bandicam 2017-10-24 06-11-20-032

539: 2012/04/15(日) 05:31:13.90 ID:kL4w7TePO
話しはまず7年程前にさかのぼる。

当時俺は18で高校卒業したてだった。卒業して最後ってことで、高校で仲の良かった友達6人で集まることになった。

仮に俺を含め男4人A~C、女2人D子E子としておく。
その日は夕方から集まって、ファミレスで飯食ってその後カラオケ。

時間も0時過ぎてたんでそろそろお開きってなったところで、Aがこんな事を言い出した。


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541: 2012/04/15(日) 05:33:50.97 ID:kL4w7TePO
A「なぁもう皆でこうやって集まる事なくなるんだし、せっかくだからあそこ行かねー?」
B「あそこって?」
A「○○峠w」
○○峠って言うのは地元ではちょっとした有名な心霊スポットで、俺の住むT町からS町を繋ぐ道でもあった。普通の県道なんだけど、途中ロープが張られた道がある。

昔はその道も良く使われていたらしいが、新しい道路が出来てからはまったく使われなくなった。
543: 2012/04/15(日) 05:37:27.84 ID:kL4w7TePO
夜あの峠で幽霊を見たって話しを、高校生の頃何度も聞いた事がある。

C「俺の姉ちゃんから聞いた話しなんだけどさ、昔あの道の先で一家心中があったらしいぜ。」

Cがワクワクした口調で言った。

A「昨日免許とったばっかだし、親父に車借りてきたからさ。最後くらい思い出作りしようぜ」

D子「やだー。あの峠出るんでしょ?」
544: 2012/04/15(日) 05:42:33.34 ID:kL4w7TePO
B「大丈夫だよw何かあったら俺が助けてやるから」
Bは俺達のグループではしっかり者でリーダー的存在だった。

正直俺も気が進まなかった。そう言った手の話しは苦手だったし、その峠での噂は変にリアリティがあったから。
でもチキンだと思われたくなかったから仕方なく賛同した。

女の子達も最初は怖がっていたものの、好奇心からか結局行く事が決まった。
545: 2012/04/15(日) 05:45:37.26 ID:kL4w7TePO
Aの車に乗り、懐中電灯が必要だろってなったから途中Cの家に寄った。
そして目的地に着いた。

時間も2時過ぎだったこともあり、人気は一切ない。と言うかこんな夜中じゃ他の車は通ることがなかった。街灯など一つもない暗い道。

肝試しにはうってつけのシチュエーションだ。
546: 2012/04/15(日) 05:48:47.67 ID:kL4w7TePO
A「ここだ」
と言ってAが懐中電灯の光で、ロープが張られた道を照らした。

B「つかこの先にいったい何があるんだ?」
C「姉ちゃんから聞いた話しだと、この先にトンネルがあるんだってさ。」
俺「姉ちゃんえらく詳しくないか?この道行ったことでもあんの?」

C「姉ちゃんの先輩が肝試しで来たことあるんだって」
Cが自慢気に言った。
547: 2012/04/15(日) 05:51:24.15 ID:kL4w7TePO
A「ちんたらするなって。行くぞ」
最初は渋々だったものの、いざ来てみると冒険が始まるような感覚でなんだかウキウキした。

そして俺達はロープを跨いで先に進む事にした。ロープの先の道は舗装なんて一切されてない山道だ。
見るからに出そうな雰囲気。俺達は少し興奮しながら先を進んだ。

歩き出して5分程して「キャッ」
と急に女の子達がびっくりした声を上げた。
548: 2012/04/15(日) 05:54:14.58 ID:kL4w7TePO
懐中電灯を照らすとそこには木の看板で「もどれっ」となぐり書きしてある。
不気味にも程がある。

俺「やばくね?」
A「どうせ悪ふざけで誰かが立てたんだろ?」
D子E子「やばいよ。やっぱり辞めよう。怖いから」

女の子達は口を揃えて言った。
B「じゃ多数決とろうぜ。ちなみに俺は行く派。D子とE子は引き返す派な。」
AとCは行く派に入れた。
549: 2012/04/15(日) 05:56:32.42 ID:kL4w7TePO
B「1はどうすんの?」
正直この看板を見て引き返したい気持ちになっていた。だけど男で俺だけが引き返す派に入れるわけにはいかない。チキンだと思われたくなかったしな。

俺「行く派…」
A「じゃあ決まりだなw」
そして先に進むことになった。

辞めておけばよかった。何故あの時、強く引き返すと言わなかったんだろうかと今でも後悔している。
550: 2012/04/15(日) 06:07:02.66 ID:kL4w7TePO
それから20分程山道を登った。

真っ暗は山道は梟の鳴き声が聞こえ、鬱蒼としげった木はザワザワと風に揺られ音をたてる。

そしてとうとうそのトンネルに着いたんだよ。

着いた途端に嫌な気分になった。誰かに見られてるような気がした。

そのせいでか、なんて言うのかな?朝起きた時の胸焼けに似た感覚?
とにかく雰囲気に呑まれたってのもあって、すげえ吐きそうになった。
551: 2012/04/15(日) 06:09:46.34 ID:kL4w7TePO
俺「やべえまじで吐きそう…」
D子「え?大丈夫?」
A「さすが1w空気読めすぎw」
俺「まじで気分悪いんだって」

茶化すAを睨むように言った。
本当に吐きそうだった。それに山道を登ったってこともあって、すげえ汗もかいてたし喉がカラカラだった。

ただならぬ雰囲気をかもしだすそのトンネルを目の前にして、どうしても入りたくないって気持ちになった。
552: 2012/04/15(日) 06:12:47.21 ID:kL4w7TePO
トンネルは縦幅3M 、横幅2.5Mくらいの正方形に近い形の意外に小さなトンネルだった。
入り口から見た感じでは、先は真っ暗で出口が見えない。いったいどれ程の距離があるのか定かではない。

B「まじおっかねーな。どうするよ?」

C「辞めとかない? 俺が聞いた話しではこのトンネルがやばいって。この先で一家心中したって話しだよ」
553: 2012/04/15(日) 06:16:31.50 ID:kL4w7TePO
A「今更おじけづくなってwこんだけ人がいたら、幽霊が出たって怖くねーよ」
全員が全員の顔を見渡した。

女の子達はびびって終始無言って感じだった。
B「じゃあ行くか」
と言ってBが先頭でみんながその後に続いた。

中は真っ暗で4月になったばかりとは言え少し肌寒いはずだけど、中は異様に生暖かい感じ。普通トンネルってヒンヤリしたイメージがあったから余計気味が悪かった。
554: 2012/04/15(日) 06:19:44.84 ID:kL4w7TePO
その時はみんなが同じ気持ちだったかもしれない。でも全員ただ黙って前に進んだ。
生暖かい空気に、しかもなんだかカビ臭い。

暗闇をただBの背中を頼りに進む。俺達の足音だけがトンネルに響く。

言い忘れてたけど懐中電灯を持ってたのは先頭を歩いていたBと最後尾にいたD子と
E子だ。
555: 2012/04/15(日) 06:22:50.85 ID:kL4w7TePO
B
俺C
A
D子E子
この順番で歩いてた。
それからどれくらい歩いただろうか?
一向に出口は見えない。

E子「いったいどれくらい続くの?このトンネル」
C「やばいよ。俺達迷ったんじゃね?引き戻した方がよくない?」
A「バカ言ってんじゃねー。ここまで来て後に引けるかよ。それに迷路じゃないんだから迷うはずがねーだろ?」
559: 2012/04/15(日) 07:22:00.21 ID:kL4w7TePO
眠たいからシャワー浴びてた。
続き書くよ。

確かにそうだ。迷ったはずはない。だって真っ直ぐ歩いているだけなんだから。
ただみんなこの時はまだびびりながらも少し余裕があったんだと思う。
でもその余裕は一瞬にしてなくなった。

E子「D子どうしたの?」
D子「気分が悪い、、、 ずっと誰かに見られてる気がする、、、」

その一言で、全身に悪寒が走る。
560: 2012/04/15(日) 07:24:05.50 ID:kL4w7TePO
E子「脅かさないでよ… 怖いじゃん」
A「気のせいだってw ビビりすぎだよ」

俺だけじゃなかった。俺もずっと視線を感じてた。トンネルに入る前からずっと。

C「ヒッ…」

突然Cが急に高い声を出した。
その声にびびって俺とBが振り向いた。
561: 2012/04/15(日) 07:29:09.82 ID:kL4w7TePO
C「冷てえな。水滴が落ちてきたよ」
上からポタポタと水滴が落ちてきたみたいだと、Cが苛つきながら言った。

俺「何だよC驚かすなよ。」

C「やっぱり引き返さね?実話姉貴の先輩がここに来た時に、先輩の友達が行方不明になったって言ってたんだよ」

正直Cにはムカついた。もっと早く言ってればこんな場所に来なかったのに。
この時には早く帰りたいと言う気持ちしかなかった。
562: 2012/04/15(日) 07:37:11.04 ID:kL4w7TePO
すると急に立ち止まるB。
続いて歩いていたCと俺がBにぶつかった。
俺「おい」
C「B急に止まるなよ」
B「シーッ。みんな黙れ!」
俺「何がだよ?」
B「いいから黙って耳を澄ませろ」

Bの言葉でみんなが耳を澄ませた。
563: 2012/04/15(日) 07:39:27.04 ID:kL4w7TePO
一瞬心臓が止まるかと思う程ドキッとした。本当に玉が縮み上がったのが分かる。
B「みんな聞こえたか?」
俺とCは黙って頷いた。確かに聞こえたんだ。

微かにだけど女の子の笑い声が。
小学生くらいの子供の声だった。

血液が沸騰して全身が震えたのを今でも覚えている。
564: 2012/04/15(日) 07:42:33.71 ID:kL4w7TePO
C「やばいよ。引き戻そうよ」
A「ばか。今の女の声はD子かE子だろ?」
D子とE子の顔見たが、今にも泣き出しそうな顔で横に首を振った。
A「じゃあ誰だよ?」
D子「何?え何?もーいや」
E子「て言うか帰ろうよ。怖いよ。」

本気で泣き出すD子とE子。

全員がパニック状態。
今すぐこの場から逃げ出したい気持ちでいっぱいになった。
565: 2012/04/15(日) 07:44:42.96 ID:kL4w7TePO
俺「なあB戻ろうぜ」
B「…」
俺「なあ、おい」
俺の言葉に一切反応せず黙ったままこっちを向くB。
俺「おい聞いてんのかよ」
俺はBの肩に手をやった。

Bの体がガクガク震えている。俺の手にその震えが伝わってきた。
Bがゆっくり俺達の後方に懐中電灯を向けた。
566: 2012/04/15(日) 07:47:31.74 ID:kL4w7TePO
Bがそれをゆっくり照らす。
Bの怯えた顔を見て胸騒ぎが半端なかった。

全員が騒ぐわけでもなく、後ろを振り向き言葉を失った。
背筋が凍りつき、一瞬にして体中に鳥肌がたつ。
俺達はこの時とんでもないものを見てしまったんだよ。
567: 2012/04/15(日) 07:52:30.53 ID:kL4w7TePO
D子とE子がいる位置からほんの数メートル先。
そいつははっきりと写し出された。

白いワンピースを着た、長い髪が腰程まである女が。

しかも、トンネルの真ん中で後ろを向きながらダランと宙に浮いている。
いや浮いているんじゃない。ロープで首を吊っているんだ。
568: 2012/04/15(日) 07:54:34.75 ID:kL4w7TePO
はっきりとそれは分かった。
生唾をゴクリと飲み込んみ、それを茫然と眺める俺達。
誰も動こうとしない、と言うより動けないんだ。

どうやってロープを吊っているのか、何故こんな所で首吊りをしてるのか分かるはずもなく。それどころではなかった。
そんな事感える思考はすでに失っている。
569: 2012/04/15(日) 08:05:19.83 ID:kL4w7TePO
間違いなくこの世のものではない、目の前のモノを見て唖然としていたんだ。

ロープがギィーと音をたてた。

女の体がこちらの方にゆっくりと方向を変える。見たくないのに体が言うこと聞かない。金縛りってやつか?ピクリとも体が反応しない。で、見てしまったんだ。
570: 2012/04/15(日) 08:07:41.08 ID:kL4w7TePO
女はゆっくり顔あげ、俺達を鋭く睨みつけた。
血の通ってない真っ青な顔色に歪んだ顔。眼は血走っている。

恐怖で涙が出てきた。


C「出たー」
D子.E子「きゃー」
571: 2012/04/15(日) 08:10:54.75 ID:kL4w7TePO
その悲鳴でやっと我に返る。
金縛りが解けたのか体が自由に動くのが分かった。

俺達は後ろを振り向いてその場から逃げ出した。このままじゃ消されると思った。

無我夢中で走った。とりあえず出口に向かって必4に走った。
だけど数分走っても出口が見えてこない。
俺達は足を止め息を荒げた。
572: 2012/04/15(日) 08:13:05.11 ID:kL4w7TePO
俺「はあ、はあ、いったいいつになったら出口に出るんだよ」
俺は息を切らして言った。
いつになっても見えない出口。ありえない。
本当に迷ってしまったのか?
それに先程見た女。
あれは紛れもなく人間じゃない。
恐怖で体が震える。
573: 2012/04/15(日) 08:15:06.74 ID:kL4w7TePO
B「おい、みんないるか?」
C「Aがいない。」
俺「逃げるのに必4だったから見てないぞ。逃げ遅れたのかも、、、」
E子「さっきのところじゃないの?」
B「くそ、何やってんだよA、、、 仕方ない。 戻るか?」
574: 2012/04/15(日) 08:17:23.03 ID:kL4w7TePO
C「いやだ。絶対いやだ。見ただろ?さっきの女。絶対に幽霊だよ。」
D子「私もいや」

俺「でも、戻らなきゃ帰れないだろ それに出口がない。いつまでも進むわけにはいかないし。 それに出口に出ても先に何があるのか分からないだろ」
575: 2012/04/15(日) 08:20:43.91 ID:kL4w7TePO
B「だな。 Aを置いていくわけにもいかねーし。」

正直戻りたくなかった。あの場所に戻ったらあの女がいるかもしれない。

何が何だか分からないが、必4に冷静になろうとしていた。

俺達は恐る恐る引き返すことにした。
Bが心配だったし、帰るには引き返す道しかないから。
584: 2012/04/15(日) 17:07:31.80 ID:kL4w7TePO
ゆっくり辺りを警戒し、Aを探しながら先程くらいの場所まで戻ってきた。

E子「ねぇねぇ何かいる、、、」
と震えながら呟いた。

そこには仁王立ちで立ち尽くしたAが立っていた。
俺「A大丈夫か?」
俺達の声に反応せず動こうとしないA。
B「何してる逃げるぞ。」
C「早く早く」
俺「Aが動かないんだ。」
B「おいA何やってる?早くしろ」
585: 2012/04/15(日) 17:14:09.83 ID:kL4w7TePO
A「だじぐで…」
多分助けてって言ったんだと思う。

Aが言葉に出来ていなかったのか、俺の聞き間違いなのかは分からない。
BがAの顔に懐中電灯をあてた。

Aは目から鼻から口まで、ダラダラと体液を流しながら震えて白目をむいている。
訳が分からない俺達はただただAを急かした。
587: 2012/04/15(日) 17:17:11.64 ID:kL4w7TePO
B「おい、なんだよこれ?」
C「うわっお母ちゃん!

BがAの足下に何かがあるのに気づき光をあてた。
全員が悲鳴を上げた。
トンネルに響く俺達の声。

そこにはAの両足を掴む子供の顔と手が見えた。表現しにくいんだけど本当に無表情で俺達を見上げているんだ。例えるなら呪怨の男の子みたいなの。

青白い顔だった。本当あんな感じだったと思う。
588: 2012/04/15(日) 17:19:22.22 ID:kL4w7TePO
俺達は混乱しながら再び叫んだ。
Cは俺達を置いて先に逃げた。D子とE子はすでにいなくなっている。
恐らく逃げたんだろう。

とりあえず俺達も逃げなければ。でもAを置いていくわけにはいかない。
俺とBはAに必4で声をかけた。
589: 2012/04/15(日) 17:45:39.65 ID:kL4w7TePO
俺とBで必4でAを引っ張った。だけどその手は離れようとしない。
B「おいAしっかりしろ」
A「あーあー」
とか言ってAはすでに正気じゃない。

B「何だよ。何なんだよ。」
俺達の後ろから何かを引きずった音がした。
ズズズッ、ズズズッて。

さっきと同じような嫌な感じだ。
その引きずる音は、遠くから次第に俺達の方へと近づいてきた。
590: 2012/04/15(日) 17:59:48.12 ID:kL4w7TePO
俺達は静止し、ゆっくり後ろを振り返り懐中電灯を照らした。
心臓が止まりそうになった。

さっきの女だ。その異様な姿に体中の毛が逆立ったのが分かる。

女は手を使わず体をくねらせながら近づいてくる。眼からは血が流れ、口からは長い舌が垂れ出ている。さっきと同じように俺達を睨みつけながら、ゆっくり向かってくる。
591: 2012/04/15(日) 18:07:05.35 ID:kL4w7TePO
俺は恐怖のあまり尻餅をついて座り込んだ。

B「おい、、、 俺、、Aを頼む、」

震えながらBが言った。

俺「はあ?頼むってなんだよ?」
B「いいから頼む。
これ懐中電灯持っていけ。俺が行ったらお前等だけでも先逃げろ」
俺「どうすんだよ。おい」
592: 2012/04/15(日) 18:19:34.44 ID:kL4w7TePO
B「俺も後追いかけるから」
まさかと思ったがそのまさかだ。
B「うわあああああ」
Bは急に雄叫びをあげ、女の方に向かって走っていった。
暗闇の中に消えるB。叫び声は遠くに消えていった。

A「あーあー」
俺は立ち上がっておかしくなったAを必4で引きずった。いつの間にか、Aの足を掴む手は消えている。

とにかく無我夢中でAを引きずって逃げた。
593: 2012/04/15(日) 19:21:47.72
(;´Д`oh..
594: 2012/04/15(日) 20:30:34.42 ID:kL4w7TePO
気が付くとトンネルから外に出ていた。D子とE子が心配そうな顔をして待ってくれている。
E子「早く車に戻ろう。あれBは?」
俺「まだトンネル、、、Cは?」
E子「一人で走っていった。どうするの?」
俺「車に戻って助け呼ぼう。」
女の子達の助けで、何とか車のあった場所まで戻ることが出来た。
595: 2012/04/15(日) 20:33:13.51 ID:kL4w7TePO
Cはすでに車の横でうずくまって怯えていた。

Aのポケットから車の鍵とりを出し何とか車に乗り込んだ。俺は急いで携帯を取り出し110番しようと思ったけど、山ってこともあり電波がない。
E子「きゃーっ」
E子の叫び声にみんなが反応する。
596: 2012/04/15(日) 20:54:08.58
うわわ…
597: 2012/04/15(日) 21:32:11.60 ID:kL4w7TePO
E子がCを見たまま固まっていた。

Cは顔全体が真っ赤に濡れている。それが血なんだってことはすぐ分かった。
俺「おいCお前血だらけだぞ」
C「え?何で?何で?」
その時トンネルの中でCに落ちてきた水滴みたいなのが血だったことに気づいた。
D子「もういいから早く車出して」
Bが心配だったけど、またあの場所に戻るなんて考えられない。
598: 2012/04/15(日) 21:35:16.54 ID:kL4w7TePO
それにここにいる全員が冷静な状態じゃない。
とりあえず山を降りようってことになった。
山を降りれば警察に電話出来るはずだから。俺もそうするしかないと思った。

Bすまんっと思いながら、俺がAの車を運転して山道を降りることになった。
Aはまだ「あーあー」言って普通な状態じゃない。
599: 2012/04/15(日) 21:43:52.03 ID:kL4w7TePO
急いで山を下る俺達。
すると急に誰かの携帯が鳴った。
ビクッとした。
まだ山の中だけど、もしかして電波が入ったのか。
俺「おい誰だよ?携帯鳴ってるぞ。」

Aの携帯だ。
俺「おいC出ろよ」
C「何で俺が…?」
E子「1は運転してるでしょ。それにあんた男なんだから出てよ」
携帯は鳴り続いている。Cは渋々Aの胸ポケットから携帯を取り出した。
600: 2012/04/15(日) 21:48:38.71 ID:kL4w7TePO
C「無理無理無理…」
俺「はあ?お前何言ってんの?」
C「Bから着信…」
俺はCから携帯をとりあげて電話に出た。
俺「もしもしBか?何とか逃げきれたのか?」
俺は少し安堵しながら電話に出た。
Bは無事だったんだ。何とかあのトンネルから出られたんだと思った。
601: 2012/04/15(日) 21:52:50.99 ID:kL4w7TePO
B「俺、なあ戻ってこいよ。」
俺「あー、うん分かった。今どこだよ。」
B「トンネルの中だよ。お前等俺置いていきやがって。早く戻ってこい」

何かおかしい。
俺は携帯を耳から離してAの画面を覗いて目を疑った。ゾクッとした。

電波が入っていないんだ。

それにBがまだあのトンネルの中にいて、俺達に電話してきているなら有り得ない。あんな場所で携帯が使えるはずがないんだから。
602: 2012/04/15(日) 22:07:20.87 ID:kL4w7TePO
俺はもう一度携帯を耳にあてた。
俺「本当にB?」
B「何言ってんだお前?」
俺「まだトンネルの中にいるって言ったよな?」
B「だからそう言ってんだろ?」
俺「あのトンネルで電波が届くはずないだろ?お前誰だよ?」
B「ぐあっぐあっぐあっ」

変な奇声と共に「ちっ、、、覚えてろよ」
そして電話が切れた。
603: 2012/04/15(日) 22:13:50.68
怖杉
604: 2012/04/15(日) 22:38:01.49 ID:kL4w7TePO
Bの声に似てた。似てたけど紛れもく最後の声は別人。
あのうめき声。奇声。

いったい誰がBの携帯から電話してきたんだ。Bはいったいどうなったんだ。

Bが必ず後から行くと約束した。無事でいてくれ。心配で仕方なかった。
電話に怯えながらも頭の中はパンク寸前だった。
606: 2012/04/15(日) 22:47:58.60
ゾクゾクするわ
607: 2012/04/15(日) 22:50:46.68 ID:kL4w7TePO
俺達は何とか地元の町まで戻ってこれた。
電話をするより、すぐさま警察に飛び込んだ。

夜間の警察に優しく状況を聞かれたけど、ナニブン女の子達は泣いてる、しCは血まみれで俺はテンパってうまく説明出来なかった。
Aが基地害みたいになっていたのを見て、警察の人は何かを悟ってくれた。

そして急いであのトンネルに捜索を出してくれた。
辺りはもう朝になっていた
610: 2012/04/16(月) 00:19:39.33 ID:n/wC6jwZO
その日は帰っていいと言われ、親が迎えにきて帰ることになった。
翌日少し冷静さを取り戻した俺は、警察に行き前日の状況を詳しく話すことになった。Bの親も昨日から息子が帰ってきてないことを心配して、警察に来ていた。

あの状況を思い出すだけで震えが止まらないが、あったことを洗いざらい説明した。
611: 2012/04/16(月) 00:25:50.10 ID:n/wC6jwZO
その時に事情聴取をしたおじさんが、勤続27年のベテラン警察だった。
俺の説明を何も言わず最後まで聞いてこう言ってきた。

警察「君はさっき、どれだけ進んでもトンネルの出口に辿り着けないと言ったけど、どれくらい歩いたの?」
俺「覚えてないけど、何キロも進んだと思います。」
612: 2012/04/16(月) 00:31:14.00 ID:n/wC6jwZO
警察のおじさんは、何か納得いかない表情で顔をしかめた。
警察「うーん、おかしいな。」
俺「あの、おかしいとは?」

警察「いやね、あそこにあるトンネルは一つだけなんだ。距離は20メートル程しかない短いトンネルなんだよね。」
俺「そんなはずないです、、、確かに何キロもあるトンネルだったんです」

俺はきっと頭がおかしいやつだと思われてるに違いない。
616: 2012/04/16(月) 00:36:57.33 ID:n/wC6jwZO
結局俺の説明は理解されず、警察になだめられ終わった。
本当にあれは現実だった。現実だったんだよ。

連日Bの捜索は行われたけど、結局Bが見つかる事はなかった。
ただトンネルの中に、Bの携帯だけが発見されたと言うことだけ警察から教えてもらった。

あの日がBとの最後となった。
617: 2012/04/16(月) 01:12:18.38 ID:n/wC6jwZO
その事件以来、俺は他の奴らとは会っていない。
Aはと言うとあれ以来精神病院に入院した事をCから電話で聞いた。

翌年俺は家族で東京に引っ越した。
618: 2012/04/16(月) 01:14:44.05 ID:n/wC6jwZO
あの事件の事は忘れることはなかった。そしてあの夜見た女の顔が、今でもまぶたの裏に焼き付いている。

そして去年の今頃。
Cから俺に電話があった。

Cは仕事の関係で今は横浜に住んでいると言って、すぐにでも会って話し出来ないかと持ちかけてきた。
あの日以来会っていなっかたので、少し同窓会気分で会うことにした。
619: 2012/04/16(月) 01:30:59.62 ID:n/wC6jwZO
居酒屋で待ち合わせし、乾杯をし軽く昔話しに花を咲かせた。途中Cが黙って深刻な表情を見せる。そして俺を呼び出した本当の理由。

つまり本題に入った。

C「あのさ、お前はあの日の事件の翌年に引っ越したから知らないと思うけど。Bがさ、、、」

俺「何だよ急に」
620: 2012/04/16(月) 01:34:07.39 ID:n/wC6jwZO
Cが重い口を開けた。
C「Bが4体で発見されたんだよ。」
ゾクッとした。

俺「い、いつの話しだよ?」
C「お前が引っ越した翌年。だからあいつが行方不明になって2年がたってからだ、、、」
俺は右手に持ったジョッキを床に落とした。
621: 2012/04/16(月) 01:38:50.81 ID:n/wC6jwZO
C「すまん、びっくりさせたよな? この話しはあくまでE子から聞いた話しなんで本当かどうかは分からない。俺もお前が引っ越した年に家族で他県に引っ越したからさ。」
Cは引っ越した後も、マメにE子とだけは連絡をとっていたと言う。

C「それがさ、その話しがなんだかおかしいんだよな。
4体が見つかったのはあの日俺達が行ったトンネルの中らしんだよ。」
622: 2012/04/16(月) 01:40:59.99 ID:n/wC6jwZO
俺「どうやって見つかったんだ?」
C「昼間に高校生があのトンネルに肝試しに行ったって話しだけど、、、
それがさどうも首を吊ってたみたいなんだよ。」

俺「自札ってことかよ?」

C「多分… それよりも不気味なのが、発見から4後数日しかたってなかったって
話しだ。」
俺は言葉を失った。
623: 2012/04/16(月) 01:44:55.02 ID:n/wC6jwZO
じゃあいったいあの日消えたBは、ずっとどこにいてたんだ。

2年も行方不明で、4語数日の4体で発見なんてありえないだろ。
俺はからかわれてるんだと思った。

俺「冗談だよな?」

真剣な目で首を横に振るC。信じがたい話しだが、嘘をついているようには見えない。
624: 2012/04/16(月) 01:47:15.95 ID:n/wC6jwZO
Cは続けた。

C「でも俺は本当はBは4んでないと思うんだ。」
俺「どう言う意味だよ?E子が嘘ついてるってことか?」

C「いや、それは分からない、、、
E子がそんな嘘をつくとも思えないんだけどな、、、」
625: 2012/04/16(月) 01:53:41.20 ID:n/wC6jwZO
俺「だったらBが4んだかどうか、E子にもう一度確認すればいいだろ?」
C「E子はさ、、、 去年自宅マンションから飛び降りて亡くなったよ。」
C「ただ…」
Cが言葉を止め急に震えだした。

少し考えた後、絶望した面持ちでまた口を開いた。
626: 2012/04/16(月) 01:59:47.89 ID:n/wC6jwZO
C「ただ先週Bを見たんだよ… 間違いない。あれは絶対Bだ…」

俺「お前…何」

C「それで昨日…Bから電話があった」
俺「は?何言ってんだよ。冗談は辞めろよ」

C「俺は思うんだよ。E子ももしかしてBに会ったんじゃないかって、、、だからE子は自札したんじゃないかって、、、 Bがあのトンネルで待ってるから来てくれって、、、 明日、、、Bに会いに行こうと思う。」
627: 2012/04/16(月) 02:03:05.06 ID:n/wC6jwZO
それだけ言ってCはずっとブツブツ何かを呟いていた。
それからは俺が何を言っても反応しなかった。

結局その日は解散。あの時の何とも言えないCの表情が忘れられない。
一週間たってCから連絡はなく、気になってCに電話をしたけど繋がらなかった。
628: 2012/04/16(月) 02:07:27.71 ID:n/wC6jwZO
あれは嘘で俺を騙そうとしていたんだと、自分に言い聞かせた。

数日がたちCの姉だと言う女性から電話があった。
Cは俺と会った4日後、自宅のマンションで首を吊って亡くなったと言うことを聞かされた。

遺書が見つかり、そこには俺の名前があったらしい。

「○○(俺)に気をつけろとだけ伝えてほしい」と。
629: 2012/04/16(月) 02:12:00.88 ID:n/wC6jwZO
そして先週。会社からの帰宅途中、反対側のホームでBを見た。

間違いなくあれはBだ。俺達とトンネルに行った時の服装で、あの時と変わらないままの姿でBは立っていた。

ずっと俺を睨みつけていた。

その日から今日までずっと、誰かに見られているような気がした。
いや、見られている。現に今も後ろに誰かが立っている。気配がする。
630: 2012/04/16(月) 02:14:47.31 ID:n/wC6jwZO
俺は狂っているのかもしれない。もう丸4日寝てない。

寝たらあのトンネルが夢に出てくるから。Bの横にCとE子が。その後ろにD子とAが。ずっと俺を睨みつけてるんだ。

そしてトンネルに引きずり込もうとする。
だから寝れない。寝たら必ずあの夢を見るから。
631: 2012/04/16(月) 02:18:20.63 ID:n/wC6jwZO
昨日の夜中3時。
俺にもBから電話があった。
あのトンネルで待ってるから必ず来てくれと。

そして、すぐここに書き込み始めた。

数日前に他スレで相談した。そして家族に遺書も書いた。

明日会社に辞表を出すつもりだ。その足であのトンネルに。

Bに会いに行こうと思う。
632: 2012/04/16(月) 02:30:53.10 ID:n/wC6jwZO
どうしても気になって調べて分かったことが2つある。
一つはあのトンネルにまつわる話し。

昔若い母親と子供が誘拐されたらしい。

犯人は捕まったが、どう言った理由かあの山の何処かで逃げられててしまったらしい。
633: 2012/04/16(月) 02:33:03.37 ID:n/wC6jwZO
その後親子は見つかっていない。

もしかして犯人があやめたのかもしれないし、自ら命を絶ったしのかもしれない。

あの日あのトンネルで見た女の幽霊と子供の幽霊は、もしかしてその親子だったなのかもしれない。
634: 2012/04/16(月) 02:36:16.14 ID:n/wC6jwZO
そしてもう一つ。

Bが4体で発見されたと言う翌年。
Aは精神病院から抜け出し、車に跳ねられ4んだと知った。

その翌年D子が自宅で手首を切り自ら命を絶ったと知った。

E子も亡くなりCも亡くなった。残るは俺だけ。

次は俺の番だ。
635: 2012/04/16(月) 02:38:25.60 ID:n/wC6jwZO
長くなったがこれで俺の話しは終わりたいと思う。

長々とスレを借り申し訳ない。読みづらかっただろうが許してくれ。

本当に暇つぶし程度に見てくれたら幸いだ。
636: 2012/04/16(月) 02:59:43.22

っていうかなんていうかコメントしづらいわ
とにかく出来るだけ生きろよ
637: 2012/04/16(月) 04:01:18.57
何これ…怖い
638: 2012/04/16(月) 07:03:10.82
徐霊とか試したらどうよ?
お坊さんに相談してみるとか
639: 2012/04/16(月) 08:47:31.81
前これと似た話を読んだな。

それはトンネルの向こうに打ち捨てられた村の跡があって家の中のゴミ箱だったかに封印していたのを肝試しで解いてしまったって話だった。

学生の肝試しってとこと、一人置き去り。一人発狂。

みんな亡くなり、で次は自分。

先日Bをみたというあたりが同じだったような…。


640: 2012/04/16(月) 12:06:11.52
どっかで聞いたことある話っていえばそうだけど、怖いもんは怖い
できれば釣りであってほしい


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