bandicam 2017-05-01 05-47-17-360


子供の頃、よくお爺さん、お婆さんの家に遊びに行きました。

普段出来ないことを楽しんだり、珍しいものを食べたり、とても貴重な時間を過ごした子供時代を思い出します。

今日は、山の奥に住まうお爺さんお婆さんの家で怖い夏休みを体験した二人の姉妹のお話をご紹介したいと思います


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1: 20xx/ミステリー master
私たち姉妹は、近所でも評判な仲のいい姉妹です。この私達にもたらした幼少期の怖い出来事をお話したいと思います。

その体験をしたのは、妹が5歳で私がまだ小学生に入って間もない初めての夏休みの事になります。

父の実家は深い山奥の田舎にあり、祖父の家に近づくにつれ家がまばらになり子供心に不安を感じた事を今でも覚えています。

私たち姉妹が遊びに行くと、祖父がよく、私達を山へ連れて行ってくれてあけびや山葡萄など、都会では食べたことのない珍しい食べ物を沢山馳走してくれました。

祖父の家には大きな池があり、大きな鯉や鮒など飼育しており家のすぐ裏には山へ続く獣道がありました

その頃の祖父の家のトイレとお風呂は外にあり、田舎なので街灯もなく、夜になると外は真っ暗な闇がどこまでの広がっていてとてもとても怖かったのです。

時折、寝ていると山から何かの遠吠えが聞こえたり、寝ている部屋の近くをザワザワ・・ザッ・・と歩く音がしたりしました。

隣で寝ている妹はまだ、幼いせいか何も気に留めなく私の隣ですやすやと寝息を立てていますから、怖かった私は布団の中ですっぽり包まりながら心の中で、(早く朝にならないかな、このままここに来たらどうしよう)など一晩中眠れない時もありました。

そのうち、疲れていつの間にか寝ていたようでした。その日も朝になると決まって妹は私を起こしトイレに連れていってくれと言うのです。トイレに連れていくのは私の役目でした。

私は昨日の夜の事が気になり、怖くもあったので妹に

「今日はじいちゃんに連れて行ってもらいな。」

と祖父のいる茶の間へ妹を連れていきました。茶の間には祖父の姿はなく祖母が一人いただけでした。

「あれ、じいちゃんは?どこいったの?」

祖母は、

「あぁー、昨日の夜悪さする奴山さでたんだ、そいつは他の集落からきたみでいだがら向かいの佐々木さんどこのじいちゃんば連れで、一緒に山さ行ったんだ。んだがら今日は外さでんなよ~」

祖母の話に私は昨日の夜の恐怖をまた覚えましたが、妹は理解できてないような素振で、一言「漏れるー」とだけ言い私の袖を引っ張り急いで外のトイレへ向かって行きました。

祖父のトイレは山側の池の奥のほうにあり、その隣がお風呂場です。池の前を通りトイレへと急ぎ早く済ませて家の中へ戻りたい私は、妹に「早くしないと山からお化けが来て連れていかれるよ」と急かしました。
妹は中から
「ねぇちゃん、トイレからなんか見えるよ。あれ、なんだろう・・」

(トイレには小窓があり、小さい妹でも外が見えるようになっていました。)

「トイレに何か入って・・キャーこわいっ こわいっ、ねぇちゃん助けて・・」

妹の叫び声に私は慌ててトイレのドアを引っ張りましたが、鍵がかかり開きません。
ドアをバンバン何度も何度もたたいて、

「いちこ、大丈夫!?いちこ、返事して、どうしたの、今おばぁちゃん呼んでくるから返事してよぉー」

その時、私の頭の中で何かが聞こえた気がしました。でもそれどころではありませんでしたので、ひっしで祖母を呼びに行ったのです。

「ばーちゃん、いちこが大変、トイレから出てこない!なんかいるよぉ!!早くきてー」

他にも何か言ったと思いますが、気が動転していてその時の状況がよく分かりませんでした。

祖母は、「あんれまー、山がらきだったのけぇ、そんりゃ大変だ。どれ、どれ、まっでろ」

と訳の分からない事を言いながら、奥の部屋に行き何やら手に持ってきました。祖母が手にしたものは、木の箱のようなもので所々に古い紙の切れ端がこびりついていて箱は紐のようなもので括られてありました。

私は、歩くのが遅い祖母に腹を立てたましたが、妹の事が心配で何も言わず、無言で祖母の後を付いて生きました。

池の前を通りかかったその時、妹のいちこが池の前に一人で立って池をじーーーーーーーっと凝視していました。
「いちこ、大丈夫だったの!良かった!・・・・・」
いちこは、顔を池に向けたまま微動だにしません、私の問いかけにも無反応でした。祖母は、さっきまでの優しい顔とは思えないほど強い眼差しでいちこを見ていました。

「ばぁーちゃん、いちこ何か変だよ。何にもしゃべんないよ!」

祖母は、いちこの傍へ近寄り、手にしていた箱を開け中から笛のようなものを取り出しました。そして私に

「いいけぇーこんはなぁ、大昔からこの辺に住み着いてる魔物さ退治する道具なんじゃぁて、今朝、爺さんが山さ行ったべ、こんはなぁ、隣の集落からきだ魔物を払うものなんじゃよ」

「いちこはな、魔物に取りつかれちょるでーこの笛でいちこを呼び戻さないと大変なことになる。今はまだ昼間じゃからいいけぇー、夜までに退治せにゃーならん。そろそろ爺さんも戻るころじゃ。山ではな、魔物が出ると他の動物たちが一斉に姿を消すんじゃ。あんたも、あぶないけぇ、家の中さ入ってまっとけ。」

私は祖母が何を言っているのかも、いちこが何故あんなふうにしているのかもさっぱりわかりませんでした。

しばらくして、山から祖父達が戻ってきました。祖父はその場にいた私たちを一目した後佐々木のお爺さんに、何事か耳打ちし私に家に直ぐに入るように言いました。
佐々木のお爺さんは、祖母に何事か言った後帰って行きました。

祖父が、
「これから,このいちこに憑いている魔物を払う。払うのはばーちゃん達女の役目だからわしらおどこは、見ちゃーいかん、いいな、お前も女だがまだ子供だ。だから見ちゃいかん。今から佐々木じいのばぁーさんも来る、これはなーこの地に纏わる穢れなのじゃ。」

子供の私でもこの時の、祖父や祖母の話は理解できない部分が多くただただ怖い気持ちでいっぱいでしたが、妹のいちこの事がたまらなく心配で仕方ありませんでした。
1: 20xx/ミステリー master


その魔物を払う儀式が始まったのは、夕方少し前頃だったと思います。時間にして15時半から16時ころのような気がします。

私は、見てはいけないといわれつつも何とか見る方法がないかと部屋の中を探していました。お爺さんは、茶の間で佐々木お爺さんと、他に何人かの男の人たちと何やら話し込んでおり、私のことなど気にも留めていませんでした。

私は、今のうちにどこか見えるところを探そうと、トイレに近い部屋のあたりをうろいていました。その時、外から「ごぉおおおおっーーーーうぉおおおー」と地を這うような恐ろしい唸り声が聞こえてきました。


「ギューキュルキュルーーぐぅふっ、ぐぅぇぐぇ・・・」

その大きな唸り声や、雄叫びに続いてどこからか、綺麗な笛の音色が聞こえてきました。

「(あっこの笛さっきばーちゃんが持ってたやつの音かな。)」

私は何が行われているか早く見たくて外に出てしましました。

そこには、5人ほどの女の人がいていちこを囲むような形で笛や、鈴、など持っていました

笛の音と共に、太鼓の音や鈴の音などが鳴り響き、やがて祝詞のようなものまで聞こえてきました。シャッシャッ・・シャランシャラン・・シャッシャッ・・シャランシャラン・・・

何かを葉っぱのようなもので払いながら祝詞の音と共に、いちこの体がぐるぐると回転し始めました。
1: 20xx/ミステリー master

祝詞の音に合わせていちこが、口を大きく開けて”ぐぇーっ・・うぐぅ、・・と身悶えしいちこの形相がすごく目がギラギラと赤く光り、とても妹の顔だと思えませんでした。
その妹を取り囲む周りには、キラキラと霧雨のような光が降り注がれ、その光に反応するかのように妹も崩れ落ちていきました。

その儀式が終わったのは暗くなるころでした。私はいつの間にか、茶の間の隣の座敷でいちこと一緒に寝かされていました。

私は急いで、寝ているいちこの顔をみました。そこには、いつもの可愛らしい妹の顔のままで眠るいちこの姿がありました。

茶の間には、お爺さんとお婆さんがお茶を飲みニコニコとしていました。

「じーちゃんもう、魔物はいない?ばーちゃん、あの笛なに?」
と聞きましたが、ニコニコするばかりで答えてはくれませんでした。

それから少ししたころ、両親が迎えに来て私たち姉妹は祖母の家を後にしました。帰りの車で、その魔物の事や、祖父の家で起きた出来事など父に聞きましたが、答えはかえってきませんでした。
1: 20xx/ミステリー master
祖母の住む集落は、過疎化がひどく今ではあまり住んでいる人も少ないと聞きました。
あの時、いちこに起きた出来事や私が見た光景は本当に起きた出来事だったのでしょうか?

ただ、父が帰りの車でポツリとこう話したのです。

「あの、土地には大昔からぬしがいるんだ。山を転々としてある暑い夏の日にそいつは出てくると言われている。それを払えるのは家の一族の女だけなんだ。まぁ、それも昔の話の事だからなっ」

(ぬしって魔物?払うって、あの笛で? 女だけ?)

結局、色々な疑問が残りあれが何だったのかは最後まで分からないままですが、ただ、今も時々あの不思議な儀式の光景が思い出されます。
 


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