋は、９月頃から、中学時代の先輩や後輩が集まる格好のたまり場となった。

１０月中旬
　Ａが運転する車にＢとＣ、それにＣの中学時代の同級生の４人が乗り、自転車に乗った制服姿の女子高校生に対して「道を教えて」と声をかけた後、ナイフで脅し、ホテルへ連れ込む。

１０月２０日頃
　Ａが運転する車にＢとＣが乗り、Ａの顔見知りの女子高生をホテルに連れ込む

１０月２５日
　ＡとＢでひったくりで１２万円を稼ぐ

１１月８日
　Ａが運転する車にＢとＣが乗り、足立区内で自転車で帰宅中の１９才の女子会社員を車に連れ込み、ホテルへ連れ込む。

１１月２５日
　Ａが「ひったくりに行くぞ」とＣを誘い、バイクで出発。午後８時すぎ、自転車に乗っている被害者を見ると、Ａは、Ｃに「あの女、蹴れ。あとはうまくやるから」と命令した。

Ｃは、バイクで女子高生に近づき、左足で女子高生の右腰を思いっきり蹴って、角を曲がり様子を見ていた。

バランスを失った女子高生は自転車に乗ったまま転倒。溝に落ちた。そこへＡが近づき「大丈夫ですか」と声をかけ、助け起こすと「あいつは気違いだ。おれも脅された。危ないから送っていってやる」と声をかけた。

Ａは、女子高生を近くにある倉庫の暗がりで「おれは893の幹部だ。おまえは893から狙われている。させれば許してやる」と脅しホテルに連れていく

１１月２６日午前１時過ぎ
　「893が来るぞ」と被害者を騙しながらＣの部屋に連れ込む。

１１月２８日
　Ｃの部屋でＤ、Ｃの中学時代の友達２人が被害者を襲う。Ｃは緊張して出来なかった。

１１月３０日　Ａは、被害者の家から捜索願いが出されないように、被害者を連れ出すと、近くの公衆電話から母親と親友に電話をさせている。このとき被害者は「友達の家にいるから、捜索願いは出さないで」と、Ａに言わされている。

１１月末
　午後９時頃、Ｃの母親が被害者と自宅で会う。Ｃの母親が被害者に「遅いから帰りなさい」と言ったが、そのまま二階にあがる

１２月初め
　Ｃの母親が二階にあがり、Ｄと一緒にいた被害者に対して「どうしてここにいるか」を尋ねるが、被害者は答えず。

翌日　午後７時過ぎ　母親がＣの部屋のぞくと被害者とＢがいたので、もう一度、すぐ帰りなさい。お父さん、お母さんが心配しているから」と言ったのだが、被害者は動かなかった。（脅されていて動けなかった）

１２月初め午後４時頃
　少年達が夜遊びに疲れて、Ｃの家で昼寝をしていたすきに被害者は、二階から階下の居間に降りて１１０番したが、そのことをＡに発見され、暴行を受ける。警察からの逆探知はＡが出て「何でもない。まちがいです」と返事をした。

　被害者の行為を裏切られたと感じた少年達は、以後被害者に対して顔面を殴ったり、足首にライターのオイルをかけて燃やすというリンチを繰り返して行うようになった。これらによって出来た怪我等により、少年たちは、ますます被害者を解放できなくなるとともに、火傷が化膿して、放つ異臭により、被害者を疎んじるようになり、その処分にこまるようになった。

１２月初旬　
　ＡがＢ、Ｃ、Ｄを連れて、Ａの所属する組の上部団体の忘年会に出席、Ａは組員達に「会長が自分で、Ｂが組織本部長、Ｃは事務局長」と紹介。

１２月中旬
　被害者を回し、Ｃの中学時代の友人に対して、些細なことからＡ、Ｂ、Ｃでリンチを加え、３週間以上入院する大怪我をさせた。

昭和６４年１月４日午前６時３０分
　Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄで被害者に対してリンチを始めた。顔面にろうそくを垂らしたり、次々と顔面を殴り、被害者は血だらけの状態となった。更に１．７キロもある鉄製のアレイをＡが持ち出し、Ｄが被害者の腹に落とした。

　リンチが終わったのが午前１０時ころで、その後、被害者が逃げないように足をガムテープでぐるぐる巻きにすると４人でサウナに行った。Ａは、後に「ひょっとしたらあぶないんじゃないか、4んでしまうんじゃないかという気持ちが出てきたと思うんですが、鉄の棒で殴っても動かないんで」と述べている。

１月５日昼過ぎ
　Ｃの兄からＢに「被害者の様子がおかしい」と電話がかかり、Ａ、Ｂ、Ｃで駆けつけて見ると被害者は敷きっぱなしの布団で冷たくなっていた。

　Ａは、後に「”じゃあ、どうする”、”捨てよう”ということになって、自分が劇画を読んでいて、ドラム缶のなかに、コンクリートを流しこんで、海に捨てちゃうという場面を思い出して、そのことがとっさに浮かんで、自分、まえにセメントとか、そういう会社に勤めていたんで、作り方もわかるので、ドラム缶の中に捨てようということになりました」と述べている。

　バックに詰め込んだ遺体は、Ａの家の前で、３人でドラム缶にいれ、コンクリートど流しこんだ。近くの川に捨てようとしたが、Ｂが「家が近いので怖い。化けて出るかもしれない」と反対して、東京湾に捨てることにした。

　Ａが借りてきたワゴン車を運転して、東京湾の埋め立て地まで行ったが、適当な場所がなく、道路脇の草むらに捨てた。

平成元年１月２３日
　１１月８日にＡ等が逮捕される。逮捕後の調べでコンクリート札人を自供。

参考：かげろうの家女子高生監禁札人事件

1: 20xx/ﾐｽﾃﾘｰ master: 少年たちの家庭環境

Ａ（１８歳　リーダー格）
母親（47歳ピアノ教師）教育熱心
実父（４７歳　会社員）残業、外泊

家庭内暴力

柔道で付属高校に特待入学

いじめで1年の終わりに退学

暴走族の特攻隊長

Ｂ（17歳　サブリーダー）
母（43歳クホテルステス）

身長180センチ
リンチ、いじめで高校退学

Ｃ（16歳　）
母（42歳　看護婦）
父親（48歳　医療事務）

家庭内暴力

工業高校１年中退

部屋がたまり場で犯行場所となる

Ｄ（17歳）
母（44歳パート）
実父は、４歳時、別居

中学時、不登校、家庭内暴力

定時制高校、半年で中退

自宅がたまり場となる

1: 20xx/ﾐｽﾃﾘｰ master: この事件の背景には犯人の少年たちの心の闇というものが伺える。特に問題となってくるのは『いじめ』である。

心に闇を抱えてしまうとどうしても弱者への攻撃性が強くなり、この事件が起こってしまったのだろう。また、リーダー格の少年は組へ所属することになるが他の人間の使い走りの日々であり暴走族時代も同じような境遇だった。

本来、人は考えもしないような残虐性を持った動物であり、その心がいつ爆発するかわからない。4人の少年たちは家庭環境も悪く、人間関係においてもボロボロの日々を過ごしており、たまたま近くにいた弱者である女の子に目をつけてしまった。

この記事内では書かれてはいないが目を背ける程の内容もあり、女の子はどれほど恐怖したか想像も出来ない。ただ一つ言えることは一度闇を抱えてしまった人間は普通の思考を持つことは難しいという点にある。

実際にこの事件の犯人の3人は何かしらの再犯で再び逮捕されているのだ。

少年事件というものは扱いも難しく更生の可能性という事で名前も伏せられた状態で守られているが、被害者の遺族にいたってはいたたまれない気持ちで一杯だ。法というものが被害者を守らないとすれば法治国家の何を信じればいいのかわからなくなるだろう。

さらに近年はネグレスト問題も多くなり、子供の心自体が違った方向で成長してしまう時代にもなっている。少年少女の心の闇を作る原因には親の問題も出てきてしまう。こういった親では子供が何を考えているのかわからないし、いじめにあってたとしても気がつかないであろう。

家庭環境は少年犯罪には切っても切れない関係であり、むしろ要因としてはこちらの方が大きいのかもしれない。

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引用元：少年犯罪データベース

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