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民話①
東北のある所に非常に世話焼きな男がいた
葬式でも祝言でもこの男がやってこないとなんの段取りもつかぬというぐらいに要領も人当たりも良い男で、 村人から慕われ、行事の際には非常に重宝がられていた
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あるとき、この男がポックリと亡くなった 「腹が痛い」と言って床に伏したまま、あくる朝には亡くなってしまったという
人々は「なんでこんないい人がこんな早くに」と男の氏を嘆き悲しんだ 村人から慕われた男の葬式には、村の規模からは考えられぬほどの参列者が来て男の氏を悼んだ
その男がいなくなって初めての葬式。
読経も焼香も済み、 最期のお別れと参列者が棺の蓋を開けた瞬間、 「体がない!」と棺を覗き込んだ人が大声を出した
すわ一大事、一体全体遺体はどこへ行ったどこへ行ったと人々が狼狽していると
「おーい、ここにいるよ」 という声がした
なんと男は、幽霊になりながらも弔問に来た人々に受付で丁寧に応対していたという
幽霊になっても世話焼きだった男は、その後、無事に墓地に葬られた
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伝承①
争い中、ある帝国大学の考古学研究室には、ヤマトに逆らい滅ぼされた古代人の棺が展示されていた 。状況が悪化すると、この帝国大学からも多くの学生が出陣することになった
明日に出陣となったこの研究室の学生たちが最期の別れを惜しんでこの研究室に泊まりこんだ
すると、夢枕にこの棺の主であるという古代人が夢枕に立って、こう言った
「俺はこうして氏後千数百年も屍を晒しているが、お前たちの屍は今後誰にも晒されることはないだろう」
その後、この研究室から出征した学生たちは南方洋上で帰らぬ人になったという
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伝承②
佐渡ヶ島には二ツ岩の団三郎という狸がいた
淡路の芝右衛門狸、屋島の禿狸と並ぶ、化狸の巨魁であった
ある日、この団三郎が人を化かそうと美しい娘に化けた
すると、そこをある若い農民が通りかかったが、利発なこの農民は「こいつは団三郎に違いない」と踏んだ 農民が「どうしたのです?」と声をかけると、団三郎は「具合が悪くて動けない」と答えた
「それはそれは。わしの背中に乗りなされ」と農民は団三郎を背中に背負わせた しめしめと団三郎がほくそ笑んでいると、 突然この農民は「落ちるといかんから」と、団三郎を縄で背中に縛り付けた
これはマズイと団三郎が
「尿意が来たので降りたい」と言うと、農民は笑いながらこう言った
「お前さんみたいな美しい娘ならむしろ見てみたいもんだ。さぁ、遠慮なくわしの背中でシなされ」
結局、団三郎は農民の家に連れて帰られた後、その農民にギッチリと絞られ怒られ、 「もう二度と人は化かしません」と誓約させられた後、やっとこさ放免された 以来、佐渡で化狸が人を化かすことはなくなったという
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民話②
ある所に足の悪い婆さんがいた。
足が悪くて畑仕事もできず、暮らしは大変貧しかった ある日、汚い身なりの坊さんが一晩の宿を求めて老婆を尋ねてきた
その顔立ちがなんとなく先立った爺さんの顔に似ており、婆さんは快くその坊さんを泊めてやったが、 食うや食わずの婆さんには、坊さんをもてなす料理すら作れない しかし婆さんは坊さんに優しかった爺さんの面影を求めてしまい、罪人になった
痛む片足を引きずりながら、隣家に忍び込み、稲わらを一束盗み出したのである
盗人は最悪消される罪になる世の中であったが、 婆さんはずるずると足を引きずりながら稲わらを盗み、ひとつの団子をこしらえた
その坊さんはすべてを納得した表情でその団子を食んだ。
婆さんはとても喜んだという
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明くる日、婆さんは起きて見て驚いた
季節はずれの大雪が降って、婆さんの足を引きずった足跡をすっぽり覆い隠していたのである
別れの日、その坊さんはひとつの経文を手渡し、
「この今日を唱えながら足をさすりなされ」と言い残して、再び旅立っていった
そのとおりにすると、不思議と婆さんの足は回復し、 その年の秋には元通り野良仕事ができるようになり、家も持ち直したという
その後、この婆さんが歓待した坊さんは弘法大師であろうといいう 噂がまことしやかに囁かれるようになった
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民話③
岩手県の中心部、盛岡市には三峯神社という神社がある
かつて、この地方は酒呑童子が舎弟・羅刹童子という強壮な鬼に苦しめられていた
そこで、人々はこの神社に詣で、この鬼を調伏せんと一新に祈祷を行った
すると、この三峯神社の祭神がたちまち現われ、この羅刹童子をひねり潰した
フルボッコにされた羅刹は必氏に命乞いをし、
「もうこの地方にはやって来ません」という誓の手形を押して消えた
この鬼の手形は、今も盛岡市の郊外の三峯神社の境内内に遺されている。
これが「岩手」の語源である
そして、この地方には鬼が来ないということで、盛岡を「不来方(こずかた)」と呼ぶようになった
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引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1186053286/
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