bandicam 2017-05-18 06-08-15-329

1000: 20xx ザ・ミステリー体験
長文で悪い、だけどせっかくだからここで話させてもらう。

これは俺が中学一年の時の話。

こういうことを言うのも何だがあの頃は楽しかった。 毎週日曜になると友人のAとK、Dと一緒にいろいろなところへ探検にいっていた。



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1000: 20xx ザ・ミステリー体験
俺の住んでいた街は、山間の田舎で過疎化が進み町のいたるところに空き家や雑木林がありそういうところを探検するのが俺達は楽しかった。

そしてこれは中学一年の夏休みこと。

俺たちはいつもの様に探検にいっていた。

今回行ったところは町外れの空き家。 外観は塀で囲まれボロボロだが昔はいい家だったんだろうなと思えるような家だ。


となりには同じくボロボロの神社があり、かなり雑木林に侵食されいた。 昔はその家に神主が住んでいたというが、結構前に家系が途絶えたらしい。それからというもの神社も家も手入れする人がおらず荒れ果てていた。 俺たちは玄関からその家に入った。 家の中は結構荒らされてて中には落書きや誰がもってきたかわからないゴミで埋め尽くされていた。


一階を散策しながら「うわっ、これは歩く場所もねえな」と俺がぼやいているといち早く二階に登ったAが叫んだ。

「おい!へんな道があるぞ!」 その声に反応しボロボロで底の抜けそうな階段をみんな二階へ登った。

「道なんてどこにあんの?」 と怪しむKにAは自慢げに窓の外を指差した。

「あれ!塀の向こうの、」 その指差した方にはその家の裏から神社の方へ伸びる道があった。 その道は雑木林をかき分けたような獣道のようで神社の裏の山へ伸びていた。

「行ってみようぜ?」 と言うAにもう夕方だよ、という意見もあった。

しかし、新しい探検場所を見つけたワクワク感かなわずに行くことになった。 塀を乗り越えてその道に行ってみると二階から見たよりもしっかりしていて石で舗装もされていた。 しかも、蛇のようにくねくねと曲がりくねっているようだった。 どうせすぐに行き止まりになるだろうと思っていたが、道を進むにつれ徐々にしっかりとした道になっていった。


一回目の道の曲がったとこにはちっさな石でできた祠があり俺たちはその祠に目印として木の棒を立てかけた。
だいたい3回くねくねをまがっかところだろうか、一つの鳥居が見えてきた。 その鳥居は古く赤い塗装もほとんど剥がれほぼ鳥居の形に木が組まれているだけのものだった。

「どうする?」 Dがつぶやいた。

確かにその鳥居以降は異様な空気が流れていて進むなと第六感が言っていた。

だけど、非日常が与えてくれた高揚感には勝てなかった。 そのつぶやきには誰も答えず俺たちは足を進めた。 今思うとそこで引き返すべきだったのかもしれない。 鳥居を越えるとさっきのよりももう少し新しい鳥居が見えてきた。 その鳥居からは階段になっていてまた奥に前のよりも少し新しい鳥居があるようだった。

「進もうぜ」 それからは異様な雰囲気に飲まれたのか、俺たちは誰も喋らず黙々と階段を登り続けた。


ただ風の音だろうか、ザワザワという音だけが聞こえていた。


鳥居は等間隔に、いや徐々に次の鳥居までの距離は近くなってきている。また、奥の鳥居に行くほどしっかりとしたものになっていった。 それから15分は登っただろうか、 俺らは、はっとした。気づくと周りは真っ赤な鳥居が鳥居が数え切れないくらい並べられていた。


例えるなら伏見稲荷大社。

だけどあれはそれ以上に赤く綺麗に並んでいた。

「おい、」 Kはそう言った。

その一言で全員言いたいことはわかった。 おかしい、あの廃屋の裏からはこんなところ見えなかったしこんな場所があるなんで大人も言っていなかった。


「とりあえず、あの白い鳥居が1番上みたいだから、その向こうに行ってみよう」


その声に勧められて俺たちは階段をのぼった先を見ると一つの白い鳥居があった。 それを目指して綺麗な階段を進んだ。好奇心とはまた違う不思議な気持ちで動いていた。 白い鳥居を抜けると開けた空間があった。 だいたいテニスコート一面分でその向こうは切り立った崖があった。 その崖にくっつくようにポツンと一つの真っ赤な神社があった。


真上から降り注ぐ強い日の光がその神社を照らしていてとても綺麗だった。 神社の扉は開かれていてその神社の御神体であるだろうしめ縄のされた石が見えていた。 神社の中には何か暗い重い空気が流れているように感じた。

そして神社の扉の横には黒い字で「なまたり」と書かれていた。

「あの石、もっと近くで見てみようぜ」 その声に勧められて僕とAは足を進めようとしたその時。


Kが俺とAの腕を掴んだ。


「ヤバいよ、あれはだめだよ」 Kは震えながらそう言った。


さっきから気になっていたんだけど誰が僕らに進めといってるの?
という趣旨の事をまとまらない言葉で伝えた。

その事態を理解したDは叫んだ 「逃げよう!!」 その言葉を皮切りに全員来た道に走り始めた。 白い鳥居を越えてもと来た道を全力で戻る。 風の音だと思っていたザワザワという音が今では人の話声に聞こえる。

いや、本当に何かの話し声だったのだろう。
よく考えればいろいろとおかしかったんだ。
来る時は夕方だったのにあの空間は昼間のように日がさしていた。


大体こんなとこに神社があるなんて聞いたことなかった。 そんなことを考えながら階段を下っているとまたあの声が聞こえた。
「上に戻ろうよ」 全力で走ってるはずなのにしっかりとその声が耳に届く。

誰の声ともとれる誰の声でもない声だった。

俺らは無視してぐねぐねとした道を駆け下りる。 息はあがり恐怖で涙や鼻水が出まくった。 雑木林から飛び出た草や枝が身体に当たり身体からの赤い液体だらけになった。 だけど怖くて立ち止まる事はできなかった。

何十分走っただろうか。

気づくと俺らは目印を立てた祠の前に戻っていた。


日はすっかり沈み周囲は暗くなっていた。 それから俺らは何も言わずその日はなにもなかったように帰った。 後日、そこをまた訪れたが俺らが来た道は最初からそこが雑木林だったように雑木林になっていた。


あれから何年も経ったが、俺らの中で誰も亡くなった人はいないしあの声を聞いたやつもいなかった。

でも、あれ以上進んでいたらどうなっていたかわからなかっただろう。



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