bandicam 2017-11-04 20-57-38-742

1: 20xx/ミステリー master
若い……二十代前半位の女性。

肩までくらいの髪も、どこかの会社の制服と思しき衣類も全部が雨で濡れている。
思わず声をかけようとした私より先に女が言葉を発した。


スポンサーリンク


おすすめピックアップ(中間)

【禁忌】俺がついたウソで彼女は化けモノにとり憑かれ視力を失 うことになる


【世界のミステリー】持ち主を不幸へ導く呪われたダイヤ「ホープダイヤモンド」


【世界のミステリー】火事をもたらす呪われた絵「泣く少年の絵」


【禁断の地】絶対に入ってはいけない 場所へ足を踏み入れた「山の神の正体」


【群馬】給食費の滞納が累積で8,000万超「東京の弁護士事務所に債権回収を委託」


群馬と埼玉の県のマーク合体させた結果「カッコ良すぎ」


池に棲むバケモノは人間を引きずり込 む「生駒山の恐怖」


NHK会長の諮問機関「テレビがなくてもネット同時配信が行われた場合は、ネットの みの利用者にも受信料徴...


【閲覧注意】この話を読んだ後、浮遊霊が動くことがります


【盲目の女性】目が見えないと思って いた女性の恐ろしい正体「私は凄まじい光景を目撃した」


嫁さんと意見が合わない「子どもの躾で叩くはいけないんか?」


同じ職場の女子に恋をする「職場内恋愛はどう思う?」


1: 20xx/ミステリー master
「峠を降りた○○まで乗せて下さい」

小さく、か細く……しかしはっきりと聞き取れる声だった。

女の申し出に、一瞬よく耳にする様々な怪談話を思い出す私だったが、その女の何とも哀しく寂しそうな顔への同情が恐怖を上回った。

いいですよ、どうぞ。

そう言うと私は助手席のドアを開けてやり、女に乗る様に促した。

ステップを踏み手摺りに手をかけ女が乗り込む時、ふと私は彼女の足元を見てやっぱりなと感づく。

助手席側や運転席側のドアを開けると室内灯が点くようにしてあった。

光があたれば物体は必ず影を残すはずなのに、彼女には影が無かった。

だが不思議と恐怖を感じないままに、私は彼女が助手席に座るとそっとドアを閉め、運転席へと乗り込み車を走らせた。

走らせながら彼女の横顔をチラチラと横目で伺う。

最初と変わらない寂しげな横顔のまま、言葉もなくただ俯き加減に座っている。
1: 20xx/ミステリー master
意を決して私は彼女に勝手に、独り言のように話しかけた。

「悲しい事とか色々あったりしましたか?辛い事、悲しい事、何があったのか僕には分かりませんけどこんな所に居ては駄目です。

行くべき所があなたにはあるんじゃないですか?僕にはしてあげられない事かもしれませんが」

私の言葉に彼女は反応を見せない。

この峠を下り彼女の望む所までにはまだ二十分はかかる。 その間も私は構わず一方的な会話を続けた。

「○○にはあなたの何かがあるのかな?そこに行ってその後どうするんですか?またあの峠に戻ってしまうのですか? 繰り返しては駄目だと思います。次へ進まないと」

彼女はただ俯いたまま黙っている。

聞いているのかさえ分からないまま私は話しかけ続け、ようやく峠を下った。

突然彼女は前方を指差すと、「あそこで」とだけ言った。

なんの変哲もない住宅街への交差点だった。

私はハザードランプを点けトラックを停めると、彼女のほうを見た。

「ありがとうございました」 微かに聞こえる声だけ残して彼女は消えてしまった。

そしてもう一言、どこからともなく聞こえた「行きます」の声に私は安堵のため息を吐き出し、再び車を走らせ無事に会社に帰った。


後日、私はあの峠で起きた事件を同僚から聞いた。
1: 20xx/ミステリー master
十年前、痴情のもつれから当時二十二歳の女性が亡くなり、捨てられたされていたのだと言う。

当時の彼女が住んでいた町こそ、私が彼女を降ろした住宅街だったそうだ。

その後あの峠で彼女を見る事もないまま、私は三年前に子供をもうけ幸せに暮らしていた。

生まれた女の子も大きな病気や怪我もなく明るい元気な子で、私は溺愛し娘も父親を慕っていた。

そして今年……峠の彼女の事も記憶から忘れていた私は、再び彼女と再会する。

9月の半ば、夜中に目を覚ました私が喉の渇きを覚え、台所で茶を飲み寝室に戻った時だった。

妻の横で寝ている愛娘が、布団から飛び出して寝ていた。
2: 20xx/ミステリー
なんて寝相だと苦笑しながら娘を布団に戻したその時……

娘が眠ったまま私の手を握り、

「ありがとう、あなたがあの時助けてくれたから私は今生きてます。本当にありがとう」と言った。

彼女の声で…… 娘の口で……

生まれ変わりなのか娘の口を借りただけなのか分からなかったが、恐怖は感じず不思議な温もりを覚えた出来事でした。

私も家族も何ら不幸なく平穏に過ごしてます……
1: 20xx/ミステリー master
後日談

その後、新たな霊体験で私自身亡くなりかけ、また娘も関わってくる事がありました。 その話をさせて頂きたいと思います。

今年の2月の事でした。

隣県にて荷物を積み終わり会社へと戻る道中の事です。

時間は23時を回っていました。 朝からの雪で路面は轍の跡以外真っ白な状態で、山間部という事もあり凍結に注意しながら車を走らせていました。

私から見て右は山、左は歩道とガードレールがあり、50m下は渓谷でした。 軽い登り坂を越えようとした時、首筋あたりに嫌な悪寒が走り、耳鳴りがしてきます。

いつも首から下げているお守りを左手で握り、首の後ろにあてがおうとした時です。

突然前方に人影が現れました。
1: 20xx/ミステリー master
私の進路上に立ち尽くしている……

慌ててブレーキをかけた為にタイヤがロックしスリップ……

ハンドル操作がほとんど効かぬまま人影へと……

当たる!……?すり抜けた?

カーブ出口はやや長い直線になっていたので車の制御を取り戻し、気持を落ち着かせます。 何の衝撃も無くすり抜けた人影は男でした。

男は作業服の様なズボンに半袖のTシャツで、冬の真夜中にはおよそ不似合いでした。 一旦広い路側帯を見つけ、念の為に車を見て回るも変形はおろか傷も無い。

浮遊霊の悪戯だろうかと勝手に推測し、再び車を走らせます。

一抹の不安がよぎり再びお守りを握ると、首から下げているお守りの紐が、音も抵抗もなく、 まるで結びめが自然にほどけたかの様にハラリと力無くお守りから垂れ下がり、そして再び悪寒が。

首筋……首の後ろが引き攣るような感覚。

耳鳴りと息苦しさまでも重なってくる。

全身の毛が逆立ってゆくのを感じました。

前方約50mには左曲がりのカーブ。ハンドルをきろうとするが身体が動かない!

金縛りだと理解する頃にはカーブが目前になっており、山側へと車は誘われるように…… 実際、誘われていましたね。

あの男が再び立っていたのだから。

普通ではあり得ない程見開いた4んだ魚みたいな目、裂ける程に口を開けている。

顔とは反対にスローな動きで誘う手。

正直、終わったなと思いました。
1: 20xx/ミステリー master
そして要壁と要壁の間の沢、パイプのフェンスをなぎ倒して私と車は突っ込み、物凄い衝撃と頭に激しい痛みを感じると意識を失いました。

【後で聞いた話】

通りかかった地元の方の通報により私は救助され、病院へ搬送されたそうです。

上半身傷だらけで出血が酷かった上、フロントガラスの割れた所から冷たい沢の水をかぶり体温も低下。

搬送先の病院での処置が終わっても、丸3日昏睡状態だったと。

話を戻します。

4日目に意識を取り戻した訳ですが、その時の事ははっきりと覚えています。

意識の中なのか夢の中なのかは分かりませんが、私はあの男に連れていかれそうになってました。

見た事も無い崖の上で、私は崖を背に前に進もうとします。 が、あの男が後ろから私を崖下に引きずり込もうとしています。

前には恐らく私が引きずられてきたであろう跡が続いていました。

「離してくれ!」

私の叫びを無視して、男は私をただひたすら崖下へと引きずろうとしてくる。
崖の下が見えてくる。

底が見えない真っ暗な闇?その中から無数の手や顔が見える。

絶望的な恐怖がこみあげてくる。

「嫌だ、娘に、妻に会いたい……まだ……亡くなりたくない!」

声の限り叫んで必4にもがく私の左手を、ふいに誰かが掴みました。

「パパ?帰ろう」

何で?と思う間に、娘は小さな手に力を込めて私を引っ張る。

私は必4で力を込めて前へと進むが、後ろの男も一段と引きずる力を増してきます。
1: 20xx/ミステリー master
このままでは娘まで引きずり込まれる。

「早く離しなさい、もうパパはいいから!」

何度か言っても娘は巌として聞かない。

小さな体に精一杯の力を込めて私を引っ張る。 だがもう後がない。

私は覚悟を決めました。

右手で左手を掴む娘の手を振り払おうとした時、その手をまた誰かに掴まれました。 ……!?

私は新たな手の主を見上げ……手の主も私を見ている。

あの人だった。

前に私が峠で助手席に乗せた女性だ……

彼女は私に微笑みました。

あの時は悲しく寂しげだった顔が今回は……上手く表現出来ないのですが、満ちたりたかの様に、淡く輝く様に感じられました。

彼女は私の後ろを見ると、「離して下さい」と柔らかく、しかし力強い口調で言います。 良く分かりませんが彼女に怯んだのか、男の力が弱くなっていく。

私の中でも不思議と力が満ちてくる様な気がし、渾身の力で男を振り払いました。

二度と見たくない様なおぞましい憎悪の表情で男だけが落ちて行くのが見え、助かった……と思った瞬間に、意識の中の私が意識を失いました。

ふっと目を開けると、そこには私を覗き込む妻が。

左手に温かみを感じ視線を移すと、娘が私の手を握ったまま私の手に被さる様に眠っている。

私は目だけで周囲を見回し、ここが病室だと理解しました。

助かったんだと安堵すると娘が起き、私に微笑みながら「パパおかえり」と。

私は泣きそうになりながら左手で娘の頭をやたら撫でつつ、ありがとうとしか言えませんでした。

後で娘が言うには……病室で眠ったら夢であの人に「パパを迎えに行こう」と言われたそうです。


娘が助けに来てくれなかったら、やっぱり私は連れていかれてたのかな……


スポンサーリンク



ザ・ミステリー体験【おすすめ記事】

34歳の女の子だけど、気づいたことが あるから発表するね


【隠語】デパートで、この店内アナウンスを聞いたらすぐに外へ避難しろ「赤い箱が届きました」


【史実】天明の大飢饉に纏わる話「ウチの地域で実際に起こった歴史」


【名古屋大学】信じがたい事件を起こした元女子大生、現在の心 境


日本の1年間における「行方不明者数」を調べてみた


【消された男】母が相談した住職の言葉の意味「相手がどうなっても良いですか?」


2017年の残りが、わずか2ヶ月という事 実「信じられん...」


「デートにファミレスを利用すれば、女性が金目当てかどうか全部わかる」


【日常に潜む恐怖】気味の悪い近所の住人「ヤツラを刺激してはいけない」


異様に髪を伸ばした女が防犯カメラに映ったら、そ いつは人じゃない「深夜のコンビニ」



ザ・ミステリー体験【人気の記事】

女性の脈ありサインあげてけ「髪を触 る←これはガチ」


今年21歳の俺の秘密を話す「生まれたのは1976年」


【ウザすぎ】何年も前に不採用になった会社から未だに連絡がくる


【世界一の予言者】クレイグ・ハミルトン・パーカーが語った「2018年に起る驚愕の予言内容」


【11・3/11・5】イルミナティカード「インドラの矢が示す意味」


俺がよく行くカレー屋を紹介します「美味すぎる」


【お昼のお笑い】女子高生の衝撃2ショット画像


不気味な廃屋で見た恐怖「マネキンたちと棲む男」


大和龍門さんが激白「ADが拉致られた!」過酷な収録裏話にスタジオが衝撃


某有名心霊スポットのトンネル「幽霊から市民を守る警官」


女性作家「自分が結婚した相手を嫁と言わないでください」


不思議だなーと感じる体験をした「狼神社での参拝」


私と彼氏どっちが悪いか判断してくれる?


闇金の取り立て屋だった友人の話「本当にヤバイ体験談」


【東日本大震災】もし津波がきておばあさんがいても、置いて逃げなさい


好きな女の子「走り屋やってるんですか?」おっさん僕「いや‥ 違う」結局ウソをついてしまった僕の、走り屋までの軌跡


【謎】充電が切れて電源を落とした状態の携帯に入った病院からの連絡「お母さんが危ないから すぐ来てくれ」


俺の兄貴をあの世から迎えにきた女「とんでもない相手に背筋が凍った」


テレビに出てる家族「自給自足が最高 の幸せ」←子供はどうするのだろう?





ザ・ミステリー体験「最新記事一覧」





記事探しにご活用ください


ワロタあんてな
bandicam 2017-

06-04 14-36-12-796


まとめりー
bandicam 2017-07

-22 

08-03-15-647


にゅーぷる
bandicam 2017-10-20 09-35-26-671


2chまとめのまとめ
bandicam 2017-06-18 06-46-00-361


2chnavi
bandicam 2017-02-22 18-30-22-243


怪談・怖い話まとめアンテナ
bandicam 2017-04-28 07-29-55-437


異世界アンテナ
bandicam 2017-03-19 10-13-16-964




管理人からのお知らせ

ザ・ミステリー体験では皆さまからの投稿を受け付けております。

ご自身のホラー体験・不思議体験などありましたら、TOPページメッセージフォームよりお願い致します。



ザ・ミステリー体験フェイスブックページ
bandicam 2017-11-02 21-49-17-094



アクセスランキング

引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1186085961/