bandicam 2018-03-18 18-28-52-315

1: 20xx/ミステリー master

続きいきます


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1: 20xx/ミステリー master

続きいきます

「君のために、娘が傷ついた。それは事実だ。」

恋人ではない、と言われるより、
傷つけた、と言われたその言葉の方が、俺はショックだった。

まただ、また俺は香子を傷つけた。
今回に至っては、肉体的にも精神的にも、だ。
俺は、疫病神なのか?そんなことすら本気で思った。

「今日は、帰ります。」
「そうしてくれ。」

お父さんは俺を見ないまま振り返って、病院に戻っていった。

どん底な気分のままで、フラフラと俺は家に帰った。

そのまま布団に包まり、ただ、泣いた。
情けないが、泣くことしか出来なかった。

結局、香子が病院に入院している間、
俺は一度も会うことが出来なかった。

いや、俺だけでなく、見舞いに来たほとんどの男が会えなかったようだ。

それでも、俺は病院に通った。
毎日、ナースセンターでお見舞いの品を渡すだけの日々だった。

そんな二週間目のある日。

「すみません、田中ですが…」
「ああ、田中君。」

ナースの方も、俺のことを既に憶えていた。

「入院している佐々木さんに、これを…」
「あ、聞いてないの?佐々木さん、退院したわよ。」

俺は、手にしていた花を取り落とした。

1: 20xx/ミステリー master

既に退院している?

俺はわけのわからない心持ちで、病院を出ると、
まっすぐに香子の家に行く。

大体の場所は聞いていたし、家の住所も分かっていたから、
割りとすぐに香子の家は見つかった。

インターホンを鳴らす。香子は会ってくれるだろうか?

中から、香子のお母さんが出てきた。

「幸介くん…」

お母さんは、ちょっと申し訳なさそうな顔をした。

「どうぞ、上がって。」
「はい、お邪魔します」

俺はお母さんに促されるまま、居間に通された。

居間で待っていると、お母さんがパタパタとお茶を持ってきてくれた。

「あ、お構いなく。」
「ごめんね、バタバタしてて。私もさっき戻ってきたところだから。」

さっき、戻ってきた?

「あの、香子、いや香子さんは…」
「療養のために、山口の田舎に行ってるの。昨日から。」

山口には、香子のお祖父さんとお祖母さんがいるはずだ。

「体の方は元気になったんだけど、心の方がね…」
「……。」

「私も、夫の身の回りのために一度戻ってきただけで、明後日にはまた行きます。」
「あの、大学の方は…」

「当分、休学ね。」

俺は、頭をぶっ叩かれたような気分だった。

「……男の人に、過剰に怯えてしまうの。お父さんやお祖父ちゃんは、平気になったけど…」

お母さんは、淡々と続けた。

「お祖父ちゃんの家は田舎で、周りに若い人もいないから、療養するにはちょうどいいだろうって、ウチの人が。」

「病院には、いかなくていいんですか?」

「入院は、あの子が嫌がってね……でも、通える病院は近くにあるみたいだから。」

1: 20xx/ミステリー master

俺は、言葉もなく、俯くしかなかった。

「……ウチの人が酷いことを言ったみたいだけど。」

お母さんの声に、顔を上げる。

「子供を想うあまりのことだから、気にしないでね。幸介君は、何も悪くないわ。あの人も、分かってる。」

「それは……いえ、やっぱり俺のせいです。すみません。」

「謝らないで。あの子も、あなたを責めてないわ。むしろ、自分を責めてる。」
「え?」

俺は、その時初めて聞いた。

香子は、俺の言いつけをやぶって電話をせずに駅から一人で来ようとしたのは、
バイトで疲れている俺のことを思ってだった。

しかし今は、自分が俺の言うことを聞いて電話していれば、
こんな大事にならずに済んだのに、と自分を責めているのだ。

「それで、幸介君が責任を感じていないかと心配してたわ…」

俺は、馬鹿だった。

また自分が落ち込むばかりで、香子の気持ちを見失っていた。
こんなにまでなっても、香子は俺の事を心配してくれている。

なら、俺は、他にもっとやるべきことがあるはずだ。

香子が病気と戦っているのに、俺が逃げてる場合じゃない。

「分かりました。」

俺は、スクっと立ちあがった。

「俺の事は心配いらないから、自分の体を第一に考えてくれ、と、お伝えください。」
「え、ええ。分かったわ。」

突然蘇ってかのような俺にお母さんは驚いていたが、
それでも最後は微笑んで送り出してくれた。

1: 20xx/ミステリー master

俺がするべきことは何か。

香子が戻ってきた時、支えられる男になる。それしかないじゃないか。

例え、香子が大学に戻れなかったとしても、

一生支え続けるだけの男になってやる。

三度、俺の中のスイッチが入った。

思えば、その時期は就職活動真っ只中。

俺は、暫く中断していた就職活動に身を投じ、
これまたガムシャラに頑張った。

今までは、そこまで働く場所や土地を考えていなかったが、
なるべく今住んでいる所の近くを探すようにした。

会社説明会にも先輩の訪問にも足繁く通ったし、
周りに負けないくらいのことはやった自負がある。

そして、4年生。

第一志望の、内定が、貰えた。
それは結構大手のメーカーで、大学と同じ県にあるのが良かった。

俺は一安心の後、今度は卒論に気合いを入れた。

しかし、香子はまだ帰ってきていなかった。

夏休みも、もう終わりそうな9月。

まだ、香子が帰ってきたという連絡は無い。

このまま、退学してしまうんじゃないだろうか。
俺の中を、不安が過ぎった。

一度、そう思いだすといてもたってもいられなくなるのが俺の悪い癖だ。
俺は、暫くぶりに、香子の家に行ってみた。


やはり、香子はいなかった。
だが、お母さんは戻ってきていた。

「あら、久しぶりね、幸介君。」

お母さんは、昔の明るさを取り戻していた。
そして、また居間に上げてくれた。

「大学の方はどう、順調?」
「ええ、おかげさまで。なんとか、就職も決まりまして。」

「あらあら、良かったわねw」

機嫌も良さそうだし、もしかしたら、香子は帰ってくるんじゃないだろうか?
そんな期待を胸に、思い切って聞いてみた。

「あの、香子さんは、お元気ですか?」

「元気よ、もうすっかり。なんだけどね…」

1: 20xx/ミステリー master
少し、お母さんの顔が曇った。

「家を訪れる男の人と会うのはもう平気なんだけど、街に出るのが、まだ少し不安みたい。」
「そう、なんですか。」

「あと一歩が、踏み出せないみたいで。それさえ出来れば、精神も安定してるし、もう大丈夫ってお医者様も言ってるんだけど…」

俺は、考えた。
考えて、考えて、考えた。
そして。

「……俺、香子さんに会いに行ってはだめですか?」

1: 20xx/ミステリー
頑張れこーちゃん。 

頑張れ!

1: 20xx/ミステリー master
この半年以上もの間、俺は、香子の連絡を待っていた。

ひょっとしたら、携帯が鳴るんじゃないか。
迎えにきてって言ってくれるんじゃないか。

そんなことを考えながら、しかし、連絡は無かった。

ひょっとしたら香子にとって、もう俺は忘れたい存在なのかもしれない。
責任を感じるなって言ったのも、もう忘れてってことなのかもしれない。

だけど、それでも。
俺は面と向って言われるまで、諦めることが出来なかった。

「いいわよw」

お母さんはすごくあっさりと、了承してくれた。

「この週末に私も山口に戻るから、一緒に行きましょう。」
「は、はい、お願いします!」

俺は、やっと香子に会えると思うと、
天にも昇るような気持ちだった。


週末、土曜日。

俺は、お母さんと一緒に新幹線に乗り込んで、山口に向っていた。

新幹線を降りて電車に乗り換え、長旅だ。

そんな長時間、お母さんと一緒にいるのは結構気まずかったが、
お母さんは雑誌を読んだり音楽を聴いたり、長旅も慣れた様子で、

あまり気を使わなくていいので、助かった。

そして、最後のバスを降りると、お祖父さんが車で迎えに来てくれていた。もう夕方だ。

「よう来たねぇ」

香子のお祖父さんは、とても人の良さそうな印象で、
実際、ものすごく良い人だった。

俺はやたら歓迎されたんだが、何か勘違いしていたのかもしれない。


家の前には、お祖母ちゃんもいた。
まず、お母さんが近づいていく。

「お義母さん、お世話になります。香子はどこでしょう?」
「裏庭におるよ。」

お祖母さんはニコニコとしながら言い、俺に向っても軽く頭を下げた。
俺も、慌てて挨拶する。

「あ、あの、私、田中と申します。この度は~」
「いいから、香子と会ってきなさいw」

お母さんに苦笑されながら背中を押され、
俺は大きな古い家をぐるりと回って、裏庭に出た。

裏庭の後ろは、広大な森が見え、その向こうには海まで見えた。
その海に沈む夕日を見つめながら、香子は居た。

「……香子。」

1: 20xx/ミステリー master
俺の呼びかけに、振り向く香子。

若干痩せて、色も白くなったようだが、ほとんど変わりない。

だけど俺は、
その姿があまりにも懐かしすぎて、

そして、またどこかに消えてしまいそうで怖くて、
今にも涙が零れそうだった。

香子は、男に怯えているはずだ。

不用意に近づいていっていいものかどうか。
わからないので、もう一度、名前を呼んだ。

「香子。…俺、来たよ。」

途端、香子は頬を思いっきり膨らませて、こっちに向ってズンズンと近づいてきた。
さっきまでの儚げな印象とはまるで違う。

「おーそーいーーーーー!!」

俺の眼前まで来ると、香子は思いっきり叫んだ。

「う、うい?」

「今までどうして放っておいたのよう!あんなにご飯だって作ってあげたのに!可愛
い幼馴染が心配じゃなかったの!!?」

一気に捲くし立てる香子の勢いに押され、俺はニ三歩たじろいた。

「い、いや、メールとか電話とかもなかったし…」
「だって私、あの時携帯壊れちゃったんだもん!すぐ買いなおしたけど、連絡全然くれないし…」

あいたたた。またやってしまったのか俺ってヤツは。


いや、それにしても。

「お、とこ、を避けてるって聞いたから、あんまり、その…」

上手く言えない。

が、香子には伝わったようだ。

「何言ってんの、こーちゃんを怖がるわけないじゃないw」
「え、だって男全員って…」

「例え他の男の人が皆、私を虐めても、こーちゃんは助けてくれるでしょ。…初めてあった時みたいに」

香子は、手を差し出した。
俺は、あの時のように、その手を掴む。

「……帰ろう。」
「うんw」

俺は、香子の手を引いて、歩き出す。

1: 20xx/ミステリー master
「ホントはね、夏休み中が勝負だったんだよね。」
「へ?」

「夏休み中に迎えに来てくれなかったら、こっちから行って殴ってやるところだったw」

なんだってー!?

「じゃ、じゃあ街に出れないとかは…」
「全然平気。夏休み前には、一人で買い物行ってたよ。キリがいいから、後期から復学しようと思って。」

なんというか、お母さんの策士ッ!!

そして、その日から二日間も俺はお祖父さんの家にお世話になり(寝所は一人だよ!)、
香子と、お母さんとともに、大学のある、俺たちの街に戻ってきた。

しかし、これでハッピーエンド、というわけではなかった。

俺には、重大な仕事がもう一つ残っていた。
それは、お父さんの攻略だ。

1: 20xx/ミステリー master

後期が始まって、すぐの日曜日。

俺は、香子の実家の前に来ていた。
香子に頼んで、お父さんと話すための機会を作ってもらったのだ。

「そんなの気にしなくていいのに。」

香子はそう言うが、

「いや、これはケジメなんだよ、俺なりの。」

俺は、スーツまで着て、気合い十分だった。

そして、家の中に入ると、またまたお母さんに案内されたが、
今度は居間ではなく、和室だった。

そこで体格のいいお父さんが正座で待っている姿は大迫力だったが、
ここで怯んでいるわけにはいかない。

「失礼します。」

俺は就活で培った扉の開け閉めスキルで、見事に音も立てずに入室した。

「うむ。」

頷いたお父さんの前に、正座する俺。

「ご無沙汰しております、田中幸介です。」
「うむ。」

「実は、本日は折り入ってお願いにまいりました。」

御託はいらない、単刀直入!

「俺は、香子さんのことが好きです。愛してます!一生、二度と傷つけないように
守ります!」
「……」

「ですから、香子さんに、結婚を前提としたお付き合いをするために告白する許可をください!」

順序はデタラメだが、仕方ない。

俺は、一度はお父さんに近づくなと言われた人間だ。

なので、お父さんの許可なく香子に近づくことは出来ない。
そんなことを、大真面目に考えていた。

「プッ」

襖の向こうで、お母さんの吹き出す声が聞こえた。

「な、なんでお父さんから??///」

香子の照れたような声も聞こえる。

お父さんは、ゆっくり、頷いた。

「うむ。」


「なんというか、君はいろいろズレているな。」

お父さんは苦笑混じりに言う。

「は、はい…自覚はあります。」

「だが、まあ娘を想う気持ちは伝わった。告白する許可はやろうw」

1: 20xx/ミステリー master

やった!俺は心の中でガッツポーズした。

「しかし、結婚は別だぞ!娘はまだ学生だし、君もそうだ。いつ気が変わるかわからん。大体、結婚なんてものは…」

「お父さんは、香子を嫁にやりたくないだけでしょww」

堪えきれなくなったのか、笑いながらお母さんが襖を開けて入ってきた。

「もう、こーちゃんってば……///」

香子は真っ赤になりながら、部屋に入ってくることもできない。

「はは…」

俺は、照れ笑いするのがやっとだった。


勢いでご飯をご馳走になったあと、
俺は香子に送られながら、香子の家を出た。

「もう、なんでこんな…」

香子はまだブツブツ言ってる。

「いや、でも良かっただろ、けじめもついてw じゃ、また明日な!」
「ちょ、ちょっと待って!何か忘れてない!!?」

歩き出したが、慌てる香子の元へすぐ戻る。

「冗談だよw……えーと、なんだ……」

急に気恥ずかしくなってきた。
香子は、黙ってこっちを見つめている。

「…その……香子、好きだ!もう、すごい、あり得んぐらい好きだ!」
「な、なにそれ」

「俺は、香子が居なかったらここまで来てなかった!全部香子のおかげだ、ありがとう!」
「……。」

「だから、俺は香子じゃないと駄目なんだ。俺と、付き合ってくれ!!」

閑静な住宅街に、俺の叫びが木霊した。

1: 20xx/ミステリー master
「もう、恥ずかしいから//」

香子は、思わず俺の口を塞ぐ。
その手を取りつつ。

「で、どうなんだ?」
「……仕方ないなぁ、ご近所にも知れ渡っちゃたし、付き合って、あげるわよ//」

真っ赤に染まった頬の香子。

「やった!やったーーー!!」
「ちょ、ちょっと…」

俺は香子を抱き締め、再び雄たけびを上げた。


後々、お父さんに「近所迷惑は感心せんな。」と怒られたのも良い思い出である。

それから。

俺は、就職し、社会人三年目。

香子は半年の休学をものともせぬ頑張りで、無事、四年間で大学を卒業。
今年から、新社会人として働いています。

そんなわけで、俺の長い長い思い出話も終わりです。
みなさん、お付き合いと暖かいレスをどうもありがとう。

レス返せなくてごめんなさい。


これで、テンションも上がりました。決意表明もバッチリ。

さあ、プロポーズにいくぞー!!!
時間間に合ってよかったww

そんなわけで、ちょっと行ってくる!

1: 20xx/ミステリー 

感動をありがとう!!!
プロポーズ頑張れよ!!

1: 20xx/ミステリー master
23時前に家に送りとどける俺は紳士。

1: 20xx/ミステリー

きたーーー!

1: 20xx/ミステリー master

では、ちょっとだけ報告、いきます。

前々から、俺の連休最終日に、食事に行く約束をしていた。

当然のことながら香子は仕事で、しかも遅番だったので、終わるのは8時。
迎えにいくのは、8時半だ。

朝に立てたスレも見事に8時に投下終了でき、この上ない幸先のよさ。

こいつはきっとうまくいくぜ!
そんな高いテンションで、俺は出発した。

香子の職場の前に車を停めると、
既に香子は私服に着替えて、待っていた。

「ごめん、待たせた?」
「ううん、今終わったとこ。」

言いながら、香子は助手席のドアを開けて乗り込む。

今日はドアくらい開けてやろうと思ったのに、素早い動きで先を越された。

香子が車に乗り込むと、車中にいい匂いが拡がった。

「香水変えた?」
「そろそろ秋っぽくw」

なにが夏っぽくてなにが秋っぽい匂いなのかよくわからないが、
いい匂いなので無問題。

高めのレストラン、とかいう話もあったが、残念。

実は、大学の時に俺が働いていたレストランだった。

「いらっしゃいませ。お久しぶりww」

前もって予約はしておいた。店長が自ら、出迎えてくれた。

「ご無沙汰してます。」
「こんばんはww」

香子も、学生の頃から何度か来たことがあるので、店長と顔見知りだ。

今日のこの日は、必ずここに来ようと決めていた。

窓際のいい席を取っておいてくれた。

車のため、お茶で乾杯。
そして、食事に舌鼓をうつ。

「美味しいねw」
「だな。やっぱりここは最高だなw」

リーズナブルで、でも美味しいです。

「実家、どうだった?」
「いや、特に変わりないよw っていうか親父も普通に仕事だったし、土日にやっとゆっくりできた感じかな。」

「お盆休みずれてると大変だね。」
「まーな。」

しかし渋滞に巻き込まれなかったのは良かった。

「なんだか。」
「ん?」

香子が、ジっと俺の顔を見る。

「いつもより、ニコニコしてるね。」
「そうか?」

「いいことあった?」
「そうだなw」

とびきりテンションが上がる仲間達には会えたぜ。

食事も終わり、俺達は店を出た。
そのまま、車で香子を送る。

「あー、明日から仕事だなぁ」
「文句言わない。私は今日も仕事だったんだからw」
「そりゃそーだ。」

そして、あっという間に車は香子の家に着いた。

1: 20xx/ミステリー
な、なかまって…俺たち?(;;)

1: 20xx/ミステリー master

「今日は、ご馳走様w 次こそは、私が奢るよ。」
「期待してるw」

停まった車中で、別れを惜しむように会話する。

香子にとってはただそれだけだったが、俺にとっては、
もっとも重大なシーンでもあった。

「じゃ、そろそろ帰るかw」
「待って。」

俺は、香子の手を引いた。
こっちは右手だ。

「こっちじゃなく、って!」
「??」

俺は、香子の左手を引っ張ると、その薬指に、指輪をはめた。

「えっ…」

香子は、息を呑む。

「香子、告白したときにも言ったけど、俺は香子じゃなきゃだめなんだ。」

俺は一言一言、噛締めるように言った。
そうしないと、噛んでしまいそうだったから。

「だから、ずっと俺の側にいて欲しい。……結婚してくれ。」

香子の瞳から、大粒の涙が零れ落ちる。

「………嬉しい。ありがとう……」

1: 20xx/ミステリー 
おめでとう!!!!
ほんと、ほんとよかった!!

1: 20xx/ミステリー master

「それはOKということでいいんですね?」

香子は、黙って頷く。

「や!…った~~。」

前に大声で怒られたので、夜でもあるし、小さめに喜んでおいた。

「こーちゃんっ」

香子が半身を伸ばし、運転席の俺に抱きついて来る。

「ありがとう…私、こーちゃんを好きになって良かった。」
「それは俺もだよw 香子、ありがとう……」

そして、言葉は意味を失い、
俺達は唇を重ねた。

そんなわけで、報告は以上です。

なんというか、その…
いやっほーーーーーーーーーーーぅう!!

1: 20xx/ミステリー 
ちくしょーこのやろー
うらやましいぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

おめでとうなんだぜヽ(´ー`)ノ

1: 20xx/ミステリー 
おめでとう!!仕事手につかなかったけどww
本当におめでとう!末永くお幸せに!!

1: 20xx/ミステリー
おめでとうおめでとう本当におめでとう!!!!

このスレに出会えたことに心から感謝します。
ありがとう!

1: 20xx/ミステリー master
お祝いコメント、ありがとうございます!

1: 20xx/ミステリー 

嫉妬を感じてしまうほど素晴らしい話だったよ

こんな風に幸福に人生を送っていける人もいるんだな

この先も人生いろいろあると思うが頑張れよ
おめでとう

1: 20xx/ミステリー master
Sはあの後、彼女と別れたりまたくっついたり、別れたり、
別の子と付き合ったりまた別れたりといろいろありましたが、
昨年、最初の彼女と結婚しましたw

しかもあいつ、今、公務員です。ちゃらんぽらんなクセにww

1: 20xx/ミステリー 

Tってどうしてるの?

1: 20xx/ミステリー master
Tは結局合唱部の彼とも別れ、東京の大学にいったそうな。
その後は知りません。高三のときは勉強の鬼で、気にも留めてなかったし(^-^;


埋まる前に一言。

皆さん、朝からこんな深夜まで、本当にありがとうございました。

なかなか全部はレスできなかったけど、ちゃんと全部読んでます。

皆さんの励ましが力になりました。

一文一文に一喜一憂してくれる皆さんのおかげで、最後まで書き切れました。

そして、念願のプロポーズも果たせました。

俺は、幸せ者です。

そして、俺と香子は、幸せな夫婦になります!
どうもありがとうございました!!


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